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字幕書き起こし べっぴんさん 一週間 第16週「届かぬ心」 2017.01.22

(紀夫)まさかさくらが…。
寝てるに決まってるやないか。
(すみれ)ただいま。
(喜代)さくらお嬢様がまだお帰りやないんです。
(龍一)紀夫おじさんもすみれおばさんも分かってくれる思うで。
いつの時代も若者は自由を求めてるもんやって事。
さくら…。
(紀夫)えっ?何をしてるの!?・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」何を考えてるんや!?ナイトクラブやと?俺が誘うたんや。
何か面白くなさそうな顔してる2人見てたら刺激があった方がええんちゃうか思うてなぁ。

 

 


(紀夫)冗談やない。
(さくら)ごめんなさい!謝ればいいという訳やないでしょう?嘘までついてあんな所に行くなんて何を考えてるの?
(紀夫)時間も時間やし今日のところはもうええ。
君らもほんまに気を付けなさい。
(健太郎)はい。
(君枝)はぁ〜まだ信じられない…。
(良子)ごめんね。
うちの龍アホやから…。
アホでは済まないわ。
夜の世界よ。
何かあったらどうするの?まあでもみんな一緒におったんやし健ちゃんもおったと聞いてそこは安心したわ。
龍ちゃんは男やけどさくらは女の子なのよ。
ちょっと…甘やかし過ぎなんやない?行きたい言うてついていったのはさくらちゃんやない。
とにかく金輪際さくらを夜遊びになんか誘わないように龍ちゃんにきつく言うて。
分かってる。
今日から西城君と中西君が我が社に入社します。
社会人は気持ちを切り替える事が大事です。
どんな事があってもお客様には関係のない事です。
それでは今日も一日頑張りましょう。
(足立西城中西)はい!今日はお二人に課題を出します。
何でもいいので何かアイデアを出して下さい。
新商品でもいいしもっとこうしたらええんやないかとか新しい人から見て気付いた事を聞かせてほしいんです。
もう…ほんまに嫌になるわ。
龍が悪いとは思うけど何であそこまで言われなあかんの…?喜代さん。
さくら帰ってきた?・
(喜代)まだなんです。
お帰りになったらすぐ連絡致します。
(明美)そんなに心配なのは何で?女の子だからよ。
(明美)自信がないからやない?自分の愛情がちゃんと伝わってる自信。
そんな事…。
(明美)伝える事って難しいから。
今日から朝は一緒にごはん食べる事に決めたの。
お母さん…。
よかったですねぇさくらお嬢様。
(大島)うちではお客様が必ず通る1階のエレベーターホールに毎シーズン百貨店の顔を展示している。
キアリスに夏の展示を任せたい。
商品をただ並べるだけではなくてお客様を引き込むようなものをお願いしたい。
ものすごい光栄なご依頼やわ。
ほんま。
期待してるよ。
はい!
(紀夫)そしたらこないだの課題について話してもらおか。
西城君から。
(西城)職場では私語を慎んだ方がいいと思いました。
お子さんの事で会社でケンカするのもどうかと…。
ケンカなんて…。
ケンカやないわ。
すいません。
(龍一)どうも〜。
(良子)龍一どうしたのよ?近くまで来たから顔出してみよう思うてな。
その節はえらいすんませんでした。
お母ちゃんからも聞きました。
男と女の親は違うって文句言われたって。
文句?そんな事言うてないでしょ!余計な事言わんとって。
いいからもう帰って。
(明美)龍ちゃん。
ん?
(明美)その紙袋何?若い子よう持ってんなぁ。
せや!かっこええやろ?エイスいう店でなこの服も全部エイスなんやで。
服?どうしたの?借りたんや。
誰に?友達や。
エイスの社長はんが宣伝も兼ねて貸し出ししてるらしいで。
(紀夫)ほう〜。
よう分かったわ。
もう帰ってええよ。
ほな失礼しました〜。
(足立)貸し出しか…。
そげな宣伝方法があるんじゃのう。
おっ…。
悦子さん。
(悦子)あら打ち合わせ中?
(明美)そうよ。
待たせてもらってもええ?
(足立)もちろんです。
そしたら中西君。
君の課題は?
(中西)大急百貨店と隣の隣の本店を見ていて思うたんですけどお祝いに買われていくお客さんが多いなと思いました。
お子さんのおるお客さんもおればいないお客さんもおっていないお客さんは何がええのかを分からないんやないかと思いました。
そやからパッとお薦めできるセット作ったらどうかなって。
いいねぇ。
(君枝)色分けサイズ分けして。
それ今すぐにでも作りたいわ!今週末は婦人雑貨の催事があるの。
いつも以上に集客が見込めると思うわ。
箱はある?
(足立)ああ製作所にあるち思います。
取り行っちきます。
ありがとう。
はい。
西城君も中西君も。
今日は定時にあがれる思うて用事を入れてしもうて…。
あ…そう。
ならええよ。
(足立)行くぞ中西君!はい。
(紀夫)頼むわ。
(足立)はい。
行ってらっしゃい。
(悦子)行ってらっしゃい。
3パターンあればお客様も選びやすいと思うわ。
(君枝)明日までに…。
