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字幕書き起こし 探検バクモン「お宝本図書館・東洋文庫」 2017.01.25

(田中)うわ〜何これ!
(太田)すごい。
目の前に現れたお宝本の山。
なんと総額70億円相当!
こうしたお宝本ただ高いだけではない
あの有名人たちが手にした本なのだ
悲劇の王妃マリー・アントワネット。
実は日本通だった?
出島もございますね。
(田中)勝海舟!
幕末の切れ者勝海舟をできる男にした本がこれ。
さらに…
すげ〜!これは…

 

 

 


(田中)ウインタ。
面白いこれ。
(サヘル)スーパーシタア!
心躍るワンダーランドはこの世の裏側にこそある。
いざウラガワンダーランドへ!

探検の舞台は貴重な本が100万冊!お宝本図書館東洋文庫
我々のこの番組でも結構いろんな図書館だなんだ行ってますけどね。
国会図書館とかね。
貴重なもの結構見てますけどそれでも見ることができなかったものがここにある。
そうなんです。
今回はですね歴史ある本を見ていきながらその歴史の重みでしたり裏側をいろいろ探索していきたいと思いますが案内して下さる方をご紹介します。
ご案内して下さるのは東洋文庫の図書部課長瀧下彩子さんです。
(一同)よろしくお願いします。
(サヘル)瀧下さんです。

(サヘル)奥のほうへ皆さんお入り下さい。
(田中)これはもう何ていうの展示としてすっごいねこれ。
(サヘル)あ魔法の本がたくさん隠されてそうな。
あ来ましたよ来ましたよ。
うわもう何かちょっともう…ホントワクワクしますが。
これマルコ・ポーロって皆さんご存じですか?
(田中)もちろんもちろん。
その見聞録の…えっ「東方見聞録」なの?これ?うそ!これが!?「東方見聞録」が。
それの一番目玉というか…
アジア関係の本を集めたのには訳がある。
その始まりは90年前
日本は日清・日露戦争に勝利しアジアへの進出を図っていた
実業家の岩崎久彌は日本のアジア研究の礎を築くために本の収集家モリソンのコレクションを購入した
自らの蔵書も加え…
見たいですよね。
見たいんですけど。
手がちょっと震えてますが緊張されてますか?
(瀧下)緊張しております。
やっぱり緊張するんですか。
1485年に出版されたラテン語版「東方見聞録」。
あのコロンブスが読んだものと同じ版だという
コロンブスはこの本に書かれた「黄金の国ジパング」つまり日本に興味を持った
「莫大な量の金」を目指し航海に出る。
結果アメリカ大陸に行き着いた
金閣寺とかを見たんですか。
宮殿がそうだということなんでしょうね。
信じられない話は続く。
日本の武士についての記述はますます怪しい
ガラス玉みたいな。
それで…えっ!?そういうこと何をそう思ったんだろう。
何だろうねそれ。
よろいとかなのかな。
何でしょうかね。
活版印刷のごく初期のベストセラーは聖書だがそれに続いたのがこの本だった。
昔も今も人は怪しい話が大好きなのだ
次にやってきたのは特に貴重な本の書庫
カメラ入ったことない!
東洋文庫90年の歴史で初めてテレビカメラが入る!
お〜!
(田中)いや〜すごいよ。
(サヘル)すごいですねずらっと。
すごそうだね。
ここで裏側こそが面白いウラガワンダーランド!
お宝本は語る!あの有名人の知られざる裏側とは?
いきなりクイズ。
そうなんです。
問題。
これは誰の本?
ヒントは表紙裏のイラスト。
サインもある
(岡崎)日本橋から見た江戸の。
江戸城。
