セリフ書き起こし 連続テレビ小説 べっぴんさん（７１）「やさしい贈りもの」 2016.12.23

 

認めてしまうのか。
苦しみながら手に取ったのはグリンピース！何？もうこの辺で「エンドマメ」。
偉い！
（ゆり）きっと変わったんです。
私にとって大事なものが…。
（潔）おやじ…。
（正蔵）潔。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば１００万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」

 

おやじ…。
あっちはどないや？まあぼちぼちやなぁ。
お前に会わんと来てしもうたんやが…。
無念やったな。
ああ無念やった。
そやけどなぁ命というのは継がれていくもんなんや思うたらスッとなったわ。
わしにはお前がおる。
潔。
わしに孫ができるらしいやないか。
そうや。
孫かぁ。
フッフッフッフ…。
フッフッフッフ…。
ハッハッハッハ…。
（正蔵の笑い声）・
（節子）おはようございます。
潔さん潔さん。
（障子が開く音）わっ！
（節子）どないしはりました？朝ごはんです。
どうぞ。
おはようございます。
（五十八）おはようさん。
おはよう。
ほな頂こか。
潔君どないしたんや？おやじが出てきました。
えっ？夢やと思うんですけど出てきた。
ああ…野上がか。
元気にやっとったか？元気にやっとったかっちゅうのもおかしい。
ハハハ…。
の…野上何か言うとったか？無念やったけど心の整理はついてるようでした。
うん…。
（ゆり）潔さん？わしはもしおやじにもう一回会う事ができたら「坂東営業部を頼む」そう言われると思うてました。
そやのにおやじは坂東営業部の「ば」の字もなしに…。
「ウシシシッ」て…。
もし…もしおやじが生きとったらそないなふうに笑うたんやろな。
孫ができた事をただ喜んで…。
みんな生きていれば変わる。
変わる事が生きるという事なんやておやじの喜ぶ顔見てそう思うたわ。
（五十八）潔君。
潔君の幸せって何や？わしはゆりとちゃんと家族になりたい。
ゆりはこれからの事どんなふうに考えてる？私は…洋裁教室も軌道に乗ってきたしもう仕事はいいと思うてる。
それ以上に大事なものができたから。
これからはこの子をしっかり育てたいと思うてます！ゆり。
家を建てよう。
わしらの家や！ありがとう。
喜代さん。
（喜代）ああすみれお嬢様。
いつもお世話になってます。
（看護婦）いいえ。
ああやっぱり喜代さんの顔見るとホッとするわ。
（喜代）私もすみれお嬢様のお顔見るとホッとします。
喜代さんもうすぐ退院ですよ。
いつですか？
（看護婦）来週にでも。
あ〜よかった〜！長い間ご迷惑おかけしました。
ううん。
よかった。
待ってたのよ喜代さん。
（さくら）お父さんのどこが好き？
（さくら）お父さんは？お母さんのどこが好き？キアリスを…。
辞めさせて下さい。
紀夫さんとさくらに迷惑かけてる。
（潔）あれ？紀夫君。
（紀夫）潔さん。
何してんのや？あ…経理の…。
ああ…。
あああさやに行くんやけどつきあわへんか？
（麻田）へぇ〜正蔵さんが。
ああ。
わしがおやじに会いたいいう願望かもしれんけど何かスッと落ちたわ。
ああ何よりやなぁ。
ありがとうございます。
はい。
何ですか？これ。
ん？シナモンティーや。
シナモンティー？すみれさんの青春の味やで。
ここでなぁいつも仲間と刺繍しながらああでもないこうでもない言うてなぁ…。
そうや。
初めはここにベビー用品を並べとったんやもんなぁ。
（麻田）それが今や大急や。
思いだけでようここまで…。
紀夫君？ご相談があります。
はい。
これはどこにする？う〜ん…あっここにしよ。
いいよ。
つけるね。
これは？紀夫君久しぶりやな。
ハハハッ。
ええ…どないした？座布団当てたらええがな。
いえ突然すみません。
うん。
お義父さんにお話があって参りました。
ん？話って何や？ん？申し訳ありません！何や何や何や…。
坂東営業部を辞めさせて下さい！2016/12/23(金) 12:45〜13:00
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説　べっぴんさん（７１）「やさしい贈りもの」[解][字][デ][再]

潔（高良健吾）は、夢の中で亡くなった父・正蔵（名倉潤）と話をする。一方、すみれ（芳根京子）との将来を考えていた紀夫（永山絢斗）は、ある重大な決意を固める。

詳細情報
番組内容
近江の実家に泊まっていた潔（高良健吾）。夜中にふと目を覚まして縁側に出ると、そこにいたのは亡くなった父・正蔵（名倉潤）だった。久しぶりに親子水入らずで会話をする二人。夢から覚めた潔は、妻のゆり（蓮佛美沙子）と再び向き合う。一方、すみれ（芳根京子）との将来を考えていた紀夫（永山絢斗）は、ある重大な決意を伝えるため、すみれの父・五十八（生瀬勝久）を訪ねるのだった。
出演者
【出演】芳根京子，生瀬勝久，菅野美穂，高良健吾，蓮佛美沙子，谷村美月，百田夏菜子，土村芳，市村正親，中村玉緒，永山絢斗，田中要次，平岡祐太，本田博太郎，山村紅葉，曽我廼家文童，宮田圭子，松下優也ほか
原作・脚本
【作】渡辺千穂