（松島）仲がいいんですね。
（美月）うちはケンカした事ありません。
あら１回もですか？
（顕子）ないない。
だよね〜。
正直友達といるよりママといる方が楽しい。
だってママは誰よりも私の事を分かってくれる
（浩司）すっかり妻と娘の家ですよ。
（文恵）美月ちゃんって優秀な分身じゃない。
（礼美）頭痛いんで保健室行きます。
待って下さい。
授業受けられないほどですか？はい。
無理！
（佳代子）無神経なんだよ。
あんたなんかに何が教えられるのよ！おいしい！なんかお似合いね。
ママ…？松島さんもう一回デートに誘ってもいいわよ。
本当は僕が選んだ照明の方が気に入ったんじゃない？何でそんな事…。
ずっとお母さんの顔色見てたから。
無理してお母さんに合わせなくてもいいんじゃない？
ママを見た瞬間心臓が破れそうになった
ごめんなさい。
私何でこんな事をしてしまったんだろう？
驚いたなぁ…。
でもちょっとうれしかった。
余計な事言って嫌われたかと思ったから。
あの〜また会ってくれますか？僕とつきあって下さい。
返事は急がないからよく考えて下さい。
いえ…。
はい？ごめんなさい。
私つきあえません。
よく考えてって言ってるのにソッコーで断られちゃいましたね。
松島さんはいい人だと思いますけど…。
男にとっていい人って言われるのはいちばん悲しいんだけどなぁ。
そうなんですか？でも僕はただのいい人じゃ終わりません。
どうすればチャンスありますか？えっ…。
ソッコーじゃ諦めませんよ。
じゃあ…。
じゃあ私の部屋の…。
部屋の？私の部屋の天井を５０センチ高くして下さい。
天井？そしたら考えます。
どうしてあんな事したの？あんなのみっちゃんじゃないわ。
あっ…いたの。
ああ。
どうだった？えっ？
（浩司）見てきたんだろ？何の事？家を見に行ったんじゃなかったのか？ああ…ええ。
屋根はほとんど出来上がってたわ。
そうか。
（ドアが開く音）ただいま。
お帰り〜。
ずいぶん早かったね。
お夕食食べてくるかと思ってた。
うん…。
どうだった？どうだった？初デート。
どこ行ったの？楽しかった？うん楽しかったよ。
つきあってくれって言われちゃった。
そう！えっよかったじゃない！でも断った。
えっ？あっ…えっ？どうして？だって楽しかったんでしょ？でもつきあいたいとまで思わないから…。
ああ…もったいない！いい人じゃない。
ちょっとつきあってみればいいのに。
そんなに気に入ったんならママがつきあっちゃえば？えっ？ママ年よりうんと若く見えるしいけるよきっと。
バカな事言って！みっちゃんは優しいわね。
そんな事ない。
それぐらいみっちゃん優しければ生徒さんともきっとうまくいくわよ。
そうかな…。
ほら今の子って優しさに飢えてるじゃない。
だからみっちゃんらしく優しさで包んであげたらきっと大丈夫。
ママ保証する。
うん。
ママ…今日は私の事心配だっただけだよね？
（鐘の音）再来週に公開授業をやる事になりました。
おうちの方も先生方もたくさん見に来られるから今回はグループでの会話に挑戦したいと思います。
テーマは「ＭｙＤｒｅａｍ」。
（ざわめき）後藤さんどうしたの？
（晴香）保健室で〜す。
待ちなさい。
回想
（佳代子）保健室から引っ張ってでも教室に連れていきなさいよ！それが教師でしょ。
あとで考えてみて「ＭｙＤｒｅａｍ」。
（理奈）甘〜い。
（晴香）ほんと。
（沙耶）甘すぎ。
（ざわめき）Ｂｅｑｕｉｅｔ，ｐｌｅａｓｅ！Ｌｏｏｋａｔｔｈｅｗｏｒｋｓｈｅｅｔ．Ｉｗｉｌｌｒｅａｄｔｈｅｆｉｖｅｑｕｅｓｔｉｏｎｓａｂｏｕｔ“ＭｙＤｒｅａｍ”．私も保健室行こっと。
