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セリフ書き起こし ちびまる子ちゃん【富士山を探しての巻】 2016.12.25

 

 

(まる子)は〜いみんな集まって!『ちびまる子ちゃん』が始まるよ!面白かったよね〜。
また遊びに行こう。
あっ長山君だ。
長山君。
(長山)あっさくらに穂波。
こんな所で何してんの?
(長山)富士山を写真に撮るならどこが一番奇麗かなって見てたんだ。
ほらこうすると写真の形に見えるだろ?
(たまえ)それうちのお父さんもよくやってる。
長山君ってカメラが趣味だっけ?百合子さんっていう九州に住んでいる大学生の友達のためなんだ。
へえ〜大学生の友達なんてさすが長山君だね。
アマチュア無線の仲間だよ。
町の写真を撮るのが趣味でね前に清水のことを話したら…。

 

 

 

 


(長山)《僕の住んでる清水では町のあちこちで富士山が見えるんです》《特に冬はとっても奇麗なんですよ。
どうぞ》
(百合子)《了解。
うわ〜富士山が見える町なんてすてき》《写真撮りたくってうずうずしちゃう。
どうぞ》
(長山)それで今度の日曜日清水に来ることになったんだ。
わざわざ九州から?たまちゃんのお父さんのカメラ好きもすごいけど…。
その百合子さんって人もなかなかなもんだね。
「年末東京に行く用事があるからその途中に寄るんだ」って言ってた。
(まる子・たまえ)ふ〜ん。
それにしても富士山を見にはるばる九州から来てくれるなんてうれしいね。
(ヒロシ)そりゃ一度は本物を見てみてえんだろ。
(すみれ)最近は外国から来る人もいるもの。
(さきこ)あっ私駅前で見たことある。
《オ〜フジヤマグレート!》《ビューティホー!ワンダホー!》
(友蔵)富士山は特別な山じゃからのう。
「死ぬまでに一度は見たい」「富士山を見なければ死んでも死に切れん」という人だっているくらいなんじゃ。
ふ〜ん。
じゃあしょっちゅう富士山を見てるおじいちゃんはいつ死んでも悔いがないね。
縁起でもないこと言うんじゃないの!おじいちゃん気にしないでくださいね。
清水に住んでたら富士山は見られるけど見えない所もあるっていうのが何か不思議な気がする。
そうそう。
居て当たり前っていうか家族の一員みたいな気がするよ。
確かにそんな感じするわね。
でも富士山があるからこそおいしい湧き水でこうしてうまい酒ができる。
つーんと辛いワサビが育つんだぜ。
ありがたい山じゃねぇか。
(富士山)《さあさあくいっと一杯いってください》《いやいやいつもすみませんね》《さあさあもう一杯どうです?》かあ〜効くね〜!うまい。
(おばあちゃん)それに富士山の真上に掛かる雲の形で天気が分かるんだよ。
あっそれ学校で習った。
かさをかぶってるみたいな雲だと雨が降るんでしょ?そうそう。
でも…かさが離れて浮かんでいるときは晴れでうねった形のかさのときは風が強くなるのよね。
天気予報を見なくてもちゃ〜んと富士山が教えてくれるんだよ。
へえ〜。
・「富〜士〜は日本一の山〜」とこりゃ。
お父さんったらすっかりいい気分になっちゃって。
そんなすごい山を毎日見られる上においしいお茶やミカンが取れる清水はまさに極楽のような所じゃ。
ホントだね。
あたしゃ清水に生まれてつくづくよかったと思うよ。

(ドアの開く音)
(友蔵)まる子やちょっといいかい?うん?何おじいちゃん。
さっき話していたお客さんのことじゃが…。
長山君の友達?ああ。
せっかく清水に来てもらうんだから富士山の他にも何か清水らしい物をと思ってなあ。
これを着てみせたらどうじゃろう?ああ…。
何ならわしがモデルになってもいいぞ。
気分はすっかり清水次郎長である
とう!いやー!てやー!う〜!たあ〜!おじいちゃん大丈夫?何のこれしき…。
富士山を見に来るお客さんをもてなすためなら…。
無理しなくていいよ。
足手まといになってもいけないからさ。

