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字幕書き起こし 探検バクモン「世界一の古書街 神田神保町」 2017.02.01

キャンペーンガールの草分けに!
(太田)解体新書!
教科書でも見たあの書物。
それら全てがそろう街。
150もの書店が並ぶ世界最大規模の古書街東京・神田神保町
(田中)うわうわうわ!いっぱいいます!いっぱいいます!
あふれる本の販売ルートを直撃!
さあ今回の「探検バクモン」はですね神田神保町の古書街が舞台となっております。
神田はよく来ましたけども三省堂とか大きな本屋さん。
(田中)僕はもう…
そこで今回の案内人は…
(サヘル)あそこに!出ました。

 

 

 


(田中)あ出ました。
いやいやどうしたんですか?中国人?すいません待たせてしまって。
荒俣さんでございます。
この方恐らく庭じゃないですか?
神保町に通い続けて60年。
荒俣宏さんに古書店巡りの楽しみ方を教えてもらう
すごいよね。
中学生のころなんてもう漫画雑誌ぐらいですよ。
私もですよ。
一番心強いですよ。
ですね。
荒俣さんが一番ふさわしいですよ。
実はここ荒俣さん行きつけの古書店の一つ
いや〜変わらんなぁ大屋書房は。
変わらんな。
ハハハハ。
こちらは創業135年。
主に江戸時代の和本や浮世絵などを専門に取り扱う古書店
あ水戸光圀の「大日本史」があります。
あいいのをね。
貴重な本ですよ。
これ和本の世界ってね…そうですよね。
分からない。
洋本だとほらセンスがいいなとかデザインがちょっといいから見てみようかってことなんだけど。
見て下さい。
これがなければ分からない。
分かんないすよ。
何だか分かんない。
「北斎漫画」。
「北斎漫画」!海外でも大人気の日本のアートにびっくらしたというきっかけを作った。
そんな時荒俣さんが頼りにするのが
こんにちは。
ご無沙汰しております。
いらっしゃいませ。
どうもお久しぶりです。
まだまだ現役で。
名刺代わりにいきなりとんでもないお宝本!
「解体新書」!簡単に出てきちゃうんだから。
(田中)「解体新書」があるんだ!当時の版ですよ。
すごい。
版木で刷ったやつです。
あ〜これだ!有名な。
見慣れたね。
これが必ず教科書に出てくる。
(纐纈)小学校5年生の時に出てくる。
これはすばらしいなぁ。
(田中)これは当時どれぐらい刷られたんですかね?少ないでしょ。
1回刷ったっていいところ数百っていう感じだと思いますけどね。
おいくらでしょおいくらでしょ。
380万円!あのねこれをね表に書いておくとね驚いて逃げる人がいるからなるべくそういう額は出さないというのがこれがエチケット。
(纐纈)そうなんですね。
皆さん開かないでしょ。
「解体新書」これ380万円もするこんなものが…これはこちらで。
この奥でしょ?いいこと聞いてくれますね。
大体とられたりなんかする可能性もあるので本当に…こういう本は。
そうしないと見逃します。
そこで荒俣流隠れたお宝本の上手な引き出し法
例えば江戸時代の暮らしでね大学の学士論文にして卒業したいみたいに思った時に…真剣な顔でくりちゃんに訴えるわけです。
そうするとよく見てて「こいつは本当に必要なんだな」と思ったら。
(サヘル)何か出てきましたよ。
出てくる。
ほら来た。
レシピ本なの!?これ。
こんなのがあったのか。
随分あるね。
これ読みやすくていいなぁ。
豆腐1個でこんだけ料理方法があったっていうことだもんね。
これでもう本1冊書けちゃうんじゃない?豆腐の本。
常連ともなればお店のほうからお宝本を見せてくれることも
ほらあるでしょ。
でも…それで1〜2冊買わないとダメですよね。
巻いてますね。
巻物なども多いんですよ。
うわ!すごいね〜。
(田中)恵方巻きじゃないですよ。
さあ来た。
何だ?あ!
(田中)荒俣さん大好物ですよね。
うわ〜「百鬼夜行」の図だね。
妖怪たちが行進するさまを描いた「百鬼夜行絵巻」。
妖怪本を数多く執筆する荒俣さんには垂ぜんの逸品だ
ここら辺から…。
あら!
(田中)新作?農具とかいろんなものあ!薪背負ってるのなんて初めて見た。
全然知らないな。
荒俣さんが知らないなんてのはないでしょ。
時々ねこういう…いろんなものがあるんで面白いんで。
買うしかないっすね。
いやいやちょっとまだきちんと調べていない。
何てこと言ってるの!言ったでしょ何百万って。
お宝の見つけ方が何となく分かったところで実践編へ
あ二手に。
あこれは心強いわ。
ちょっと待ってちょっと待って。
いやいやいやいや。
心強いじゃん。
嫌な顔しないで下さいよ。
だってさホントに素人。
