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セリフ書き起こし 嫌われる勇気 #08【死者からの復讐!?連続殺人犯からの招待状】 2017.03.02

(悠真)ごめん姉ちゃん遅れちゃって。
(悠真)何?
(蘭子)案外似合ってるなと思って。
何だよそれ。
何?渡したい物って。
お父さんが使ってた時計。
悠真が就職したら渡そうと思ってた。
大事に使って。
お父さんが戻ってくるまで。
うん。
すいませんメニューを下さい。
(店員)少々お待ちください。
(バイブレーターの音)どうかした?あっ別に。

(小宮山)「六五」
(小宮山)何だ?この数字。
(梶)ん?
(梶)うちのおふくろの年と一緒だ。
65歳。
二十歳で俺を生んだんだよ早いよねえ。
(由稀菜)それ関係あります?ないですごめんなさい。
(浦部)これは犯人からのメッセージだ。
(浦部)この数字に犯人へとつながる重要なヒントが隠されてる。
だからこの数字は何だって話してんだろ。
(由稀菜)凶器がありました!
(梶)実は俺こう見えて高校球児だったんだよ。
(由稀菜)へぇ〜じゃあいつもスタンドで応援してたんですね。
そうそうベンチ入りもできなくてね。
球拾いと声出しで3年間終わった。
って何で分かるの?
(由稀菜)えっ?
(梶)ん?嘘でしょ…。
(浦部)被害者は松田純一さん32歳。
都内にある医療機器メーカーの営業マンで昨年結婚してます。
おい。
松田さんは帰宅途中に襲われたようです。
凶器となったバットには指紋が付着。
おい。
現在鑑識が照合中です。
(半田)被害者はナイフを所持していたのか。
(小宮山)はい。
(2人)おい。
(小宮山)妻の話ではアウトドアが好きでよく使っていた物だそうです。
(浦部)俺もこれと同じやつ持ってますよ。
アウトドア男子は女子受けがいいんですよ。
さては好きだなこいつも。
その推理明確に否定します。
そのナイフは被害者が護身用に持っていた物です。
(青山)護身用ってどういうことですか?「あいつが来たやられるかも」これは友人と思われる人とのやりとりです。
(小宮山)やられる?誰かに命を狙われていたんです。
出ました!凶器に付着していた指紋の該当者がいたんです。
何者だ?
(梶)それが…。
死んでたんです。
指紋は15年前に殺害された当時中学3年生の鈴木将也君のものでした。
(浦部)なるほどな。
15年前に彼が使ってたバットが凶器に使われたってことか。
いいえバットは5年前に製造販売されたものです。
将也君が触れられるわけがないんです。
見てくださいバットには片手でしっかり握られた跡が。
じゃあ死んだ人間が人を殺したってことですか?あんまり言わないでよそういうの。
怖くなるから。
(三宅)あの…今回殺された松田さん15年前の鈴木将也君殺害事件に関わってたみたいです。
加害者として。
死者からの復讐…。
データは確認できました。
ありがとうございました。
みんな相模原西署から話が聞けた。
被害者は地元でも有名な不良グループの一員だったそうだ。
(半田)だが15年前に起きた金属バット撲殺事件によってグループは解散してる。
バットで?今回と同じですね。
主犯はグループのリーダーだった佐野祐介。
裁判の結果17年の懲役刑を受けて刑務所に収監された。
佐野の命令で見張り役をやっていたのが2人。
1人は今回殺害された松田純一。
そしてもう1人が前畑徹。
松田が連絡を取り合っていた相手だ。
(浦部)やはり15年前と今回の事件何か関係してるんすかね?
