(フランク)ほっ。
これ見てくれ。
(フランク)高圧洗浄機だ。
使えるぞ。
(サラ)ええ。
テラスの掃除用。
(サラ)ええ。
窓の飾り見に行こうか?
(サラ)いい。
ホットドッグ食べる?ここのはうまいぞ。
(サラ)フランクちゃんあなたってとっても優秀な主夫。
そうでもない。
(サラ)でももういいから夕食食べに行きましょう。
それか…。
知ってる?作らざる者…。
(2人)食うべからず。
そう。
いいね夕食にしよう。
僕が作る。
そうだ。
あれを買おう。
ピカピカの焼き網。
エビを頼むよ。
でっかいのがいい。
4列目3つ目の棚。
ここにいるから。
道具を見てる。
何してるんだ?
(マーヴィン)メッセージを無視したな。
今幸せなんだ。
(マーヴィン)必死になってる。
普通に生きてける。
(マーヴィン)おままごとしてるだけだろ。
俺は引退して幸せになったんだ。
サラと2人で。
(マーヴィン)フランクあんたしばらくの間誰も殺してないだろ。
おいおいいったいそれのどこが悪いんだ?そりゃいいことだろ。
人助けだよ。
協力しろよ。
敵が来るぞ。
感じるんだ。
お前といるとおかしくなる。
なあもし何だったら彼女も連れてくればいい。
彼女はどこにも連れてかない!
(サラ)どこ行くって?ハハッ。
ちょっと世間話してた。
マーヴィンと会ってね。
どこ行くの?いや。
さあ帰ろう。
店が閉まる。
またなマーヴィン。
またな。
フランク。
(サラ)何よホントは行きたいんでしょ。
行こうよ。
・
(クラクション)もう一度聞く。
サラを連れて帰る。
気を付けろよ。
(サラ)私はまたみんなと…。
分かってるよもちろんだサラ。
二度と君を危険な目に遭わせないからね。
原因不明の事故だ。
敵がいるかも。
どうやって君を守る?
(サラ)ねえあなたの親友でしょ?行こう。
仕方ないねもう。
ほら。
(サラ)わあ…。
まるでまだ生きてるみたい。
生きてるさ。
フランクやめて。
悲しければ泣いてよ。
いやホントに。
前歴がある。
(サラ)やだ駄目やめてお願いだから。
嘘でしょ…。
駄目よさあピンを貸して。
貸して。
さあフランク座りましょう早く。
キスしてみるか。
ええどうぞ。
そうしたいなら。
じゃあ座りましょうさあ。
(男性)ではここでどなたか故人に贈る言葉を捧げてください。
壇上へどうぞ。
行って。
(男性)思い出話ですとか詩ですとか歌でも結構です。
どなたか。
大丈夫だって。
どうぞ。
マーヴィンはまさにユニーク。
射撃の名手でした。
被害妄想の気もありましたがそれもそのはずです。
人体実験の被験者としてLSD漬けになっていたのですから10年以上もね。
彼は爆弾を誰よりも素早くつくれた。
モルドバ市民の人々はマーヴィンへの恩を忘れないでしょう。
ええ…。
最高の友でした。
いいやつでした。
とても寂しい。
残念だ。
引っ越そう。
(サラ)カナダに?高台だし安全だ。
小さい農場。
(サラ)えっ?農場?農業するってこと?ああ。
農作物作るの?ああ楽しいぞ。
ねえ聞いてフランク。
よく言うでしょ。
不幸が起きた直後に人生ががらりと変わるような決断をすべきじゃないって。
マーヴィンがやられたら君も危ない。
もちろん俺もだ。
誰なの?隠れ家に行け。
俺を見ろ。
隠れ家にいろ。
迎えに行くから。
いいね?あなたといる。
いいから。
心配ない。
何だ?
(ブラックウェル)モーゼズさん。
FBIの施設でお話を伺いたい。
お宅のスナイパー?
(ブラックウェル)あなたは危険人物ですから。
(ゴードン)こんにちは。
クライアントのフランク・モーゼズを。
(ゴードン)正式な手続きを踏まずに拘留していますね?ところですてきなブレザーだ。
(受付)どうも。
私では分からないのですぐにスナイダーを呼びます。
ありがとう。
(スナイダー)ご用件は?
(ゴードン)ああどうも。
お名前は?
(スナイダー)ジョン・スナイダー。
(ゴードン)お嬢さんお名前は?ケリーです。
(ゴードン)やあケリー。
(ゴードン)ジョン。
ジョン。
ジョン!ケリーのようになりたくなければフランク・モーゼズの居場所を教えろ。
さあ!尋問室だ。
(ウェイド)記録によるとあなたは冷戦の遺産に関心があるようだ。
当時あなたは長い間ロシアにいた。
ナイトシェード計画について教えてほしい。
ホントに何も知らない。
(ウェイド)今のは何だ?180m先の銃声だ。
(ウェイド)見張ってろ。
90m。
殺しに来るぞ。
手錠を外せ。
それはできません。
鍵を持ってるだろ。
(捜査官)手を上げろ!15m。
死にたくなければ俺の手錠を外すんだな。
急げ。
(ゴードン)フランク・モーゼズ。
俺が駆け出しのころヒーローだった。
時間をかければ誰でも泥を吐く。
なあ?フランク。
お前は?
(ゴードン)俺?尋問のために政府に雇われた者だ。
俺は拷問の方法を好きに選ぶことが許されている。
あんたがしゃべるまでサラを痛めつけるぞ。
(ゴードン)サラはよくバスタブで脚をそってる。
見ているだけでうっとりするよ。
コンゴにいたベルギーの傭兵を思い出すんだ。
人の皮を剥ぐ。
生きたまま。
口を割らせるため。
どこから始めるか?そう。
ハハハハ。
くるぶしだよ。
あんたのサラと同じところから。
つまり…。
俺の知りたいことを素直に言わないなら俺はあんたの彼女を容赦なく切り刻むことになる。
めげるね。
(ゴードン)おっと!引退したとは思えないね。
だが1234567人相手に丸腰手錠付きではどうかな?あの野郎。
行け。
行け行け行け行け。
撃て。
生け捕りにしろ。
(銃声)・
(殴る音)・
(隊員)ああっ!よし殺せ。
撃ちまくれ。
・
(ゴードン)降参するなら今だぞフランク。
撃て。
入れ。
行け!
(隊員)うっ。
ああっ。
なめたまねを!うっ…。
うっ…。
ああ…。
マーヴィン!ようフランク。
鍵だよ。
(マーヴィン)ほら。
だましたな。
(マーヴィン)逃げるぞ。
行くか。
行こ行こ。
俺がどれだけ苦しんだと!?
(サラ)ああ!無事でよかった!おい!ここで何してるんだ!?マーヴィンが連れてきてくれたの。
2人ともどうかしてるよ。
(サラ)私あなたのことが心配だったの。
サラ!俺はてっきり君が…。
(サラ)何?安全な所に隠れてろと言っただろ。
忘れたのか?命令しないでくれる?命令なんかしてない。
(サラ)やめて。
もういい。
君…。
いいからやめて。
怒ってんのか?
