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書き起こし アニメ 3月のライオン「第11話」 2016.12.24

 

 

・「魔法の言葉覚えている虹の始まったところ」・「あの時世界の全てに一瞬で色が付いた」・「本当の声はいつだって正しい道を照らしている」・「なんだって疑っているからとても強く信じている」・「心臓が動いている事の吸って吐いてが続く事の」・「心がずっと熱い事の確かな理由を」・「雲の向こうの銀河のようにどっかで無くした切符のように」・「生まれる前の歴史のように君が持っているから」・「それだけわかっている」・「僕だけわかっている」

 

 

 

 


(カモメの鳴き声)
年内の対局を全て終えたあと僕はひどい熱を出して寝こみ薄暗い部屋でうずくまって12月31日今年最後の日をむかえた
(咳)
のどが…かわいた…。
水…
あ…。
何か何か食べないと。
で薬…のまないと。
でもあと薬一個しか…。
買いに…でもダメだ。
めんどくさい…っていうか無理
いいやもうもっかい眠ろう。
ねてしまおう
もっかい眠ったらそしたら次に目が覚めた時うそみたいに熱が下がってたらいいのに…
家にこもってから数日の間熱にうかされて僕は何度も同じ夢をみた。
子供の頃から繰り返しみてきたヤツだ。
長い長いエスカレーターを登る夢。
何が怖いという訳ではない。
ただ登って登って登りつめたそこには
還る道が無いのだ
(チャイム)
誰だ誰だよ。
うるさい
(チャイム)
やめてよ
(咳)
ムリ出れないよ
(チャイム)
(モモ)れ〜い〜ちゃ〜ん…。
れーいちゃん。
モモモちゃん何で?どうし…て。
あーもうっっやっぱりカゼひいてたっっ。
え?あっっ。
はい突入!ラジャッ。
わーいれーちゃんちだー。
ひなっっまくら確保!!ガッテンだっっ☆零くん携帯とおさいふとカギだけ持って!!パジャマのままでいいわ。
上着きて!さっっこのマフラーをまいて!!下にタクシー止めてあるから。
え?タクシー?何で??どどこへ?どこってお医者さんに決まってるでしょう。
でインフルエンザだったらここで隔離&看病。
ただのカゼだったらうちへ連れていきます。
はいどうぞ。
わー…。
よかったーインフルエンザじゃなくて。
うち老人と幼児がいるから気をつけないといけないのよ。
タマゴおかゆよ。
さ食べて。
キッチン見たわよ。
ずっと食べてなかったでしょ。
梅干し平気?まぜちゃうね。
熱で口がまずい時もちょっとさっぱりするからね。
はいれーちゃん首うーってして。
あ…。
首にタオル巻いて汗をかいたらとりかえるの。
おかゆ食べると汗かくから。
いっぱい汗かいて熱を下げないと。
タオルはいっぱいあるからね。
どんどんかえよう。
でもってちょっと失礼。
おでこの汗を拭いて…っと。
モモーお願いっっ。
ピターッ☆い…いただきます。
モモもいただきましたい!!ダーメこれはれーちゃんの。
ファ〜〜〜。
よーしけっこう食べられたね。
えらいえらい。
じゃお茶飲んで横になろっか。
とその前に…。
目白のおうちに電話しよう。
きっと心配してるわ。
え?いえもう独立した訳だし大丈夫かと…。
みかんか…。
かんきつ系はちょっと…。
みかんみかん。
ふーん…。
独立ねー。
ケイタイをちょいと失礼。
あなたのケイタイ3日くらい死んでたわよね。
こんなにまわりに心配させてるうちは「独立した」っていいません。
でしょ?…はい。
(呼び出し音)もしもしあの…お父さん零です。
零零なのか?大丈夫か?どうしたんだカゼか?「電話が通じないからそっちに行こうとしてたんだ。
本当に大丈夫か?」。
