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セリフ書き起こし リテイク 時をかける想い #05【未来人は結婚式がお好き】 2017.01.07

男性)何で俺が最後なんだよ?しかも若妻。
商社の営業部長。
生きてるだけで嫌みだよ。
(新谷)俺も今は独りだし。
(男性)1回結婚してるだろ。
(男性)何で。
何で俺はよ…。
(男性)つらいよな?分かる分かる。
1回外行こう。
おう。
なっ?行くよ。
昼間から飲んでたらしい。
(彩乃)私もそろそろ。

 

 

 


(立野)もう?
(彩乃)よく寝ておきたいから。
あしたよろしくお願いします。
こちらこそ。
じゃあね。
(立野)うん。
幸せそうだな。
違うのか?
(立野)お前どうだった?結婚するとき。
(立野)結婚って難しいもんだな。
みんなやってるから自分にも簡単にできると思ってた。
(薫)まだ迷ってるんですか?
(まさ子)だって決められないんですもの。
(薫)さっき課長に渡してたじゃないですか。
(まさ子)あれでよかったのかなって。
(薫)そんなに悩まなくても。
(まさ子)再婚が懸かってるのよ?
(薫)再婚?
(まさ子)結婚式は出会いの場。
いい相手が見つかるかもしれない。
スピーチもするっていうし。
課長。
どうして離婚したんですかね?それは本人にしか分からないわね。
芸能人だって会見で「一生幸せにします」って言ってすぐに離婚しちゃったりして。
私はチーズで1回危なかったわ。
チーズ?こんなチェダーチーズ思いっ切り投げたの。
食器棚に突っ込んでほとんど割れちゃったわよ。
すごいですね。
すごかったわよ。
れんがみたいなチェダーチーズだったから。
チーズじゃなくてまさ子さんが。
うん?どうしてそんなに怒ってたんですか?どうしてだっけ?覚えてないんですか?
(まさ子)まあ。
政務官。
どうなさったんです?
(国東)陣中見舞いです。
いつぞやは手ぶらを指摘されたものですから。
はい。
どうぞ。
(まさ子)まあ。
根に持ってらしたのね。
あら。
芋けんぴ。
(国東)妻の実家が高知なんです。
まあ。
さすが土佐。
内助の功ですわね。
あら。
奇麗な字。
(国東)政治家の妻なら当然です。
(国東)それにしてもなかなか捕まえられませんね。
(まさ子)未来が分かればお金を稼げる。
お金があれば隠れられる。
特定するの難しいんですよ。
(国東)未来人に戸籍はありません。
戸籍がなければパスポートは取れない。
つまり国内にいるということです。
期待してますよ。

(ドアの開閉音)
(まさ子)スマイリータイム終了。
「本日はこのようなすてきな結婚式にお招きいただきありがとうございます」「立野君。
彩乃さん。
そしてご両家のご親族の皆さま誠におめでとうございます」「立野君とは大学の同級生で同じサークルに所属して…」・
(柳井)元お兄さん?うわ。
やっぱりそうだ。
何でここにいるんですか?こっちのせりふだよ。
(柳井)えっ?もしかして…。
今日お見合いパーティーですか?違うよ。
(柳井)何だ。
惜しいなぁ。
お見合いパーティーに元お兄さんがいたら運命的だったんですけどね。
運命的?・
(紗栄子)あなた。
(柳井)たまには2人で話したら?ねっ。
久しぶりだな。
(紗栄子)そうね。
波留は元気か?
(紗栄子)知ってるでしょ?
(紗栄子)波留を車から見てるとこ見たことがある。
お見合いパーティーなんだ?大阪のおばさんに勧められて。
いい人できたみたいね。
ネクタイ。
センスじゃないから。
いや。
これは…。
安心したわ。
そうだ。
いい機会だから教えてあげる。
あなたとの離婚を決めた理由。

