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セリフ書き起こし 特集ドラマ・クロスロード(5)「再燃」 2016.12.24


(貝谷)白骨遺体の身元が判明した。
斉木正孝殺害当時の推定年齢36歳。
この人物の毛髪血痕などが平成12年に東中区多岐川で起きた未解決殺人事件の現場で採取されております。
(太田)あの事件は単独犯じゃなかった。
犯人が死体で見つかったという事は共犯者がいたって事です。
(板垣)事件の3日前あなたにアイスキャンデーを渡した男。
その男があなたのご両親祖母仲間までも殺した男かもしれない。
(太田)ここから指紋とDNAが…。
今やらなきゃ絶対に後悔するぞ。

 

 

 

 


(尾関)失礼します。
任意提出です。
ご判断はお任せします。
尾関さんを呼んで下さい。
はいただいま。
当時6歳だった間島千鶴さんにアイスキャンデーを手渡した男の指紋が残ってる可能性があります。
保管状況は?この15年間宝箱の缶の中に封印していたそうです。
子どもが保管していたものです。
その間第三者が触れなかったとも限りません。
そもそも間島千鶴さんの調書はとってあるんですか?いえ。
話になりませんね。
当時の捜査本部が若い男を捜査対象から外した理由は2つ。
当時6歳の間島千鶴さんの証言が曖昧だった事。
彼女以外に若い男の目撃情報がどこからも出なかった事。
大体15年も経過した木片から汗などによるDNAや指紋採取など極めて困難な事ぐらい尾関さんならお分かりのはずでは。
事件解決の糸口が1%でもある限り遺族が納得いく捜査をすべきではないでしょうか。
後で問題が起きてもと…。
遺族感情に寄り過ぎると捜査の目が曇るという事もある。
まあ判断は君に任せるがね。
鑑識に回して下さい。
えっよろしいんですか?
(貝谷)どうせ明日の朝には結果が出ます。
お先に失礼します。
お疲れさま。
お先に。
お疲れさま。
どうした?もう迷っちゃって…。
そしたらさ別にこのダイスでも振ったら?これ。
これこれコロッと。
ダイス?うん。
当たるも八卦当たらぬも八卦って。
あそこにもほらダイスを振りたいオヤジがいるから。
お代わり。
あいよ。
でどうだい?そっちのダイスは。
分の悪い方に賭けてみたくなるタチでね。
やめといた方がいいよ。
もういい年なんだから。
当たるも八卦当たらぬも八卦…。
マスターにも1杯おごるよ。
何に乾杯する?世の中のありとあらゆる分の悪いやつらに…。
乾杯!尾関君昨日の君からの任意提出の証拠品だが…。
採取不能でした。
そうでしたか。
貴重なご意見でしたが捜査本部を振り回すのはこれを最後にして頂きたい。
お手数をおかけしました。
用件は以上です。
失礼します。
小西さん。
はい。
斉木正孝当時36歳。
やつの上野御徒町界わいでの…。
そうですか。
残念ながら。
私がもっと早く…。
いえ。
結果うんぬんより千鶴さんに接触してきた若い男について捜査本部が指紋採取に動いたという事が収穫です。
というと?これまで捜査対象から完全に外されていた多岐川事件の若い男が…初めて捜査対象になった。
フットインザドア。
太田さんあなたがドアに足をねじ込んだんです。
尾関さんそれじゃあ最初から…。
これくらいの事しかできませんが。
あなたが捜査本部に乗り込んでくれた。
なかなかできる事じゃありません。
ありがとうございました!駄目でしたか。
何も出なくてよかった。
あの日…私が男の人からアイスをもらった事家族に話してさえいればあんな事には…。
いやそれは…それは違う。
違います。
「知らない人から物をもらってはいけない」。
いつもそう…。
だから言えなかった。
黙ってた。
千鶴さんにそんな重荷を背負わせたやつを捕まえなければ。
それで父は帰ってきますか?母は…おばあちゃんは帰ってくるんですか?犯人が捕まったとしても私は恨む事しか…。
それはもっと重荷です。
すみません。
私はそろそろ…。
ありがとう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
(羽田)板垣さんやっと上のOK取れましたよ!その件なんだが…。
目の付けどころが違うって編集部でも評判です。
一旦白紙に戻してもらえないか?どういう事です?特集のテーマについて考え直したいんだ。
待って下さいよ。
犯罪被害者特集取材対象の間島千鶴さんって多岐川事件の被害者遺族ですよね?話題の白骨死体事件と関連のある15年前の…。
しかもこれ未解決事件じゃないですか。
読者飛びつきます。
こちらから申し込んでおいて申し訳ない。
はっきり言って板垣さんの持ち込みだと聞いて最初上はあまりいい顔は…。
やっとねじ込んだんですよ!?今回は読者うんぬんとかそういう事じゃないんだよ。
駆け出しの記者みたいな事言わないで下さいよ!本当に…面倒かけた。
見損ないました。
(島津)ここか。
離せよ!離せ!しつこいなあんた!
