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書き起こし 徹子の部屋 シンクロコーチ・井村雅代  2016.12.22


(黒柳)「2016年今年私が“気になった人”ウィーク」。
「上げなさいって!」「違うやろ!知ってるやろ泳ぎ方!」「もたもたしてるんじゃない!」「シンクロの母」「鬼コーチ」と呼ばれていらっしゃる方ですが今年のリオ五輪でメダルを獲得し日本シンクロ界をよみがえらせた方でいらっしゃいます。
どうぞお入りください。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
井村雅代さんでいらっしゃいます。
もうお会いしたかったんですずっと。
私こそ光栄です。
ありがとうございます。

 

 

 

 


(拍手)今日はまた…。
いつもジャージーしか拝見してないのでどんなお洋服をお召しになるかなと思ったら奇麗なお洋服もお召しになる?やっぱりできるだけ奇麗な色を着るように心掛けてます。
気分転換に。
ほとんどがジャージーですから。
そうですね。
私ども拝見してる時大概ジャージーでいらっしゃるのでこういう奇麗なましてやキラキラしてるのを胸に着けていらっしゃる…。
あっこういう時が多いのでこういう胸にキラキラした奇麗なのを着けてこんなブルーの本当に明るい色をお召しになってて嬉しい…。
こちらこそありがとうございます。
でもそれにしましてもとにかく…今今年注目を私がした方をお呼びするウィークになってるんですけどもオリンピックおめでとうございました。
ありがとうございます。
本当に…ずっと駄目だったんですよね。
フフフ…。
中国のほうにコーチで行っていらしてその間コーチに行っていらしたものですから中国はとってもねお成績が良くて。
私もね悔しいなと思って見ててね早く帰っていらっしゃればいいのにと思ってましたらば帰っていらしたのでね。
でもすごいあの怖い…。
さっき申し上げたように鬼コーチっていうんですか?すごいなと思ってたんですけどそれでもメダルが取れたのでもうすごいって思ったんですけどね。
ちょっとそれじゃそのVTRをちょっといいですか?見せていただいて。
ありがとうございます。
懐かしいですね。
そうですねもうね。
8月ですものね。

(歓声)」この演技を見たら送り出す前の彼女たちに掛けた言葉とかそういう…その時の状況のほうが思い出されるんですけどね。
ああそうですか。
この演技は本当に練習の時のいい出来のものをみんな出してくれましたね。
そうですか。
そうですよね。
どんなに稽古の時うまくいってもね本番で。
私はどの場面がすごい失敗しやすいとか知りすぎてますんでそこに来た時にここを切り抜けろっていうなんかこう念じてましたねやっぱり。
そうですか。

(拍手と歓声)」この時の気持ちはね本当にもうこれはこの子たちの全部なんだと。
これでもうどう出てもいいと思いました。
ああ。
今銅だったんですよねみんなね。
でも金じゃなくても。
そうです。
それでもいいとお思いになったっていうことですよね。
でもまあ本当に…さっきも申しましたようにしばらくやっててくださって日本はとても有名になったんですけどちょっと中国のほうに…。
何年ぐらい中国へ行っていらした…?2回のオリンピック中国選手と一緒に戦いまして北京オリンピックとえーとロンドンオリンピックと。
私の考えなんですけどいらっしゃらなくなった途端に駄目だなって。
本当ですか?日本の方に悪いんですけどあのコーチの方がいらっしゃらなくなったら駄目なんじゃないのって。
どうして中国にいらっしゃっちゃったんだろうと思ったぐらいでした私は。
でもそれにしてももうね私いつも拝見してるんですよ大好きで。
どんなに怖いかと思ってね。
私もそういう思いしたことないからいやあ怖いなと思うんですけど。
ちょっとその怖い…基礎からの厳しい訓練をちょっとご覧ください。
すごいから。
「そう!歯食いしばれ!」これ。
うわうわうわ。
もうすごい。
骨が折れてるんじゃないかしらと思って。