(半田)小宮山と浦部はこの前畑徹から事情を聴いてくれ。
(2人)はい。
三宅君悪いんだけど現場周辺の防犯カメラの映像を解析してもらえるかな。
はい。
(半田)青年お前はこの犯人が残したと思われる数字の解釈を大文字先生から聞いてくれ。
はい分かりました。
庵堂さん行きましょう。
今回は別行動です。
えっ?私1人で捜査します。
ちょっと…。
(大文字)これだけで分かれば私は名探偵になれますよ。
そうですよねすいません。
しかし犯人がこの数字を残した目的なら説明がつきます。
何でしょう?この犯人はあえて犯行現場に自分の痕跡を残しました。
はい。
これはアドラー心理学でいうところの注目喚起に他なりません。
つまり他者の注目を集め普通の状態から脱し特別な存在になろうとしている。
人を殺すことで特別になろうとしたってことですか?より正確に言うなら特別に悪くあろうとしたんです。
えっ?本来勉強であれスポーツであれ何かしらの結果を残すためには一定の努力が必要になりますよね。
もちろんです。
健全な努力を重ねいい結果を出して周囲から認めてもらえれば問題ありませんがその努力をおっくうに感じる人がいる。
もっと手っ取り早く他者から認めてもらいたいと願う。
このときに彼らはどうするか分かりますか?さあ?特別によくなることを諦め特別に悪くあろうとすることで他者の注目を集めようとするんです。
アドラーはこれを安直な優越性の追求と呼んでいます。
ちょっと待ってください。
だとしたら周囲から認められなくなった人たちはみんな特別に悪くあろうとすることでしか注目されないってことになりませんか?なぜ注目される必要があるんですか?あっいやそれは…。
そう。

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  多くの人は普通の自分を受け入れることができない。
そこでアドラーが大切にしているのが普通であることの勇気なんです。
普通であることの勇気…。
そろそろ講義の時間です。
今日はこの辺で。
(土方)「知れば迷いしなければ迷わぬ恋の道」
(道子)どうしちゃったんですか?急に。
今の土方歳三の一句ですよね。
さようでございます。
僕も好きなんですよ新撰組。
結構歴史オタクで。
気付いたんです私はもしかしたら土方歳三の生まれ変わりではないのかと。
(道子)それは絶対ないと思います。
ちょっと見せてもらっていいですか?それより青山さん相馬先生が呼んでましたよ。
帰りに寄ってくれって。
えっ?庵堂さんが?
(めい子)さっき1人で来たのよ。
(めい子)傷口の程度から犯人の性別おおよその年齢身長体重を割りだしてほしいって。
珍しいですねいつもなら相馬先生の見立ては必要ないって言うくせに。
一応解剖急いではみるって言っておいたけど何かあったの?えっ?いつもと様子が違った感じだったから。
そうなんですよ相馬先生も気になりました?いや私は別にどうでもいいんだけど。
(鈴の音)
(俊江)どうぞ。
ありがとうございます。
(俊江)今でもあの子がひょっこり帰ってくるんじゃないかっていつも思うんです。
バカですよねもう15年もたつっていうのに。
将也君の遺品を見せていただけますか?それが全部捨ててしまって。
私がいつまでもこんなんだからこのままじゃ駄目だって次男の夏輝が。
あのアルバム見せてもらっていいですか?あ…はい。
・すいません。
(夏輝)はい。
あの警視庁の青山です。
(夏輝)また刑事さんですか。
えっ?今中で女性の刑事さんが母と話してます。
そうなんですか。
失礼ですがあなたは?鈴木夏輝です。
鈴木…。
はい。
あっ将也さんの弟さんですか?はい。
ここで働かれてるんですね。
3年前に父が病気で亡くなったので僕が跡を。
そうだったんですか。
あの…昨夜の事件とうちが何か関係あるんですか?あっいや15年前の事件との関連を調べてまして。
もう終わったことですよね?いまさらまた母を刺激するようなことしないでください。
はいすいません。
こちらです。
(俊江)不良グループっていってももともとはただ仲のいい集まりだったんです。
それがだんだん悪いことするようになって。
だから将也はグループを抜けようとしていたんです。
それであんな目に。
(夏輝)母さん。
(俊江)ん?警察の人。
失礼します。
ありがとうございました。
庵堂さん…。
すいません今あの人が見てたページって?