(電子音)・課長?どうした?近くで天気雨が発生したので来ました。
未来人か?まだ確証はないので見つけたら連絡します。
頼む。

(足音)あっ。
すみません。
この式の関係者ですか?少しお話を…。
あっ。
どうして逃げるんですか?法務省民事局戸籍監理課の新谷と申します。
同じく那須野です。
パーカから靴まで真っ白ですね。
白お好きなんですか?
(中松)これはダスティン・ホフマンです。
ダスティン・ホフマン?『卒業』です。
最後に花嫁を連れ去る映画です。
ほう。
年末の『紅白』優勝したのは?紅です。
何でウエルカムボードをにらんでたんですか?立野さんか彩乃さんのお知り合いなんですか?
(中松)こんな結婚認められない。
彩乃はただ焦ってるだけなんです。
30になる前に結婚しなきゃって。
あなたは?元カレです。
だから連れ去ろうと?あんな親父より俺の方があいつ幸せにできる。
でもキャサリン・ロス幸せそうじゃありませんでしたよ。
ダスティン・ホフマンも。
最後バスに乗ったとき不安や葛藤で途方に暮れてたじゃないですか。
納得してくれてよかったですね。
新郎の友人としては花嫁を連れ出させるわけにはいかないからな。
でもオバケじゃなかった。
他の会場も含めてホテルの中を見てみよう。
結婚式を狙って未来人がリテイクしてきてるのかもしれない。
はい。

(立野)うわっ。
(まさ子)あーっ!あら。
ごめんなさい。
(立野)ああ。
いいえ。
(まさ子)やけどしませんか?
(立野)大丈夫です。
(まさ子)ああ…。
染みになっちゃう。
(立野)ホントに大丈夫なんで。
(まさ子)あのう。
これ。
炭酸水ですか?
(立野)はい。
(まさ子)少し頂けます?
(立野)はい。
(まさ子)失礼しますね。
(立野)ああ。
すいません。
(まさ子)もう。
せっかくの晴れ姿。
汚したら大変。
(立野)晴れ姿なんかじゃありません。
そもそも結婚なんかするべきじゃなかった。
(まさ子)ここで何なさってたんですか?何も。
することも行くところもないので。
(まさ子)同じです。
今日結婚記念日だったんですけど夫に仕事でいつ来られるか分からないって言われて。
お互いに最低な日ですね。
少しお時間あります?一緒にお茶しましょ。
おわびにごちそうします。
何かあったのか?
(男性)おお。
立野がいなくなったらしい。
えっ?
(男性)披露宴までに見つかればいいんだけど。
どうしたんですかね?昨日様子が変だったんだ。
変?結婚って難しいなって。

(彩乃)誰か!どうしました?
(彩乃)突然女の人が…。
女の人?入ってきたんです。
白い服を着た人。
何か言ってませんでした?大丈夫ですか?
(彩乃)結婚しちゃ駄目だって。
私はあなたの未来だって。
リテイクしてきたのは未来の彩乃さんか。
私はこっちを捜すので課長はあっちをお願いします。
ああ。
(まさ子)立野さん。
炭酸水お好きなんですか?
(立野)体にいいと聞いたので。
(まさ子)私もやろうかな。
僕はもうやめます。
こんなの飲んでも意味ない。
(まさ子)余計なお世話かもしれませんけど。
何かあったんですか?
(まさ子)私でよかったら聞きますよ。
マリッジブルーってありました?
(まさ子)まったく。
ご主人と結婚して後悔したことは?ないです。
(立野)そうですか。
(まさ子)学生時代。
大恋愛の末周囲の反対を押し切って結婚したんです。
今日みたいな日は一瞬殺意を覚えますけどね。
後悔してるんですか?妻の方が。
だんだん会話がなくなって向こうが冷めてることには気付いてたんですが。
ここまで思い詰めてるとは思いませんでした。
妻が元カレに言い寄られてることを知ったとき本当にこのまま自分と結婚して幸せなのかなって一瞬考えたんですけど。
でもこの機会を逃したらずっと一人だと思って。
見て見ぬふりしたんですか?
(立野)はい。
(まさ子)どうして?
(立野)「どうして?」って。
(まさ子)聞けばよかったじゃないですか。
簡単なことでしょ?
(立野)曖昧なままの方がうまくいくこともあるじゃないですか。
でもうまくいかなかったんですよね?あなたみたいに何でもずばずば言ってたら夫婦関係は成り立ちません。
言わなきゃ分かんないですよ。
夫婦だって他人なんですから。
他人だからこそ信頼が大切なんです。
分からない人だなぁ。
それは信頼じゃなくてただの現実逃避ね。
何であなたにそこまで言われなきゃならないんですか?あなたが相談してきたからじゃない。
そっちが「よかったら私が…」・
(せきばらい)
(坪井)ちょっとこの店ノイジーだからもう出ようか。
ねっ。
(まさ子)あら。
奥さまといつ結婚したんですか?5年前です。
(まさ子)その格好?
(立野)いや。
あのう。
アクシデントがあって自分でもよく分からないうちに。
(まさ子)アクシデント。
ちなみに年末の『紅白』どっちが優勝しました?白組。