(サラ)お人形みたいに扱わないで。
フランク女の気持ちについてアドバイス…。
いい!そんな必要ない!
(マーヴィン)おい考えてもみろ。
どこがよくてついてくると思う?お前のルックスにほれてるわけじゃないぜ。
おい撃つぞ。
肝臓を撃ち抜くからな。
それはスリルと興奮夢と冒険危険をはらむ作戦行動をお前とできるからだ。
俺をだましやがって。
フランク。
俺の葬式で泣いてくれてぐっときたよ。
それは嘘だ。
葬式で泣いてない。
誰が泣くか。
(マーヴィン)96時間前ネットにある情報が流れた。
俺たちが1979年にナイトシェードって計画に関わってたってな。
(サラ)それで死んだふりを?
(マーヴィン)ああ。
テロリストの通信が飛び交っていたからね。
(サラ)じゃああなたたちはみんなにまったく知りもしない情報持ってると思われて追われてるの?わーすごいクモちゃん。
いいかサラ。
どこかに隠れてろ。
俺の知らないとこがいい。
嫌。
どこにも行かない。
現金のみ電話は駄目連絡するな。
あーありがとう。
ねえ私はどこにも隠れたりしない。
その間に世界を救うつもりなんでしょ?褐色の女スパイとつるんでね。
褐色?日焼けしてセクシー。
意味は分かってるよ!俺は今その筋のプロに戻ってそれなりの仕事をしなきゃならない。
君がそばにいるとそれがやりにくいんだよ。
突破口になるはず。
何の?はっきり言ってこのごろ私たちはマンネリ。
ワオ!母ちゃんが父ちゃんにビンタ食らわせたぞ!・
(叫び声)人間が入ってるの?後ろのトランクに。
ああ。
誰だ?マーヴィン。
(マーヴィン)そこに入れてあんのは軍情報部の幹部。
数日間じわじわと煮詰めるように追い込んでやった。
煮詰めるってどうやって?LSD3錠とドブネズミの群れで。
やった。
(マッケノン)死者11名のうちFBI5名国防長官に何と言えばいい?君が阻止すべきだった。
(デイヴィス)落ち着いて。
(マッケノン)大昔のことが今ごろ問題になるとは。
(ゴードン)将軍モーゼズとボッグスは完全に孤立しFBIから殺人罪国土安全保障省からテロリストとして追われる身です。
(マッケノン)うまくいくのか?
(ゴードン)はい。
問題は情報がネットに流れたことです。
ナイトシェードが注目された。
(マッケノン)大ごとになるぞ。
長官に伝える。
公にしよう。
将軍。
(マッケノン)うっ…。
(ゴードン)公にされちゃ困る。
(デイヴィス)新たなモーゼズ対策が必要だ。
専門家を雇いたいと思います。
(デイヴィス)CIAの?
(ゴードン)いいや連中は前回失敗しています。
ハン・チョバイが最適です。
雇え。
服もです。
安全です。
(ハン)ここまでやるか?
(コブ)座りたまえハン君。
(コブ)取引相手だ。
フリオ・アルバレス・フェルナンデス。
(コブ)接近するのはなかなか難しい。
もちろん事故に見せ掛けてほしい。
簡単です。
ただし一つ。
うん?相手の方がギャラがいい。
(コブ)うっ…。
(ハン)はい。
(ハン)ターゲットは?
(ゴードン)君の昔の仲間だフランク・モーゼズ。
フッ。
報いを受けろフランク。
(フィリップス)何事だ?
(情報部員)長官。
ウィキリークス上に情報が。
最優先事項に指定されたものです。
ナイトシェードとかいう。
(フィリップス)黙れ!出ていけ。
ヴィクトリア・ウィンズローを捜せ。
(ヴィクトリア)フィリップス長官?あっ…今取り込み中です。
忙しそうだね。
暇だとろくなことないでしょ。
うっ…。
そうだね。
君はフランク・モーゼズと親しかったはずだ。
ええ。
(フィリップス)MI6からの指令だ。
命が惜しければ受けることだな。
どちらにつくか決めたまえヴィクトリア。
(サラ)こういうやり方どこで習うの?マニュアルだほとんど。
(サラ)うん。
生まれ持った才能もあるけど。
(サラ)うわっ。
すごいな。
私も一員ね。
どれだけのやつに狙われてるか分かってるのか?あなたの世界がどこなのかは分かる。
ここがその世界。
サラの言うとおりだよ。
行こう。
気を付けて。
(サラ)えっ?ああっ。
ちょっと!どこで手に入れた!?マーヴィン。
銃を渡したのか?ここはアメリカだし。
銃なんて誰でも持ってるでしょ。
サラは使い方も分かってないんだぞ!ちゃんと分かってるわよ。
ああっ!
(大佐)ああっ!銃を与えるな素人に。
ダイナマイトでもやったらどうだ。
安全装置ついてないの?2人に教えてやれ。
冷戦のころアメリカの将校が勝手につくったのがナイトシェード。
一撃でソ連を倒せるほどの兵器だった。
以上。
帰っていい?
(マーヴィン)以上?よせ!分かった。
冷戦真っただ中のころにメガトン級の爆弾がモスクワに運ばれた。
分解されて外交官の手荷物に入れられて。
で行方不明になった。
以上。
核兵器がモスクワで消えたの?発明者はエドワード・ベイリー。
以上だ。
何?俺のミスだ。
エドワード・ベイリーは天才的物理学者で冷戦時に幾つも強力な兵器をつくった。
中性子爆弾粒子光線兵器それからすげえ威力の神経ガスもな。
ベイリーはまさしく大量破壊兵器アートの巨匠。
人呼んで死のダヴィンチだ。
俺たちは警備特務部隊。
彼とモスクワに行き戻ってくるはずだった。
で何が?安全を確認したが車を爆破された。
俺の失敗。
彼は死んだ。
逃げる?戦う?
(マーヴィン)手掛かりはウィキリークスに流された情報だけだな。
発信元…。
パリのIP。
パリといっても広い。
待て。
もう一度下の方に戻して。
この染みは?見える?
(サラ)あー…。
コーヒーかな。
ワイン。
カエル。
何?いいんだ。
お前の番号。
はい。
MI6にあなたの始末を頼まれたの。
あなたは核テロと殺人でインターポールの最重要指名手配者リストのトップになってる。
何て答えた?
(ヴィクトリア)受けると言ったわ。
いいお金になるし私がやらなくても誰かがやるでしょ。
あとアメリカ側からも暗殺者が送られてくる。
誰だ?ハン。
(マーヴィン)どうした?