洋書の古本屋に行けば大丈夫ですよ。
(太田荒俣)イランの本。
イランの本?
田中と太田それぞれの得意分野アイドルと近代文学にまつわるお宝探し。
まずはアイドルのお宝を探す素人チームから
さあこちら側に来るとまたちょっと古本屋さんというか…。
なんかね食べ物屋さんとかも結構あってね。
多いですよね。
ランチ時ですからね。
いい香り。
おいしそうだね!なんかおいしそうだねこの天ぷら屋!「はちまき」。
仕事やめます?行きますか?ねえ!すごいね。
あんまり来ないからなぁ。
さあ到着しました。
こちらです。
荒俣ではなく「ARATAMA」。
えっ荒俣じゃないの?「ARATAMA」ね。
あっほらほら!ほらもう来ましたよ。
聖子ちゃん。
すごくきれいですよね。
これはどのころかな?16ぐらい?いやいやいや!デビューが18なんですよ聖子ちゃん実は。
そうなんですね。
やってきたのは写真集1万冊グラビア雑誌3万冊をそろえるアイドル雑誌専門店
お店の店主の方…あそこに埋もれてらっしゃいますけど。
(サヘル)こんにちは。
(田中)そこに人がいたんですね!
(サヘル)いたんです。
こんにちは。
どうもどうも。
ビデオの後ろ側に。
ホントにもう「アイドル好き」みたいな。
何となくね。
イメージありますけど。
店主を無事に見つけたところで早速お宝探し
あ〜もうだからほら見て。
知ってる?
(サヘル)もちろん。
(田中)今もう国会議員ですけど。
「セクシー・ナイト」っていう曲でデビューしましたけどセクシーでしたよ。
あそうなんですか!同い年でで15〜16でデビューするんですけど大人っぽかったね。
堀ちえみちゃんもそうですしね。
これ今三田寛子さんですよ。
(サヘル)きれい!本当にきれいですよね。
どの曲が一番好きですか?すごい!どういうのですか?ちなみに。
・「PUREPURELIPS」・「気持ちはYES」って知らない?
詳しいからって自分がしゃべってばっかりじゃお宝発見への道は遠いかもよ?
一方近代文学のお宝を探す太田チーム
ここだここだ。
ここですか。
ここでございます。
初版本限定本自筆本もありますから。
ごめんください。
あちょうど。
どうも。
失礼します。
ほら見て下さい。
あらホントだ!あどうもどうもこんにちは。
近代文学の初版本や限定本を精力的に取り扱っている
あそうですか。
じゃあ太田さん…間違いなく。
ある?
どうやらこの先の階段を上った2階にお宝があるらしい
だんだんこんなものを。
お〜来た!中也あるぞ。
「雪国」もある。
これが…最初かぁ。
初版でねぇ。
あこれすごいですね!谷崎と。
ここから2階。
あすごいね。
寺山修司?「どんな鳥も想像力より高く…言語は時の曲馬である」。
いい言葉だねまた!いい言葉ですねぇ。
じゃちょっと見せて頂きましょうよ。
(斉藤)ここが自筆本という部分で色紙ですとか原稿です。
うわすごいのあるな。
なんかこの丸っちいこの文字が寺山さんの感じ出してますよね。
ちょっと真面目な小学生がこういう字をよく書いた。
「私はまだ就職をしたことがない」。
なんかかわいい字体ですね。
活字本と違ってなんかその人の人間性もろに出ますね。
文字はね確かに。
ここからはあいうえお順にバーッと原稿が。
いいシステムですね。
昔のレコードジャケット。
もっと宣伝してもいいな。
ちょっと待ってよ!ポンと出てくんだね。
あいい字じゃないですか。
すばらしい字だな与謝野晶子。
これは安いですね。
3万7,800円。
安いね。
文学好きの太田。
ここはまさによりどりみどりの宝の山
あホントだ。
これすごいね!これは50部だけ紫で作った。
すごいね!雰囲気あるなこれやっぱり。
江戸川乱歩の原作に基づく三島戯曲の名作。
市場には出回らなかったというプレミア本だ
美輪さん用に作った?サインが入ってる。
すごいわ。
しかもヘビ革かな?すごいですねこれ。
トカゲじゃないですか?トカゲかな。
あトカゲか。
ヘビじゃないな。
「黒蜥蜴」だから。
うちのね…そうなんですか!藤村が大好きで。
そう。
何があれかっていうとこれが元の袋なんですね。
あ!袋が付いてるんだ。
さりげない太田の世間話に店主が反応。
見せてくれたのは島崎藤村の詩集の初版本
当時は本を買うと包装用のきれいな紙袋も付いており完全に残っていればかなりの高額となる
これだよ見て下さいよこのすばらしいこのカバーのデザイン。
これ詩集ですか?
(斉藤)詩集ですね。
へえ〜。
「夏草」ね。
(斉藤)お考え頂ければ。
だってこれ見て下さい!大観は出てくるわ春草は出てくるわ。
ホントだすごいメンバー。
観山も出てくるわオールスターじゃないですか。

