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セリフ書き起こし (最終回)<木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #10【奇跡起こせ!三ツ星の給食】 2016.12.15

 

 

(光子)給食がなくなる!?
(荒木)うちの給食は給食センターに移行される。
(早紀)地元で取れた食材を使って地産地消給食イベントを開くんです。
(光子)やるしかないでしょ。
(荒木)絶対うちの給食なくさせないぞ!
(益子)ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌの新作はまだなのか。
(篠田)これでは三ツ星は取れない。
(奥寺)あの人の代わりには誰もなれないんです。
(篠田)三種の神器のトゥルトは星野光子がいないかぎり完成はしない。

 

 

 

 

 

 

 


(篠田)ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ三ツ星の総料理長として戻ってきてくれないか。
戻ってきてほしいってどういうことよ?
(篠田)三種の神器のトゥルト。
奥寺シェフをもってしても完璧には再現できなかった。
料理の独創性。
星を失いそうだから私に戻ってきてほしいと。
(児童たち)みっちゃんさよなら。
さよなら。
バイバイ。
気を付けて。
(篠田)子供のころ私は料理人になるのが夢だった。
あなたが料理人?
(篠田)5年前パリで初めて君の料理を口にしたとき子供のころを思い出したよ。
こんな料理を作れる最高のシェフになりたい。
君はまさにそのものだった。
(フランス語)《ウイ》
(篠田)《あなたの料理は最高においしかった》《こんなにわくわくした料理記憶にない》《ありがとうございます》《一緒に店をやりませんか?》《はい?》
(篠田)君は期待どおりに…。
いやそれ以上に最高の料理を次々と生み出しわずか2年で三ツ星まで上り詰めた。
でも君は最高においしいにこだわるが故に採算度外視で料理を作る。
これでは経営が成り立たない。
(篠田)君を店から追い出すと決めたとき絶対にこの世界に戻れないようにしようと思った。
何でよ?君以上のシェフはいない。
私は君が最高のシェフだと分かっている。
その最高のシェフが私以外の店の厨房で料理を作る姿なんて見たくなかった。
星野光子という料理人を経営者として憎み一人の客として誰よりも愛していた。
すまなかった。
ちょっと…やめてよ!もし許してくれるなら戻ってきてくれないか?
(篠田)君の自由に料理を作ってくれて構わない。
君がいないといくらビジネスが成功してもわくわくしないんだよ。
待ってるよ。