(ヴィクトリア)マーヴィンがいるの?ああサラもいるよ。
あいつらいらつく。
マーヴィンはサラに銃を。
弾入りの?ああ。
そうだ。
束縛してるんじゃない?違う!まあ相手の変化を受け入れることも大切よ。
支えてあげなさい。
だが俺は彼女に危険なまねをしてほしくない。
恋愛映画でも見て愛を伝えなさい。
そう大事なのは生きているうちに楽しむことよ。
ヴィクトリアがMI6と俺たちを消す契約を交わしたぞ。
(サラ)彼女そんなことするはずないでしょ。
まさかヴィクトリアが。
友達だし。
お前何言ってんだ?雇われて友達を殺したことないのか?前もって警告したんだよ。
行こう。
もう一人。
ハン最大の敵だ。
嘘!?これじゃタマに蜂蜜塗られてアリ塚のそばのくいに縛られたようなもんだ!行こう。
(マーヴィン)よせ!
(男性)いかれジジイ!
(マーヴィン)お前ジジイか?違うよ。
(マーヴィン)俺も違う。
時々自分でもいかれてるとは思うけど。
ハンって誰?
(マーヴィン)どんなやつか?韓国の諜報部員。
フランクのおかげで数年ムショに入ってた。
うんと警戒すべき人なのね。
ああ。
やつは世界一の殺し屋だ。
(アシスタント)古い偽名でヒットしました。
使うのは約20年ぶりです。
監視を擦り抜けるためだ。
(アシスタント)大当たり。
プライベートジェットを使って9時にテターボロからパリに飛びます。
ホテルの見取り図を手に入れろ。
従業員についての情報も。
ヴァンスを待機させておけ。
(ヴァンス)この1階下の2部屋です。
監視カメラを作動させます。
(ハン)思っていたより簡単そうだな。
(アシスタント)はい。
私です。
ええ。
どこだ?
(ヴァンス)さっきまでここに。
1時にルームサービスを。
(アシスタント)離陸準備?どういう意味です?飛行機が盗まれました。
(ハン)本当にぶっ殺すのが楽しみだ。
(ハン)死ぬほど痛い武器を探せ。
(サラ)そんなにすごいの?
(マーヴィン)ハンは世界一腕利きの殺し屋だよ。
はっきり言ってフランクはかなりヤバい状況にある。
殺されないよ。
誰もフランク・モーゼズを殺せない。
そうだ。
(マーヴィン)やつは憎い相手をすぐに殺さない。
じわじわ苦しめるんだ。
おい。
今はカエルを捕まえることに集中しよう。
分かった。
標的捕捉と輸送のための実行計画は?マーヴィン。
余計なこと教えるな!ありがとう。
世界一高いワインは一瓶幾らだと思う?
(マーヴィン)シャトー・ディケム1847年物。
世界に6本ぐらいしか残ってなくてかなりのお値段。
そいつを手に入れてカエル取りの餌にするか。
(サラ)夢みたい!何てロマンチックなの!
(サラ)サン・ルイ島にジェラート食べに行かなきゃ。
駄目だ。
(サラ)えー駄目?ねえそれじゃあ…。
フランクあれって…。
うん。
(カーチャ)こんにちはフランク。
あれから会ったのか?いいや。
(カーチャ)会いたかった。
誰なの?
(マーヴィン)災い。
調子どう?ええ…。
気分どう?フランク。
サラアハハハ。
(サラ)アハハハ。
こちらカーチャ。
(サラ)ああどうも。
話があるの。
今すぐ。
何なのよ。
カーチャ・ペトロコヴィッチロシアの諜報部員だ。
話を聞くべきだと思う。
(マーヴィン)フランク。
(マーヴィン)話せば長いけど彼女もフランクも若くてやつはあの女がロシアのスパイだなんて思ってもみなかった。
カーチャはフランク・モーゼズを骨抜きにできる。
つるつる頭のあなたってすてき。
スキンヘッドはセクシー男らしい。
うわあ…。
カワイイ人。
出会ったのはネブラスカ?カンザス。
(カーチャ)カンザス。
それで話したいことっていうのは何?アメリカがモスクワに大量破壊兵器を隠したなんて話信じたくないけど真実よね。
何でパリにいるの?毎年秋にストライキを見に来る。
天気いいし。
(カーチャ)ああ。
アメリカはあなた方を核テロリストだと。
ロシアが求めるのは情報よ。
断るならあなたたちをアメリカに引き渡す。
この人消すわけにいかない?ちょっと失礼するよ。
話がある。
何?ちょっと来て。
(サラ)もちろん。
(サラ)取れた。
俺もショックだった。
舌であなたの歯を数えてた。
それって…。
ハハハ。
ああまあね。
(サラ)帰ってもらって。
彼女の助けがいる。
しかたがないんだ。
僕らの間には何もない。
いえ。
何もしゃべろうとしません。
データも削除されてる。
国家安全保障局がパリ・クレムリン間の通信を傍受した。
モーゼズはカエルという者を追っている。
カエル?何でカエルって呼ばれてるの?カエルに似てるから?違う。
KGB本部の水道に毒を流したからよ。
ドクガエルから取った毒をね。
何年もかけて皮膚から分泌される毒をかき集めた。
(カーチャ)カエルは1,600人を病院送りにしてロシアの機密を持ち去った。
その情報を売りさばいて大もうけしてるはず。
知り過ぎててアメリカも手が出せない。
どうやって生け捕りにすべきか。
(カエル)最高。
(サイード)ワインなんかよりアメリカの防空データを売ってくれ。
テロリストはどうしてブルゴーニュワインの良さを理解しない?誰を相手にしてるか…。
(通知音)
(カエル)シーッ。
失礼。
(通知音)
(カエル)おお。
(マーヴィン)確認した。
やつだカエルだ。
絶対に目を合わせるなよ。
分かった。
(悲鳴)まぬけ!マーヴィン大丈夫か?ああ。
サラを逃がそう。
いつ?今!車を。
あれって…。
(カーチャ)止めなきゃ!
(マーヴィン)やめた方がいい!
(サラ)先を越されたくない!歩道!
(マーヴィン)危ない!イエス!ツーリング楽しい?このクズ!アハハ。
(マーヴィン)ああ…でも追い立てたらまずい。
黙っててよマーヴィン!
(マーヴィン)あのさ追い立てたらまずいんじゃ…。
黙って。
来るぞ。
あーおっとまずい。
歩道だ。
サラは大丈夫。
いたぞ。
(カーチャ)何してんの?とらえた。
(カーチャ)何する気?
(マーヴィン)頼むから…。
(サラ)任せといてよ。
(2人)あっ。
あの人ホント嫌い。
(カエル)何もしゃべらないぞ!よし。
(カエル)吠え面かくなよ。
後できっと後悔するぞ。
おい。
(カエル)うっ。
俺たちのことは?もちろん知ってる。
ナイトシェードはどこだ?脅しには屈しない。
帝国主義者め。
ミッキーマウスなんかが好きなアメリカ…人め…。
ミッキーがかわいそうだろ。
(カーチャ)1947年物ペトリュス?ああ。
それは貴重な…。
何てことをするんだ…。
(カーチャ)1945。
待てやめてくれ。
それは…。
どこを捜せばいい!?
