字幕書き起こし べっぴんさん（６９）「やさしい贈りもの」 2016.12.21

 

（はな）
家族は共に過ごす時間がその土台になっています。
何事も土台がもろければ簡単に崩れてしまうのです
（潔）ゆり！ゆりはいてるか？
（すみれ）いいえ。
（紀夫）どうされたんですか？家出した。
えっ！？何かあったんですか？何もない。
（さくら）家出って何？何もないのに家出なんて…。
家出って何？
（紀夫）心配ですね身重やのに。
なぁそうなんや…。
あっ…近江やと思います。
近江や！

 

（紀夫）あっ…。
潔さん！家出って何？・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば１００万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」そうですか。
そちらにおりますか。
（五十八）ああおるおる。
・
（潔）ご迷惑をおかけしてすんません。
今すぐにでも迎えに行きます。
あ…それがやあの…ゆりになぁ迎えに来ても絶対帰らんと伝えてくれて言われとんのや。
え？
（ミシンの音）こんばんは。
（潔）麻田さん。
（麻田）おお久しぶりやなぁ。
飲んでるのか？どないした？
（潔）ゆりが家出してしもうた…。
何を考えているのやろなぁ…。
女は難しいわ。
頑張ってるのになぁ…。
何のために頑張ってる？決まってるやろ。
五十八さんやおやじの思いを誰よりもわしらが…。
そやからこそ会社のために頑張ってる。
紀夫君がちゃんと次の後継者としてやっていけるように全力で頑張ってる。
ゆりかて昔から女だてらに社会で活躍したい言うてたからそのためにもわしはやっとるで。
お前は見誤っとる。
人は自分の幸せのために生きるんや。
（ひろ子）あかん！腕…ちょっといいさくらごめんね。
違うなぁ…。
おんなじ色はないなぁ。
そしたらこれでもいいよ。
うん？さくら赤が好きやから。
そう。
そしたらこの辺に刺繍しよか？おリボンがいい！いいねぇ。
もうすぐクリスマスやもんねぇ。
うわぁ〜。
こうしてよし…。
こうしててね。
わぁ〜。
ねえさくら。
ひろちゃんとケンカしてしまったの？どうしてかなぁ…？お母さんの話をせんといてって…。
そう…。
どうして？ひろちゃんお母さんいてないから…。
うん…。
寂しくなってしまうからやと思う。
そうかぁ…。
うん。
お母さん小さい頃の事思い出したわ。
お母さんもお母さんに刺繍とか教えてもらってね一緒にいられた時間はとても短かったんやけどでもねいろんな事教えてくれたのよ。
さくらは人の気持ちをちゃんと考えられるのね。
お母さんうれしい。
回想私…私なもろうた人がうれしい思うてくれるような想いを伝えられるようなそういうべっぴんを作る人になりたい！ええなぁ。
なれるよ絶対。
クリスマスか…。
僕も何か考えんとなぁさくらに。
フフフ…。
夢やろか…。
おリボンや。
かいらしい。
フフッ。
あ…。
おはよう。
おはよう。
出来たよ。
はい。
はい。
どう？わぁ〜。
フフフッ。
おリボンちゃんと入れたよ。
（さくら）おリボン…。
あっすみれちゃん。
久しぶり。
こんにちは。
こんにちは。
（足立）すみれさん。
（良子）えっ？
（君枝）すみれちゃん？ああさくらちゃんも。
こんにちは。
（良子）どうしたの？
（君枝）元気やった？うん。
ここ。
（明美）リボンかいらしいなぁ。
これはさくらがおリボンがいい言うからこうしたんやけどお客さんに合わせて好きな柄を入れるいうのはどうかなと思て。
龍ちゃんは汽車が好きやから…。
ここに汽車の刺繍。
フフッ。
すみれちゃん。
ん？今ね大急からクリスマス商戦の目玉商品を考えるように言われてるのよ。
（小山）もっとこう…「うわぁ〜！」なるようなもの考えて下さい。
すみれちゃんやったらどんなものがいいと思う？ああ…。
頭に入れておいてくれたらうれしいんやけど…。
うん「キアリスガイド」書きながら考えるわ。
（良子）ありがとう！またね。
（良子）うん。
うん。
行こか。
（明美）ええねぇ編み物のサービス。
ほんま。
すみれちゃんがいてくれたらなぁ…。
それ…。
（笹井）くず入れ…ですか？さくらへのクリスマスプレゼントや。
ああ…。
出来た。
何か…何かな…。
うん。
あっちょっと待っといて！どうかな？おお〜！ええなぁ。
あ…ちょっと待って。
ここに…あったあった。
ん？ここ。
あっ！おお〜！わぁ〜。
（紀夫）出来た…。
喜んでくれるやろか？喜びます！大喜びよ。
こんなんもらったら絶対にうれしいわ。
誰かのためにべっぴんを作る。
そんな時のすみれの輝きを改めて感じる紀夫君でした
2016/12/21(水) 12:45〜13:00
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説　べっぴんさん（６９）「やさしい贈りもの」[解][字][デ][再]

キアリスをやめたすみれ（芳根京子）の元に、息を切らした潔（高良健吾）が勢いよく玄関に飛び込んでくる。妻のゆり（蓮佛美沙子）が、家出をしてしまったと聞いて…

詳細情報
番組内容
キアリスをやめたすみれ（芳根京子）の元に、息を切らした潔（高良健吾）が勢いよく玄関に飛び込んでくる。妻のゆり（蓮佛美沙子）が、家出をしてしまったとのこと。すぐに近江の実家にいるとわかるが、ゆりは帰ろうとしない。途方にくれた潔は靴屋の浅田（市村正親）を訪ねる。また、子供たちのための新しい刺しゅうのサービスのアイデアが浮かんだすみれはキアリスを訪れる。すみれの存在の大きさを改めて痛感する仲間たちだった
出演者
【出演】芳根京子，生瀬勝久，菅野美穂，高良健吾，蓮佛美沙子，谷村美月，百田夏菜子，土村芳，市村正親，中村玉緒，永山絢斗，田中要次，平岡祐太，本田博太郎，山村紅葉，曽我廼家文童，宮田圭子，松下優也ほか
原作・脚本
【作】渡辺千穂