(坪井)ったく。
ああいう客がホテルの質を下げるんだよな。
(女性)お兄さんみたいな人じゃないとこんなホテルに見合わないよね。
(坪井)だろ?君たちも一緒に住むか?
(女性)いいの?
(坪井)もちろんだよ。
(女性)やった。
いたか?もう着替えちゃったのかも?そうだ。
(女性)どうしたの?
(坪井)いや。
彩乃さん。
ご無沙汰してます。
(彩乃)新谷さん?未来から来たんですよね?われわれは未来から来た方を保護する仕事をしています。
(彩乃)保護?一緒に来ていただけませんか?
(彩乃)自分の人生自分で変えちゃいけないんですか?あなたの人生じゃありません。
現代に生きている彩乃さんの人生です。
昔の自分を変えても今の自分は何も変わりませんよ。
結婚をやめさせに来たんですか?やっぱり元カレを選べばよかった。
彼はゆくゆく日本を代表する映画監督になるんです。
今はただの映画オタクですけど。
だからダスティン・ホフマン。
まださえない助監督でしたし私も30手前だったから待てなかった。
でもずっと後悔していたの。
雑誌でテレビで見るたびにもしこの人と結婚していたらどんな生活だったんだろうって想像したりして。
でももう手の届かない存在になってしまった。
人生をやり直すためにここに来たんです。
(操作音)
(立野)ご主人にメールですか?
(まさ子)えっ?ええ…。
(立野)先ほどは失礼しました。
(まさ子)いえ。
私も感情的になってしまって。
(立野)でも久しぶりです。
女性とあんなふうに言い合いしたの。
奥さまとはケンカしなかったんですか?17歳下なので。
最初から価値観が違うと分かってるとケンカにはなりませんでした。
うちは夫がイギリス人なんで。
価値観が違うことは分かってますけどケンカは毎日しますよ。
ちなみにこれまでで一番大きなケンカって何ですか?
(まさ子)ああ。
(まさ子)掘りごたつはイギリス人が発明したって知ってました?
(立野)いえ。
(まさ子)明治の終わりごろ正座が苦手なイギリス人の陶芸家が作ったんですって。
そのことで大惨事になりました。
それまで二人掛けのソファを使ってたんですけど夫が急に掘りごたつを作りたいって言いだして。
嫌だったんですか?
(まさ子)そのときちょうど子供を諦めようと思っていたんで。
なかなか授からないし夫はどっちでもよさそうだったからずっと二人のままでいいやって。
そう決めた矢先に掘りごたつの話をされて無神経だって感じました。
(まさ子)四面あったら考えちゃうじゃないですか。
こことここに娘と息子がいたらにぎやかだろうなとか。
(まさ子)ああ。
でも夫はただ日本の文化にイギリス人が関わってることがうれしいだけだったんです。
少し話せば分かり合えることなのにそんな余裕なかったわ。
でチーズぶん投げたんです。
現代の彩乃さんが元カレと一緒になったとしてあなたはどうするんですか?一人のままですよ。
立野。
いいやつじゃないですか。
どうしてそんなに嫌うんですか?いい人でしたよ。
何でもしてくれて何でも買ってくれていろんなところに連れてってくれました。
だったら…。
でもあの人は私が好きだったんじゃありません。
17歳下の女に通用する自分が好きだったんです。
高い化粧品を買ってくれたのもエステに連れてってくれたのも結局は自分が奇麗な奥さんを連れて歩きたいだけだった。
そんな言い方。
居酒屋に私を連れていってるのもそう。
あなたたちを見返したかっただけなんですよ。
自分は真面目なだけじゃない。
男としても優れてるって。
炭酸水飲んで年を取らないようにして世間体を繕うよう必死になってる姿を見ているとくだらなく思えてしまった。
今日だってあの人の自慢ショー。
あんな結婚式意味なかったんです。