(カエル)言えるか!ナイトシェードは常軌を逸した計画だった。
私もかつてはお前らのようにイデオロギーに突き動かされこの世の美を愛せない人間だった。
そんなやつは信用できない!好きにするがいい。
死ねば楽よ。
問題はそこに至る過程でしょ。
殺しはロシアの芸術だ。
(カーチャ)人をバラすには多くのやり方がある。
まずは顔の皮剥ぎから押さえて!
(サラ)駄目!やめて!やめて!いつもこうする。
お願いあなたとても勇敢よ。
でも分かってほしい。
私たち正しい目的のために動いてるの。
あなたもっと…。
命を大事にしなきゃ。
ねえあなたにも生きがいがあるはずよ。
違う?芸術それにワイン…。
(サラ)そして女性…。
おい。
助けて。
情報が欲しいの。
あなたの力で世界を救える。
お願い。
君を助けよう。
失礼。
(カエル)ありがとう。
(サラ)ああ…。
どうよ。
この鍵しゃぶる。
サラ待てよ。
(サラ)マジで?あなたそんな女と?大した女性だ…。
(マーヴィン)さっきのと同じ服?
(サラ)同じに見える?私はフランク・モーゼズを骨抜きにできない。
フランクはあんたに夢中だ。
あんたを失うことを何よりも恐れてる。
私が彼を駄目にしてるのかな。
フランクは単純なやつだから求めるものは大してない。
例えば殺すこと食うこと。
セックスに食うこと。
それから殺すこと。
何言いたいの?カエルとキスするなんて信じらんない。
ああいろんなカエルとした。
喜べ相棒。
何だ?これはカエルの貸金庫の鍵だ。
どこの?クレディ・リヨネ銀行。
サラ頼みがある。
(サラ)何?今夜一緒にディナーに行ってほしいんだけど。
(サラ)うん…。
ここはパリだしね。
いいよいいよ。
行こう行こう行こう。
・
(ノック)ここにいて。
すぐ戻る。
一緒に来て。
今は都合が悪い。
(カーチャ)私の情報提供者が事実をつかんだと言ってる。
すぐ会って話したいって。
駄目。
どうする気だ?あの女に骨抜きにされちまうぞ。
心配ない。
ホントかよ。
・
(ノック)ああ。
ああ予定変更だ。
仕事ができた。
ロシア女と一緒にお仕事をしに行っちゃうんだ。
約束する。
ディナーの時間までに戻るから。
すぐ終わる。
サラを頼む。
(カーチャ)私たちどうなったの?ああ君が裏切った。
俺をはめて殺そうとした。
俺も反撃した。
(カーチャ)あのころは楽しかったわね。
もしもあなたに国を裏切れと頼まれたらそうしたはず。
どうぞ。
(カーチャ)キール・ロワイヤル2つ。
かしこまりました。
(カーチャ)メルシー。
あのね一度あなたを訪ねた。
ロサンゼルスのバンガローにいたでしょ?家の前にバラが咲いてた。
何か気が引けたの。
あっメルシー。
(ウエイター)ごゆっくり。
それで用件は?あなたが常に重んじていたのはルールね。
ルールじゃない。
善か悪かだ。
私が重んじているのは上からの命令なのよ。
個人的な感情よりもね。
感情も善悪も同じぐらいどうでもいい。
命令が大事なの。
命令?ここからロシアが取り仕切る。
鍵を渡してもらう。
そうはさせないよ。
駄目?腕が動かない。
何…。
サラと楽しんで。
(サラ)うん。
のびてる。
意識あるかも。
(サラ)よかった。
感じてるね。
長い間ずっとこの業界でやってきたあんたが薬を仕込まれちゃうなんて!あんな女大嫌い!鍵取られちゃった!いや彼女が持ってんのは別の鍵だよ。
何?
(マーヴィン)カーチャの意のままに操られるのは目に見えてたからさ。
俺が預かってた。
どれぐらい寝てた?一緒に買ったの。
マーヴィンお前もか。
ファッションは唯一の自己表現だよ。
遊ぶためにパリに来たんじゃない。
ああでもパリですることといえば買い物よ。
彼氏がお金くれたし。
その彼は眠りこけててなかなか起きないんだもん。
邪悪でいやらしいロシアの元カノにはめられてね。
(サラ)でしょ?ありがとう。
どうも褒めてくれてありがとう。
言おうとしてた…。
毛皮とドレスよく似合ってすてきだなんて言われると気分いい。
私もますますあなたが好きになってきちゃった。
じゃ僕は…。
何の恨みがある?あっちでタクシー拾おう。
なあフランク一つ教えてやる。
彼女とうまくやっていきたかったらまずちゃんと話し合って気持ちを伝えるようにしろ。
最初は気まずいかもしれないけどさ。
いいか?銃撃を受けて足止めを食ったとしよう。
そこにいたらお前は死ぬ。
だろ?さあそんなときどうする?駆けだす。
そう。
思い切って駆けだしていくんだよ。
幸せの境地目指して。
くたばったかモーゼズ!まだだ!俺の飛行機どこだ!?ケツの穴だよ!
(マーヴィン)パリ郊外の空港だ。
場所は…。
よせ!黙れ!おい逃げるぞ!マーヴィン。
(マーヴィン)何だ?ポケットに入ってるのダイナマイトか?
(マーヴィン)ああ非常事態に備えてな。
なあ今がその非常事態だ。
(マーヴィン)俺が彼女にやったのは凶悪なテログループとの関係を示すもの。
(マーヴィン)つまり連中の貸金庫の鍵。
フランスの警察はテロの危険に敏感だ。
(カーチャ)いいかげんにしてよ。
放しなさい。
手を放しなさい!
(警察官)動くな。
(カーチャ)分かった。
(マーヴィン)急ごう。
1時間以内にモスクワが彼女を解放する。
これはナイトシェードにまつわるMI6の記録だ。
(サラ)兵器を隠した工作員のことね。
「身柄を確保して凍結扱いに」凍結って?
(マーヴィン)生かしたまま閉じ込めておくこと。
32年間も凍結になってるのは誰なんだ?行くぞ。
(サラ)どこに?いいから。
う〜。
どうしてここに来るのがバレた?俺が行くって連絡しちゃったから。
殺す気かどうか確かめたくてさ。
これで24時間は稼げる。
まあ久しぶり。
今度から2人で計画を立てたらせめて俺にも教えてくれ。
お前は危険過ぎるんだよ。
女の子に迫られると何でもしゃべっちゃうんだもんな。
どこにあった死体なの?うちの冷蔵庫。
おい起きろ。
はい。
(デイヴィス)どうなってる?カエルから何か聞き出したか?いいえ。
ある種の毒をのんじゃいましてね。
何も聞けませんよ。
モーゼズとボッグスを捜せ。
うん。
ご安心を。
追跡します。
(男性)右手に見えますのは有名なロンドン塔。
そして間もなく船はタワー・ブリッジを通過します。
要塞だな。
心を病んだ犯罪者の収容所。
凍結区域はMI6の最厳重警備施設で建物の奥深くにあるの。
刑務所の中の刑務所。
どうやって入るの?