(栗山)「地産地消イベント」
(玉枝)1週間後地元の食材を使い子供たち以外にも地域の方々を招いて三つ葉小学校の給食を食べてもらいます。
市長もぜひいらしていただけませんか?
(栗山)自校の給食をアピールするためのイベントなんですね?
(玉枝)ええ。
うちの学校の給食はその価値があると私は考えています。
(栗山)しかし給食センター移行はこの地区全体のことを考えてのことで…。
(荒木)うちの給食は…。
世界一の給食です。
(栗山)世界一?
(荒木)はい。
ぜひ一度食べてみてください。
お願いします。
(栗山)はぁ…。
(小松)世界一ってえらいぶちかましましたね。
思わず言っちゃったよ。
だけどうまくいったぞ。
市長もイベントに来てくれるってよ。
(小松)あとは成功させるだけですね。
(荒木)星野光子。
やるぞ。
(日高)どうしたの?光子さん。
ボーッとしちゃって。
何?お前大丈夫かよ。
イベントまであと1週間だぞ。
気合入れてけよ!当然よ。
気合入りまくりよ。
(荒木)あとはイベントで出すメニューだな。
主菜副菜スープにデザート。
これ全ての料理に地元の食材入れるからな。
地元の食材って?・
(笹本)はーいお待たせ。
(荒木)来た来た来た。
(笹本)持ってきたぞ。
(笹本)この地域で今取れる食材。
どこ…どこに置く?じゃあ…。
シイタケ!ピーマン!ネギ!セロリ!どれもこれも最高の食材じゃない!
(笹本)ああ。
何とかこれで頼むよ。
お任せください。
おう。
じゃあよろしく。
(一同)ありがとうございます。
いやいやいやいや…マジかよ?食材ってこの4つ?
(小松)嘘だろ…。
(馬場)勝負する前に勝負あったですよこれ。
(敏子)荒木さんこれどうするんですか?
(荒木)うん…。
ちょっとどういうことよ?どれもこれもおいしそうじゃない。
お前はこの野菜たちのこと何にも分かっちゃいない!
(馬場)シイタケピーマンネギ。
それはセロリに引けを取らないほどの残食率を誇る言うならばこの4つの野菜は子供が嫌いな残食四天王です。
残食四天王!?よりによってこの組み合わせとはな。
あらやだ面白いじゃない!ねえ見繕って。
子供たちが嫌いな残食四天王。
それを私たちの力で最高においしくする。
うちの学校の給食が素晴らしいことをアピールする絶好のチャンスよ!確かにな。
ハードルが高い分ようまくいったらインパクト強いぞ。
でも当然リスクも高い。
わくわくしてきたー!
(荒木)よし。
取りあえずメニュー考えてみる。
ねえ。
色々試してみるからもらって帰るね。
どうも〜。
(晴子)ああ…じゃあこれ作ったんで屋台でも配ってください。
うん?はい。
(晴子)うん?あっよかったらお願いします。
(男性)ありがとうございます。
ひかり。
ひかり。
中手伝って。
これ終わったら付け合わせとハニーマスタードもお願い。
はい。
人使い荒過ぎ。
(男性)今日の鴨のコンフィ最高。
ありがとうございます!あっこの給食の地産地消イベントで使う地元の野菜が入ってるんです。
(男性)いやこれはうまいよ。
でもこの野菜のおいしさ子供たち分かるかな?それを分からせてあげたいんですけどね。
(みわ)ごちそうさまでした。
クリスマスの新作の鴨のコンフィ楽しみにしてますね。
もちろんです。
お待ちしてますね。
(みわ)すぐ来ます。
(2人)ありがとうございます。
(みわたち)ごちそうさまでした。
ありがとうございました。
クリスマス?また新作出すんですか?クリスマスにふさわしいの作らないとね。
給食の方が大変なのによくやりますよね。
だって楽しいんだも〜ん。
次々とアイデア浮かんじゃう。
料理バカ。
あなたもバカになれるほど楽しいこと見つけなさい。
えっ?
(女性)ホットワインお代わり下さい。
はいかしこまりました。
コンポート取って。
はい。
はい。
はいどうも。
(篠田)《星野光子という料理人を一人の客として誰よりも愛していた》《君がいないとわくわくしないんだよ》《戻ってきてくれないか》
(日高)子供たち見た瞬間「え〜!?」ってなるだろうね。
恐ろしく細かく切ってチャーハンに入れちゃうとかカレーに交ぜるってのはどうですか?それじゃお前地元の野菜使う意味ねえだろ。
(敏子)確かに地産地消だけに野菜の顔が見えなきゃ意味ないですよね。
これは難問ですよ。
(荒木)野菜の顔がちゃんと見えてしかもその味で子供たちにおいしいってどうアピールするかだ。

(お茶をすする音)っていうかさ須藤ちゃん。
ホント何げに紛れるのやめてくれる?
(須藤)いや皆さん実際問題宣伝どう考えてるんですか?イベントまであと7日ですよ?
(小松)チラシ作って色々…。
それじゃ弱いやん!
(早紀)イベントを盛り上げるために手を考えました。
(須藤)え〜まずはですね…。
(早紀)給食の星の番組公式アカウントでイベント宣伝の配信動画を流します。
それを当日までカウントダウンします。
(晴子)ふ〜ん盛り上がりそう。
さすがプロ。
(敏子)でもどんな動画流すの?そうですねゆるキャラとか使うのいいかもしれませんね。
ゆるキャラか…。
(馬場)確かにこういうイベントって必ずいますね。
(敏子)でも今から用意できる?
(日高)俺に任せろ。
インディ浩子ちゃんに頼んでみる。
インディ?14股のうちの1人ね。
下北かいわいじゃかなり有名な舞台の美術スタッフなんだよ。
あなたはホントに役に立たないけど彼女たちは役に立つわね!ウイ。
インディちゃんによろしく。
(日高)ウイ。
(須藤)えー続きましてですね…。
(早紀)立て看板や飾りはですね貸し出しできるものはお貸ししますので。
(小松)動画の内容考えないとだな…。
(日高)もしもし浩子ちゃん?俺俺俺。
この間さ駅前劇場でさ『野菜十勇士』って舞台やったじゃん。