折れるかどうか私感触でわかってますから。
これ以上いったらケガするとかわかってますから。
もう泣きそう。
もう泣いてますしこの人たちもう女優みたいやったんですよ。
ちょっと言ったら泣いてたんですね。
だいぶ泣かなくなりましたけど。
無理しないんです本当に。
私が教え始めた頃は本当に無理しなくって。
そうですか。
無理しなきゃ駄目なんですね。
人生無理しないと駄目です。
そうですね。
大変。
だって練習の時にやっぱりとことん追い込まないと。
そう追い込んだら試合の時こんなぐらい大したことないって思えるようになるんですよね。
そうですね。
本当に最初の頃よく泣きましたよね毎日。
みんな泣いてますね水の中で。
でも言うのはね「泣いたって解決せえへん」と。
えっ?「泣いても解決せえへん」?すごい。
これはリフトのトレーニングなんですよ。
えー。
水の中で?はい。
ジャンプしますね。
これのトレーニングはやっぱりこういうふうなことをやらせるんですよ。
水の中でねこういうふうにやってるの。
足の裏の感触を感じながらバランスを取るということですね。
これなくしてリフトはないです。
なるほど。
あれをたくさんやって水の中でやってみるという?そうです。
で初めてできる。
できる?はい。
だって陸は…上は重力があって床がありますから重心取りやすいですよね。
水の中は立ち泳ぎの上に立つからあれよりもっとバランス取るの難しい。
あれ立ち泳ぎしてあれをやってるんですか?はいそうです。
ああ…。
あれプールの下を歩いてるんじゃないんですね。
違う。
3メートルの深さですから。
3メートル?はい。
じゃあやっぱり水の中をこう立ち泳ぎしながら上に乗っけて?そうです。
じゃあなかなか…。
そうですよね。
なかなかなんていうんですかね重心取りにくいですよね。
ですし下の人が力がなかったらいくらでも下に沈んでいきますから。
あらー。
上に乗っかってる人も一緒になってね。
一緒にね。
ああ…大変。
でも本当みんな女優みたいにすぐ泣くって今仰ったけど本当によく泣いて…。
あれはねこうさっきボキッていったんじゃないかと思うぐらいやられてましたもんね。
でも触ってたらこれぐらいいったら本当にボキッといくかわかるんですよこの感触で。
そのいくギリギリまでそれも押し方があって。
これ以上いかないなと思ったら「息吐きなさい」って言ったらグーッといくんですよね。
コーチ歴43年。
オリンピックで出場した9大会全ての五輪でメダルを獲得なさいました。
それで小谷実可子さんとかそういう方をお育てになったのもこの方でいらっしゃるんです。
それでその間ちょっとね中国へいらっしゃった時に日本が本当に駄目になっちゃったんですけども。
リオ五輪で8年ぶりに日本が…。
メダルを取って。
メダルを取った。
みんな喜んでたでしょうね。
喜んでましたね。
私が教えた2014年ね喜び方も知らなかったんですよ。
そうなんですか?喜んではいけないみたいな。
自分のエネルギーを出す方法も知らなかった子たちなんですね。
それは一つはねメダル取ったことないからなんですけどね。
そういう機会はなかったんですけど。
でもそれが2014年2015年そして今年とだんだん本当の気持ちが出てくるようになりましたね。
じゃあ嬉しい?はい。
私はもうともかく彼女たちにメダルを取らすと決めたんです。
そうですね。
もう決めてかかりましたね。
絶対リオの時には日本の選手たちにメダルを取らすって。
叫んでいらっしゃることの言葉一つ一つがねすごいですもんねもうね。
私なんかだったら本当泣いちゃうなと思いますけども。
そしたら「泣いて解決するものなら泣きなさい」とか言いますね。
そうか。
「泣いて解決するものなら泣きなさい」。
なるほど。
泣いて解決しないでしょ?しないですよね。
そしたら「どうしたら解決するの?」って。
「練習するんでしょ?だからしましょうよ」。
それでたくさん食べさせるっていうことが大事なんですって?シンクロはやっぱり水の競技ですから少しはやっぱりね浮力を感じるためにちょっと脂肪がいるんですよね。