(吉野)太田さん?何してるんです!刑事さんこのオヤジが15年も前の事クドクドと…。
太田さんいい加減にしましょうよ!まだ懲りてないんですか!違うんだ。
離してくれ!捜査なら今我々がやってます!この男が15年前斉木が路上キャッチの若い男とつるんでいたと。
若い男?おい刑事さんにおんなじ事話してくれ。
この斉木と一緒にいたんですか?ええ一緒でしたよ。
ちょうどその年の夏前の女房と結婚式挙げまして。
最後に2人に会ったのは?もう何度も何度も…!
(ため息)その日斉木に金貸したんですよ。
路上キャッチの若い男も一緒でした。
何か月か前池袋のパチンコ屋で出会って意気投合したとか言ってましたよ。
日付は?女房の誕生日の7月27日に籍を入れたからその前日。
7月26日…。
多岐川事件の1週間前です。
探せばどこかに日付の入った念書もあるはずですよ。
斉木に泣きつかれて女房の実家からの祝い金10万全部。
アンチクショー!それからプッツリ姿見せなくなって。
その若い男の方は!?一緒にトンズラですよ。
その男だ!頼む!その路上キャッチの男を追ってくれ!そいつが斉木の共犯者かもしれないんだ!頼む!3丁目の谷口さん胡蝶蘭の調子が悪い…。
(小野)この間は申し訳なかった。
あんた何しに…!
(のぞみ)違うの!私が呼んだの。
この人の言うとおりずっと赤字続きで…。
君のバイト代も…。
どうして言ってくれなかったんですか?私が甘かったの経営者として…。
だけど智君がいてくれて本当に助かった…。
バイト代なら!バイト代なら気にしないで下さい。
どうせ修業のつもりで来たんだし。
(せき)何これ…。
どうしたの?どうなってんの?お父さんの特集。
(せき)あんたこそどうなのよ。
芝居の稽古は?風邪気味だし。
ふ〜ん。
やめよっかな芝居。
どうせ才能ないし。
どうぞお好きに。
ちょっと!迷ってるならやめちゃえば。
そんな気軽に言わないで!私だって真剣に…。
(せきこみ)ほら!今日すき焼きにする?ん〜。
お父さん遅いから2人で。
あっじゃあ一緒に買い物行く?いいいい。
あんたが来ると余計なもんまで買わされるから。
風邪っぴきは寝てなさい。
「ありがとう。
あ〜ごめんなさい!そうだよね。
あれはすごい…」。
(ため息)「行きましょう。
一人になりたいみたいだから」。
(チャイム)は〜い。
あの…板垣さんご在宅でしょうか?父は出かけてますけど。
たま多摩新聞の社長から聞いて…。
間島千鶴と申します。
コーヒー濃かったらすいません。
あっあの…お湯足すんで。
な〜んて!「事件の事はいつかお話しします」。
板垣さんにそうお伝え下さい。
板垣さんこの間私に…「取材で人を傷つけた事がある」って…。
「もう二度と取材をしたりあなたの事を記事に書いたりしません」ってわざわざ…。
父が?はい。
考えて考えて考えて…書かれた人間が流した血と同じだけの血を書いた板垣さんも流している。
そんな気がして…。
同じだけの…。
その覚悟ができなければ書かない人だと。
だからいつか私が話せる時が来たら…その時は板垣さんに書いてもらいたいんです。
あと…これお口に合うか分かりませんが私が焼いたクッキーなんです。
えっすごい!自分で?ちょっと不格好で恥ずかしいんですけど…。
ただいま。
お帰りなさ〜い。
何だこれ?昼間間島千鶴さんって人が来てそれ。
千鶴さんが?食ってあるじゃないか。
お父さん甘いの嫌いでしょ。
どこで教育間違えたんだ?お父さん子だったでしょ小さい時この子。
話せる時が来たらお父さんに書いてもらいたいって。
クッキーおいしかった。