(荒木)星野光子!メニューできた!試食会やるぞ。
(荒木)これがイベントのメニューだ。
主菜はシイタケと卵のバターソテー。
副菜はピーマンのフリッターレモン塩風味。
スープは焼きネギのコンソメスープ。
デザートはヨーグルトのセロリジャムがけ。
見た目は結構ザ野菜って感じですね。
味よね問題は。
(敏子・晴子・光子)いただきまーす。
(晴子)うん!おいしい。
これホントにピーマンですか?うん。
揚げることによってピーマンの苦味成分減らしてんだ。
(晴子)ふ〜ん。
ピーマン嫌いなのにおいしく感じる。
ネギのスープこれもおいしい。
最高!どうですか?うん。
これは60点。
もちろん私を100点満点とした場合よ。
取りあえずこれよ俺一番の自信作なんだ。
何で60点なんだ?確かに苦味は抑えられてる。
でも味が淡泊。
例えば衣にケチャップを混ぜたりすると甘味も増してもっとおいしくなるかも。
ケチャップか…分かったやってみる。
それにしてもこのメーンがひどい。
自覚あるでしょ?うん…。
うちの学校でしか出せない給食を作るんでしょ?これなら誰でも考えつくわ。
うん。
師匠としてはがっかりだよ!がっかりすんな。
これまだ試作だ。
始まったばっかりだ。
期待しています。
(あゆみ)《この学校の給食残してください》
(浩太)《またナポリタン食べたいです》
(のぞみ)《給食作ってください》よし…頑張るぞ。
(長沼)オーナー。
一刻も早く新作を出さないと『RedStarGuide』の星の審査が終わってしまいます。
(長沼)このままみすみす星を落とすんですか?三種の神器のトゥルトは出せない。
(長沼)ご存じですか。
奥寺シェフが三種の神器のトゥルトの改良を連日行っていることを。
(奥寺)《長沼さん》
(長沼)私は昨日試食をさせていただきましたが以前のものとは比べものになりません。
かなりの完成度だと思います。
(児童たち)キャー!
(小松)ヘッヘッヘッ…。
(日高)ネーギッギッ…。
(馬場)ヒャヒャ…。
(敏子)ヒッヒッヒッ…。
(小松)お前らは俺らが食ってやる。
何遊んでんのよ!宣伝だ。
ストーリー上さ光子さんもはるちゃんも出てもらうからね。
これ誰が考えてるんですか?
(日高)稔先生だよ。
次の脚本も一生懸命考えてるよ。
(須藤)《このセロリのせりふ》《「どんな攻撃でもセロリとかわすぜ」》《何じゃこりゃ》《ごめんなさい》そんなことよりもメニューをどうするかでしょ。
もう一回見ようよ。
(荒木)一応こういう感じでどうだ。
うん?あ〜…。
メーン以外は悪くないわね。
やっぱメーン難しいな。
うーんだからこのシイタケの肉詰めをねちょっとこう一工夫…。
ちょっと…聞いてんの?シイタケの肉詰めねこれ。
何か一工夫してみたらいいんじゃないかな?例えばプロヴァンス風…。
(荒木)お前たちおとなしく調理室に戻るのだ。
おお〜。
(児童たち)《給食なくさないで》
(のぞみ)《給食作ってください》
(小松)《俺は…みんなと一緒に給食を作りたいよ》《うちの学校でしか出せない給食を作るんでしょ?》《期待しています》ねえひかりちゃん。
今日さ鴨のコンフィの新作レシピ開発しよ。
えっ?どうぞ。
(晴子)お邪魔しまーす。
はい。
ここ置いて。
わぁ…すごいキッチン。
新しいメニュー生み出すのに必要じゃない。
へ〜…。
何かスカスカですねここ。
材料費がかさんでさ売っちゃったの。
料理バカっていうか大バカですね。
アハハハ…あらやだその娘よ?楽しい!えっ?ひかりとこうやって料理ができるなんて。
ねえこれからも一緒にやらない?やりませんよ。
えっ?どうして?料理教えてあげるよ?はいはい。
くだらないこと話してる暇はないんですよ。
もうすぐクリスマスなんですからね。
クリスマスか…。
どうよ?この新作。
う〜んクリスマスにふさわしい。
う〜ん。
食べよう。
ホント料理に関してだけはすごいですね。
「だけ」って何よ?「だけ」って。
で戻るんですか?ラ・レーヌに。
えっ?あなたと篠田オーナーが話してるの聞いちゃって。
ああ…。
戻ってもいいと思います。
もちろんイベントを成功させてからにしてほしいですけど。
あなたを見てきて料理を作ることが大好きなんだなってよく分かりました。
ずーっと三ツ星目指してやってきたんですよね。
あなたが一番わくわくできる場所。
それを選ぶべきです。
ありがとう。
ひかり。
はい食べよう。
食べよう。
いただきまーす。
あれ?ちょっと。
私のは?もう!うわ〜おいしそう。
(長沼)すみません。
まだあの…。
ラ・レーヌの総料理長として復帰するそのオファー…。
お断りします。
やはり許してもらえないか?当然でしょ。
許すわけないでしょ。
食中毒をでっち上げられ新しい店で働こうと思ったら邪魔をされ屋台までつぶされそうになった。
でもねもうそんなことどうでもいいの。
ラ・レーヌにいるころね私こう思ってた。
誰に出すかなんて問題じゃない。
問題なのは作ってるのがこの私だってこと。
でも今は違う。
誰が作るかではなく誰が食べるか。
それをいつも考えてる。
どうやったら私の料理で子供たちや屋台のお客さまを喜ばせることができるか。
給食も屋台もルールルールで大変なことだらけよ。
でもね楽しいのよ。
そのルールの中私のお客さまを私の料理で笑顔にしたい。
そう思うとさ次々とアイデアが浮かんでくるの。
今の私にとっては三ツ星の店よりこっちの方がわくわくするの。
そうか。
うれしかった。
あなたがずーっと私の料理を好きでいてくれて。
(日高)よしよしよしっと。
ちょっと!ちょっと!あっ!これ見てください。
えっ?
(晴子)給食の星に代わってお仕置きよ!これ宣伝効果あるの?昨日まで再生回数100回程度だったのが私が出た途端1,000回ですよ。
うっすら自慢してる。
ちょっと!ねえメニュー決まったの?・あっ!あっ!何なの!?あのよ俺の顔を見るたびにそれ聞くのやめてくんないか?ドキッとすんだよな。
もう少し時間くれよ。