びっくりしました。
これ私知らなかったんですよ。
痩せて素敵にしたほうがいいのかと思ったらそうじゃなくて?はい。
だから他の競技よりも脂肪の量は多いと思います。
だから…それとやっぱり私は偉そうに言ってますけどあの時も選手たちは3メーターで立ち泳ぎをしてますのですごい消費カロリーが高いのと消費エネルギーが多いのと…。
練習することがすごいたくさんあるんですよ。
競泳から始まって立ち泳ぎして表現力合わせる覚える技術をつけるパワーをつけるとか。
だから朝から晩のひどい時になると10時半なんてざらですから。
夜の10時半ですよ。
だから1日にやっぱり1.5キロとか痩せることもあるので。
今のチームで一番多い子で5200カロリー食べさせても痩せていくんですもうね。
そんなに?はい。
高くつく選手たちですよね。
でもねいかに水泳っていうものがあれですね体の…痩せたいと思う人にはいいわけですね。
あのぐらいやらないと駄目?やらないと駄目。
そうです。
そりゃそうでしょうね。
だからものすごい食べさせるんですね。
相当…。
5200カロリーぐらい食べさせる?はい。
でもすごいみんな食べるんですってね?いや食べさせるようにする。
だから胃も大きくさせる。
だんだん食べて上手に食べて胃を大きくしていく。
それでなかったら胃の痛い子ばかりになりますから。
それだけなかなか入らないですからね。
すごい…。
すごい…すごいね。
でもみんなとにかく食べれなくても食べたくなくても「とにかく食べろ」って言われて食べるように…。
そうです。
「食べることは強い選手になるためのことでおいしく食べようという根性は捨てなさい」と。
「これは強い選手になるためなんだ」って。
まあ1チームに1人か2人とかダイエットの子やっぱりいます。
体質によってね。
そうですね。
「だけどもこれは何のために食べるかっていうたらおいしいとか気分転換とかそういう意味じゃなくって強い選手になるため自分のしなければいけないこと」「練習と同じぐらいに大切なもの」っていうふうに言ってます。
それからあれですってね水着選びもやっぱり体形が奇麗に見えるような水着?水着もですし今年のリオのオリンピックの選手は日本の選手ねやっぱり世界と比べたら足短いんですよ。
背がね。
背も小さいし。
ほんで身長差が16センチあるんですね。
そしたら全部それぞれの選手が足全部上げたら16センチ差でいったら上がたがたになるんですよ。
そうですよね。
そこを見られたらいい点が出るわけないでしょ。
だから何をしたかというとどうかしてこの足の長さの違うのを審判…。
これは採点競技ですから目をそらす方法はないかと考えまして。
目をそらす方法?はい。
片足上げた時にはいつも水着を見せると。
その時に…。
この時ですよね上げた時。
こういう時ね。
目に飛び込んでくるような水着の発色のいいのを着せたら上の凸凹が見えないと。
なるほど。
はい。
でもその作戦は結構当たってたと思います。
きっと…。
仰ったように…足の長さが十何センチ違う?16センチです身長差が。
16センチ?はい。
身長差16センチあるんですね。
でもこのチームの演技ご覧になって応援してくださった方々が「わからなかったわ」って仰ってくださったら私の完全犯罪ですね。
私は全然わからなかったですね。
じゃあ私が…。
みんな背高いんだと思って。
みんな足長いんだ…。
とんでもないです。
ですから終わって選手たちが並んだ時にものすごく身長差…足の長さも違うんですよね。
すごいですよねだけど。
そういうふうにシンクロは技術以外にやはり…言葉悪いですけど抜け道。
いいように見せる方法はいくつでもあると思うんです。
だから日本の選手にはこの競技は向いてると思います。
なるほどね。
あれ水の中でも音はよく聴こえてるんですか?はい。
水中スピーカーっていうのがありまして上よりもよく聴こえてます。
じゃあ絶対音を聴き逃すっていうことはないんですね。
聴き逃すことはないですけどだから合うというものでもないんです。
そうですか。