手作りだって。
そうか。
うん。
これ落ちてたわよ。
大事なものでしょ。
斉木は池袋のラブホテル満月にいた平成10年ごろからギャンブルにはまっていてかなりの額の借金がありました。
その後上野御徒町界わいに移ったあとも月末になると知り合いに金を貸してくれと持ち掛ける事が多かったようです。
(中村)中央線に乗ってどこかに出かける姿が度々目撃されています。
当時の斉木を知る人物たちからは「中央線沿線に金ヅルがいた。
または誰かを脅迫していたのではないか」といった証言も出ている事から金銭トラブルにより恨みを買っていた可能性もあります。
女関係もかなりだらしなかったようです。
風俗店の女の子にしょっちゅう手を出していてあげく駆け落ち騒ぎまで起こし関連の暴力団からさんざんヤキを入れられた事もあったみたいです。
借金に女関係か…。
はい。
あと捜査中気になる事が…。
何だ?上野谷町通りの風俗店ブルーキャットに聞き込みに行った時例の多岐川中央署の元刑事太田巌に会いまして。
太田?はい。
太田はブルーキャットの従業員から15年前に斉木とつるんでいた路上キャッチの若い男がいた事を聞き出しました。
まだそんな事を…。
いろいろと独自で動かれてるようで…。
恐らくこの間のアイスキャンデーの棒も太田からの持ち込みだろう。
尾関には私の方から釘をさしておきますので。
いっそ尾関君にやらせたらどうだその路上キャッチの男の件。
尾関君に?理事官。
こちらに取り込んでおいた方が太田の動き含めいろいろとコントロールしやすい。
(貝谷)情報をリークされる危険性がありますが。
(村瀬)別に捜査の本線をやらせる訳じゃない。
(ノック)入ります。
君には斉木と親しかったという路上キャッチの若い男について調べてもらう。
私を捜査本部に?アイスキャンデーの棒の件であなたがいかにこの事件に熱心なのか分かりましたので。
恐縮です。
(村瀬)よろしく頼む。
はい。
広いな。
二手に分かれよう。
はい。
ちょっと聞きたい事あるんですが…。
警察警察!この人…。
知らない知らないよ!警察だよ警察!警察!おい!ちょっ…ちょっと待ってってば!もう4日目ですよ。
まだ4日目だ。
15年…。
とっくに代替わりしてますよ。
当時を知る人も少ないですし。
外れだと思ってんのか?え?俺と一緒にいるって事は。
いえいえいえ!自分は偉くなりたいとか特に手柄を立てたいとかそういうのは別に。
ノンキャリですからそこそこで。
時代かな。
大変じゃないですか偉くなると。
こういう男15年前なんですが。
15年前?ええ。
15年前ですか…。
はいどうぞいらっしゃ〜い!1,500円だけどう〜ん…いいよじゃあ1,000円でいい!鍋だけは一人で食べても味気ないですからね。
ああ。
よく覚えてたなコジマ屋のキムチ。
幸子もよく…。
うん。
酸味がね違うんだ。
親子ですね同じ事を。
あいつはね俺と食い物の好みが一緒なんだ。
コーヒーも。
小学生の時から。
ハハハハッ生意気に。
あっアクが…。
あっやりますやります。
ああっ!ほう靴擦れか。
久しぶりの外勤で。
ほう。
まあ無理するな。
ああすみません。
夜の街も最近様変わりしまして。
ああ夜の街ね。
刑事も変わりました。
まあけどそいつも今頃はきっと足にバンソウコウ貼ってるさ。
まあ。
ハハハハッ。
時代は変わっても人間の生活なんて…。
寝て起きて食って…。
ああやりますやります!そうそう。
ああ…。
鶯坂交番にいた時にね夜の街に仕事に行く連中の昼間の生態が面白くてね。