もうだってねぇ。
太田正解!こちらは…
(岡崎)広重の晩年最後に作った大作で最高傑作と言われている「名所江戸百景」と言われるもの。
これホンモノ?
(田中)とんでもないねこれ。
(田中)1枚で。
そうだよね。
何億もするよこれ多分。
1冊にまとめてる。
色きれいだね〜!
左が最初に刷られた初摺。
右がいわば普及版。
初摺の雨雲は絵の具に雲母を混ぜキラキラ光らせた…
比較してみると雲の描き方もより繊細であることが分かる。
橋の部分はより多くの色を駆使することで陰影と立体感を出している
浮世絵にかける職人たちの最高の技と心意気を今に伝える貴重なお宝だ
続いての問題。
これは誰が読んでいた本なのか?
ヒントはこちらの紋章。
これで分かったらすごい!
(サヘル)模様がまたねぇ…。
かすったような感じ?ブルボン。
ブルボン家の家紋になります。
(田中)例えばそういうこと。
ナポレオンとか。
(サヘル)違います。
悲劇の王妃…
華やかな王宮生活を送っていたがフランス革命により37歳の若さで処刑された
マリーの蔵書に描かれていたのはなんと処刑場。
当時ベトナムで起こったキリスト教迫害の様子。
この本は宣教師の報告をまとめたものだ
それはですね1つ推測されますのはブルボン家もそうですが…それと…そういったものをですねひょっとすると…え〜!で日本の例えば細川ガラシャとかですねそういった…えそうなんだ!すごい。
(サヘル)この中にも実際に日本のことが。
ね!可能性としてですね。
でこちらですね…
(田中)長崎。
(牧野)長崎。
(牧野)ただ中華街がですねここにありますので。
(田中)あ中華街ある!
(牧野)ひょっとすると。
(田中)これ出島ね。
ここでかつて…と書いてありますので…じゃあ知ってたんだね。
豊臣秀吉が宣教師ら26人を処刑した事件。
あのマリー・アントワネットが遠く離れた日本の歴史を調べていたとは
自分が…そうですね重ね合わせてたのかもしれないですよね。
いやすごいね。
ラスト問題。
誰が書いた本なのか?ヒントはこのタイトル。
読めれば答えが分かるかも
こちらの本でございます。
まさにそうだよね。
それはそうでしょう。
これだってジョン万次郎だと思うよ。
それ以外逆に分からない。
幕末に通訳として活躍。
日米の懸け橋となった…
この本は万次郎が遭難しアメリカで暮らした経験を聞き書きしたもの
折しも翌年ペリーの黒船が来航。
万次郎のこの本はアメリカの情報を求める人々に読まれた
万次郎は日本の国際化のいわば「水先案内人」となったのだ
おっ!わ〜すげ〜。
そうです。
は〜ホントだ。
万次郎がゼロから体当たりで学んだ英語の発音がまとめられていた
例えば100は「ハンドレッド」ではなく「ハンヅレ」
へ〜そうなんだ。
あそう!他にもちょっと面白い箇所。
そうか「天ヘブン」とか書いてあるよ。
「ウインタ」。
「ヤアロ」。
「アッポーペン」があるね。
そうですね。
書庫には万次郎とともに幕末に活躍したあの「できる男」の蔵書もあった
こちらなんですけれどもこれ「高麗史」という。
「高麗史」って書いてありますね。
所蔵者がですね勝海舟なんです。
勝海舟!勝海舟が持ってた!勝海舟が持ってたんだ。
はいここに蔵書印がありまして「勝安芳」と。
これ?はい。
これ勝海舟のハンコ?「勝安芳」。
安房守ですので「勝安芳」と書いてあります。
これ…こうやって勉強してたから…これを読んで知ってたんだ。
本とはそもそも何かを伝えるものだが持ち主の生きざままでも伝えるものであるらしい