うちだけで10セットずつは欲しいわ。
在庫ある?見ないと分からないわ。
あるもので似たようなもの作る?そうね。
時子さんたちにも大至急て言わないと。
すみれたちは翌日も早朝から準備に追われていました
お母さんは?急な仕事が入ってしまったんや。
え?すまんなぁ。
(霧笛)え…?何で?
(二郎)何が?働いてるの?
(二郎)働かな食っていかれへんやろ。
(さくら)ドラムは?
(二郎)まだプロやないからな。
(さくら)プロになりたいの?
(二郎)東京で勝負する。
それがわしの夢や。
あっ…ねえ!
(二郎)明日やったな。
え?誕生日。
店来たらええよ。
そして翌朝
(さくら)おはよう。
(2人)おはよう。
いてたんや…。
さくら。
お誕生日おめでとう。
ありがとう。
今夜はお祝いね。
(紀夫)そやな。
早う帰ってくるよ絶対に。
もういいよ。
やめて。
絶対とか言わん方がいいし約束もしない方がいいよお母さんは。
もうたくさんやわ。
ごめんね…。
(五月)どないしてたん?五月さん。
会いたかったで。
入り。
うん。
・「ハッピーバースデートゥユーハッピーバースデートゥユー」・「ハッピーバースデーディアさくら」・「ハッピーバースデートゥユー」
(拍手)イエ〜イおめでとう!
(さくら)ありがとう!
(拍手)遅すぎる…。
(喜代)そうですねぇ。
行ってくる。
(喜代)どちらへですか?心当たりがあるの。
(すず)いらっしゃいませ。
すみれは以前さくらを見かけたジャズ喫茶を訪ねます
坂東さくらといいます。
(すず)ああ…。
今日お誕生日やったさくらちゃん。
どこにいますか?何でも頭ごなしに悪いと決めつけんといてあげてや。
分かりました。
(すず)駅の裏にあるナイトクラブに行ったわ。
ナイトクラブ…?頭ごなしに悪いと決めつけんといてあげてや言うたばかりやちょ…あっう〜ん。
龍ちゃん。
すみれおばさん…。
さくら。
何をしてるのよ!離して!
(歓声)さくら帰るよ。
(さくら)帰らへん。
私は帰らへんから!いい加減にしなさい!さくら。
おばさんがここまで来て言うてくれてんねんから…。
ここまでって別に心配で来た訳やないよ。
心配に決まってるでしょ!?よう言うわ!栄輔さん…?
(栄輔)ご無沙汰しております。
栄輔さんと知り合いなんか?知り合いよ。
栄輔さん昔潔さんの所にいたの。
皆さんお元気ですか?栄輔さん。
みんなどれだけ心配したか…!わしが見る限りここで遊んでるやつらに悪いやつなんかおりませんよ。
あなたは高校生?学校なんて行ってない。
働いてるの?
(五月)そうよ。
おうちの方は?何も言わないの?言わへんなぁ。
お母さん…。
毎日こんな遅くに出歩いても?家は出たから。
(若者A)おばちゃんなぁ人生いろいろなんやで。
(若者たち)せやせや!さくら帰るよ!嫌よ!嫌やないでしょ!勝手すぎるわ。
忙しい忙しい言うて自分の事しか考えてないくせに!仕事なんやから…。
好きでしてる仕事やろ?自分が。
それやったら自分のためやない。
私かて…好きであの家に一人でいる訳やない。
しょうがないからいてるの。
自立もしてないくせに…勝手な事よう言うわ。
(さくら)そないな事言うんやったら自活してる五月さんのどこが悪いの?私なんかよりよっぽど偉いわ!もううちには帰らへん。
帰りたくない!何勝手な事言うてるの!
(二郎)今日のところは家帰り。
こんにちは。
ああ悦子さん。
私ね結婚する事になったの。
うわぁ〜おめでとう!娘さんは?お母さんが幸せならって言うてくれたの。
お相手は?今度紹介するわ。
びっくりするような人よ。
(足立)大物じゃな?
(君枝)楽しみ〜!絶対に会わせてね。
何かな…。
(君枝)何?何?展示の案?悦子さんの結婚の話を聞いて思うたんやけど「女の一生」いうのはどうやろ?「女の一生」。
コウノトリが命を運んでくる。
生まれる。
子どもになる。
少女になる。
結婚する。
母になる。
子どもを育てる。
そういうのを表現できないかなと思うて。
いいね。
(明美良子)うん。
私の結婚をヒントにしてくれるなんて…。
彼も喜ぶわ。
そしたら早速。
・はいキアリスでございます。
あっ喜代さん。
どうしたの?えっ!?こんなもんがベッドの上に…。
あ…。
(喜代)すみれお嬢様!さくらは来てますか?いいえ。
どうしたの?置き手紙をして…。
さくらちゃんが?へぇ〜やるなぁ。
ふざけないで下さい!ふざけてなんてないわ。
本気で言うてるのよ。
お嬢さん育ちがよう勇気出して飛び出したもんや。
(五月)ただいま。
(すず)お帰り。
ありがとう。
さくらを知らない?
(五月)知らへんよどないしたの?家出したらしいで。
(五月)えっさくらが?フフッ。
何がおかしいの?
(五月)あのお嬢さんが思い切ったな思うてね。
あなたも早うおうちに帰った方がいいわよ。
(五月)うちはええの。
ご両親心配してるに決まってるやない。
子どもより大事なもんある親かているんや。
(すず)世の中いろんな人がおる。
いろんな親がおる。
自分の価値観だけで物事を推し量る事なんかでけへんはずや。
ああゆりお嬢様。