電話ごしに父の声にふれた瞬間僕は自分の浅はかさを思い知った。
父の声はほんとに心配してくれてた声だった。
ぼくはバカだ。
ぐるぐるぐるぐる考えてでも結局自分の事ばっかだ
桐山くん具合どう?起きられる?ごはん食べてもっかい薬のも?
(テレビから流れる歌)やっぱりねー。
aikoちゃん出たらおしえて…。
石川さゆり出たらおしえて…。
バンゴハンになったら…。
おこして下さいニャ〜。
ニャ〜。
こーなると思ったのよ…絶対。
前はもっとすごかったの。
今よりあと三人多かったからギューギューでね。
もほんと酸欠になりそうだったのよ。
三人…ああそうか…お父さんだ
眠っちゃった人たちの顔見て文句いいながらお母さんとおばあちゃんと私の三人で毎年片付けしながらゆく年くる年を見たっけ…。
何かきっと事情があるのだろう。
この家の人は誰も「父」の事を語らない
さっ零くんも食べよ。
おなかすいたでしょ?よく寝てたから起こさなかったんだ。
梅干しもくずして入れてね。
熱があって味がわからない時でも口がさっぱりするから。
…ってあれ?これさっきも言ったわね。
これ母さんがカゼ引くといつも言ってくれたのよ。
いやぁね。
やっぱり同じ事言っちゃうなぁ…。
この言葉聞くと「また同じ事言ってる」って思いながらでもすごくホッとした。
魔法の言葉みたいなものね母親の。
でもモモはほとんど聞けずに終わってしまった。
かわいそう…。
(寝息)あの…本当にたすかりました。
ありがとうございました…。
大晦日なんて大事な日に家族でもないのにあがり込んでこんなにお世話になってしまって…。
ちがうわ。
私が来て欲しかったの。
たすかったのは私なのよ。
あなたがいてくれなかったら私きっと今ここでひとりっきりでこれ片付けながら多分泣いちゃってたわ。
ちちょっと桐山君何であなたが泣くの?…ってヤダ私までっっ。
ハナをすすりながら二人であわててティッシュを探していたらテレビから除夜の鐘が聞こえてきた
(鐘の音)
そんな風に情けなく今年が空に消えてゆく…。
自分のひとりぽっちに気をとられ誰かのひとりぽっちに気づけないでいたまぬけな僕に除夜の鐘はしんしんとふりつもり大きな河みたいにゆっくりと新しい年がやって来ようとしていた
こらっお母さんのタンスにシール貼ったのだれ!?ご…ごめんなさいっっ。
はわわわ…。
もーっっはがすの大変なんだからねっっ。
(零ちひろ)ごめんなさい〜〜〜。
母さん…ちひろ。
…夢?れーいちゃんおはようー☆れいちゃん起きられる?おねいちゃんが朝ごはん食べようって。
おはよう。
ねつは?だいぶ下がったと思う。
もう大丈夫。
おはようございます。
おはよう。
あけましておめでとう。
おうおめっとさん。
わーっっ新聞に広告がいっぱーい。
だーーーっ!こらモモっっ新聞読めんだろう。
桐山くんおもち食べる?何にする?私砂糖じょうゆ☆モモはねチーズ!!あじゃあボクもチーズで…。
「では続いてまいりましょうどうぞ!」。
どれ?あ…。
んー…まだちょっとあるわねぇ…。
まとりあえずごはん。
そしてお薬ね。
ホラおこた入って?パジャマって足寒いのよねぇ…。
ん!!?郵便屋さんかな!!来たー年賀状!!私でしょおねいちゃん。
私私おねいちゃんおじいちゃんあっモモにも来てるよ。
ホント!?どお?いっぱい来た?来たっっ☆お年玉年賀当たるかなぁ☆あらっモモにも来たの?よかったわねぇ。
うん☆そーだっっ。
れーちゃんちにも来てるかも!!年賀状!!あっいや…来てないかと…。
取って来たげるっっ。
ちょっと待ってて☆すぐ戻るから。
カギかりてくねっ。
ややめてっっ何かが浮き彫りになるだけだからっっ。
