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字幕書き起こし バリバラ「バリバラ×やまなみ工房 ドラマアフタートーク」 2017.02.12

(アリサ)どういうこと?前回放送した「バリバラ」ドラマ「アタシインワンダーランド」。
「ようがんばっとるなぁ!」。
主人公横田アリサはとある福祉施設で働くことに…。
持ったまま散歩?そこは障害者が個々に好きな創作活動に打ち込むアート工房だった。
個性豊かな彼らとの出会いを通して人間としての魅力に気づいていく物語だ。
よ〜いスタート!今回はこのドラマのメイキング映像を大公開。
更に出演者のトークも交えてその舞台裏に迫る。
イエ〜イ!始まったよ始まったよ始まったよ〜!さあ始まりました!みんなのためのバリアフリーバラエティー「バリバラ」!今日は前回お送りしたドラマの舞台裏をお伝えするアフタートークです。
ご覧になっていただけましたか?類くんどうでした?やっぱり実際にそういう人たちと仕事するとか知り合うっていうのはやっぱりすごくいろいろあったりしたと思うんですけどでもやっぱり出てる人たちの障害の特徴を一つ一つわかりやすく伝えていたのがすごいいいなというふうに思いました。
さすが類くん冷静なコメントありがとうございます。
さあ皆さんどうでしょう?岡本っちゃんはどうやった?最後の横田さんがいっぱいセリフを言われるところが本当なのか…すごい白熱した気持ちになりましたね。
確かにドキュメントなんかドラマなんかみたいなとこあったよね。

 

 

 