(ゆり)さくらが来てるんやけど…。
そちらにいらっしゃいましたか。
ああよかった…。
(ゆり)今は会いたくないって言うてるの。
え…えっお姉ちゃん何言うてるの?話さなければ始まらないでしょう。
うん。
そやけど…すみれが思うてるような段階はもう過ぎてしまったんやないかな?私がさくらをちゃんと見てる。
落ち着いたらちゃんと話せるようになると思うしそれまで安心して預けて。
(紀夫)何が一番ええのか今はゆりさんに任せるしかないにしても…ちゃんと現状を受け止めてできる事はせなな親として。
何でこんなふうになってしまったんやろ…。
それを考える時間をもらったと思うしかないな。
答え…見つかるかな?見つけなな。
すみれちゃん今日飲みに行かへん?えっ?
明美がすみれを連れ出したのはジャズ喫茶のヨーソローでした
いらっしゃい。
(すず)友達やったの?友達で同僚。
ハハハッ…。
私の中では全然つながらへんわ。
あなたは真面目なのね。
それはそうやわ。
すみれちゃんやもん。
あの子は自分の居場所を作ろうと必死で頑張ってるああ見えて。
母親が再婚して年の離れた弟ができて疎まれてるいうのを感じて…。
あの子が「出る」言うた時ホッとしたのが伝わったって…。
そうやったんですか…。
そういう子は強くなって自分で幸せつかむしかないな。
痛みを知ってるから優しくなれる事もあるのよ。
親の思いはいつか伝わるよ。
大変そうやけど親子っていいなぁと思うわ。
あんたかてまだ若いでぇ。
ああそうやね。
ママに言われるとうれしいわ。
ありがとうございます。
生字幕放送でお伝えします2017/01/22(日) 11:08〜11:28
NHK総合1・神戸
べっぴんさん 一週間 第16週「届かぬ心」[字]

すみれ(芳根京子)は娘のさくら(井頭愛海)がナイトクラブに行っていたと知りショックを受ける。しかしすみれが心配すればするほど、母娘の溝は深くなっていき…

詳細情報
番組内容
仕事で帰りが遅くなったすみれ(芳根京子)は、駅前の繁華街で娘のさくら(井頭愛海)らしき影を見かける。紀夫(永山絢斗)と一緒に帰宅すると、やはりさくらは家にいなかった。探しに行こうと慌てて外に出たところに、さくらが幼なじみの健太郎(古川雄輝)、龍一(森永悠希)と帰ってくる。三人がナイトクラブに行っていたと知りショックを受けるすみれ。しかし、すみれが心配すればするほど、母娘の溝は深くなっていき…
出演者
【出演】芳根京子,菅野美穂,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,永山絢斗,宮田圭子,松下優也,中島広稀,井頭愛海,古川雄輝,森永悠希,林遣都,江波杏子,久保田紗友,高良健吾,蓮佛美沙子
原作・脚本
【作】渡辺千穂