(児童)みっちゃん!はい。
あと3日でイベントすっごく楽しみ。
楽しみだけどちょっとドキドキ。
嫌いなの何?シイタケが苦手。
ピーマンかな。
(児童)ネギとセロリとシイタケ。
僕は全部。
全部!?う〜ん。
でもさみっちゃんのお料理食べたら好きになっちゃうかもよ。
楽しみにしといて。
(児童たち)はい。
さようなら。
さようなら。
・いけいけいけ!不意打ちはもう結構。

(子供たち)すいません。
あっおばさん。
あらあら。
サッカーの練習してるのね。
(貴之)サッカー部部員が少なくなっちゃったけど新しく勧誘しているんです。
(直樹)廃部絶対阻止します。
(英寿)やっぱり僕たちサッカー大好きだから。
(達也)仲間が好きだから。
数々の死闘を経験したオランダのスーパースターヨハン・クライフはこう言ってる。
「私はサッカーが楽しくて仕方なかった」「どんな厳しい状況でもそれが楽しんでやれることなら乗り切れる」
(英寿)おばさんも楽しそうだね?楽しいわよ。
最高にね。
はい。
さてそろそろ決めさせていただきます。
(達也)いつもみたいにくるぞ!アウトサイドキック覚えてるのか!
(貴之)やっぱり駄目か!
(達也)僕も無理!
(英寿)俺に任せろ!
(直樹)よし!入った!
(子供たち)入ってない!入った!
(子供たち)入ってない!入った!
(子供たち)入ってない!もういいわ。
いかがですか?パーフェー。
これは紛れもなく星野光子の三種の神器のトゥルトです。
(長沼)これを出せば絶対に三ツ星を守ることができます。
これを出すのはやめましょう。
(奥寺)はい?これを作っていてわくわくしましたか?《自信持って思いっ切り楽しんで作りなさいよ》《こっちの方がわくわくするの》これはあなたの料理じゃない。
奥寺シェフのオリジナルで勝負をしましょう。
あなたの料理でお客さんを笑顔にしてください。
オーナー。
(晴子)ラ・レーヌ復帰断った!?ひかり言ってくれたじゃない。
私が一番わくわくできる場所。
それを選ぶべきだって。
ねえ今日からクリスマス当日まで新作の鴨のコンフィ出すわよ。
お客さまどんな顔して喜ぶかな?アハハ楽しみ。
ホント大バカ。
(女性)ホットワインお代わりお願いします。
(晴子)お願いします。
どうぞ。
あ〜いらっしゃい。
(益子)クリスマス新作鴨のコンフィ始めたって表の看板に。
いいタイミングです。
どうぞどうぞ。
お待たせしました。
(益子・沙織)うわ〜。
召し上がれ。
(益子・沙織)いただきます。
おいしい。
これ刻んで旬の食材組み合わせたんじゃなくてカモの中に旬の食材入れてるんですね。
(沙織)カモに包むことで素材と絡み合ってこんなに複雑になるんですね。
ありがとうございます。
(益子)あなたがラ・レーヌにいたらどんな最高な料理が生まれたんでしょうね。
ラ・レーヌにいたらこの料理は思い付かなかったかもしれません。
(沙織・益子)えっ?あっ。
これもしよかったら。
この日は一般の方も食べられるのでお時間あればぜひお願いします。
ぜひ。
(益子)給食?
(日高)うん。
荒木さん。
これじゅうぶんうまいっすよ。
これで勝負しましょう。
いやこれ見た目からしてわくわくしない。