音の取り方が違いますから。
中には音痴な子もいますしそれと頭で取る子もいてたら後ろで取る子もいますから。
リズムをね。
そうです。
そこから始めるんです。
なるほどね。
選手じゃない私たちはどんなふうに指導なさるのかが見たいとついつい思ってしまうんですがちょっとご覧いただきます。
(井村)「まだ!」「こうじゃない。
こう!」「数えるの速くない?聴きなさい音楽を」これ皆さん私のことを叱ってると言われますけど叱ってませんよ。
本当のことを言ってるんですよ。
並んでいないから「並んでない」って下手だから「下手」って言うてるんです。
こういうふうに下から…。
下からもいくんですよ。
やっぱりね上を良くしようと思ったら見えないところをちゃんとしないと上は良くならないんですよ。
ここを適当にやって上ばっかり…見える…水面上だけやってても何にもならない。
水の中の体の身のこなしは全てやるんですよ。
どういうふうにタックして…角度で回るとか全部それも。
大変。
まさか私下から叱られてるとは思わなかった。
水中に聞こえてますから。
そう。
そうですか。
これを合わせないと駄目なんですよね。
本当だ本当だ。
上手なところは水中も合ってるんですよね。
なるほどなるほど。
下手なチームほど水中が合ってないからお互いに蹴り合いしてるんです。
あざだらけになって。
それは下手なチームのすることですね。
これは上手ですね。
今うまくいってますね。
でも力抜いてあんまり一生懸命かいてませんね。
そうですか?ハハッ。
怖い。
もっとたくさん力使いなさい…。
だからやっぱり見えないところをちゃんと奇麗にしないと…。
ここのところが見えてないんですね。
上からは何となくなんですけど。
この水の中も全部合わせるんですね。
うわー。
すること多すぎて。
すごいですね。
はい。
だから水族館の…あの時は魚の調教師みたいですね。
そうですね。
本当にそうですよね。
シャチとかああいうのにねなんか言ってるっていう。
でもシャチのほうが可愛いじゃないですか。
シャチのほうが可愛い?私イルカのようになんで泳げないんだろうってよく思いますもんね選手見て。
あんなにイルカはよく言うことを聞いて一緒に跳ぶのになんで私の選手は…。
フフフ…。
でも叱り方3セットっていうのが…3セット?はい。
3セット。
私は叱る時はやっぱり現行犯で叱ることなんです。
その次にその直し方…。
現行犯っていうのは今…?今。
今やったこと「そこはそうだ」「そこは駄目なんだ」。
「駄目なんだ」って言ったらそれはこうして直しなさいって言うんです。
そしてその次「それでいいよ。
いいよ」「それもっとやりなさい」って言ってるんですけど「それでいいよ」っていう言葉を誰も私褒めてるのに褒め言葉と取ってくれないんですよ。
だから前のこんなのばっかり編集されるから恐ろしい人になってるんですけどちゃんと直し方も言ってます。
やっていらっしゃるのね。
皆さん編集なさる時はそこも一緒に…。
でもつまらないですよね編集したらね。
まあね。
怖いほうが面白い。
ハハハ…。
第1番目がそれで。
現行犯で駄目なものは駄目と言う。
その次は直し方を言う。
そして直してみたらそれで良かったかそうじゃないか。
そうじゃないならばもう一つ違う直し方を言う。
それが叱る3セットですね。
じゃあ一人一人名前を仰って?必ず誰々が。
抽象的じゃなくて。
あなたが。
ストレート。
難しい言葉使わない。
あなたのここがこうこうで悪い。
だからこれをこうやりなさい。
もうご指名ですよ。
絶対犯人は挙げますから。
「ユー」なんていうようなことは仰らないのね。
「あなたが」って。
あなたが。
あなたのいついつのこの動きがこう悪いからこう直しなさい。
そしてこれでいいか。
それをやり続けなさいとかいうふうに言います。
でもあれでしょ。
中国にいらっしゃった時に中国人の名前を覚えるの大変じゃなかったですか?大変でしたね。
だから早く覚えることがやっぱり選手の心をつかむコツですね。
そうしたらやっぱり「自分の名前を呼んでくれた」って言って私のことを…。