人間というものは2位じゃダメなんでしょうか。
パンダラです
こちらは「世界一小さい本」。
虫眼鏡でのぞいてみると…
「つくし」「さくら」「四季の草花」の本です
大きさは0.75ミリ四方。
本だけど肉眼では読めません。
一方こちらは「世界一大きい本」。
中東のドバイで作られました。
1ページは縦5m横4m。
1冊の重さは1.5トン。
イスラム教の開祖ムハンマドの伝記です。
これなら遠くからでもばっちり読めますが…
ページをめくるにも4人がかりなんだとか。
ウフフ
パンダラ〜
(田中)うわ〜何これ!
100万冊を所蔵するアジア研究図書館東洋文庫。
一行はあの有名人たちのお宝本を目撃してきた
続いては東洋文庫の研究室。
オンリーワンの研究者たちがぞろぞろいるらしい
(サヘル)こんにちは。
(田中)すいませんね研究中に。
こういうものに興味を示したのは。
そもそものきっかけは…あいい!
(田中)すごいね。
お隣にもめったにお目にかかれない研究者が
すいません。
新疆ウイグル。
(サヘル)何て書いてあるんですか?いろんな文献があるんですけどこれの今…そうです。
東洋文庫のさらなる奥へ。
こちらには東洋文庫が誇る名物おじさんがいるという
とても重要なあるものを作らせたら右に出る者はいないらしい
今ちなみに…
(田中)帙っていうの?この表紙。
(サヘル)何ですか?帙っていうのは。
要するに…。
こうなってんだ!なるほど!そういう役目ですね。
なるほどね!
東洋文庫100万冊の本のうちおよそ60万冊がこの帙に収められている
ほこりや虫出し入れの摩擦から本を保護している
西薗さんはこの道40年の帙作りの名人。
本のサイズだけでなくゆがみにも合わせてオーダーメードの帙を作り上げる
西薗さんが作る帙は100年はもつという
そうです。
え〜畑仕事?そっちはいいんじゃない?
(田中)いや野菜はいいです。
ああいいですねぇ。
すご〜い。
そんなに!だから1人でやってるからね大変なんですよ。
そうですよね。
東洋文庫ですからね今日は。
一行はついに…
こちらは特別貴重書庫になっております。
えまだあるの!?取っ手すら無いですから。
これ見て。
(田中)あ何?
(サヘル)今まで使ってなかった。
取っ手を付けたよ。
取っ手を取っちゃってんだ。
取っ手が取れるフライパンとか鍋とか。
(サヘル)扉が開きました。
ではどうぞお二人奥へお入り下さい。
厳重だわ。
ここはもうだからこの建物のどこにあるかも…。
大変申し訳ありませんが…。
NG!
大勢で入ると書庫の温度や湿度が変わるため撮影はNG。
今回とっておきの1冊を特別に出してもらった
(サヘル)美しい!すごいきれいです。
(田中)きれいきれい。
クジャク。
これ何?
なんと重要文化財に指定されている超お宝本だ
1592年に日本で出版された。
誰もが知るあの「少年グループ」に関係しているという
天正遣欧少年使節団。
千々石ミゲル。
中浦ジュリアンとかいろいろ習ったね。
よくご存じですね。
その彼らが10年ぐらいして帰ってきますね。
その時に活版印刷機を持ち帰ってきてるんです。
そうだったんだ。
これは日本で?と言ってもいいでしょうね。
ヨーロッパのグーテンベルクの印刷機で刷られた。
じゃあ…すごい。
世界中?
(サヘル)すご〜い!
他の本がキリスト教の弾圧で燃やされる中この1冊は偶然海外に持ち出され無事だった
その最初のページにはローマ字で「これを版となすものなり」などと書かれている
これご覧頂くとここに「師匠」とですね「弟子」って。
(田中)あ「師匠」と「弟子」って読むの?ホントだ。
(田中)「XIXO」で「師匠」なんだ。
「クリスチャンの御掟は真実の御教えなればクリスチャンになる者はそのいわれを聴聞すること肝要なり」と。
クリスチャンになる人はそうやって誰でもなれるけども戒律っていうのは厳しいですからと。
(牧野)おっしゃるとおりです。
すごいですね。
この本は…
さらに日常の言葉も。
そこにもう一つの価値がある
ここの次にですね同じように…「愛するもてあそぶこと」。
(田中)あ〜!何でもてあそぶんだろ。
愛するって最近の言葉なんだろうねきっと。
そっちが違うの!
(田中)もてあそぶ。
すいませんすいません。
ヨーロッパと日本。
2つの異なる文化が出会って初めて生まれた本。
奇跡的に残ったことで知らないことを我々に教えてくれている
こういったのがまだいっぱいあってそれを…もしかしたらまた全然違うね歴史が…。
「田中の謎」…俺?
お宝本の宝庫東洋文庫。
歴史を生き抜いた本物にしか語れない物語がある
2017/01/25(水) 20:15〜20:43
NHK総合1・神戸
探検バクモン「お宝本図書館・東洋文庫」[解][字]

コロンブスにマリー・アントワネット、ジョン万次郎…お宝本図書館・東洋文庫を探検、貴重書に記された意外な「歴史のウラガワ」を探る。有名人の驚きのエピソードとは?

詳細情報
番組内容
日本最大のアジア研究図書館・東洋文庫は、100万冊の貴重書を保管している。お宝本をひもとけば、「歴史上の有名人」の知られざるウラガワが書かれていた!コロンブスが読んだ「東方見聞録」に、黄金だけではない、ジパングの不思議なうわさを発見。マリー・アントワネットの蔵書「イエズス会士書簡集」に記された「日本情報」ジョン万次郎「難船人帰朝記事」には今も役立つ英語術が満載。世界に一冊しかない重要文化財も登場!
出演者
【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【出演】サヘル・ローズ,【語り】木村昴,島本須美