(ヴィクトリア)わらわの首を狙っておる!カトリックの陰謀だ。
あの女スコットランド女王メアリーがわらわの首を求めておる!何をする!?よせ!よせ!
(男性)連れていけ。
隔離しろ。
わらわはイギリスの女王じゃ!塔に閉じ込める気か!?卑劣な女め首をはねてやるぞ!よせ!放せー!王冠を頂くこうべに安眠はない。
謀反を企てておる。
全員で。
はい。
女王さま。
うっ!うるせえぞクソババア。
ご苦労。
「ババア」はやめてくれる?
(ヴィクトリア)自分でも驚いちゃった。
往年の大女優が乗り移ったかと思ったぐらいよ。
(ヴィクトリア)おはよう。
医師のジョーンズです。
17号を診に来たの。
(受付)ジョーンズ先生?MI6の方?今は違うわ。
えー…リストにお名前がない…。
(兵士)カードはどうしたんです?床に伏せろ。
そう。
それでいい。
(ベイリー)どなたかな?お客さんかね?みんなよかったな。
お客さんだ。
ベイリー博士?ベイリー博士?私に会いに来たんだろう?うん?あなたが…。
何だ?死ぬのを見た。
(ベイリー)私が死ぬのを?フランク?フランク・モーゼズ!久しぶりだね元気にしていたか?
(ベイリー)会えてうれしいよ。
よく来たねみんなで待っていたよ。
なあ?みんな。
何だかずいぶん老けたね。
ハハハ。
博士。
何だ?あなたはここに32年間監禁されていた。
おいからかうのはよしてくれ。
かかってこい。
フフフ。
32年間信じ難い。
君は?
(ヴィクトリア)ヴィクトリア。
(ベイリー)ヴィクトリア!読みたまえ。
レーニンの『国家と革命』いい時代だったスターリンが現れる前はな。
それでどこへ行く?今夜はオペラに連れてってくれるのか?
(ベイリー)みんなオペラは好きだろ?オペラ座でシャンパンおつまみはイチゴだ。
すまないね。
君の名前は?
(ヴィクトリア)ヴィクトリア。
悪かったね。
実は薬のせいで忘れっぽくなっている。
心の平和をもたらすための薬。
もしくは無害にする薬だ。
ところでこの辺にあるはずなのに見つからない。
どこだ?ベイリー博士お聞きしたいことが。
(ベイリー)うん?ナイトシェードにご記憶は?ああ悪いパイプを捜してる。
それから聖クリストファーのメダル。
きっと私が子供にあげてその子が誰か他の子にあげてしまったんだろうね。
(鍵を掛ける音)
(ヴィクトリア)ああ…。
ああ最低。
・
(ベイリー)おいフランクここだあったぞ。
ポケットの中に入っていた。
(ベイリー)パイプは見つからないがこれはあった。
ああ失礼。
さっきの君の質問は何だったかな?ナイトシェードにご記憶は?何となく。
爆弾のようなものだ。
ベイリー博士みんながその兵器を手に入れて使おうとしているんです。
ああそうか。
そうあれは確かに私がつくった。
私はアメリカのために他にも色々つくったがナイトシェードだけはちょっとばかり厄介でね。
他のものとは違っていたんだよ。
あまりにも危険だと言われた。
それで連中は私を閉じ込めたわけだがそりゃあんまりだ。
こう言いたいね。
ふざけるな…。
ああ…。
MI6がベイリーの死を偽装?なぜ?何を隠してるの?行ってくれ。
探ってもらいたい。
うーん…。
私を殺そうとするわ。
ロシアから連絡する。
(ヴィクトリア)ダスヴィダーニャ。
(男性)保守からブリッジ7へ。
(看守)重警備区域に侵入者。
(隊員)確保!
(デイヴィス)大事な話とは?MI6からの情報です。
エドワード・ベイリーが脱走しました。
まさかそんな…。
(ゴードン)裏には大きな秘密が隠されているはずです。
何なんですか?状況が変わった。
ベイリーが知ってることはあまりにも危険だ。
ベイリーもしくはナイトシェードがテロリストの手に渡れば大惨事になる。
本当ですか?このままだとモスクワの真ん中で爆発するが今はそれが最良のシナリオだ。
さて行くか。
(イヴァン)ああようこそわが友よ。
(イヴァン)本当にあなたは生きていた。
早速だが兵器はどこですかな?誰だ?まだ調子が。
(イヴァン)まさかこの私の手引きでフランク・モーゼズがロシアに入り込むとはね。
俺も意外だ。
(イヴァン)忘れないうちにフランク君にプレゼントがある。
逮捕されたりハンに捕まったりした場合毒薬で自ら命を絶つのが一番楽だ。
笑みを浮かべて死ねるぞ。
ハハハハ。
幸運を。
ダスヴィダーニャ。
ベイリー博士。
何だ?フランク。
核兵器がどこにあるか教えてもらうことはできますか?見てごらん牛の群れだよ。
美しいね。
牛?
(ベイリー)1・21・21・21・2やあヤッホー!ヤッホー!かなりきてる。
見られてるぞフランク。
飛行機はどこだ?CIAに雇われた。
いたぶってなぶり殺してやる。
・
(ハン)覚えてろモーゼズ!
(ハン)いいか!覚えてろ!
(サラ)あの人おかしい。
(サラ)わあ何なの?この場所。
俺の最初の隠れ家。
手付かずか何と1984年から。
ハハハハ。
(マーヴィン)フグの毒?フグの毒は強烈だ。
苦しいぞ。
ほらこの装置私の発明XKGガスだ。
61年にカストロを暗殺しようとしてそう失敗した。
お茶あるか?
(サラ)何でハンはあんなにあなたを?不幸な生い立ちなんだろ。
(マーヴィン)フランクはやつにぬれぎぬを着せた。
国家機密を盗んだと。
それで数々の功績に輝くエリート諜報部員だったハンは一気にどん底に落ちた。
皮肉なもんだね。
フランクは言ってみりゃ自分で自分の死にざまを選んじまったんだよ。
泣かせる。
まだ生きてる。
ねえそんなの食べて…平気?腐ってないの?この時代に賞味期限はなかった。
(サラ)ああ…。
カストロに会えましたか?誰だって?カストロに会いました?ケネディ大統領暗殺の2週間後だった。
そうだ工作活動といえばだんだん記憶が蘇ってきたよ。
自分が誰でどんなものを発明したのか。
ホントに素晴らしいね。
MI6のことだが有能な連中だよ。
だがいいかフランク組織はわれわれを使いたいだけ使い用が済んだら切り捨てた。
働き盛りにどれだけ尽くしたと思ってる?嘆かわしいね。
ああおかしな話だ。
ナイトシェードはどこですか?何だって?ナイトシェードの在りか覚えてます?もちろん。
方角は合っている。
この辺りのはずだ間違いない。
様変わりしてるなすっかり。
きっとこっちだろう。
ずっとこの調子ね。
(ベイリー)ああここだ。
こっちだ。
入り口はこの先だ。
PAPAJOHN’Sとは?