だから外国へ行ったら必ず名前を早く覚えること。
でも外国へ行っても同じことをしてました。
やっぱり怖い?怖い?だから中国の選手が初めて覚えた日本語は「駄目」でした。
「駄目!」とか言うから。
とっさにやっぱり出てくるのは中国語じゃなくて日本語が出てしまいますよね。
「駄目」…。
「駄目!」言うて。
「駄目なんだ」「駄目?」とか言って上がってくるんですよ。
初めて彼女たちが覚えた日本語は「駄目」でした。
やっぱりそういう子たちはみんなうまくなっていきます?うまくするのが私の仕事ですから。
ああすごい。
なるほどね。
はい。
それが私はそのために行ったからって。
だから今回でも日本の選手を強くするために私は呼ばれたんだからその日本に帰ってきたんだから強くしなければ…。
でもそれにしても本当にいらっしゃらない間本当に何にもメダル取れなかったのにいらっしゃった途端にリオでそうやってメダル銅メダルでもとにかく…。
日本のねこれがすごいんだってわかっただけでも随分良かった…。
でもやっぱり選手たちはいつの時も指導者はどうであれ一生懸命ですから。
やっぱり一生懸命だったら日本を代表するアスリートとしてやっぱりその悔しさも喜びも味わわせてやりたいと。
途中から日本の選手を教えながらこの子たち可哀想だと思ったんですよ。
選手としての要するに醍醐味を味わってないって。
負けた時のもう本当に悔しくて次は絶対挽回するというそういう思いもしてないしああ嬉しかった。
私は頑張ったことが実を結んだいうのもない。
そんな選手たちを見た時絶対にこの子たちにもうやって良かったと思わせてやろうとそう思いましたね。
それだけでした。
お聞きになりましたか?皆様。
そういうおつもりでコーチしていらっしゃる。
それでコーチの中にも色々あって花束…花をもらった選手に怒った?そうなんです。
いやメダルを取ったら今表彰式で花束をくれる…花束をもらうんですね。
で初め教えた…初めてメダルを取った選手たちの部屋にパッと行くことがあって行ってみたらもらった…表彰式でもらった花束ですよ。
この辺に放ってあるんですよ机の上に。
「えっこれどうして?」って言ったら選手が「どうして」の…。
なぜ私が…。
意味がわからない。
それで私は「このお花生きてるでしょ」って。
「生きてるんだからこんなのおかしいでしょ」って。
そしたら「花瓶がないです」言うて。
「花瓶なんかあるじゃないの」言うてゴミ箱の中から飲み干したペットボトルを取り出しましてそれをハサミでワーッと切って立つぐらいのちょうどお花が入る高さにして入れて「こうやって置いておきなさい」。
それ以来表彰式でもらったお花はそうやって生けたりお世話になった方々にあげるようになりました。
優しいね。
そういうことがやっぱり大事なんですよね。
そういう人間性が演技に出るシンクロというのは怖い競技なんですよね。
ああなるほどね。
それがやっぱり表現する芸術性種目の恐ろしいところ。
その人間性…選手の人間性が出てくるからやっぱりそういうことに気を配って敏感になる。
生きてるお花を可哀想とか思う心でなかったら人を感動なんかさせられませんよ。
井村さんのご主人は最強の応援団でいらっしゃるそうですけども。
わかりませんけど留守を守ってくれてます。
大学生の時に先生が仰った言葉…とても大事な言葉?そう。
私実を言うと本当に今はこんなのですけどちょっと引っ込み思案でおとなしくって。
自分はマイナー種目…。
私がやってた頃シンクロなんか誰も…みんな知らなかったんでシンクロっていう…してるって言うのが恥ずかしい時にその先生が「小さくなることはない」と。
「堂々としてシンクロをやってることを言ったらいい」って。
「僕は評価してる」って言われた時にあっ私はシンクロをちゃんとやってることを堂々と言っていいんだっていうことを言われて何もこそこそシンクロすることないんだって。
その先生がいなかったら自信を持って大学時代もしなかった…できなかったと思います。
なるほどね。
そういうひと言って大事なんですね。
そして今の自分がいると思います。