(俊江)ああ…。
この彼って?
(俊江)夏輝の同級生の庵堂悠真君です。
将也とも仲が良くて弟のようにかわいがってました。
庵堂さん!ちょっと待ってください!待ってくださいって。
何ですか。
聞きましたよ15年前不良グループの仲間の中に悠真君もいたって。
15年前っていえば庵堂さんのお父さんがいなくなったのとおんなじ時期ですよね。
何か関係が…。
言ったはずです。
今回は1人で捜査するって。
お断りします。
僕は庵堂さんのバディなんですから。
私の課題に土足で踏み込まないでください。
(小宮山)「あいつが来たやられるかも」殺された松田さんはそうあなたに送っていました。
あいつって誰のことですか?
(前畑)助けてください。
お願いします助けてください。
お願いします!お願いしますお願いします。
佐野が仮釈放?
(浦部)ええ。
佐野祐介は少し前に仮釈放されてました。
松田と前畑に出所してすぐの佐野から連絡が来たそうです。
(半田)何だって?俺を売った恨みは忘れないって。
15年前佐野が鈴木将也君を殺害した翌日怖くなった2人は警察に自首をしたんです。
裁判の記録によると2人の証言が鍵となって有罪が確定していますね。
そして身の危険を感じた2人があのメールのやりとりを。
同じグループにいた佐野なら昔から持っていた将也君の遺品から指紋を採取して凶器に転写することも可能ですね。
それなんだがな15年も前の話だ。
仮に遺品が見つかってそれを利用したとしてもあれだけ鮮明に指紋が付くのはおかしいと鑑識の連中が言ってる。
(小宮山)だったらあの指紋はどうやって?分からん佐野は今どこにいる?
(浦部)仮釈放中は実家にいるはずなんですがここ3日間ほど帰ってきてないそうです。
佐野を捜し出せ。
(浦部・小宮山)はい。

(小宮山)前畑は1件目の松田と同じく仕事帰りに殺されました。
現場付近からは凶器に使ったと思われるバットが見つかっています。
バットからはまたしても鈴木将也君の指紋が。
(半田)今度は「六七」か。
何かの暗号ですかね。
FBI的にはどう解釈する?
(半田)聞くだけ無駄だ。
FBIと言ってもたった1日講習を受けただけだからな。
そうだったんですか。
分かったぞ文字に変換するんだ。
(小宮山)どうやって?
(浦部)ポケベルですよ数字を文字に変換してメッセージを送ってましたよね。
なるほどポケベルか。
(浦部)青山今から俺が言うとおりに書いてみろ。
はい。
(浦部)六五が「ほ」六七が「?」だ。
(3人)「ほ?」何ですか?これ。
何だろうな。
FBI研修受け直してこい!あの…1件目の現場付近の防犯カメラの映像を解析したんですけどいたみたいです。
いたって?犯人だと思われる男が。
これです。
(半田)スプレー缶持ってるなこいつが佐野か?もっと画像の解析度を上げてください。
はい。
悠真君!?お前知ってんのか?あっいや…。
(浦部)何だよ知ってることがあるなら言え!庵堂の弟だ。
(2人)えっ!?
(小宮山)どうして庵堂の弟がこんな所に?15年前不良少年グループの中に悠真君もいたんです。
まさか庵堂の弟が佐野の共犯なんじゃ…。
それは絶対にありません。
(浦部)じゃあどうしてこんな所にいるんだよ。
庵堂さん。
ちょっと来い。
(半田)15年前神奈川県警の庵堂刑事部長が突然失踪した背景には娘を誘拐した犯人が関わっている。
そんな噂が流れた。
お前が触れてほしくないプライベートな部分だと思って今まであえて触れずにいたんだが。
今回の事件とお前の過去は何か関係があるのか?1人で抱えるな!私情を挟めば目も曇る。
私情を挟んだことは一度もありません。
だったらどうして1人で追ってる?青山も同行させろ。
必要ありません。
この犯人は私の手で捕まえます。
庵堂!姉ちゃんどうしたの?私が来た理由分かるよね?何で事件現場にいたの?話して。
電話だぜ電話だぜ電話だぜ…。
バカ!音消しとけってお前!逃げて。
(小宮山)あっ待て!おい…すいませんすいません!待て!