昼間?ああこれが不思議な事にみんな判を押したみたいにおんなじ生活パターンになる。
新参者のおにいちゃんも古株も。
そういうもんですかね。
まず昼頃起きる。
そのあとパチンコ麻雀。
稼ぎの悪いやつはビラ貼りだな。
店に出る前には午後からやっている近場の居酒屋で飲み食いをする。
誰が新しく来ただのどの店の女とできてるだの…。
まあたまり場になってる居酒屋にいるとね連中の世界が手に取るように分かるんだ。
斉木正孝といいますが。
ああそうだ。
あのね出てね左こう曲がって…。
ああこの人なら昔よく来てたよ。
なあ。
え?この人。
斉木正孝といいます。
あっそうそう斉木さん。
斉木さん毎日来てたんじゃない?確かこの人水戸辺りの人だったんだけど子どもの頃に九州のばあちゃんちに預けられた事があるって。
うちで出す甘口のしょうゆ懐かしがってくれてね。
若い男も一緒じゃありませんでしたか?どうだったかな…。
来ましたよおとうさん。
ほら好き嫌いの激しい途中から斉木さんが連れてくるようになった…。
おおいたな!魚も野菜もなま物も駄目。
食べるものといったらえ〜卵焼きソーセージ…そんなのばっかり。
うん何でもソースドボドボかけちゃってな。
かわいそうにねってとうさんと。
ええ。
調書を読んだだけではどうもしっくり…。
分かりました。
今日は早番なので…。
はい。
あの…どちらへ?間島家は2世帯で1階には間島重二郎さんと清江さんの親世帯が。
2階には長男夫婦の義信さんと登美子さん。
お二人の娘さんである千鶴さんが寝起きしていました。
平成12年8月2日深夜12時ごろ間島家が親戚の法事に出かけていると思った斉木は1階の勝手口から家に侵入した。
しかし実際に出かけていたのは主の重二郎さんと孫娘の千鶴さんだけで長男の義信さんその妻の登美子さん重二郎さんの妻清江さんの3人は在宅中だった。
斉木はあらかじめ調べてあった金庫の置いてある親夫婦の寝室1階和室にバールを持って向かった。
しかしそこには就寝中の清江さんがいた。
驚いた斉木が引き返そうとした時物音に気付いたのかあるいは寝苦しくて水を飲みに来たのか2階から下りてきた義信さんとここで鉢合わせになりもみ合いになった。
おいお前…!現場に落ちていた斉木のDNAや毛髪貝ボタン義信さんの爪の間に残った皮膚片はその時のものと思われます。
斉木は間島家が留守だと思っていた。
つまり空き巣の計画だった。
その場合注意すべきは外の人間。
つまり見張りが必要だった。
夜中とはいえ人里離れた一軒家ではないのです。
騒ぎになれば近所の人も気付くはずです。
かなりの短時間で3人が殺されたと見なければ無理がありますね。
現場の状況から当初から私はその見張りの男つまり共犯者が飛び込んできたと考えていたんです。
見張りの男…。
義信さんは左側後頭部を一撃されている。
つまり後ろから襲われたという事です。
2人がもみ合っていたと仮定すると…。
(太田)物音を聞いて飛び込んできた見張りの男がバールで義信さんの後ろから左側後頭部を一撃。
続いてリューマチで足が不自由なため遅れて和室から出てきた清江さんの右側前頭部を正面から一撃。
で最後に2階から物音に気付いて下りてきた登美子さんは犯人と鉢合わせしたのでしょう。
慌てて逃げようと背中を向けたその左側後頭部を一撃。
左手なんですね。
私は左利きだと思ってます。
左利き…。
今回西青梅で見つかった白骨死体は左利きのやつに殴られてませんか?恐らく仲間なら隙を見せた背後から…左側後頭部を。
また捜査本部の方針に逆らう事になりそうだよ。
(幸子)私なら大丈夫。
仕事行って。