(すみれ)まる子!長山君から電話よ。
は〜い。
富士山の見えるお薦めの場所?・
(長山)うん。
町のあちこちで富士山は見えるけどここがいいなって場所はそれぞれだと思うんだ。
それを教えてもらって百合子さんを案内したいと思ってね。
なるほどさすが長山君。
分かった。
人数多い方がいいよね。
はまじとブー太郎にも声を掛けてみるよ。
翌日
(はまじ)俺のお薦めはこの土管の上だ。
ここでこうして富士山を見ると偉い殿様になったような気がするんだ。
《えっへん!》殿様っていうよりはまじは猿山のボスって感じがしない?
(鳴き声)フフフ…。
ホントだね。
でしょ?でしょ?
(ブー太郎)おいらのお薦めはここだブー。
こっから見る夕焼けの富士山は最高だブー。
(たまえ)へえ〜知らなかった。
僕も。
あんたいつも「ブーブー」言ってる割に案外ロマンチストなんだね。
褒めてるのかけなしているのか
(はまじ)お寺から見える富士山ってちょっとありがたい感じがするよな。
うん。
思わず拝みたくなるよね。
昔の人は富士山は神様の山だって考えていたんだ。
だから神聖な気持ちになるのは自然なことかもしれないよ。
(はまじ・まる子)ふ〜ん。
夜ご飯に豚カツが出ますように。
大掃除をしなくても部屋が奇麗になりますように。
神聖な気持ちとは程遠い願い事である
あたしがすごーく好きなのはあの歩道橋から見える富士山なんだ。
え〜まるちゃんも?私もだよ。
いいよね〜こっから見る富士山。
特に春は道の両側に桜が咲いてとっても奇麗なんだよね。
(長山)うん分かるよ。
わあ〜春が待ち遠しいね〜。
うわ〜。
(たまえ)えっ地震!?地震だ〜。
(ブー太郎)それ〜。
あんたたちさ…。
こういう子供は大人になってもやたらと揺らしたがり周りのひんしゅくを買うのである
《いや〜!揺れるわああ》《やだ!やめて怖〜い》《地震だ地震だ〜ハハハ〜》《やめてって言ってんでしょ!しつこい!》《ああハハハ…》ああ!野口さんだ。
野口さ〜んどっか行く途中?
(野口)別に。
今みんなで富士山が見えるいい場所探してるんだけど野口さんどっか知らない?知ってたら教えて。
お願い。
うん。
いいよ。
ここが野口さんのお薦め?塀ばっかじゃね〜か。
こんな所から富士山が見えるわけねえだろ。
へえ〜。
塀だけに…。
クックックッ…。
(はまじ)何だよ。
あそこがどうしたんだ?うん?ああ!
(ブー太郎)何が見えるブー?ブヒ!
(まる子・たまえ)何?何?
(長山)へえ〜こんな所からも富士山が…。
野口さん目の付けどころが違うね。
まあね。
(長山)この先にお父さんと星の観察に来る場所があるんだ。
僕のお薦めの場所はそこだよ。
(一同)わあ〜。
(たまえ)絵はがきみたい。
おじいちゃんが「清水は極楽みたいにいい所だ」って言ってたけど本当だね。
今日はいい場所がいっぱい見つかってホントによかった。
みんなありがとう。
どういたしまして。
せっかく遠くから来てくれるんだもん。
少しでも清水のいい所を見てほしいもんね。
そうだ。
よかったら日曜はみんなも来てくれないかな?百合子さん絶対喜ぶと思う。
もちろんだブー。
(たまえ)楽しみだね〜。