(大文字)この事件のことならよく覚えています。
えっ?当時私は少年犯罪を教育臨床心理学の観点から研究していました。
そのときまだ学生だった土方君と一緒に欠かさず裁判傍聴に行ってたんです。
土方さんも。
あの事件はまさに安直な優越性を追求したばかりに起きた事件でした。
リーダーの佐野祐介君は普通であることを嫌い特別な存在であろうとした。
だから暴力という安直な手段を使って人の上に立っていたんです。
前に話していた普通であることの勇気が持てなかったってことですか?普通であることを拒絶する人の多くは普通であることを無能であると捉えてしまいます。
その気持ちなら僕は理解できます。
だってあえて普通を選択する必要なんてありませんよね。
どうしてですか?どうしてって…。
例えば猛練習に励んで金メダルをとったスポーツ選手なんかは特別な存在になりたいっていう目標や人生設計があったからこその成功者ですよね。
普通のままでいいんだったら何の練習も努力もしなくなりますよ。
では逆に質問しましょう。
同種目で金メダルを目指す人のうち何人の人が金メダルを獲得できると思いますか?それは1人です。
金メダルをとれなかった人特別な存在になれなかった人の人生は失敗ですか?いやそういうわけじゃ…。
特別であることを目指す生き方っていうのは金メダル以外を認めない生き方なんです。
一方アドラーはこう考えます。

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  私たちは常に今ここを生きてる。
たとえ計画どおりにいかずに別の道にたどりついたとしても今ここが充実してればそれでいいのだと。
過去にどんなことがあったかなどあなたの今ここには何の関係もないし未来がどうであるかなど今ここで考える問題でもない。
過去にとらわれず未来におびえない。
今ここを真剣に生きるそれだけでいいんです。
たとえ普通であっても。
今ここを…。
この事件は過去にとらわれた人が巻き起こした事件でしょう。
そしてそれを追っている彼女もまた同じです。
庵堂さんも?彼女は今ここを生きてません。
この先庵堂君は過酷な過去と向き合う必要があるでしょうね。
そしてそれは彼女にとってとてもつらい道のりになるはずです。
何やってんだお前ら!
(小宮山)いや…。
こいつが携帯の音鳴らしたから。
(半田)はあ!?どういうことだ!いやちょっと久しぶりにこれから連絡が…。
すいません!ハァ…。
さっき鑑識から連絡があった。
現場からは佐野の指紋も庵堂悠真の指紋も見つかっていないと。
はっきりしてるのは凶器に付着していた鈴木将也君の指紋だけだ。
まさかホントに死人の犯行だって言うんですか?んなわけないだろ。
とにかく庵堂も弟も佐野も行方が分からないんじゃ話にならん!さっさとまとめて見つけだせ!
(小宮山・浦部)はい。
(三宅)あの…。
(半田)はい?佐野の居場所が分かりました。
ネットの掲示板にそれっぽいことが。
(佐野)ムショの飯っつってもさ年末にはちゃんと年越しそばとか出るからね。
(女性)そうなの?普通じゃん。
もっと悲惨なのかと思ってた。
まあ規制はあるけどな。
酒たばこ駄目でしょ。
まああと女も…。
もうやめてよ何やって入ってたの?それは秘密。
え〜教えてよ。
(佐野)あとで。
ちょっとトイレ行ってくる。
(小宮山)ありがとうございました。
すいませんあの…。
あ…この男来てませんかね?
(女性)さっきの人じゃない?今一緒に飲んでたんですけど。
(浦部)いたの?
(小宮山)あの今は?
(女性)トイレに行きました。
(小宮山)トイレ?