(マーヴィン)ピザ屋。
入り口ってどこの?
(ベイリー)地下を貫く秘密のトンネル。
ブレジネフがよく愛人を連れ込んだ。
(サラ)行く先は?
(ベイリー)あそこだ。
クレムリン?核兵器をクレムリンに?誰もが予想しない場所だ。
(フィリップス)自分がどれほどの弊害をもたらしたか分かるかね?仲間を32年間も幽閉していたんでしょ?世界の平和のためだ。
あれが敵の手に渡ったら…。
(フィリップス)あの兵器か!?君はまったく何も分かっていないな。
モーゼズに連絡させて。
わなにはめられてるのよ。
君のチャンスは終わった。
すまないヴィクトリア。
ハァー。
私としたことが。
(男性)あんた伝説の人だって?でも俺知らなかった。
それって大昔のことか?うっ。
分かったかしら?核爆弾なのにどうして放射能が検出されなかったんだ?
(ベイリー)ああそりゃいい質問だね。
こんな所に壁ができた。
この向こうに何がある?うーん…。
軍隊だろ。
あの穴が見つかったら終わりだな。
兵器の確保にお前が必要だ。
誰かがこのドアを見張ってないと。
あっはい。
駄目。
でも…。
(マーヴィン)こいつに着替えろ。
もう一度。
(サラ)はい。
ウチェーチカガーザアプスルージヴァニエイェジェット。
よしよしその意味は?「ガス漏れ修理が来ます」よしそう言えば立ち去る。
(サラ)行かなかったら?銃いる?
(サラ)ええ。
銃は駄目だ。
じっとしてろ。
持ち場を離れるなよ。
いいね?2発こことここ死体はあそこ。
これであんたも殺し屋だ。
(サラ)安全装置は?
(マーヴィン)ついてない。
(マーヴィン)俺さクレムリンってあまり好きじゃないんだ。
それにその地下にいるなんて最悪。
(ベイリー)ここだ。
素晴らしいあのときのままだ。
ああよし。
(ベイリー)スパナかバールがある。
見たまえ。
ほら諸君あったぞ。
私のパイプだ。
ここに置き忘れてたか。
妻が69年の結婚記念日にくれたものだ。
ああそうだ!これが…これがナイトシェードだよ。
(ベイリー)ほら。
それが…。
レッドマーキュリーだ。
レッドマーキュリー。
冷戦時の神話といわれた。
私はつくれないはずのものをつくった。
(マーヴィン)これがレッドマーキュリーならリュックに入れてホワイトハウスの見学ツアーに持ってっても感知されない。
爆発の痕跡も残らない。
(ベイリー)この兵器は世界の力のバランスを変えてしまうだろう。
たった一晩でね。
(マーヴィン)人類滅亡。
ひざまずけ。
カーチャ。
どこの政府にも渡せない。
ロシアにもアメリカにも。
これは任務。
今は任務を忘れ正しいことをすべきだ。
来ないで。
ホントにアメリカまで会いに来たのか?ええ。
家の前に咲いてた花の色は?チッ。
黄色。
あっ…おい。
いったいどういう…おい。
何でこいつとキスするんだ!?殺したくなかったの。
どういうバカげた理屈だよ!?どうしてこの人がいるの?また手を組むことになった。
信じらんない。
何でキスしてた?
(マーヴィン)あのさクレムリンで起きたことは一切恨みっこなしにしようね。
どういうつもりだ?後で聞かせてもらうぞ。
諸君成功を祈って。
成功に。
(サラ)世界を救おう!世界を救おう!ナ・ズダローヴィエ!ああ電話だ。
待ってて。
はい。
(ヴィクトリア)今どこ?モスクワ。
ベイリーはまともじゃない。
MI6に監禁されたのは自分の発明品を起爆させようとしたからよ。
・
(撃鉄を起こす音)やあフランク今のはヴィクトリアからだね?私が怪物だと教えられたんだろう?ソ連の崩壊をもくろんだ男だとね。
そうだゆっくりと。
よしいい子だ。
よし行け。
マーヴィン。
銃を下ろせ。
(ベイリー)銃を下ろせゆっくりと。
ウィキリークスに流したのはあんたか。
ああそうだよ。
看守から奪った携帯でね。
MI6に復讐したかった。
それからフランクさすがだ。
カエルをよく見つけてくれた。
期待して正解だ。
ジャック。
悪い。
レッドマーキュリーはゴードン君に譲ることにした。
お手柄だ。
(ベイリー)どうも。
(ゴードン)また会えたなフランク。
銃を集めろ。
祖国は君の貢献に感謝してるが用は済んだ。
行こう。
そろそろだ。
(ベイリー)ああ時間だな。
(銃声)
(ベイリー)面白いね。
アメリカの元スパイが核テロリストになりロシアの将校を殺した。
最悪だ。
さらばフランクさらばマーヴィン。
みんな引き揚げよう。
安心しろ大丈夫だ。
ああいい。
私が運ぼう。
ロンドンで報告会を開くのかと。
(ゴードン)そうだったがあんたは危ない人だ。
コロラドへ行ってもらうことにした。
秘密施設がある。
地下のすごく深い所に。
残りの人生をそこで過ごしてもらう。
知っていることを洗いざらいぶちまけた後でな。
本当かね。
(ゴードン)ああついでに言っとく。
きっとこれまでの32年間がカリブの休暇のように思えるぞ。
手錠。
ああそうかね。
ハハハ。
やれやれ。
予想外だったようだな。
思ってもみなかった。
やられたよ。
(ゴードン)どうぞ。
(ベイリー)ありがとう。
おはよう諸君。
(ロシア語)
(ロシア語)撃たれるの?
(マーヴィン)そう。
何とかならない?愛してる。
ハンにやられなかっただけマシだな。
そうか?今言わなくていいだろう。
(ロシア語)
(銃声)ああこの世の中で一番セクシーなものといえばカッコイイ銃を持った美しい女性だね。
ロマンチックだこと。
行くぞ。
目つぶれ。
撃つ直前足の指が曲がる。
たまらんね。
最低。
うーん…。
(物音)
(兵士)動くな。
(ベイリー)シーッ。
そんな役にも立たないものを私に向ける前に警備のやり方でも考え直したらどうかね?
(兵士)それは何だ?