(たたく音)・
(たたく音)誰かいるんですか?・新谷か?立野?うん。
食器が粉々ですか?
(まさ子)夫に直撃してたら死んでたかも。
(立野)そのケンカの後どうやって仲直りしたんですか?
(まさ子)自分なりに反省して次の日今度は最初からスライスされたチーズと新しいお茶わんと掃除機のフィルター買って帰りました。
そしたら夫も同じ3つを買ってました。
それ見たら笑っちゃって。
(まさ子)こうやって年を取っていくんだろうなって。
(まさ子)一緒にいるうちにルールができてささいなきっかけで擦れ違ったりくっついたりしながらずっと隣にいるんだろうなって思いました。
結局子供もできて今では笑い話ですけど。
それから自分の気持ちや相手への疑問をちゃんと伝えることにしてます。
お互いに分かり合う努力をしないと夫婦って近くにいても遠い存在になっちゃうんですね。
(まさ子)はい。
彼女の気持ちを分かろうとしてませんでした。
(まさ子)どこ行くんですか?同じ過ちを繰り返さないためにちゃんと伝えてきます。
自分に。
自分に?
(立野)ごちそうさまでした。
(まさ子)あっあっあっ。
ちょっちょっ…。
ちょっと。
大丈夫か?助かった。
どうしたんだよ?
(立野)いや。
何か。
突然閉じ込められた。
誰にですか?白い服の女。
どっかで見たことある顔だったな。