(女性)はい。
(小宮山)ありがとうございました。
すいません。
姉ちゃん大丈夫なの?こんなことして。
同僚たちが私をつけてたのは知ってた。
でも私は2人で話したかった。
だから…。
《逃げて》2人を殺したのは佐野さんだよ。
じゃあ何で悠真が現場にいたの?佐野さんに指示されて動いてた。
指定する時間と場所に行って赤いスプレーで数字を書けって言われて。
何で佐野の言いなりに動いたの?言うことを聞いたら教えるって言われたんだ。
教えるって何を?お父さんの居場所。
どういうこと?
(悠真)お父さんとお母さんが離婚して姉ちゃんとも会えなくなってさみしかった。
転校先の学校でもいつも1人で。
そんなときに遊ぼうって声かけてくれたのが鈴木先輩だったんだ。
最初は佐野さんたちもいて楽しかった。
でも佐野さんが高校やめたぐらいのときから荒れ始めて。
無理やり万引させられたりして。
(悠真)逆らうと暴行を受けた。
それを鈴木先輩が注意したら逆ギレしてみんなでリンチするって。
だから僕はすぐにお父さんに連絡したんだ。
《仲間が殺されちゃうよ助けてよ!》
(悠真)お父さんは自分が話すからお前は行くなって。
だけど翌朝鈴木先輩は殺されてお父さんはそれっきり戻ってこなかった。
佐野さんを問い詰めようとしたんだけどすぐに逮捕されて。
裁判になったらお父さんがどうなったのかも分かると思ったのにお父さんのことは誰も口にしなかった。
僕のせいなんだ。
僕のせいでお父さんは…。
話してくれてありがとう。
15年前お父さんに何があったのか。
佐野は何か真相を知ってるかもしれない。
大丈夫私が捕まえて聞きだすから。
(バイブレーターの音)あと1人死ぬ。
(悠真)鈴木先輩が殺された場所だよ。
きっと次に殺されるのは僕だ。
あっ。
解剖の結果が出た。
ありがとうございます。
頭蓋骨陥没骨折。
犯人は相当な力で殴ってた両手を使ってね。
両手で?
(由稀菜)《バットには片手でしっかりにぎられた跡が》片手で振り抜いただけじゃここまでにはならない。
犯人は死んだ人の指紋を細工したって聞いたけどバカよねどうせ細工するんなら両手の指紋付ければよかったのに。
確かにそうですよね。
何で片手だけだったんだろう。
(バイブレーターの音)はい。
青山です。
私のポケットの中に携帯を入れたのはやっぱりあなたでしたか。
はいいつでも連絡できるようにと思って。
何回言ったら分かるんですか今回は私が…。
庵堂さんがどう思おうと僕はあなたのバディです。
今までも…。
そしてこれからも。
相馬先生から解剖所見預かりました。
今どちらですか?もう必要ありません。
今夜には全てが分かります。
えっ犯人が分かったんですか?私が捕まえます。
ちょっと待ってください!