でも地元の野菜の顔見せなきゃいけないんですよね。
結局これお肉の味頼みなんだ。
(日高)そりゃそうだ。
でもね時間がないんです。
荒木さん。
・ねえできたの?
(日高)待ってた待ってた。
さあさあ。
はいどうぞ。
はい。
じゃあこれ。
はい。
(荒木)取りあえず…こんな感じになった。
いただきます。
あ〜。
何かあんまりわくわくしないわね。
はい。
いただきます。
う〜ん。
おいしいよ。
おいしいけれども結局はお肉の味頼みってことよね。
(馬場)問題点が荒木さんが言ったこととまったく同じだ。
(晴子)あっ!ちょっと一息入れませんか?これ今日から屋台で出し始めた新作の鴨のコンフィです。
(日高)何!?
(日高・馬場)いい香り。
いい匂い。
(晴子)あっ小松さんは?
(日高)小松?あいつはね今頭脳ロード。
(須藤)シイタケのせりふよ。
これ。
「今までシイタケられてきた恨みを晴らす」?くそつまんないな。
(小松)ごめんなさい。
(須藤)ごめんなさいってこれセンスがないわ。
(馬場)カモそのものの中に旬の食材を。
(晴子)旬の食材がプレゼントってコンセプトだそうです。
(日高)うん。
これクリスマスにぴったりじゃん。
それにカモで包んでるから味が染み込んでるんです。
(晴子)最高にわくわくすると同時にそれぞれの素材がお互いの個性を引き出し合ってて味に奥行きが出てる。
あっ!これか。
これだ。
地元の野菜はこの地域でいえば。
(荒木・光子)宝物。
宝物を誰かに渡すときには必ず。
(荒木・光子)包む。
(荒木)包んで隠すからこそ開けるときにわくわくする。
しかも包むものによっては味の組み合わせが。
(荒木・光子)無限大だ。
(荒木)これ四天王を丸ごと包むこともできる。
問題は何で包むかよね。
ギョーザの皮。
油揚げ。
油揚げ!油揚げで包むことによって栄養価も高まるし大豆のうま味もプラスされる。
名前は残食四天王の宝袋包み!
(荒木・光子)いいね!包もうぜ!包もう!
(児童たち)完食シェフだ!完食!完食光線ビーム!
(一同)あー!
(小松)俺たちどうなってるんだ?調理室に帰りましょう。
(一同)うん。
(児童)今日のイベント楽しみにしているからね。
(児童たち)楽しみにしているからね。
(一同)おはようございます。
おはようございます。
(児童たち)《給食なくさないで!》
(あゆみ)《セロリがどんな味になるのか楽しみにしてます》
(2人)《してます》
(浩太)《もう食べられなくなっちゃうの?敏子さん》
(のぞみ)《オニオングラタンスープ。
豆乳フレンチトースト》《どれも最高においしかった》
(あゆみ)《小松さんおいしいよ》
(あゆみ)《この学校の給食残してください》さあ最高のメニューにするわよ!
(一同)よっしゃー!
(奥寺)今日から新作を出す。
(久美)三種の神器のトゥルトですね?
(奥寺)いや。
再構築したロッシーニだ。
よろしくお願いします。
(シェフたち)ウイシェフ。
・長沼さん!
(玉枝)市長ようこそ。
(須藤)小松さんは子供に大人気なんですから。
(女性)すてき!
(女性)カッコイイ!抱かれたい!
(沙織・益子)おはようございます。