ほらそこにいられると落ち着かないの。
はい行って!幸子…。
書いて下さい。
お願いします。
書きますよ。
ただ必ずしも太田さんが望んでいるものになるとは…。
私にもあるんですよ決着をつけなきゃならないものが。
決着?25年前です。
ある中華料理店の店主が殺害される事件が起きました。
容疑者は何人かいたんですが捜査本部は元従業員の男をホンボシと決めてかかって当時本庁にいた尾関が手錠を…。
もともとその男が犯人である事に疑問を持ってた尾関は取り調べが進むにつれてますます男は無実だという思いを強くしたんですが本部の方針に異を唱える事ができず…ある時そのモンモンとした気持ちを私にこぼしたんです。
このままでは冤罪になってしまうって。
それを私新聞に書きました。
書くか書くまいかさんざん迷ったあげく捜査関係者の声として…。
もちろん尾関の名前は伏せました。
でも尾関さんから漏れたと?バカな話なんですが当時私と親しかった捜査関係者は尾関一人でしたから。
尾関さんそれで本庁から所轄に異動させられた。
でも尾関は恨み言一つ…25年たった今も何一つなく…。
だから…だから余計にここに刺さってるんです。
利き腕?ええ。
斉木が連れてきた例の若い男の。
そう言われても…。
なあ?おい。
え?ああとうさんあの子の箸の持ち方すごい握り箸で確か左利きです左利き。
そうだっけ?だって斉木さんが直そうとするとすごい怒って。
ああそうそう!今で言うキレるっていうの?うん怖かった〜。
ボソボソボソボソしゃべるおとなしい子だと思ってたのにもうびっくり。
そういえば違法ビラ貼りで交番に連れていかれた事があったな。
交番に?ええ。
尾関さんここだと上野栄署に記録があるはずです。
ありがとうございました。
こちらです。
名前は衛藤真樹矢当時26歳。
違法ビラ貼りの罪状で上野御徒町の交番に連行されています。
その調書に記されている平成12年当時の住所は北区田伏1丁目喜楽荘。
なお衛藤の実家は西青梅市栗沼です。
(ざわめき)栗沼は斉木正孝の埋められていた西青梅市荒神とは目と鼻の先です。
それが?はい。
衛藤には土地勘がありました。
更に衛藤が左利きだったという証言を得ています。
殺された斉木の頭蓋骨は左後頭部に損傷がありました。
それが背後から襲われて出来たものだと仮定すると…。
管理官捜査本部として衛藤をどう見るんですか?捜査方針をお伺いしたい。
衛藤を多岐川事件の共犯と見るのは早急としても斉木殺しの容疑者としては最有力視させて頂きますよ。
ご苦労さま。
あとはこちらで引き取ります。
尾関さんは警務課に戻って頂いて結構です。
何か?失礼します。
ああありましたありました。
衛藤さんなら平成12年の8月8日に引っ越されてますね。
このあとはどこへ行ったか分かります?さあ…。
古い電化製品なんて置いてかれてね何か慌ただしく出ていきましたよ。
すみませんこの男性なんですけど見覚えってないですか?すみません。
この人って見た事あります?すみません。
ちょっとお時間よろしいでしょうか。
間島千鶴さんの事申し訳ありませんでした。
たま多摩新聞は私の大切な居場所です。
でも昔…いやだからこそ今多岐川事件に向き合っておかないと後悔が残ると思うんです。
その事でご迷惑をおかけするのは私の本意ではありません。
ですから…。
そない言うてくると思てました。
あんたが本当に書きたい事を見つけたと言うのやったらわたしゃ何も止める事はできまへん。
けど…これだけは受け取る事はできまへん。
ハハッ記事を書くという事はそういう事や。
分かったか?