(ベイリー)解毒剤だよ。
私が作ったもっとも強力な神経ガスへの対処だ。
ほら。
(割れる音)坊やたち。
(ベイリー)・「私の人生あなたと二人」・「愛の花咲く」
(ベイリー)デイヴィスさん。
予想外だったようだね。
違うか?友よ。
次に何が起きるか楽しみだろう?解毒剤だ。
少しだけね。
そうそう。
ああ…。
よしありがとう。
よろしい。
(ヴィクトリア)着いてわずか2日後に銃殺隊の前に立つなんて。
ああそうだけどやつらは…。
言い訳はよして。
らしくないミス情けない。
・
(イヴァン)フランク。
アメリカ軍の輸送機がロンドンに緊急着陸した。
乗員は全員死体で発見されベイリーは保護を求めた。
イラン大使館にね。
(マーヴィン)イラン大使館?
(ヴィクトリア)行きましょう。
分かった。
準備しろ。
離陸許可をもらってくる。
(イヴァン)1週間後無事ならタークス・カイコス諸島で会おう。
(ヴィクトリア)うん。
そして2人で一晩中…。
(イヴァン)星空を眺める。
(ヴィクトリア)星空を眺めるのね。
離陸許可をお願いします。
離陸許可を。
ああっ!
(ハン)なめるな。
切り刻んでやる。
何言ってんだ!楽しんでるか?そう言うよ。
楽しくなってきたら。
(ハン)俺を裏切ったな。
仕方なかった。
立場が逆なら君もああしただろう。
俺の暗殺代は?20億円。
冗談だろ?もっと要求した。
変わったな。
いいやつだったのに。
待て。
いいから聞け。
力を貸してくれ。
ホントは君も正しいことしたいはずだ。
核兵器が起爆される。
嘘だ。
嘘じゃない。
その核爆弾は今ロンドンにある。
君の協力がなければ1,100万人が死ぬ。
(ハン)ああっ!分かった。
行こう。
あんたを殺すのをやめたわけじゃないからな。
分かってる。
(ヴィクトリア)いい付き合いを続けるコツはお互い自分らしさを捨てないこと。
でしょ?マーヴィン。
(マーヴィン)ああ言いたいことは言わなきゃ。
でも好きなら別れるなよ。
後で悲しみが波のように押し寄せるぞ。
そのとおり。
マーヴィンの言うとおりよ。
恋というものはいわば危険な賭けなの。
いいように考えるしかない。
大変。
やあサラ…。
(サラ)大丈夫?大丈夫。
ハンは味方だ。
手を組んだ。
ベイリーを殺し起爆を阻止。
簡単なことだ。
(ヴィクトリア)もちろん外部の警備はものすごく厳重よ。
そして内部は愛国心に燃えたイスラム革命防衛隊に守られてる。
彼女に懸かってる。
(ヴィクトリア)いいこと?捕まったら命はないわよ。
(サラ)心配しないで大丈夫だからいい?ああ。
僕はずっと考えていたんだ。
君と僕のこと。
それでちょっと…。
プレゼント。
わあ。
気に入った?
(サラ)ええ。
すてき。
7発だ。
来た。
まだ心の準備が…。
駄目よいまさら。
いやもう少し待て。
今やらなきゃチャンスを失う。
ほらこれから3つ数える。
あのさ…。
(サラ)3つ目で実行だからね。
君には他の任務を…。
1…。
いやまだ駄目待て。
2…。
(サラ)ああっ。
なんて女だ。
どうも!
(サラの泣き声)殺される。
ひなの巣立ちはつらいな。
フランク信じてやれ。
彼女には俺たちにない素質があるだろ。
どんな素質?人に好かれる。
(ハン)これによってあんたらの絆は深まる。
(マーヴィン)そうだよ。
俺の専門分野は1つ。
女とスパイ活動だ。
それじゃ2つだ。
違う未熟者。
同じものだ。
秘密を教えちゃう大使閣下。
また誘惑しちゃうつもりかな。
(ハン)行こう。
(アルマン)あっ…。
今のは何だ?
(サラ)フグの毒よ。
ほっとけば体がしびれて全身に激痛が走る。
そして徐々に呼吸ができなくなる。
最後まで意識はあるのよ。
言うとおりにすれば助ける。
(アルマン)祖国を裏切るより死んだ方がマシだ。
(サラ)いい?大使館専用の便箋を使ってイランにおける女性の人権問題について訴えて。
そうしたら解毒剤をあげるから。
それだけ?
(ペルシャ語)
(通訳)どうしました?
(大使)ああベイリー博士。
お待たせいたしました。
うちの博士の鑑定が終わりましたのでこれより手続きに入ります。
その前に口座に送金していただこう。
(アルマン)どけ。
私の連れだ。
アルマン。
この女は?この女は誰だ?ただの知り合いだよ。
(サラ)追い出して。
分かった分かった。
出てってくれ。
何だと?誰なんだ!?
(サラ)あのすみません。
お引き取りください。
何だと?黙れ!よせ。
よせ!何てことをする!いったいどうなってる?この女は!?
(アルマン)出てけ!私が出てけと言ったら出てけ!出てってよ!うるさい黙れ!
(サラ)金庫はどこ?
(アルマン)えっ?金庫はどこなの!?うんちがあふれ出すぞ。
(ボタンを押す音)トイレの救急便です。
(男性)大至急来てくれ。
そこら中水浸しだ。
(守衛)待った。
待て!待て!いやいいんだ。
こちらへ。
(ベイリー)入金済み。
よろしい。
友人はどうしてる?
(ベイリー)ナイフを貸してもらいたい。
ありがとう。
カーペットを汚してすまない。
さてともうそろそろジャックと呼ばせてもらっていいかな?君にもようやく分かってきたはずだ。
致命的なミスを犯したことが。
イランに渡すな。
ああレッドマーキュリーのことならここの連中には渡さん。
君たちにもな。
嘘だろ…。
(ベイリー)この世は悪意に満ちている。
私の見解ではね。
何を言いたいかというとだなジャック。
お前のような連中そうとも。
MI6もCIAも同じような掃きだめだ。
君らは私の人生だけでなく罪もない私の妻ナターシャや息子まで犠牲にした。
息子はまだ6歳だった。
どうしてくれる?そうだ私を敵に回せばこういうことになる。
地獄に落ちろ。
さらばだ兵士よ。
うっ…。
ボーン。
さて次は?ワシントン。
(男性)うっ…。
サラどうした?大丈夫か?ああっ!よくやった。
何てことだ。
これか。
カウンターが動いてるぞ。
(ハン)解除できるな?解除?どうやって?指圧でもしろってのか?さあね。
(マーヴィン)おい。
何で俺の役目になるんだよ。
(ハン)何とかしろ。
(マーヴィン)俺の仲良し科学セットでか?ああだから…。
(マーヴィン)分かんねえよ!適当にボタン押しゃいいのか!?ベイリーが時限装置を。
(守衛)ああちょっと奥さま。
約束があるの。
(女性)銃よ!
(悲鳴)爆弾を運び出せ!銃を下ろせいい子だ。
(サラ)私の!
(ベイリー)1階を押しなさい。
マーヴィン行くぞ。
素晴らしいショーだ。
ったくもう。
こんな派手な車で行くの?撃てるか?空中査察をお願い。
急げフランクあと40分。
マーヴィンどんな感じだ?今しゃべれない。
どうだ?