(馬場)はい。
どいて。
(早紀)痛っ…。
痛たた…。
(日高)はい。
お願いします。
(馬場)はい。
どいて。
(早紀)痛たた…。
ひらめいちゃった。
ホワイトソースをソースモルネに変更する。
(晴子)ひらめききましたよ。
仕上げに焼き色とコクを出すからチーズと卵黄お願い。
(荒木)よし!チーズと卵黄だ。
(馬場)はるちゃん卵何個発注した?
(晴子)100個です。
(馬場)はい。
(日高)としちゃんチーズあっち!
(敏子)はい。
トリュフ用意して。
・ウイシェフ。
黄金プルーンも。
・えっ?テリーヌと肉の間にナッペする。
(シェフ)ロッシーニにプルーンを。
・ウイシェフ。
・長沼さん!
(聡美)市長こちらです。
こちらへどうぞ。
完成。
これで勝負する。
(荒木)よし!配缶だ!
(一同)はい!これ中に何が入ってるんだろう?
(児童)うわ〜楽しみ。
どんな味がするんだろう?
(のぞみ)わくわくする。
(聡美)今日の給食は地元の野菜だけを使ったスペシャルメニューです。
皆さんどうぞ。
地元の野菜だけを使った私たちにしか作れないここでしか食べられない皆さんに食べてほしい最高の4品。
せーの。
(一同)残せるものなら残してごらんなさい。
私たちが作った最高においしい給食を。
(聡美)それではいただきます。
(一同)いただきます。
召し上がれ。
(あゆみ)うわっ!中に色々入ってる。
(のぞみ)あっおいしい!
(児童)何で!?苦手だったのにめちゃくちゃおいしいよ。
(児童)このスープも最高。
(あゆみ)何か楽しい。
(栗山)これは最高にうまい。
(保護者)こうすれば子供たちも野菜が食べられるのね。
(保護者)うちでも作ってみようかしら。
素晴らしい。
(沙織)しかも1食240円ですよ。
ほらほらみんな…。
(児童)シイタケ最高!
(児童)ピーマンこんなにおいしいんだね。
おいしいですね。
(児童)セロリ最高!
(保護者)ネギおいしい。
(笹本)すごいよあんたたち。
これからも俺たちは地元の野菜を提供するからそれで最高の給食を作ってくれ。
なっ?やった!はいみんな。
市長にアピールアピール。
いかがですか?いかがだった?みんなうちの学校の給食は?
(一同)おいしい!超うめえ!おいしゅうございます。
みんなおいしいね?
(一同)おいしい!
(一同)イェーイ!イェーイ!イェーイ!
(奥寺)再構築したロッシーニ。
完成だ。
出してください。
(玉枝)市長から連絡がありました。
(玉枝)市長はこの学校の給食を残したいと言っています。
(一同)やった!
(玉枝)でもうちだけ自校給食を残すということは認められないそうです。
えっ何で!?
(玉枝)うちを計画から外して予算を組み直したらやはりどうやっても地区全体として給食センター移行計画の予算がはまらないそうです。
そんな…。
無駄な税金使ってんの回せよ!
(日高)ホントになくなっちゃうんですか?
(馬場)世界一の給食ですよ?残さないと駄目よ!駄目!校長。
ホントにどうにもなんないんですか?
(玉枝)保護者や生産者の方々には私から説明しておきます。
(須藤)中継の準備できてるのか?
(女性)中継まで30秒。
(須藤)近い近い…。
近いよ!
(女性)すいません。
(司会者)間もなく2016年『TheRedStarGuide』の星の審査が発表されます。
三ツ星の取材は後ほどたっぷりと受けさせてもらいます。
(スタッフ)そろそろ時間です。
(長沼)時間です。
時間です。
お待ちください。
すいません。
お待ちください。
(司会者)注目は3年連続で三ツ星を獲得しているラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌです。
総料理長の星野光子シェフが抜けた今4年連続三ツ星獲得となるか…。
クリスマスなんだからさ七面鳥ぐらい焼かないと。
そんなの予算にはまんねえだろ?何言ってんの?
(小松)星の発表始まってますよ。
(司会者)ここで速報です。
3年連続で三ツ星を獲得していた銀座の高級レストランラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌは1つ星を落としました。
二ツ星です。
繰り返します。
ラ・レーヌは二ツ星となりました。
力及ばず申し訳ありません。
再構築したロッシーニ。
(篠田)お客さまには好評でしたよ。
ここからです。
ここから私たちのラ・レーヌが始まる。
(一同)はい。
(晴子)ラ・レーヌ星落としましたね。
当然でしょ。
私がいないんだから。