今回のドラマの特徴は何と言っても実際にある障害者福祉施設が舞台になっているところなんですね。
撮影が行われたのは「バリバラ」のキャラクターも作ってもらった滋賀県のやまなみ工房さんでございまして今日は工房のアーティストによる作品がスタジオにずらっと並んでおります。
ご覧ください。
みんな個性的で。
さあドラマでは実際にこの施設に通っている人たちが多数出演されておりましてその中でたった一人プロの俳優として出ているのが主演の横田美紀ちゃんで〜す!初めまして。
大体このパターンは初めてでしょ?自分一人がプロの役者さんというのは?そうですよ。
セリフ私だけ。
で現場に行ってやるっていう形だったので。
もちろん施設の皆さんは台本なんてないですしそこはやっぱり…台本ではこういうふうに進んでいかなきゃいけないけど実際ここで起きてることっていうのが違かったりするとそのギャップで…どんな?ぶっちゃけ楽しめた現場なの?それともちょっとしんどかったほうが多かったの?めっちゃ楽しかったんや。
この楽しい思いをさせていただいたのもすべてこの方のおかげでございましてですね施設長の…あんた本当に施設長?山下さん。
そうですね。
やっぱり想像したときにいろんな不安なこともあったんですけどもワクワクした思いのほうが大きかったので。
そういうふうなことがたくさん起これば起こるほどいいなぁと思ってましたね。
さあそんな今回のドラマですが撮影ではさまざまな苦労があったに違いないってすぐわかります。
はい。
その舞台裏をご覧ください。
これがおもしろい。
今回のドラマはやまなみ工房の日常に合わせて撮影が行われた。
例えば物語の冒頭で主人公アリサが施設を訪ねる場面では…。
実際に送迎バスが到着する時間を狙って撮影。
チャンスは一度っきり!おはようございます。
施設での日々の出来事がドラマのエピソードに取り入れられている。
どういうこと?実際にこの男性は施設長山下さんのギターで踊るのが日課。
やまなみ工房には自閉症や知的障害のある人たち79人が通っている。
彼らはここで粘土で作品を作ったり絵を描いたり自分たちの好きな創作に打ち込むアート集団なのだ。
彼らの自由で生き生きとした姿を物語の中で表現すること。
それが今回のドラマの重要な課題だ。
おはようございます。
おはよう!ふだんどおりの行動や表情をいかにして引き出すか。
そのためにある作戦がとられた。
横田アリサです。
アリサって呼んでください。
なんと横田さん。
本物の支援員として現場に入ったのだ。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
は〜い。
新人支援員にみんな興味津々。
質問?何だろう?飼ってない。
え〜!後で見せてください。
うん。
やった〜。
話しかけてきたのはおしゃべり好きの田中乃理子さん。
彼女のキャラクターはドラマでもそのまま生かされている。
まっすぐ縫ってる…。
うんまっすぐ縫ってるよ。
これ何でまっすぐ縫ってるんですか?お世話になった先生に見せたいから。
知らないと思うけどシラサキ先生とかナカムラ先生とかあとウスイ先生にオサブネ先生でしょ。
え〜とあと誰だったかな?う〜ん…。
知らないな…。
今度写真持ってくるから見せるわ。
ありがとうございます。
うん今度写真持ってくる。
やまなみ工房には自分の意思を言葉で伝えることができない人も大勢いる。
寝て描くんですね?彼らとコミュニケーションをとり距離を近づけられるかがドラマの成功の鍵を握っている。
お疲れさまです。
お疲れさまでした!横田さん少しでも支援員になりきり溶け込もうと工房のスタッフの家に泊めてもらうことに。
お邪魔しま〜す!言葉で表現することが苦手な人たちの意思をどうやったらくみ取れるのか悩みをぶつけた。
人とわかり合うのに近道はないらしい。
翌日横田さんがアプローチしたのは…。
自閉症の山際正己さん。
人と交わるのが苦手でいつも1人で作業に没頭している。
・「ラブゲームラブゲームラブゲーム」ラブゲーム。
・「ラブゲームラブゲーム」昼休みアトリエに誰もいなくなると正己さんの創作活動が始まる。
すごい。
何作ってるんですか?いっぱい遊んでようがんばったなぁ。
自分で自分を褒めながらカッパのような顔をした正己地蔵を作り続ける。
ようがんばったなぁ。
ようがんばったなぁ。
横田さんなんとか正己さんとコミュニケーションをとろうとするが…。
いっぱい遊んでようがんばったなぁ。
ようがんばったなぁ。
ようがんばったなぁ。
ようがんばったなぁ。
うん…。
ようがんばったなぁ。
それでもめげずに話し続けたところ…。
返事をしてくれた!しかも…!ありがとう!アリサの誕生日を覚えていてくれたのだ。
こうして生まれたのがこのシーン。
山際さん来た〜!・「ハッピーバースデートゥユーハッピーバースデートゥユー」・「ハッピーバースデーディア横田アリサさんハッピーバースデートゥユー」横田アリサさんお誕生日おめでとう。
ありがとうございます。
そして正己さんの誕生祝はスタッフにも!ありがとう!どうです?今のお気持ち。
いや〜うれしいです。
うれしいですよね。
ねえ!いや〜すごいな!本当に支援員になって入っていったの?はい。