(ゆかり)はい。
私はなああいう人がうちにいてくれはるという事だけでうれしいのやがな。
ハハハッ!あんたらの辞表やったらいつでも受け取りまっせ。
そういえばあんた給料安いから辞めたいってこの間…。
(保)ちょっ…!ゆかりさん勘弁して下さいよ。
(ゆかり)言ったでしょ!
(保)言ってないです!
(発声練習)
(奈々未)泉?すみませんお休み頂いて。
大丈夫?風邪?
(今井)何だよ持病の仮病か?仮病じゃないです。
風邪です。
今日からまたよろしくお願いします!
(一同)よろしくお願いします!そろそろ私寝るわね。
「混迷する警察機構にメスを入れる」…。
素材は前と同じ多岐川事件。
犯人の白骨死体が出た事で複数犯説が浮かび上がってる。
当時の捜査本部の方針が間違っていたと?来れた義理じゃないのはよく分かってる。
だがどうしても書きたいんだ。
力を貸してくれないか?分かりました。
上に提案してみます。
その情報どちらから?すいませんがその記事一旦止めておいて頂けますか。
悪いな。
こっちも話があった。
うん?多岐川事件の複数犯説書くのか?捜査本部の貝谷管理官に出版社から問い合わせが来た。
お前疑われてんのか?それはいい。
慣れてる。
多分太田さんの線だろう。
止めに来たのか?いや。
お前の真意を知りたい。
25年前と同じだからさ。
いくら自分に疑問があっても上が決めたレールを走らなきゃいけなかった。
メンツとか意地の張り合いとかそんなもんじゃなくて警察がやるべき事は真実の追求だろう。
そんな事は分かってる。
25年前俺はお前の抱えてる悩みを代弁したつもりだ。
俺のためだったって言いたいのか?そうじゃない。
じゃ何だ!板垣…。
あの時俺に漏らしたのは…書いてほしいって気持ちが少しはあったからじゃないのか?だがどうして俺にひと言…。
そうだよな。
だから今回は書く前に言っておく。
書くのは事件じゃない。
事件を扱う警察という組織の体質だ。
書くのか?書く。
ご相談があります。
何だ?間島千鶴さんに事件3日前に接触してきた男が衛藤真樹矢かどうか確認させて頂きたいんですが。
この人です。
(警官)間違いありませんか?はい…。

(尾関)名前は衛藤真樹矢。
実家は西青梅市栗沼です。
2016/12/24(土) 15:05〜15:54
NHK総合1・神戸
特集ドラマ・クロスロード(5)「再燃」[字]

辰郎(舘ひろし)が太田(小野武彦)から受け取った証拠品をめぐり貝谷(西村雅彦)や殿村(徳重聡)たちは激論を戦わす。公平(神田正輝)は徳枝(中村玉緒)に辞表を出す

詳細情報
番組内容
辰郎(舘ひろし)は元刑事・太田(小野武彦)から受け取った証拠品を捜査本部に提出するが、管理官・貝谷(西村雅彦)や署長・殿村(徳重聡)たち幹部の間で激論になる。多岐川事件にこだわる記者・公平(神田正輝)はオーナーの徳枝(中村玉緒)に辞表を出し、妻の恭子(高島礼子)は公平を思いやる。公平の娘・泉(北乃きい)を事件の生存者・千鶴(大後寿々花)が訪ねる。辰郎の捜査によって事件のキーマンがついに判明する。
出演者
【出演】舘ひろし,北乃きい,中村玉緒,高島礼子,徳重聡,西村雅彦,平泉成,小野武彦,宮下裕治,古村比呂,大後寿々花,飯沼千恵子,山口翔悟,柊子,ミッキー・カーチス,神田正輝
原作・脚本
【作】高橋美幸
音楽
【主題歌】リフレクト・リフレイン,【音楽】中野雅子