(バイブレーターの音)はい。
(まさ子)オバケらしき人がいたの。
立野さんっていう人。
えっ?
(まさ子)あっ。
まさ子さん。
(まさ子)このホテルで結婚式だったのね。
立野は?
(まさ子)あっ。
さっきまでそこで一緒にお茶してたんだけど逃げられちゃったのよ。
オバケ立野さんまでいたなんて。
オバケ立野さんまで?はい。
オバケ彩乃さんも結婚をやめさせようと。
おおー。
どんな様子でした?同じ過ちを繰り返さないように伝えてくるって言ってたのよ。
たぶん今の自分に接触するつもりだと思うわ。
オバケ立野さんとオバケ彩乃さんはお互いがリテイクしてること知ってるんですかね?少なくともオバケ立野さんは知らないんじゃないかしら。
当てもなくぼう然と座ってたから。
望んで現代に来たんじゃない感じだったわ。
2人が接触したら厄介だな。
その前に見つけよう。
はい。
(まさ子)あっ。
私も行くわ。
今日用事があるんじゃ?別にいいのよ。
結婚記念日だったけど夫は仕事でいつ来るか分かんないし。
なおさら駄目ですよ。
こっちは私たちで何とかしますから。
でも…。
そんなすてきな格好してるんだからご主人に見せてあげないと。
はい。
(立野)心配かけたな。
(従業員)立野さま。
お願いいたします。
(立野)ごめんなさい。
じゃあ。
ちょっと。
(バイブレーターの音)はい。
全員着席しました。
オバケ立野さんもオバケ彩乃さんも見当たりません。
まだこっちにも来てない。
でも何でああいう言い方したんだろ?「あんな結婚式意味なかった」変か?結婚じゃなくて結婚式ですよ。
結婚生活じゃなくてこの式そのものに特別な思いがある感じじゃないですか?何か気になるんですよね。
分かった。
彩乃さん。
今日の式で一番思い入れがあることって何ですか?2人を象徴するものとか。
ケーキカットです。
(司会)それでは新郎新婦の入場です。
(拍手・歓声)
(立野)彩乃?・
(立野)やめろ!
(彩乃)あなた。
彩乃もこの時代に来てたんだな?
(彩乃)年取ってびっくりしたでしょ?あなたに邪魔されなければもっと早く来れたのに。
(立野)ただ助けようとしただけだ。
彩乃が過去に戻ろうとしてたこともここに来て初めて知った。
もう一度この時代に戻ってくるまでに何年かかったと思ってるの?17年よ!そんなに結婚が嫌だったか?目的は変わってない。
俺にも目的ができた。
やり直したい。
本気だよ。
必ず幸せにする。
前にもそう言った。
(立野)前とは違う。
あのときはただ自分が幸せになりたかった。
周りからうらやましいって思われたかったし結婚したら寂しくなくなると思ってた。
でも結婚した後の方が寂しかった。
彩乃のことを知ろうとしなかったからだ。
知ってしまったら傷つく気がした。
でも今は彩乃のことが知りたい。
君のことを幸せにしたい。
やり直そう。
もう遅いわ。
あなたがいなくなった未来でどれだけ苦労したか分かる?近所の人に私があなたを殺したんじゃないかって噂されて誰も寄り付こうとしない。
誰も相手されない。
17年間ずっと独りだった。
別の世界にいきたい一心で生活してたの。
あんな思いもう二度としたくない。
あなたとの時間は…。
本当に無駄だった。
立野!新谷。
ケーキから離れろ。
同じ過ちを繰り返さないようにするつもりじゃないんですか?俺と関われば彩乃は不幸になる。
落ち着け。
もうこれ以上苦しませたくないんだ!
(立野)どいてくれよ。
未来人に今を変えさせるわけにはいかない。
それが俺の仕事なんだ。
(立野)その方がみんなが幸せになれるのにか?
(立野)彩乃のためにもこの結婚やめさせなきゃいけないんだよ。
立野。

(司会)これより新郎のご友人からスピーチを頂きます。
新郎の大学時代の友人である新谷真治さま。
お願いいたします。

(拍手)
(ドアの開く音)本日はこのようなすてきな結婚式にお招きいただきありがとうございます。
立野君。
彩乃さん。
そしてご両家のご親族の皆さま。
誠におめでとうございます。
突然ですがイチゴの花言葉を知っていますか?「幸福な家庭」といいます。
今日新郎新婦はこの花言葉にちなんでイチゴのウエディングケーキでケーキカットする予定でした。
しかし先ほどそのケーキが壊されてしまいました。
(ざわめき)ただ一つだけお伝えしたいのはケーキを倒した人物に悪意はなかったということです。
その人物は誰よりも新郎新婦の幸せを願いケーキを倒すことが最善の策だと思いました。
私はその人物を昔から知っています。
彼は真面目で仕事熱心でとてもいいやつです。
そんな彼の中に見えや劣等感があることは知りませんでした。
でも彼の妻は夫の本心を見抜いていました。
自分は本当の意味では愛されていない。
そう思った妻は二度と戻ってこられない旅に出る決断をします。
妻がそこまで思い詰めていたことに夫はまったく気付けませんでした。
でもそれは彼に限ったことではありません。
私自身もまったく気付けなかった。
私には別れた妻と娘がいます。
一緒に暮らしていたころは家庭を顧みず仕事中心の生活をしていました。
でも目を背けている時間が長ければ長いほど妻の心は離れていきました。
今日2年ぶりに妻と再会しました。
そこで離婚の決め手となった出来事を聞きました。
それは思いも寄らないことでした。
つまり何が言いたいかというと妻は夫が想像もしないようなことを考えているということです。
しかしその逆の場合もあります。
ケーキを倒した男の妻は夫がそんな行動に出るとは夢にも思わなかったでしょう。
それまでの彼は世間体のことばかり気にして妻の気持ちは二の次にしていました。
そんな夫が妻のために彼女の目的を果たそうとしたのです。
彼がしたことは決して許されることではありません。
でもここにいる2人には周りではなくお互いのことを見続けられる夫婦になってほしいのです。
心に秘める愛情も怒りも寂しさもちゃんと相手に伝えていればきっと幸福な家庭が築けるのだと思います。