祖父とゆかりの深い大作家のお宝との対面に太田も思わず神妙な面持ち
一方アイドルのお宝を探す田中・サヘルチームは
立体ですね。
かなり珍しい。
(田中)これ立体!
(サヘル)3D。
(田中)すごいよ。
「カゼ早く治してね」って。
(サヘル)治りそう。
お熱上がりっぱなしでポスターやグラビア雑誌がある2階へ
どっから見ますか?ポスター!うわ〜!いろいろ面白いものがありまして。
前田美波里さんの。
これいくらなんですか?これは…28万!いや〜資生堂。
(鎌田)広告界の歴史にも残るようなポスターなので。
(田中)そういう意味ではね。
でもちろん前田美波里さんのネームバリューもあるし水着になっているし。
水着でね。
へえ〜!いろんな要素がありまして。
こういうアイドル雑誌が昔は今よりもっともっとあったんだよね。
これがアイドル雑誌ではちょっとちっちゃいサイズで出るんですけど。
当時ねよく買ってたから。
これ…そうなんですね。
これも82年組でキョンキョンとか堀ちえみちゃんとか早見優ちゃんとか伊代ちゃんと大体同期ぐらいで。
ふっくんの。
ふっくんの奥さんだったんだけれども別れちゃってね。
ふっくんが白縁のメガネで会見したの。
あこれね。
(サヘル)すごい。
そうかこれでそうなんですね。
で中野五中で。
そしてついに爆笑問題も知っているあの人物のお宝本を発見!
(田中)あすごい!
(サヘル)すみません。
すみませんホントに。
今から8年以上前我らがサヘルのグラビアページ
(田中)へえ!これは俺らとまだ会ったりする前?
(サヘル)全然前ですね。
(田中)あそう。
「砂浜は私そのもの。
だからあなたと来たかった」。
いやいやいや。
お2人も近代文学見つけられたんでしょうかね。
(田中)もうこっち来たんですね。
いやすごいですよこの店。
そうでしょ。
(サヘル)どうでしたか?お2人もいろいろと見つけられました?いやあすごかった。
今ここ見たらね…え?与謝野晶子より熊田曜子のほうが?それは問題があるでしょ。
大問題だと思うけどね。
まあジャンル違うからな。
ジャンルの問題?えっ?
お宝を探していたらおなかが減りますよね。
どうもパンダラです。
本の街にちなんで文豪たちが愛したご飯を見てみましょう。
まずは先ほど田中さんが気になっていたお店。
常連だった文豪は江戸川乱歩さん。
愛したご飯は…
大きな穴子に海老などたくさん入った天丼!穴子の骨もついてます。
毎月27日にはお友達を集めアゲアゲパーティーを催したんだとか。
原稿も程よく「書き上げ」られたことでしょう
続いては多くの文豪たちが缶詰にされていた老舗ホテル
こちらの部屋で池波正太郎さんがはまっていたご飯がこちら。
11品ものおかずが添えられた和朝食セット。
正太郎さんが当時の料理長に「いろいろなものを少しずつ食べたい」とリクエスト。
鬼平さんここにご飯泥棒がいますよ〜!
ウフフ。
それではパンダラ〜
在庫1,000万冊以上の神保町古書街
なぜこれだけの本が神保町に集まるのか。
一行は古書流通の秘密に迫る
(サヘル)そうです古書会館。
そうですよ。
実はこここそが古書店がお宝本を仕入れる市場の会場。
そのため…
ご覧下さい。
「組合員専用入口」。
なので…あ人がちょっと今。
こんにちは。
(サヘル)会長!すごいタイミングで出てきましたね。
お久しぶりです!いやお久しぶりじゃない。
分かりやすく登場したのは老舗古書店の店主で神保町の重鎮酒井さん
ほとんど1回は一誠堂のでっちや店員をやっていた人たちがのちに大きくして。
ボスだ。
いやいや。
お〜これはどうなんだ?ご案内をしようかなと。
いやうれしいです。
神保町通の荒俣さんでさえ入ったことがない古書の仕入れ市場とは。
いざウラガワンダーランドへ
失礼します。
うわうわ!いっぱいいます。
いっぱいいます。
出てる〜。
(田中)本もたくさん!出てる〜。