た…だいま…。
えーとき…きてたよー年賀状…2…2枚。
え?来てたの?ゼロかと思ったのに。
一枚目は…。
あっボドロだっっ。
この別荘何!?城!?気球?CG合成!?はっっホントに飛ばしてるよ!?でもう一枚は。
日本将棋連盟会長第十六世名人神宮寺崇徳
会長…あのう…将棋は?
バショウカジキ?マレーシア?誰?この方…。
やっちまったな…。
(モモ)つりのおじちゃん?言っとくが強かったんだぞ?ちょいと昔から変わってたが。
一応これでも7期名人をつとめてたんだぞ。
って何でオレが弁護を!?こーんにちはー。
おめでとうー美咲おばちゃんですよー。
あーやっぱ実家はいいわぁー。
夫の実家っつーのはもー肩がこってねー。
は〜ホッとするわ〜。
みさきおばちゃんモモのねんがじょみてーっっ。
ネコかぶってっからだ。
お前はホント昔からおばちゃんお茶どーぞ。
外面だけはこう…サイコーだったよなぁ。
ありがと☆ヒナちゃん気がきくわねぇ。
そーだ。
お年玉よ☆そら☆ヒナモモ。
キャーッありがとうございます!わーい何買おうー。
ありまとうございまつ!!キャッキャッ。
ハイおとうさん。
え?ワシにもいいのか?あかりにもっ。
まあっいいの?おばさま。
でハイついでにあなたにも☆将棋少年。
ちょっぴりだけど☆大晦日からカゼひいてあかりにらちられたんですって?え?え?ボクにまで?そんないただけません。
いーのよちょっと前だけど一砂さんとスミスさん連れて来てくれたじゃない。
また頼むわよ☆?でこれは…。
はいお母さん美香子。
美咲が来ましたよ。
(美咲)あけましておめでとう。
今年もよろしくね。
なぁ美咲今年もあかりを働かせるのか?身内使ってないで新しいヤツ入れろよ。
オレは賛成した訳じゃないんだぞ?あかりにあぶない事させるなよ?お父さんうちのお店はあぶなくなんてありません。
小さいけど上品なほぼ常連さんだけの私の宝のお城です。
それにしたってさ〜う〜ん…。
(美咲)あかりをこのまま家事と育児で家に閉じ込めて年をとらせる気?あの娘まじめだから本当に母親役になりきろうとしちゃうわよ?週に2日ムリヤリでもいいからお化粧してきれいな服着せて外に出さないと。
せっかくの美人なのに所帯やつれしておヨメに行きそびれたらどーするの?大丈夫。
お店ではあかりに指一本触れさせないわ。
ううん…むしろ触れさせずにお金だけ巻き上げる…っていうかなんていうの…こう…「触れられない」からこそ「やっき」になってお金をつぎ込む男の習性をこう…ぐっとね☆ヒ〜〜ッッばぁさんっっアンタの娘は鬼じゃあ!アンタ鬼の子を産みなさったぁぁぁぁ!おばさまばんごはんは?ヒナと私の力作食べて行って下さる?あーらじゃあいただいてこーかしら。
ダンナはサッカー観に行っちゃったし。
あらすごい!!あなたマメね「おせち」作ったの!?しかも今風ねおいしそうっ。
ヒナと一緒に考えたの。
ちゃんと縁起がいいものを考えてつめたのよ。
食べておいしいおせちを目指しました。
カマボコ赤白買うと食べ切れないからはんぺんのボールを赤と白くしに刺してお団子風にしたやつでしょ。
豆に暮らせるようにポークビーンズでしょ。
金運が上がるように金色のきんとんでしょ。
見通しが良くなるようにれんこんのキンピラでしょ。
根をしっかりはれるように…でゴボウの肉巻きでしょ。
おじいちゃんの長寿を祈ってミニハンバーグの亀でしょ。
あとはもちろん伊達巻きと甘い錦玉子でしょ…。
フランクフルトを鯛にみたてて切ってみました☆えらいわぁアンタたち。
美香子もおばあちゃんも二人でせっせとおせち作ってたっけな。
スパゲティも入れてね?あとガムもね?ガムもね?おせちってそうか…願をかけてあったのか…。