えっ？真面目にやってんのバカバカしくなったし。
（杏）じゃ私も行こ〜。
（２人）私も。
待って。
先生「待って」しか言わないじゃん。
…つか「待って」しか言えないんだよね。
英語では「ｗａｉｔ」って言いま〜す。
ｗａｉｔ．ｗａｉｔ．
（３人）ｗａｉｔ．ｗａｉｔ．ｗａｉｔ．
（生徒たち）ｗａｉｔ！ｗａｉｔ！ｗａｉｔ！ｗａｉｔ！ｗａｉｔ…！
（手拍子）いいかげんにしなさい！私が悪い訳？悪いのはあんたたちじゃない！いつもなめた態度して人のせいばっかり！ふざけるな！
「どうしよう？生徒を怒らせちゃった」
あの〜早瀬邸なんですけど２階の娘さんの部屋の天井高だけ上げてもらう事ってできませんか？
（真紀）今からなんて無理よ。
構造の検査終わったでしょ。
何か方法はないでしょうか？洋服のサイズ変えるのとは違うのよ。
費用もかかるし。
第一現場の大工さんが怒っちゃうわよ。
そうかもしれませんがそこをなんとか！へぇ〜。
えっ？つまりほれた？もしかしてベッドで頼まれたとか？またそんな事を…。
相手は客ですよ。
いい人のふりして案外手は早い方じゃなかったっけ？すいません。
（山さん）何だよ今頃。
なんとか２階のあの屋根の天井壊せませんかね？お前…作ったばっかだろ。
ほんとすいません！それで屋根の勾配をそのまま見せたい訳か。
お願いします！
（山さん）今度おごれよ。
何でもおごります！とりあえず今日はこれで。
足元気を付けて下さい。
どうぞ。
この天井の下地を壊して屋根の勾配に合わせて天井を斜めに作り直せば５０センチとは言わず高い所で１．４メートル上げられます。
あなた美月の言った事のためにそこまで…？下心があるからです。
多分美月さん僕を断るために無理を言っただけです。
でもその無理を通したら株が上がるでしょ？すいません冗談が過ぎました。
あら冗談でデートしたの？いやいや…半分本気です。
あっ半分なんて余計失礼か。
すいません！面白い人ねあなたってやっぱり。
よかった…。
ここ勾配天井にするのは悪いアイデアじゃないと思ったんです。
いっそこの上にロフト作ってみたらいかがですか？いいじゃない。
美月喜ぶと思うわ。
あなたの事見直すかも。
ソッコーで断られちゃいましたけどね。
それはきっとあなたの事がとっても気になるからよ。
そういう子なの。
ウソでもうれしいです。
ウソじゃないわ。
私にはあの子の気持ちがぜ〜んぶ分かるの。
ねえ松島さん。
もう一度チャンスあげましょうか？チャンス？ええ。
つきあってるのか？えっ？ああ…現場監督の…。
あっ松島さん？違うよ。
ママがデートしろって言うからしただけ。
ママがいいって言う人ならそれでいいのか？パパ…？あっいや…すまん。
（ドアが開く音）ただいま！ああ…もう２人とも帰ってたんだ。
ごめんねすぐごはんにするから。
みっちゃん手伝って！うん。
ねえみっちゃん今度の日曜日一緒にカーテンとかカーペット見に行かない？カーテン？そう！この間のねインテリアショップでほらヨーロピアンフェアやってるんだって。
ああ…。
あっじゃあパパも行こう。
う〜ん…２人で行けばいい。
またそれ？自分の家だよ。
任せるよ。
ねえ見て。
こんなにたくさん種類があるの。
あっほんとだ。
きれい。
ねえみっちゃんはどれがいちばん好き？う〜ん…。
でもこれがいちばんかわいいかも。
やっぱり！ねえこれいい柄じゃない？ああいい感じ！パリのホテルって感じかも。
わぁ〜！目移りしそう！急にお呼び立てしてごめんなさい。
いえ。
どうも。
ちょっとどういう事？もっとゆっくり話してみたらどうかなぁと思って。
迷惑じゃないかって僕は言ったんですが…。