(玉枝)水!水ちょうだい!水水!さっき連絡が…電話…。
いいから見て見て。
(司会者)最後に1つ大きなニュースがあります。
今回は初めてレストラン以外で一ツ星を獲得したところがあります。
それは何と東京都三つ葉市の三つ葉小学校の給食です。
繰り返します。
何と小学校の学校給食が一ツ星を獲得しました。
給食が星を獲得したのは世界で初めてのことです。
審査基準は「素材の鮮度安全性」「味付けの完成度」「コストパフォーマンス」
(一同)えー!?
(一同)えっ!?
(司会者)繰り返します。
三つ葉小学校の給食が一ツ星を獲得しました。
(長沼)オーナー。
失礼します。
(司会者)三つ葉小学校の給食は全てにおいてハイクオリティーであり一ツ星に相当すると判断されたとのことです。
評価されたのは先週の土曜日に行われた三つ葉小学校の地産地消イベント…。
(玉枝)「素材の鮮度安全性」
(小松)食材は全て調理当日に納品され表面温度を測ってから使用されている。
(玉枝)「味付けの完成度」それは光子さんが作ってるんだから言うまでもないでしょ。
(玉枝)「コストパフォーマンス」1食240円であんな料理食べられませんよ。
(玉枝)「店員の対応を含めた店の雰囲気」
(敏子)子供たちはいつも笑顔でおいしそうに食べてる。
(玉枝)「料理の独創性」
(晴子)残食四天王の宝袋包み。
あれは誰にも思い付きません。
確かに全部満たしている。
(一同)おー!すげえ!・すげえ!
(一同)やった!やった!
(篠田)長沼。
(長沼)はい。
(篠田)あれ外しといてくれ。
(長沼)えっ!?もう必要ない。
(長沼)しかし給食に星なんて。
(篠田)ボブ・ディランにノーベル文学賞が与えられる時代だ。
『TheRedStarGuide』も粋なことを。
最高そして最強のライバルですね。
ええ。
わくわくしますよ。
来年は必ず三ツ星を取り戻してみせる。
(長沼)うー!重い!
(篠田)そうなんだよ。
びっくりするぐらい重いんだよ。
(長沼)僕持ち上げますからね。
フック取ってくださいよ。
シェフちょっと手伝ってくださいよ。
何逃げようとしてるんですか?
(司会者)繰り返します。
三つ葉小学校の給食が一ツ星を獲得しました。
(早紀)これはくるわよ。
大どんでん返し。
(須藤)えっ?最高に面白くなってきた。
(栗山)市民から三つ葉小の給食を残してほしいっていう要望が殺到してます。
(玉枝)学校の方も電話が鳴りっ放しです。
それでうちの給食は?
(栗山)『RedStarGuide』で星を取った給食をなくすわけにはいかないでしょう。
三つ葉小学校の給食は残します。
ああっ!ありがとうございます!
(男性)おめでとうございます。
(日高)いやいや…えらい騒ぎだよ。
(小松)俺街でサインちょうだいって言われちゃったよ。
(馬場)大穴中の大穴。
誰も予測はできないことですよ。
(敏子)もうこの仕事天職。
(晴子)私も一緒にやりたいな。
(日高)あらら…。
内定決まったのどうするの?
(晴子)どうしましょうかね。
(女性)おめでとうございます。
どうもどうもどうも。
おはよう。
納得いかない。
絶対おかしい。
あー無性に腹が立ってきた。
(晴子)何が?
(荒木)お前ようちの給食に星が付いたんだぞ。
何で星1つなのよ?何で星3つじゃないのよ?おかしいでしょ?私が作ってるのは一ツ星の給食じゃなくて三ツ星の給食なんだから『RedStarGuide』に抗議して星返上してやるから。
(日高・馬場)ちょいちょい…。
(馬場)給食センター移行はなくなったんですよ。
(日高)星のおかげなんだよ。
(小松)三ツ星は来年取ればいいじゃない。
(晴子)このチームで。
あのよ。
ちょっとこれ作ってみたんだ。
新しい白衣。
(一同)荒木さん?えっ?
(荒木)えっ?いい?あなたたち。
来年は必ず三ツ星を取るから。
さあ!今日も最高においしい給食を作りますからね!
(一同)ウイシェフ。
寒い寒い。
見るだけで寒いから。
ほらもう。
やめてやめて…。
若くないんだから。
2016/12/15(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
[終]<木曜劇場>Chef 〜三ツ星の給食〜 #10[字][デ]【奇跡起こせ!三ツ星の給食】