・「清水良いと〜こ〜一度〜はおいで〜」・「ああちょいなちょいな〜」っと。
(一同)ハハハ…。
後半へ続く
日曜日
百合子さんってどんな人だろう。
名前の感じだとおしとやかな人。
じゃあ百恵ちゃんに似てたりして。
何だかドキドキしちゃうね〜!
(まる子・たまえ)フフフッ。
う〜!今日は一段と冷えるね〜。
(たまえ)あ〜このお天気だもん…。
(シャッター音)あっ…あの人が百合子さん?想像してたのとだいぶ違うね…。
(百合子)あらっ!清水の猫ね!記念に一枚!ニャッ!シャー!うちのお父さんを見てるみたい。
プッ!
(長山)あっ!百合子さん!ちょっとちょっと!ウフフッごめんね〜!憧れの清水に来られたのがうれしくって舞い上がっちゃった〜。
今日はよろしくね!そうなんだけどお天気が…。
俺たち富士山が奇麗に見える場所に連れていこうと思ってたんです。
これじゃあ何にも見えないブー。
歩いているうちに日が差してくるかもしれないわ。
行ってみましょ!
(長山)晴れてればとってもいい場所ばかりだったんだけどな〜。
肝心の富士山が見えないんじゃ…。
締まらねーよな…。
ううん。
清水はほのぼのとしたいい町よ。
それにみんなの話を聞いているだけで富士山のイメージが湧いてくるわ。
でも…。
あっそうだ!みんなの写真を撮らせてよ。
記念に一枚。
さっ並んで並んで!はーい!いくわよ〜。
・記念写真かい?そんなら俺が撮ってやるからお姉さんも入んなよ。
(百合子)あっいいんですか?すみません。
(男性)じゃあ撮るよ〜!はい。
バター!プッ!お約束だねお約束。
富士山が見えてりゃよかったのにな〜。
百合子さんは富士山を見にわざわざ九州から来てくれたんです。
九州から!?晴れてりゃうちに来て2階の窓から見せてやったのに。
いやね〜うちから見る富士山は日本一なんだよ。
何寝ぼけたこと言ってんだ!日本一なのはうちの縁側から見える富士山だよ!いやうちが一番だ!
(男性)うちが一番だって!ちょっとおじさんたちいい年してケンカなんておやめよ。
清水の恥だって!
(2人)あっ…。
富士山のことになるとついむきになっちまって…。
ごめんごめん。
清水の人は心から富士山を大切に思ってるんですね。
そうだ!ちょっとうちに寄っていきなよ。
せっかく清水に来たならうまいお茶の一杯もごちそうしたいからさ。
うわ〜清水のお茶!飲んでみたかったんです。
はあ〜何ていい香りなのかしら〜。
清水のお茶は徳川家康も大好きで飲んでたんだよ。
そうなんですか〜?あ〜!おいしい…。
殿様になった気分です〜。
あったまるね〜。
やっぱり寒い日はあったかいお茶にかぎるよ。
うまいブ〜。
寿命が延びるって感じだよな〜。
さすが清水の子供ね。
お茶を飲む姿が絵になるわ。
今度はどっちに行こうか。
三保の松原は?バスに乗らなきゃならないよ。
あっ…。
うん?よしそうしよう。
百合子さん次は…あれ?
(ブー太郎)消えたブー。
どこ行っちゃったんだろう。
また猫についていったとか?それあるかも…。
取りあえず手分けして捜そうぜ。
じゃあ後でここに集まろう。
分かった。
百合子さーん百合子さーん!三つ編みのお姉さん見ませんでしたかブー?いないね…。
どこ行っちゃったんだろう…。