一番聞きたいのはバ〜ンって施設に入った最初の印象どうだったの?そやろ?だったんですけど今回やまなみ工房に行ってこの人はどういうことが好きなんだろうとかどういうことが得意なんだろうっていうふうな視線というか…に変わりましたね。
山際さんも最初話しかけるとちょっと「ん」ってなるんですけど。
そこで「めげちゃいかん」と思うタイプなんで。
結構嫌われても…類くんさもし自分がいわゆる横田ちゃんみたいな状況やったら置かれたらどうします?すごい難しいと思うんですね。
僕も実はもともとコミュニケーション能力がそこまで高くない。
でも何かそういういろんな人たちから積極的にしゃべってもらったら何かよく僕もしゃべることはできるんですけど逆に相手の方を引っ張るような立場になったことはまったくないからちょっと難しいと思うんです。
やっぱり今回横田さんがずっとやまなみ工房さんに行ってるときあんだけ…「すごい人だなこの人は」っていうふうに改めて思いました。
うわ〜すごいな〜。
ちょっと褒めすぎじゃない?いやいや本当です本当です。
そんなことないですよ。
山下さんどうなんですか?支援員としての彼女はどうだったんですか?本当に横田さんが撮影期間中…だから演じてるんではなくてカメラが回ってないときにアーティストのみんなに寄り添ってしゃべったりスタッフと談笑したり。
「この人いい仕事してるなぁ」って。
だから自然と彼らも集まりましたしね。
だから横田アリサさんというすてきなスタッフの人でしたね。
監督。
それこそ工房の人たちと関係が悪くなったらこれ今回のドラマ成立してないんじゃないですか?そう。
ダメだったらもうダメだと思ってました。
関係がうまく行かなくてみんなが嫌な顔するってなるとそういうドラマになっちゃうので。
そこが勝負だったのでこの横田さんを。
「あさが来た」でご一緒したので。
グイグイ行く姿勢が絶対いけると思って放り込んだらいけると思って。
ハハハハそうか!もともと横田さんの感じもう分かってたから。
放り込んだらドラマが出来たっていうことで僕は特に何もしてないっていう。
それ褒められてますか?褒めてますよ。
大丈夫ですか?褒められてますか?うれしいです。
このねらいが何かはまってすごいもんが撮れたんですって?そうなんですよね。
現場でどうしていいかわかんないぐらいうわっていうところが。
これは見なあかんこれは!美穂子さん今日から担当しますアリサです。
今回ふだんとはまったく違う姿を見せ現場を驚かせたのがこの人。
四六時中ラーメンの袋を見つめ続けている酒井美穂子さんだ。
持ったまま散歩?酒井さんは撮影の合間も両手で持ったラーメンをじっと見つめたまま。
寝そべっているベンチを動かそうとしてもラーメンを絶対に手放さない。
もう20年以上こうしてラーメンの袋を見つめ続けているという。
ところがあるシーンの撮影でのこと。
ラーメンを手放さない酒井さんにアリサが絵を描かせようとしたところ…。
はい何か描きましょう。
何描きますか?はいラーメン置いてペン持ってください。
何してるんですか?えっここはみんなでアートするとこですよね。
違いますよ。
えっ?ここはその人が一番したいことをする場所。
なんとペンを放り投げ始めた!もちろんアドリブだ。
こんなこといつまでしてたって…。
ええやん美穂子が一番したいことすれば。
リハーサルではペンを持とうともせずラーメンの袋を握りしめていたのだが…。
本番では…。
ここはその人が一番したいことを…。
まるでアリサに抗議するかのようにペンを投げつけ歩きだした。
こんなこといつまでしてたって…。
ええやん美穂子がしたいんやし。
まさかの展開に周りの一同は騒然。
酒井さんの心を動かす何かがアリサとの間に生まれたのかもしれない。
2人の関係は更なる奇跡を起こす。
よ〜い…スタート!美穂子さん。
アリサが酒井さんに食事をさせるシーンでのこと。
なんと酒井さんがラーメンを置いた。
カットカット。
ありがとう美穂子さん。
というわけで撮り直したのがこちらの映像。
結局酒井さんが何を思ってラーメンを置いたのかは誰にもわからない。
いいかげん置いてくださいラーメン。
そして迎えたロケ最終日。
みんな〜拍手!
(拍手)アリサのためにみんながお別れのライブを開いてくれた。
会場には酒井さんの姿も!美穂ちゃん。
アリサさん今日で最後。
今日でおしまいアリサさん。
聞いてた?さっきの話。
うん。
うなずいてはるしわかってはるかもしれないです。
アリサさん今日で最後です。
バイバイって。
1週間のロケの締めくくり。
このときのために残しておいたシーンがあった。
よ〜い…スタート。
それは物語のクライマックス。
監督が酒井さんのラーメンを取り替えるよう指示。
それに対しアリサが思いをぶつける場面だ。
美穂子さんは持ちたいものを持ってるんです。
何やってるんですか?そんな勝手な都合押しつけるのおかしくないですか?美穂子さんは持ちたいものを持ってるんです。
それを「これ持ってくれ」って何ですか?ディレクターさんにはその程度のことかもしれませんけど美穂子さんにとっては何にも代えられない大切なものなんです。
自分が大切にしてきたものが急に奪われたら嫌ですよね?アート作品作れるからいいとか作れないからダメとかそれが高く売れたからいいとかそんなことじゃないですよね。