男らしくないわよ。
もうこうなったら最高のデートやり直しなさいよ。
ねっ。
お願いします！ちょっと…勝手にやめてよ。
意地張らなくたっていいじゃない。
ねっ。
でも…こんなのってだまし討ちじゃない。
そんなに嫌？そんな事ないわよね。
ママには分かるの。
もう帰るから。
あっあの…いっそ３人で出かけませんか？えっ…３人で？美月さんとお母さんと僕３人デートです。
万歳！わぁ〜！ごめんねみっちゃん。
お邪魔虫しちゃって。
別に。
３人だから来ただけだもん。
松島さん結構本気よ。
みっちゃんの言う事真に受けて天井の高さ一生懸命変えようとしてくれてる。
えっ？そこまでしてくれる人なかなかいないわよ。
そうだけど…。
むげに断ったら後悔するぞ〜！ほらみっちゃん撃って！あ〜！あぁ〜やった〜！はい撮りま〜す！はいチーズ！
（カメラのシャッター音）もう１枚撮りま〜す。
はいチーズ！
（カメラのシャッター音）でもあなたなかなかやるわ。
３人じゃなかったらあの子来なかったものここに。
はい。
ここね美月が小さいころよく家族で来たの。
あの子子供なのに私と主人一緒に乗せようとしてね。
親バカかもしれないけど優しい子なのよ。
分かります。
ほんとに？はい。
だったらもっとどんどん押してみたら？みっちゃ〜ん！母何か言ってました？どんどん押せって。
私には断ったら後悔するぞって。
キューピッドの教えに従っちゃいますか？私そんなつきあって面白いタイプじゃないですよ。
僕は面白いけどなぁ。
この間言われた事…ほんとはちょっと当たってます。
ずっとお母さんの顔色見てたから。
無意識のうちに母の顔色うかがってるところはあるかも。
でも無理してでも合わせてる親がいるっていうのはいい事なのかも。
僕なんか子供の時に母と別れたから家族で遊園地なんて来た事ないし。
ごめんなさい。
いやだから今日はとっても楽しいよ。
たとえフラれても文句は言いません。
私…。
わっ…ウソ！怖がりだなぁ。
あぁ〜！きゃ〜！あぁ〜！お化け屋敷なんて何十年ぶりかしら。
結構本格的だよね。
大丈夫！僕が２人をお守りしますから。
さすが現場監督ね。
心強い。
うわ〜っ！あっ…あぁ〜！すいません！今守るって言ったんじゃないんですか？すいません。
すいません！びっくりしたな〜もう！
（叫び声）大丈夫ですから。
その首動きますから。
ほらね。
あぁ〜！もうやめて！もうやめて！やめて！もう…！楽しかったでしょ？うん。
だったら帰ったらすぐメールしなきゃ。
「今日はありがとう」って。
デートはねあとが肝心なの。
でもまだアドレスとか知らないし。
じゃあ電話よ。
次のデートの約束作んないとね。
ほんとにお似合いだったわよ。
あんなみっちゃん初めて見た。
ママが一緒だったらまた行ってもいいよ。
はっ？なに言ってんの。
デートは２人でするものでしょう。
楽しかったのはママがいたからだよ。
はぁ？もう〜子供なんだから。
とにかく３人でだったらまた行ってもいいよ。
松島さんもその方が両手に花でうれしいんじゃない？ママなんか枯れそうな花なのに？そんな事思ってないくせに！バレた？
（男の子）ママ行くよ！
（母親）おいで！ではまた来週。
（３人）ありがとうございました。
（文恵）３人でデート…？そうなの。
私は子供がいないから分からないけど娘の恋愛ってそんなに気になるものなの？そりゃそうよ。
だって年頃だもの。
いいわね楽しそうで。
ええ。
美月も珍しくはしゃいでた。
美月ちゃんじゃなくて顕子が。
えっ？その…松島さん？あなたが気に入ってるんじゃないの？冗談じゃないわよ。