(百合子)いいですいいですね〜。
はいいいですよ〜!ああ〜いい感じです〜。
じゃあ今度はこっち向きで。
おじいちゃん!あっまる子!こんな所で何してんのおじいちゃん!いや〜その…あの…これは…えっとじゃな…。
清水に来たからにはやっぱり次郎長を見てもらいたくてのう。
でもなかなか言いだせなくてまる子たちの後を付けていたんじゃ。
そしたら…。
《うわっ!まっ…まずい気付かれた》《ひやぁ〜》《あっ待ってください!記念に一枚〜!》《ひい〜見逃してくだされ〜!》
(百合子)ウフフ。
こんな所で次郎長親分に会えるなんて私感動しちゃった!おじいちゃんよかったね。
わし…わし…生きててよかった…。
あっ!のんびりしてる場合じゃないんだ!みんな百合子さんのこと捜してて。
あっそうだった。
ごめんね〜。
おじいちゃん急いでるから行くよ。
ありがとうございました。
お元気で!さようなら〜気を付けて行きなされよ〜。
(百合子)ハアハア…。
ご…ごめんね。
実は次郎長親分と会っちゃって…。
次郎長…?アッハッハッお姉さん道に迷っちゃってさでも見つかってよかったよ。
ねっ。
うん。
待ち人は現れたのかい?あっお店の前ですみませんでした。
別にいいよ。
今日は暇だしね。
ハイカラなお嬢さんだね。
あんたこの辺の人?お姉さん富士山を見に九州から来てくれたんです。
あらやだそうなの?も〜こんな天気でごめんね。
(百合子)いえいえ。
ホントはねあそこにおっきく富士山が見えんのよ。
ほらっ!あたしの指の先の方。
分かる?
(百合子)はい!分かります。
プッ!熱いね。
今は見えないけど本当にあるの。
嘘じゃないから!アハハッ…。
まるでUFOの目撃者である
《本当に見たんです。
嘘じゃないです!》
(女性)ああ〜憎ったらしい雲だね。
どっかに飛んでおいき!おばあさん…ありがとうございます。
あっそうだ。
ちょっと待ってて。
どうしたんだブー?
(はまじ)トイレかな?
(女性)は〜いこれお土産。
ミカン。
えっ!?いいんですか?
(女性)いいのいいの。
富士山が見えなかった分清水のミカンを食べてちょうだい。
そりゃあおいしいんだから。
ありがとうございます〜!
(一同の笑い声)あっ。
ねえあそこに寄りましょう。
お世話になったお礼に何かおごらせて。
やったー!
(ブー太郎)ブー!ちょっとおなかすいたもんね。
うん?何かいい匂いがするわね。
俺おでん食いたい。
あたしもー!おでん?え〜!何で駄菓子屋さんでおでん売ってるの?えっ?何でって…。
百合子さんちの方の駄菓子屋さんっておでん売ってないんですか?うん初めて見た。
(一同)え〜っ!?
所変われば品変わる
実は駄菓子屋でおでんが売られてるのは静岡ならではなのである
どれでも好きなの食べてね。
やったー!じゃあ俺肉。
(ブー太郎)おいらちくわブー。
あたし卵にしよう。
お姉さんは?
(百合子)う〜んお薦めは?静岡名物なら黒はんぺんですよ。
(一同)いただきま〜す!
(子供たち)おいしい〜!最高〜。
(百合子)みんなのおかげでとっても楽しい一日だったわ。
結局富士山は一度も見られなかったけどね。
でも清水の人たちがどれだけ富士山が好きかがよく分かったし。
何よりみんな親切であったかくて…。
私清水って町が大好きになった。
ありがとう。
喜んでもらえてよかった。
お姉さんまた来てね。
うん!来年もう一度来るわ。
絶対だぜ!
(百合子)うん!約束。
指切りするブー。
(一同)・「指切〜りげ〜んま〜ん嘘ついたら針千本の〜ます」・「指切った」
(電車の発車ベル)ホントに楽しかったな〜。
あっ!あっ!富士山!
(子供たち)バイバーイ!さよなら〜!
清水は日本一の町
心からそう思うまる子たちであった
「あたしあなたに年賀状出しましたか?」な〜んて年賀状くれた人には聞けないよね。
頑張って思い出すしかないよおじいちゃん。
確かめるいい方法があればいいんだけどないよね〜。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
お楽しみにね。

(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2016/12/25(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]【富士山を探しての巻】

『富士山を探して』の巻

詳細情報
番組内容
 清水で一番の富士山が見られるのは一体どこ?九州から来た長山君の友達のために、まる子たち清水っ子が、とびっきりの場所を教えちゃうよ。あ、でも、ちょっと変わった女の人だね。
 今回のちびまる子ちゃんは『富士山を探して』っていうお話だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO 
お父さん: 屋良有作 
お母さん: 一龍斎貞友 
おじいちゃん: 島田敏 
おばあちゃん: 佐々木優子 
お姉ちゃん: 豊嶋真千子 

ほか
スタッフ
【原作】
さくらももこ 

【OP曲】
「おどるポンポコリン」 

【END曲】
「100万年の幸せ!!」 

【脚本】
松島恵利子 

【絵コンテ・演出】
青木佐恵子 

【作画監督】
あべじゅんこ