そうですね。
じゃあこれからもぜひ日本の選手を上手にお導きくださいませ。
ありがとうございます。
今週おいでくださった方には今思っていらっしゃることをちょっと色紙に書いてきていただくことにいたしまして書いてきていただいたんですけど。
はい。
今年のえーと一年は押しまくりました。
もうこれであっという間に一年が過ぎました。
選手の心を押しもちろん技術を教えることも彼女たちを動かすことも覚えさすことも。
やっぱり一番押したものは何かというと彼女の心。
試合の時は彼女たちの背中を押し…もう押しまくった一年でした。
そうですか。
はい。
でも「井村雅代」ってお上手な字ですね随分ね。
とんでもないです。
素敵な。
でもそういう気持ちで押してらっしゃるんですね。
はい。
わかりました。
どうもありがとうございます。
絶対私は引かないぞと。
そうですね。
まあ…後ろには引かない方でしょう。
押すだけの方でしょうと私は拝見しておりますけども。
でもおいくつぐらいなんですか?お年は。
私わからない。
今年のリオのオリンピックの決勝の時が私の…初めてなんですけどオリンピックの時に自分の…決勝の時に誕生日が来たのが。
66歳になりました。
えー!そうなんですか?いやあ…。
すごい。
徹子さんに驚かれることはないと思います。
いやあ。
尊敬しておりますから。
私はただ座ってなんか言ってるだけですからね。
だって井村さんの場合はあんなところへ行ってあんなに大きい声でみんなのことをあんな下まで行って水の中で…。
それは私おいくつか全然見当つかなかったんですけども。
ご自分では随分体お気を付けていらっしゃる?気を付けてますけどああして怒鳴ることがそして動きまくることが健康の何よりの秘訣だと思います。
たぶんそうでしょうね。
選手を変えたいというこの気持ちがやっぱり健康でいられるのかなって。
でも本当に出てきてくださって大きい声でなんか仰るともう本当に選手には気の毒ですけど胸が清々してそうだ!そうだ!って。
何がそうだかわからないんですけどそうだ!そうだ!って思って頑張ってほしいなって思います。
でもコーチが良ければ選手がいいっていうのが私たちにはわかってしまったんですよね。
なもんですから今度コーチが戻っていらしたから今度の時は金メダル。
ちょっと今日金メダル的な洋服着てきましたんで。
嬉しいです。
ぜひ今度金メダルをお願い…。
今後の抱負何かおありですか?やはり選手はせっかく日本にメダルが返ってきて日本のシンクロにはメダルが似合うと思うんですよ。
だからまず一つはそれをもう二度と離してほしくないんですけど。
偶然にも次は2020年東京ですから違う色のメダルをいきたいですね。
やっぱり前に進むことそれがやっぱりスポーツの良さですから。
メダルを取ったから次は違うメダルを狙う。
これが当たり前だと思います。
自然なことです。
いつも本当に拝見してる時は怖い方だと思ってたけど本当に深くみんなのことを思いながら…。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
2020年楽しみにしておりますので。
ありがとうございます。
どうもありがとうございました。
ありがとうございます。
2016/12/22(木) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 シンクロコーチ・井村雅代 [字]

〜「シンクロの母」が語る人の叱り方・育て方〜井村雅代さんが今日のゲストです。

詳細情報
◇ゲスト
今年8月のリオ五輪で、日本シンクロチームを銅メダルに導いた井村雅代コーチがゲスト。
◇番組内容
1978年から日本代表コーチに就任。日本のシンクロナイズドスイミング界の基礎を築き、牽引してきたことから「シンクロの母」とも呼ばれる井村さん。1984年のロサンゼルス五輪を皮切りに、五輪6大会連続のメダルを日本にもたらした。その指導法はズバリ「スパルタ式」!初登場となる今日、黒柳さんが「井村流」の人生観や指導法の極意に迫る。