娘が恋してると何だか自分も恋の気分が久しぶりによみがえるって事じゃないの？もう…いくつだと思ってるの？もしかして娘の方が身代わりだったりして。
バカバカしい…。
ねえ白雪姫の本当の話って知ってる？何なの？急に。
あれねまま母のおきさきが美しい白雪姫に嫉妬して殺そうとする物語って思ってるでしょ。
でも本当は違うのよ。
最初に書かれたお話では白雪姫の美しさに嫉妬して殺そうとするおきさきは実の母親なの。
でもそれじゃあまずいだろうってまま母に書き換えられたんだって。
変わらないわね。
そうやって人をからかって楽しんでるんだから。
おきさきなんかじゃないわよねみっちゃん。
失礼します。
お待たせして申し訳ありません。
（母親Ａ）早瀬先生は生徒が自由に保健室に行くのを黙認していらっしゃるって本当でしょうか？黙認している訳ではありません。
（母親Ｂ）でも毎日毎日保健室に行ってほとんど授業に出てない生徒がいるとか。
（母親Ｃ）そのお子さんのせいで授業が崩壊したって聞きましたよ。
それうちの子でしょ。
だったら回りくどい事言わないではっきり言ったら？まあ…。
後藤さんには時間をかけて話します。
これから補習も行う予定ですので…。
それおかしくないですか？真面目に出てる生徒には時間を割かずサボってる生徒に時間を使うという事ですよね。
ねえ〜。
そうようちの子損してるわ。
だから言ったじゃない先生。
殴ってでもうちの子を保健室から引きずり出せって。
私は後藤さんに自分から授業に出てもらいたい…。
無理じゃない？先生の授業がつまらないんでしょ？ドーナツ持って家まで来て機嫌とる暇あったらもっと教師としてちゃんとしてほしいわ。
お宅に行ったんですか！？ドーナツ持ってってそれ問題じゃない？ねえ！それは…。
不公平です。
信じられません！ありえないですよ！そうよ！そんな事やっていいの？信じられないわ！すみませんでした！軽率でした！泣けば？あんた我慢しすぎなんだよ。
Ｗｅｌｌ，ｔｈａｔ’ｓａｌｌｆｏｒｔｏｄａｙ．Ｓｅｅｙｏｕｔｏｍｏｒｒｏｗ．お友達には優しくしましょうね。
ウソくさいんだよ。
あっ…失礼。
どうも。
ご無沙汰しています。
ごめんなさいお仕事中に。
近くのギャラリーまで来たから。
ご活躍だそうで。
ありがとう。
よかったらのぞいてアトリエ展。
顕子の作品も出るのよ。
（浩司）はぁ…。
ねえ聞いてる？美月ちゃんの彼氏の事。
えっ？お宅の新しい家の現場監督だっけ？ああ…はい。
顕子は美月ちゃんとその松島さんの仲を取り持ってるつもりみたいだけどずいぶんはしゃいでた。
そうですか。
私少し責任感じてるのよね。
大学の時２人で同じ人を好きになって卒業して私が彼と結婚したでしょ。
どっちも負けたくなかっただけかもしれない。
結局私はたった１年で別れちゃったし。
顕子はあれからますます男の人に対して構えるようになった。
顕子の母が冗談めかして言ってました。
それで安全そうな僕を滑り止めにしたんだって。
それが嫌だったの？えっ？だから仕事に熱中してほとんど家に帰らなかったの？それで今も見て見ぬふりって事？そういう訳では…。
ちょっと心配だわ顕子と美月ちゃん。
お母さん。
（玲子）え〜？またあんた一人？あんたさぁみっちゃん私に会わせたくないんじゃない？えっ？私がみっちゃんばっかり褒めるから面白くないんじゃないの？ヤキモチ。
自分の娘にヤキモチ焼いてどうするのよもう…。
だってあんたって何もかも中途半端だったよねぇ。
あ〜あ…どんどん口が悪くなるわね。
学校も希望校に入れなかった。
教師にもなれなかった。
旦那も大した事なかった。
あの人はねそれなりに忙しくやってるの。
だって出世できなかったじゃない。