やっぱりこのお重箱見るとねえ…何かこう…「埋めなきゃ!!」ってキモチになるのよねぇ。
で埋まった時の達成感がまたこうたまらないっていうか。
こう…「やりとげた!!」っていう「わあっっ☆」ってなる気持ちがいいのよねえ。
たしかにっ!!「達成感」って毎日を生きて行く上ですっごい重要なエネルギーよね。
わかってる。
わかってはいるんだけどねーっっ。
ねーっっ「達成感」と「めんどくささ」はもれなくセットになってるのがねー。
でもそこを乗り越えるからこそ「達成感」があるわけなんだけどねー…。
じゃあねごちそうさま。
また来るわね。
今年もよろしくね。
(時報)おおっといけないもうこんな時間だわ。
ヒナモモおフロに入れてくれる?はーい。
お皿はおねいちゃんが洗うから…!!!というわけで桐山君ここ使うから2階に上がってくれる?ここを使う?そう初めて見るだろうけど実は川本家のおフロは…。
ココなの。
えーっっ!?
何ですって!?
昔はお風呂なくって銭湯に行ってたの。
でも家族が増えたからあとで庭にこのお風呂増築したのよ。
ウチはみんな女の子だし脱衣所もホントは作りたいんだけどそーするとお庭が無くなっちゃうしお金もかかるし…。
でもお客様が来た時困るのよねぇ…。
ごめんねーれいちゃん。
れーちゃん見ないでねー☆あいえっっこちらこそすみませんっっ。
おおやすみなさい…。
おやすみなさい。
びびびっくりした…。
し…知らなかった…すごいおうちだ。
さて薬も飲んだし…。
あ…便利だなこのヒモ。
なんか不思議だ。
どうしてぼくは知り合ったばかりのひとの家でこんな普通に眠ろうとしてるんだろう?ここにいるとどうしてこんなに落ちつくんだろう。
どうしてあんな懐かしい夢を見たんだろう。
どうして…
ああ…。
そっか
そゆことか…。
この古い家が時間とみんなと全部をそして僕の事までそっと包んでまどろんでいるような気がした
そうして僕は眠りにおちた。
いったい何年ぶりかわからないくらい深くてやわらかな眠りだった…
・「その声は流れ星のように」・「次々に耳に飛び込んでは光って」・「魚のように集まりだして」・「冷たかった胸に陽だまりが出来た」・「普通の触れ方を知らないから」・「戸惑っていたら触れてくれた手に」・「どれだけ夜をくぐり抜けても」・「ずっと冷めないままの熱が脈を打つ」・「君がいるそれだけで」・「命の全部が輝く」・「凍りついた心に」・「その鼓動が響き火を灯す」・「いくつもなくなったあとに」・「強く残ったひとつ残った」・「離れないいつでも側に」・「僕の中に一番近くに」あ〜忙しい。
ネコの手も借りたい!
(シロちゃん)じゃ代わりに「3月のライオン」次回も見て下さいニャ。
2016/12/24(土) 23:00〜23:25
NHK総合1・神戸
アニメ 3月のライオン「第11話」[字]

17歳のプロ棋士・桐山零。幼い頃に事故で家族を失い、周囲にもなじめず孤独に生きていた。ある日あかり・ひなた・モモという3姉妹と出会い、零は少しずつ変わり始める…

詳細情報
番組内容
ひどい風邪をひきクリスマスからずっと寝込んでしまったままおおみそかを迎えた零。連絡が取れない零の様子を心配したあかり・ひなた・モモが訪れ、そのまま強引に病院へ連れていく。川本家に戻り、おかゆを食べ、手厚く看病され、だいぶ回復するが、零は、義父の幸田やあかりたちに心配をかけてしまったことを反省する。そして温かい川本家で、零は新しい年を迎える。
出演者
【声】河西健吾,茅野愛衣,花澤香菜,久野美咲,千葉繁,大川透
原作・脚本
【原作】羽海野チカ,【脚本】東冨耶子,木澤行人
監督・演出
【監督】新房昭之