(立野)幸せにしてあげられなくてごめん。
ケーキ倒しちゃったね。
あの2人。
どうなるんだろう?見てください。
(司会)それではケーキ入刀です。
また一緒に生きていこう。
今の私あなたと同い年よ。
同い年。
いいね。
一年ずつ一緒に年を取ってこう。
やっぱりこの時代に戻ってよかった。
もう独りじゃないのね。
あの原稿使わなかったんですね。
昨日下書きを見ちゃったので。
勝手に読むなよ。
別れた奥さんと会ったんですね。
《いい機会だから教えてあげる》《あなたとの離婚を決めた理由》《それは波留の手を避けたからよ》《あの子は私たちがぎくしゃくしてることを気付いてた》
(紗栄子)《波留があなたの手を握ろうとしたとき仕事の電話がかかってきてあなたそっとあの子の手を避けたの》
(紗栄子)《あのときこの家族は終わったんだって思った》《次は手を離さないであげてね》
(立野)新谷。
(彩乃)連れていってください。
私たちの新居に。
はい。
(彩乃)ねえ?あなた。
新谷さんってあの事故で…。
きっと何かが起こったんだよ。
大西さん。
(史子)この中に未来人がいるんですね?全部知ってるんですよ。
私。
2017/01/07(土) 23:40〜00:35
関西テレビ1
オトナの土ドラ・リテイク 時をかける想い #05[字][デ]【未来人は結婚式がお好き】

▽意図せずタイムトラベルしてきた男(鈴木浩介)の運命は?▽新谷(筒井道隆)離婚の真相とは?▽まさ子(浅野温子)激怒の(秘)理由▽戸籍監理課の秘密がついに世の中に!?

詳細情報
番組内容
 新谷(筒井道隆)は、学生時代からの友人・立野(鈴木浩介)が17歳下の彩乃(横田美紀)と結婚することになり、結婚式でスピーチを頼まれる。結婚式当日、会場のホテルで新谷は、思いがけず別れた妻の紗栄子(西丸優子)と再会する。久しぶりに言葉を交わした元妻に、離婚を決めた真相を聞かされ、衝撃を受ける新谷。呆然と立ちつくす新谷の元に、薫(成海璃子)がやってくる。ホテル界隈に未来人が現れた可能性があると
番組内容2
言う———。
 一方、まさ子(浅野温子)は、結婚記念日のこの日、夫と食事をする約束をしていたのにすっぽかされて、苛立っていた。怒りに任せてホテルの庭園にあるベンチに座った拍子に、隣の男性に飲み物をかけてしまう。最初はその男の悲壮感が心配になり言葉を交わし、お茶に誘うが、全身白づくめの服をまとっている男の素性が徐々に気になり始め———。
 その頃、式場では次々と不思議なことが起きる。
番組内容3
新郎・立野が急に姿を消し、さらに新婦・彩乃の控室に白づくめの女(芳本美代子)が乱入してきたのだ。女は彩乃に結婚を止めるよう迫ってきたという。
 別々の場所に現れた白ずくめの男女。この2人の正体は?そして彼らの目的とは———。
出演者
新谷真治: 筒井道隆 
那須野薫: 成海璃子 
柳井研二: 敦士 
大西史子: おのののか 
国東修三: 木下ほうか 
パウエルまさ子: 浅野温子 
ほか
スタッフ
【企画】
横田誠(東海テレビ)

【脚本】
本田隆朗

【音楽】
末廣健一郎 
Brian Shore

【プロデュース】
後藤勝利(東海テレビ) 
布施等(MMJ) 
本郷達也(MMJ)

【演出】
小野浩司

【制作著作】
MMJ