（玲子）何て言ったっけ？遠山さん？あの人と結婚してればさぁ…。
あんたグズグズしてるから文恵ちゃんにとられちゃった。
その話はやめてって言ってるでしょ！はいいくよ〜。
松島です。
あっどうも。
うん大丈夫。
かまわないよ。
うん分かった。
じゃ待ってて。
（店員）いらっしゃいませ。
（店員）いらっしゃいませ。
お待たせ。
ごめんなさい。
急に電話して。
大丈夫？大変だったんだよね保護者会。
はい。
クラスが崩壊してるとか授業がつまらないとか不公平だとか言いたい放題言われて。
みんな私が若いからそれだけで頼りないって決めてて…。
ごめんなさい。
そんな人に愚痴なんて言った事ないのに。
いや…。
そんな友達もいないし。
でも…でも私も一生懸命やってきたつもりで…。
はい深呼吸。
僕もしょっちゅう大工さんや職人さんに言いたい放題言われてそのあと深呼吸してる。
（息を吐く音）分かるよ。
教師って大変だよね。
安心して。
あの〜愚痴を聞いたんだからつきあえなんて言わないからね。
私向いてないのかもしれません。
教師に？小学生のころから先生になりたいって言ってたんですけど本当にそう思ってたのかよく分からなくなる時があって。
先生になりたいって言うと母が喜んでくれたから褒められたいって思って言ってるうちにいつの間にか…。
嫌なら辞めれば？そんな…学年の途中で投げ出すなんて生徒に悪いしそんな無責任な事できません。
そう思うなら向いてなくはないんじゃない？切りのいいとこまで頑張ってみたら？俺も客の無理な注文に嫌だなぁって思う事あるよ。
いきなり天井を５０センチ上げてくれとかね。
でも家が完成してお客さんが喜んでくれたらもう今までの苦労はぱ〜っと忘れちゃうんだよね。
私も英語の苦手な子が何度も練習して「言えた！」って笑ってくれるとうれしくて…。
すみません…。
汚れてるけど。
ごめんなさい。
泣くなんて…。
そうだよ。
別れ話に見えちゃうよ。
あっそうだ。
これ見て。
天井斜めにしたらだいぶ高くなった。
ほんとだ。
勝手に悪かったけどロフトも作らせて頂きました。
すごい！私母にも言ってなかったけどず〜っとロフトのある部屋に憧れてたんです。
そうかなぁと思って。
じゃあ。
じゃあ。
ママ…いつもそうしてたの？
ずっと私を見張ってたって事？
あっ。
この間はどうも。
もう終わりかしら？娘の部屋どうなったかなぁと思って。
まだ大丈夫です。
どうぞ。
わぁ〜！すてきな天井になったでしょ？ほんと！そういえばあの子ね小さいころからロフトのある部屋に憧れてたのよ。
そうですか。
あの子が仕事で疲れて帰ってきた時にこの高い天井を見たらきっと癒やされるわね〜。
これは松島さんだから言うんだけどあの子ほんとは教師の仕事あんまりうまくいってないのよ。
そうですか。
仕事だけだったらいいんだけど人とうまくいってないの。
神経質なところがあるでしょ。
だから友達も少ないし。
（ため息）男の人もそう。
今まで結構たくさんの人とつきあったんだけどなんかみ〜んな途中でダメになっちゃう。
たくさんですか…。
モテるんだなぁ。
結局は私にしか心を開かないでしょう？誰も信じられないっていうか。
だから男の人も物足りなくなっちゃうのね。
松島さん。
はい。
美月の事遊びじゃないわよね？それとも他におつきあいしてる人とかいるの？いえ…。
二股なんて絶対してないわよね？いえ…。
そう。
じゃ本気なのね？もしあなたにフラれて美月が傷ついて…自殺でもしたらってそれがとっても心配なの。
これは私…母親である私にしか分からない事なんだけどあの子そういう難しいところがあるのよ。