(田中)こんな感じなんだ。
(サヘル)今皆さんがまさに見てますよ。
ここはそれぞれの古書店が品を持ち寄ってオークションを行う「交換会」という市場
一般からの参加はNG。
お宝本を仕入れるプロ同士の真剣勝負の場だ
(サヘル)こちらが今。
興福寺だよこれ。
「大般若波羅密多」。
(酒井)だいぶ虫が食ってますけども。
ここに建長5年というふうに書いてありますでしょ。
これが書写年代だと思いますねこれが。
鎌倉の紙がまた面白い。
そうですね。
800年とかぐらい前でしょ。
(サヘル)値段どうつけるんでしょう。
これ墨ですか?これは墨ですね。
これ墨なんですか。
(サヘル)きれいですね。
うわ〜すごいねこれ。
この封筒がポイントなの?あとでこれね。
実はこの封筒こそオークションに欠かせないアイテム
これに…
市場では数多くの本が取り引きされるためオークションには独自のシステムが採用されている。
参加者は希望の金額を書いたメモを入れる
入札メモには複数の値段を書くことができ入札者が1人の場合一番安い金額で落札となる
しかし別の入札者もいた場合双方を照らし合わせ相手の最高額を上回った時点で落札となる
(田中)値段つけるのだけでも本当に大変だよ。
知識がないとできないことだから。
他人の入札額は知ることができないため封筒の厚みで人気の度合いを探る心理戦も
しかし最後に頼れるのは己の目利き。
先ほどの纐纈さんも真剣
すみません。
いらっしゃった。
こんにちは。
先ほどはありがとうございました。
すみません無理言って見せて頂いて。
とんでもございません。
(サヘル)ありがとうございます。
ネットオークションとかネットでこういったものを売買するってすごく多いじゃないですか。
そことの兼ね合いというかどうなってるんですか?こういうところで…自分のところで売りたいものと…それを全国の本屋さんがみんな同じようなことをやりますから自分の欲しい物がここに集まる可能性が。
いい意味で交換こができるわけですよね。
(アナウンス)第1回中台を開札いたします。
いよいよ運命の開札
(田中)紙入れた人はドキドキする瞬間ですよね。
(酒井)そうですね。
ご覧下さい。
今こうやって確認してますね。
始まりましたよ。
今あそこで封筒から紙を出してあのように確認を手作業で。
貴重な映像。
あ!一誠堂さん落としましたよ。
間違い!
(酒井)やっぱり安いんだ。
あ〜だいぶたくさん!さすが。
掘り出し物って客観的な基準があるわけではなく個人個人にとっての掘り出し物っていうのが出てくるから。
こういうところには多分庶民とかのねそういう風俗のね歴史が隠れてるんでしょうねきっとね。
でもよく写させてくれたなぁ。
ホントに。
移転しないよ。
関係ないでしょこの市場は。
盛り土はしてますけど。
盛り土も別にしてないです。
2017/02/01(水) 20:15〜20:43
NHK総合1・神戸
探検バクモン「世界一の古書街 神田神保町」[解][字]

「解体新書」初版本に新発見の妖怪絵巻、三島・藤村の激レア文学書、懐かしのアイドル本!通常非公開、古書街の流通の要「古書市場」で、独自のメモを使った競売を目撃!

詳細情報
番組内容
150もの書店が並ぶ世界最大規模の古書街、神田神保町を今回は探検。ゲストは作家・荒俣宏さん。行きつけの「和本」専門店で「解体新書」を発見!真のお宝を見つけ出すコミュニケーション術とは?三島由紀夫・島崎藤村などの激レア近代文学書、懐かしのアイドル本のお宝を次々と探す。通常非公開!古書街の流通の要「古書市場」にも潜入。独自のメモを使った競売、落札額のかけひきなど古書市場ならではのルールを目撃!
出演者
【ゲスト】作家…荒俣宏,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【出演】サヘル・ローズ,【語り】木村昴,島本須美