生き方を尊重して…その人を尊重することが大事じゃないですか。
それに…思わず口にした台本にはないセリフ。
この言葉に酒井さんが反応した。
ラーメン持ってるから何かおもしろそうとか…。
彼女の行動にアリサを演じる横田さんの感情があふれ出す。
ラーメン持ってるから何かおもしろそうとか…。
何か踊ってるから楽しそうとか…。
何言ってるかわかんないからおもしろそうとかそんな上っ面なこととか…社会のルールだったり人の目とか評価とかそんなのもうどうでもいいじゃないですか。
その人のことをちゃんと…その人のことを…。
カット。
OK!
(拍手)「もうあかんて。
何回泣かすねん」いう感じやなぁ。
監督えらいことになってますやん。
いやびっくりしました。
あのシーン実は撮影が始まった2日目にも撮ってたんです。
最初は酒井さんと関係性がまだ深くなかったんであのシーン撮ったとき酒井さん1個も…。
反応なし?まったく反応しなかったんですよ。
一番最後にあれをトライしようっていうふうに言ったときに彼女の言葉を聞いて何か感じたことがあったと思うんですけどそばにふっと来てくれて。
すごいびっくりしました。
あれって僕もすごくどこまでが本当に起きたのかなと思って。
あれって急きょ本当にアドリブになったんですか?福岡さんから自分の言葉で言っていいっていうふうにおっしゃってくださってもちろん…スタッフさんのおうちにお邪魔させていただいて…まあ言うたらアドリブで来て腕つかまれたんやろ?はい。
あのときに「あれ?ちょっと待って」っていう感じにならずにず〜っと演じ続けたの?一瞬あの瞬間真っ白になりましたけど。
うわ〜っと思って。
やっぱり心を持っていかれた分量が多すぎて自分の心が。
そら揺れるがな感動して。
すごい揺れましたね。
その時に美穂子さんが発してくれたことがその対応だったからそこにやっぱり返す…「ここで今返さなかったらいつ返す?」みたいな。
そうか…。
いやすごいシーンやな考えたら。
山下さん。
本当の気持ちっていうのは美穂子さんに聞かないとわかんないですけど一つ記憶に残ってる話を思い出したのはおうちの中で例えばお父さんとお母さんが空気が重くなるような話をするときに決まって美穂子は横に来るんですって言うんですね。
僕はそれ聞いたときどっかで「美穂ちゃんそんなことするのかな?」っていうふうな申し訳ないですけどそんな気持ちでいたんですけども。
あの一番最後のシーンで美穂子さんが動き出したときに「あっ美穂子さんここ大事なとこやからじっとしてて」っていう願いを持って彼女を一瞬見たんですけども。
アリサさんの横に行ってそこで止まった瞬間にあっお母さんのお父さんの言ってたことはこれなんやって。
だからこれ彼女自身は何もできない人ではなくてこうやって…アリサさんと美穂子さんのあの関係で僕は確信しましたね。
いや〜あれだけコミュニケーションもとれてて。
でももう撮影なんで「終わります。
帰ります」。
ちょっと名残惜しかったんじゃないですか?めっちゃ名残惜しかったですね。
ですし…本当に最後皆さんが私の絵を描いてくださったんですよ。
劇中で一番最後に皆さんが私に渡してくださってた絵があるんですけどそれが実はこれなんです。
これなんですよ!これ全部アリサさん。
ところがいろんなアリサさんが。
あなたいつ裸になられたんですか?人それぞれやっぱり絶対横田さんに興味があるからこそ絶対こういう絵が生まれたと思うのでやっぱりそれぞれの個性がこういう感じでうまく反映されてんじゃないのかなっていうふうに思うんです。
ねえ!僕ね今回はほんまに勉強になったなと思ったのは…やっぱし感じさせてもらったなって思います。
そうですよね。
大成功以上の何か化学反応が出ましたね。
それはすごい。
もう山下さんがねやっぱりやまなみの皆さんと横田さんのなせる業だと…。
逆に監督の愛情にどんどんどんどん乗せられましたね。
最後の打ち上げで今度やまなみで「朝ドラ」とか「大河ドラマ」するとか言われて。
そんなこと言うてますか。
お願いしますね。
お願いします。
2017/02/12(日) 19:00〜19:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ「バリバラ×やまなみ工房 ドラマアフタートーク」[解][字]

前週放送したドラマ「アタシ・イン・ワンダーランド」の舞台裏を大公開!あの名場面はいかにして生まれたのか?通常のドラマにはない撮影上の工夫とは?【ゲスト】横田美紀

詳細情報
番組内容
前週放送したドラマ「アタシ・イン・ワンダーランド」の舞台裏をお伝えする。滋賀県の障害者福祉施設「やまなみ工房」を舞台に、そこに通う知的障害のある人や支援員がそのまま出演、プロの俳優は主人公アリサ役を演じた横田美紀だけという異色のドラマ。撮影ではドラマの常識を超えた特別な工夫があった。そして生まれた、誰も予想すらしなかった名場面とは?メイキング映像と撮影秘話を一挙大公開!【ゲスト】横田美紀、栗原類
出演者
【ゲスト】横田美紀,栗原類,山下完和,【司会】山本シュウ,【コメンテーター】玉木幸則,【出演】岡本真希,【語り】神戸浩