だからもし…もし本気でないんだったらこれ以上関わらないでほしいのよ。
もしもし。
松島です。
ごめんね。
さっき会ったばっかりなのに。
ううん。
実はさっきお母さんが来て…。
えっ…？君の事遊びじゃないのかって聞かれた。
本気じゃないなら関わらないでくれって。
君が心配なんだろうけどあまりにも急でうまく答えられなかった。
ごめん。
もしもし？
家に帰りたくなかった
ママと会いたくなかった
こんな事初めてだ
ただいま。
ああ！ちょうどよかった。
お帰りなさい。
今日ねみっちゃんの好きなキッシュあるわよ。
早く着替えてらっしゃい。
あっそれからこれからねシタビラメのムニエル焼くから。
ママ…。
あっそうだ。
さっき家見てきたわよ。
みっちゃんの部屋すっごくいい部屋になってた。
天井かっこよかったわよ〜！でも…う〜ん…。
松島さんはう〜ん…どうかしらねぇ。
あの人やっぱり何ていうかこう…調子いいとこ信頼できないとこあるわよねぇ。
ママどういうつもりなの？みっちゃん…。
ママがなに考えてるのか分からない。
そう…。
じゃママはっきり言うわね。
もう松島さんとおつきあいするのはやめなさい。
ママ…。
あの人小さいころにお母さんと別れたって言ってたでしょう。
でもそれだけじゃないんじゃないのかしら。
何ていうかう〜ん…卑屈なところがあるっていうか。
みっちゃんみたいにまっすぐ育った子には合わないと思う。
ママには分かるの。
ママ。
大体…３人でデートに行こうって言うなんておかしいわよね。
ほらあの…お化け屋敷でママに抱きついたのだってもしかしたらあれわざとかもしれない。
もしかしたら何か目的があるのかもしれない。
ママ！ごめんね。
みっちゃんほんとに…ほんとにごめんね。
ママ見る目がなかった。
でも…でもまだ間に合う。
うちが出来たらもう会う事ない訳だし。
さっもうこの話はこれでおしまい。
ねっ頂きましょう。
冷めちゃうから。
早く。
私の気持ちはどうでもいいの？なに言ってるの？みっちゃん。
ママはあなたの事思って言ってるのよ。
あなたの気持ちをこの世でいちばん大事に思ってるのはママなのよ。
それ…私の気持ちじゃない！
目の前のママは私が大好きなママじゃなかった…
かわいそう。
母に言われて逆らった事なかったのに…。
不思議。
結婚って事だってある訳じゃない。
私は遊び向きのタイプだった？ママを育て間違ったから…。
美月が好きなら応援するわ。
それが母親だから。
2017/01/20(金) 22:00〜22:50
ＮＨＫ総合１・神戸
ドラマ１０ お母さん、娘をやめていいですか？（２）「三角関係」[解][字]
美月（波瑠）と松島（柳楽優弥）の初デートの後、顕子（斉藤由貴）は嫌がる美月を松島と再びデートさせようとする。松島はそれでは三人でデートしたらどうかと提案する。
詳細情報
番組内容
美月（波瑠）は初デートで松島（柳楽優弥）から交際を申し込まれるが、突然のことに驚き断ってしまう。顕子（斉藤由貴）が嫌がる美月を松島と再び強引にデートさせようとすると、松島はそれでは三人でデートしたらどうかと提案する。三人デートは思いのほか楽しいものになり、美月と松島は急接近する。しかし、松島に仕事での悩みまで相談し始めた美月を見た顕子は、一転して松島とつき合うことはやめなさいと美月に言う。
出演者
【出演】波瑠，斉藤由貴，柳楽優弥，寺脇康文，麻生祐未，壇蜜，石井杏奈，大空眞弓
原作・脚本
【作】井上由美子
音楽
【音楽】富貴晴美
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