(ヴィクトリア)大丈夫。
しまった。
腕の見せどころよ。
よしヴィクトリア目標発見。
ベイリーはM4に向かってる。
了解。
(マーヴィン)分かった。
こっちはたぶん解除。
こっちはたぶん起爆。
確率は半分だ。
待て!
(電子音)おかしいな。
分かってやってんのか?待て待て!待った!
(電子音)切るのをやめろ!分かってた俺たちゃ死ぬんだ!あの野郎をぶっ殺すか?
(ヴィクトリア)もちろんぶっ殺すわよ。
(ヴィクトリア)ったく。
うっ。
まずい。
マーヴィン!
(マーヴィン)フランクたかがペダル2つと棒2つだ。
分かった。
あっ見失った。
空港に向かったはず。
捕まえろ!今どこ?今ピンチ。
(警察官)引き返せ飛行禁止…。
(マーヴィン)俺たちを墜落させる気だ。
どのみち同じだ。
エンジンが失速してる。
ああメーデー!メーデー!
(マーヴィン)フランク!やっぱり俺たちゃ死ぬ!
(警察官)最後の警告だ!大量破壊兵器を積んだまま墜落するなんて言わないでよ。
(マーヴィン)まずいぞフランクおい!ああ何てこと。
大丈夫か?マーヴィン。
三点着陸には程遠いぜフランク。
爆弾はどうだ?止めらんない。
持ち出さないと。
おい!おい!車から降りろ。
(ベイリー)やあフランク当機へようこそ。
(ベイリー)見事な使命感だ。
だがここまでだ。
私を撃つならその前に彼女を撃つことになる。
(サラ)フランクいいから撃ってよ。
構わない。
(ベイリー)その銃を下ろせ。
その銃を下ろせ!銃を下ろせ!
(ベイリー)銃を下ろせフランク。
ありがとう。
それでいい。
愛は全てを動かす。
英雄の所へ行きたまえ。
いい子だね。
おいで。
(ベイリー)何と感動的な。
さあ飛行機から降りろ。
ナイトシェードと共に。
さらばフランク。
いい夢を。
どうして撃たなかったの?どうなった?
(マーヴィン)解除できなかった。
・
(飛行音)何てことなの。
(ハン)これで終わりだな。
(ヴィクトリア)マーヴィン。
爆発しちゃうの?
(マーヴィン)ああ。
こっちにいらっしゃい。
・
(口笛)・
(電子音)
(ベイリー)おお…。
これは予想外だ。
めったに見られるものじゃない。
(ヴィクトリア)飛行機に爆弾を置いてきたの?
(ヴィクトリア)それを内緒にしておいたわけ?俺の飛行機を爆破?ごめんね。
(マーヴィン)俺間違ってた。
俺たち死なないだろ?まだな。
あんたを好きになってきてた。
殺すのも思いとどまってたんだぞ。
世界を救って損害被るのか?いい?ハン。
お金には換えられないことよ。
返せよ。
飛行機代30億円。
暗殺代20億円。
あんたは終わりだモーゼズ。
ありがとう。
ホントに。
本気かな?いやハンはいいやつだ。
本気だぞフランク!分かった。
(ヴィクトリア)ああ…。
2人はもう大丈夫。
フランクは幸せの境地に駆け込んだ。
なあ。
カラカスで仕事の話があるんだ。
それで?・
(演奏)
(悲鳴)俺は知らん。
お前の彼女だ。
(銃声)ああ…行こう。
・
(ベルの音)
(小日向)『REDリターンズ』いかがでしたか?っていう気持ちになります。
「えっ?おい!停電!?何で?」「この建物だけじゃないんだって」「全ての列車ストップしております」「電池も駄目で」「ただの停電じゃないですよ」「カードは使えません!」「どこ行くんだ?」「水を確保できる山を目指してみる」「大丈夫だ任せとけ。
俺についてくれば何とかなる」「いまさらつけまつげなんていらないだろ!」「その頭」「よーしへばんなよ!」「あれで行ったらどう?」
突然訪れた超不自由生活!
「ロレックス」「腹の足しになんないでしょ」「人間が生きるのに必要なのは火をおこせるか」「原始人だってできたんだから俺たちにできないわけないだろ」「下手くそじゃのう」「もうやだ!」「偉そうなことばっか言って何もできねえじゃん」「お父さんはそういう人なんだから!」「この子たちの分だけでもいいですからお願いします!」「何で泣いてんの?」「分かんない」「こういうのもたまにはいいわね」「お父さん!」
あなたは命懸けで笑えますか?
「お前らってホント軟だよな。
うめー!」「あんな水飲むから」ぜひ劇場でご覧ください。
それではまた来週。
・
(ベルの音)
(さんま)お願いします!はいお願いします!2017/01/28(土) 21:00〜23:10
関西テレビ1
土曜プレミアム・映画「REDリターンズ」[字][二][デ]【地上波初登場!!】
ブルース・ウィリス&超豪華スター夢の共演!世界滅亡の危機にCIAを引退した伝説のスパイチームREDが挑む!米ソ冷戦が生んだ核爆弾の行方と極秘計画を追え
詳細情報
番組内容
ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンをはじめとする超豪華スターが競演した大ヒットアクション・コメディー『RED/レッド』の続編。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンソニー・ホプキンス、イ・ビョンホンが新たに加わり、スケールアップして地上波初登場!
CIAが最も恐れた超一流の伝説の元スパイ・チーム—RED(Retired〈引退した〉、Extremely〈超〉、
番組内容2
Dangerous〈危険人物〉)。
そのリーダー的存在のフランク(ブルース・ウィリス)は、相棒のマーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)の命が狙われ、世界中の諜報(ちょうほう)機関が自分たちを抹殺しようとしていることを知る。フランクは自分たちの暗殺計画とともに“世界の危機”を知り動き出すが、まさにその時、世界一の殺し屋がRED軍団に迫っていた。
“アメリカが最も恐れた危険なオヤジたち”が今回
番組内容3
立ち向かうミッションは、謎の組織がヨーロッパに仕掛けた核戦争の脅威だった。
出演者
【キャスト(声の出演)】
フランク: ブルース・ウィリス(磯部勉)
マーヴィン: ジョン・マルコヴィッチ(樋浦勉)
サラ: メアリー=ルイーズ・パーカー(山像かおり)
ベイリー: アンソニー・ホプキンス(勝部演之)
ヴィクトリア: ヘレン・ミレン(沢田敏子)
カーチャ: キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(深見梨加)
ハン・チョバイ: イ・ビョンホン(阪口周平)
出演者2
カエル: デイヴィッド・シューリス(安原義人)
イヴァン・シモノフ: ブライアン・コックス(石田太郎)
ジャック・ゴードン: ニール・マクドノー(大塚芳忠)
スタッフ
【脚本】
ジョン・ホーバー
エリック・ホーバー
【監督】
ディーン・パリソット