給食室廃止の危機!?存亡の鍵はピーマン・しいたけ・ネギ・セロリの残食四天王!さらに光子に古巣の三ツ星からオファー…地産地消給食イベントで奇跡を起こせ!

詳細情報
番組内容
篠田(小泉孝太郎)から「ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ」に戻ってほしいと頼まれた光子(天海祐希)は、自分を追い出しておいて今さら身勝手な言い分だと反発する。しかし篠田は意外な告白をして、光子が輝けるのは三ツ星のステージだと言い残して去って行く。予想もしなかった篠田の言葉に、光子も内心揺れ動く。そんなふたりのやりとりを、晴子(川口春奈)が目撃する。
荒木(遠藤憲一)は、校長・坂東(春風ひとみ)と
番組内容2
ともに市長を訪ね、学校で開催する「給食の地産地消イベント」に来てほしいと要請する。荒木は、うちの給食は世界一だと言ってしまう。イベントまで1週間となった頃、給食で使用する地元野菜のサンプルが届けられた。しいたけ、ピーマン、ネギ、セロリで、光子は、どれも最高の食材だと目を輝かせるが、荒木らは絶句。それは「残食四天王」と言われる、子どもが最も苦手な野菜だった。これを最高においしくすることが、給食を
番組内容3
アピールする絶好のチャンスだと光子は言うが、荒木のメニュー作りは難航。3日前になっても、しいたけを使ったメインのメニューが決まらない。早紀(友近)は、イベントを盛り上げるべく、イベントをアピールする動画を制作してネット上で流すことを提案する。一方、奥寺(豊原功補)は光子のアドバイスを受けて「三種の神器のトゥルト」の改良に取り組んでいた。イベントが迫ったある夜、光子は篠田と向かい合い…。
出演者
天海祐希 
小泉孝太郎 
川口春奈 
荒川良々 
池田成志 
市川しんぺー 
伊藤修子
 ・ 
豊原功補
 ・ 
友近 
遠藤憲一 


スタッフ
【脚本】
浜田秀哉(『ナオミとカナコ』、『ラストホープ』他) 

【演出】
平野眞 
田中亮 
森脇智延 

【プロデュース】
長部聡介 
高田雄貴 

【主題歌】
松任谷由実「Smile for me」(EMI Records/ユニバーサルミュージック) 

【制作】
フジテレビ第一制作センター