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セリフ書き起こし べっぴんさん(77)「新春、想(おも)いあらたに」 2017.01.05

 

 

(はな)
1月2日の朝です
(すみれ)おはようさくら。
(さくら)お父さん起きて。
起きて。
(紀夫)う〜ん。
(さくら)お父さん遊ぼう。
このおぜんざいおいしくない。
いつもの喜代さんが作ってくれるおぜんざいの方がおいしい。
喜代さん新しいおぜんざい作って。

 

 

 


(喜代)さくらお嬢様…。
さくら謝りなさい。
(紀夫)すみれそないに怒らんでも…。
お母さんさくらがそんな事言う子やと思わなかった!さくら!
(静子)すみれちゃん!おはよう。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば100万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」
お正月なので朝からお酒を飲んでいますが何となく嫌な予感がします
(ゆり)おはようございます。
(潔)おはようございます。
おはようございます。
さくらはどうしたの?紀夫さんと遊びに行ったみたい。
そう。
(肇)叔父さん後でちょっとお時間よろしいですか?
(五十八)ああ。
(長太郎)後でやなくて今でええやろ。
仕事の事やったらわしの前で話せ。
お父さんの前では話せません。
何でや?余計な事言いだしてややこしくなるだけやからです。
何やと?五十八。
お前はわしに対して「勝った」思うとるやろ?何を言うとるんですか?肇はわしの言う事を聞かんのに自分の言う事は聞くってなぁ。
そんな子どもじみた事言わんといて下さい!お父さん考え方を変えて下さい。
おうっ!?何や?
(トク子)ええ加減にせえ!2人とも出ていけ!私が生きてるうちはこのうちはわてのうちや〜!あ…あっ…。
(五十八)お母ちゃん!ああ…!ああ…。
おばあ様!お母ちゃん!おばあ様大丈夫?うんあ…大丈夫や。
ああ…よかった。
あっ正太。
ああ…あ〜かわいいなぁハハハ…。
もう…何でみんなああなんやろ?あんたらが悩む事ない。
わての子どもなんやから。
なあ。
そうか。
はあ…。
もうちょっと寝さしてもらいます。
う〜ん…おやすみ。
(すみれゆり)おやすみなさい。
お母ちゃん…。
ああ…。
ああ…。
ああ…ああ…!どうしたの?長太郎と五十八呼んでくれるか?お母ちゃん大丈夫か?話て何やの?押し入れのどこかにお父ちゃんの書いた書があるのやて。
それを2人に見せろ言うてた。
あの〜おじい様ってどんな人やったんですか?う〜んあんまりしゃべらん人いうかおとなしい人やったんやないかな?
(五十八)思い浮かぶのは布団に横たわってる姿やなぁ。
長い間伏せってはったから。
早うに亡くなったからこれを教わったとかそんなんないなぁ。
そう…。
(五十八)これか?ちゃうな。
あ?あれか?「飲んで食って歌へ」。
「飲んで食って歌へ」。
「飲んで食って歌へ」。
ハハッ…。
(笑い声)「飲んで食って歌へ」。
ええなぁ。
うん。
兄ちゃんわしな…。
わしは今気分は余生やねん。
余生をこの家で過ごさせてもらいたい。
そやから手伝いたいと思うとるだけで出しゃばる気はないんやで。
ああ。
わしはお前に対してずっと嫉妬いうかかなわん思いがあってな…。
兄ちゃん。
できる弟やからな。
わしも兄ちゃんにはあったで。
え?わしとは全然違う方法で成功しはったからな。
人とまめにつながり持って…。
細々やけどな。
細々とやけどな。
ハハハハ!まあお互いさまやな。
ああ。
幸せな人生とは飲んで食って歌う事。
ああ深いなぁ。
さすがお父ちゃんや。
うん。
はあ…。
けどよかった。
もう胸がス〜ッとした。
え?あ…昨日どなったやろ?あんまり怒り過ぎたんやないかと後悔しとったんや。
おばあ様が?そうや。
私もなの。
さくらに感情的になってしまって…。
でもさくらは何で怒られたのか分かってないのかなって。
私ももっと叱り方があったんやないのかなって。
母親の年齢は子どもの年齢とおんなじなんやて。
そら失敗はしょうがない。
フフフ…。
けどわてはベテラン中のベテランやで。
フフフフッ。
はぁ…フフフ…。
肇。
はい。
今日から代替わりや。
え?もう口は出さん。
はい。
これからはお前の好きなようにやればいい。
そやから毎月飲んで食って歌ってたまに旅行に行けるぐらいの金をくれ。
はい任せて下さい。
おうっ。
わしももう口は出さん。
思いっきり好きなようにやったらええ。
そのかわり潔君とゆりと正太が飲んで食うて歌えるくらいは稼いでくれ。
ええな?はい。
フフッ。
お母さん。
ん?ごめんなさい。
さくら…。
ごめんなさい。
(静子)ええんよ。
おばちゃんもねさっき味見したんやけどちょっとお砂糖足りんかったみたい。
今度は喜代さんに負けんぐらいおいしいおぜんざい作るからね。
(さくら)ありがとう。
(静子)フフフフッ!明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
(節子)そしたらおいし〜いお酒でも飲みましょか。
ほんまですねぇ。
はいっ!・「赤いリンゴに」・「口びるよせて」五十八!・「だまってみている青い空」・「リンゴはなんにもいわないけれど」・「リンゴの気持はよくわかる」紀夫君久しぶりにあれやるか。
え?あれやあれ。
え?おばあ様起きてたの?何や楽しそうな声が響いて…。
ほんまやちょっと静かにしてもらおうか?ええのええの。
ここで聞いてるだけで幸せになんのやさかい。
フフフ…。
うん。
みんなわてとお父ちゃんの子どもと孫とひ孫やさかい。
そうやね。
すごいね…。
人の命というのはこうやって受け継がれていくもんやねぇ。
おばあ様ありがとう。
ありがとう。
こちらこそ。
こうして近江でのお正月が終わったのでした。
めでたしめでたし
2017/01/05(木) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん(77)「新春、想(おも)いあらたに」[解][字][デ][再]

近江の実家で正月を過ごすすみれ(芳根京子)。父の五十八(生瀬勝久)と伯父の長太郎(本田博太郎)は朝から口げんかを始め、そんな二人をトク子(中村玉緒)は叱るが…

詳細情報
番組内容
すみれ(芳根京子)は重い空気が漂う近江の実家で過ごしていた。父の五十八(生瀬勝久)と伯父の長太郎(本田博太郎)は朝から酒を飲み、口喧嘩(げんか)を始める。そんな二人の母・トク子(中村玉緒)は声を荒げて二人を叱るが、無理がたたって倒れてしまう。床にふせったトク子だったが、夢の中で亡くなった夫からお告げがあったと五十八と長太郎を枕元に呼ぶ。トク子のいいつけで押し入れから掛け軸を探し出した二人だが…
出演者
【出演】芳根京子,生瀬勝久,菅野美穂,高良健吾,蓮佛美沙子,市村正親,中村玉緒,永山絢斗,本田博太郎,山村紅葉,曽我廼家文童,宮田圭子,三倉茉奈
原作・脚本
【作】渡辺千穂