(通話の切れる音)指紋を転写する方法?はいどうやって15年も前の指紋を手に入れて細工したかが分かれば犯人にたどりつけると思うんです。
あ〜ありがちなのは遺品から採取するやり方だけど今回はずいぶん前の話だしそもそも遺品もないんだよね?はい。
じゃあ無理100%無理。
いやでも絶対何か方法が。
お願いします早くしないと庵堂さんが…。
(由稀菜)例えばですけど過去のものを今に復元できる何かがあれば話は別じゃないですか?過去のものを今に…。
ありがとうございます。
結構な量があったんですね。
弟の夏輝が写真が趣味でよく撮ってくれてたんです。
見つけた。
連続殺人の犯人あなただったんですね。
殺されて当然だろ!15年前のあの日から俺たち家族をどん底に突き落とした連中だ。
親父も母さんもあの日からおかしくなったんだ。
体壊して俺が面倒見るようになって工場まで継いだ。
楽しいことなんて何一つなかった!なのに何もなかった顔して結婚した。
俺はこんなに苦労してるのに毎日楽しそうに笑ってた。
人殺しのくせにたった15年で出てきて遊びまわってたんだよ!何で悠真まで殺そうとしたんですか?こうなったのはそもそもこいつが約束破ったせいなんだよ。
(夏輝)兄ちゃんがリンチされるかもって知って俺はこいつに頼んだんだよ。
お前の父親は刑事なんだから助けてくれって。
でも…。
こいつの父親は助けに来なかった。
そのせいで兄ちゃんは死んだんだよ。
俺の人生はこいつらのせいでめちゃくちゃにされたんだよ!だから俺には復讐する権利があるんだよ!その考え明確に否定します。
被害者の遺族として深い傷を負った気持ちは僕には計り知れません。
だけど今うまくいっていないのを過去につらい出来事があったからだと決め付けるのは絶対に間違ってる。
そんなのただ過去を言い訳に使ってるだけです。
あなたはもっと今ここを生きるべきだったと思います。
ここの場所は悠真に聞いたんですね。
お礼なんていいですよ僕は…。
私のバディだからですよね?はい。

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  行きましょうまだ事件は終わっていません。
あなたの家には将也君の遺品はありませんでしたが15年前にあなたが撮った写真のデータなら残っていました。
あなたはそのデータを使ってバットに指紋を付ける細工をしたんです。
海外の不正ソフトを使ってデータから指紋を抜き出し抜き出した指紋をあたかもバットをにぎったかのように貼り付けていった。
片手しかバットに指紋が付けられていなかったのは採取に使ったデータそのものが右手しか写っていなかったからです。
(小宮山)そもそもどうやってそんな知識を得たんだ?ポストに差出人不明の手紙が入ってたんだ。
それがこれですか?ああ。
この中にこのカードが。
ここにアクセスしてチャット上で一連の犯行のアドバイスを受けていたっていうのか?
(夏輝)殺す場所と時間それと凶器には兄の指紋を付けたバットを使えって。
言うとおりに動けば佐野に全部罪を着せられるって言われたんだ。
だから好きなだけ殺せって。
話していた相手の名前は?ハンドルネームで「メシア」メシア?救世主か…。

(店内のBGM)マジないわホント。
あ?何だよお前。
教えてください15年前私の父に何があったのか。
お前の?あなたが鈴木将也君を殺した日私の父が止めに行きましたよね?いや誰も来てないけど。
そんなわけない!私の父は止めに行くと言って家を出ていったんです。
俺ホントに何も知らないんだけど。
お前さっきから何言ってんだよ?佐野は無関係だった嘘はついてないと思う。
だったらお父さんは何で…。
分からない。
姉ちゃんあのとき俺が…。
悠真!あなたのせいじゃない。
お父さんの時計がお父さんの居場所に導いてくれる。
そんな気がする。
だから姉ちゃんが持ってて。
分かった。
必ず見つけるから。
(三宅)駄目ですね。
このサイト海外のサーバーを幾つも経由していて場所の特定すらできませんね。
(半田)そうか。
それから悠真君に送られてきた3件のメールも佐野本人から送られてきた物ではありませんね。
(浦部)どういうこと?
(三宅)このサイトと同じIPアドレスが使われています。
これも佐野に扮した誰かから送られてきたものです。
あの数字の謎も残ったままだしすっきりしませんね。
誰なんだ?メシアってのは。
今青年を大文字先生のとこに行かせて今回の事件の経緯報告と分析を依頼させてる。
今回だけではありません。
以前も犯人の知らないところで犯罪がサポートされていることがありました。
《大学の防犯映像の解析を全部したんですけど遺体を運び入れた搬入口の映像だけが消えていたんです》これも同一人物かもしれません。
一つずっと気になっていることがあります。
どうしてこの事件に弟を関わらせたのか。
確かにずいぶん手の込んだやり方をして巻き込んでるな。
この事件は私への招待状だったんです。
18年前に起きた私の誘拐と15年前の父の失踪。
この2つに関わるメシアという人物からの。
警視庁の青山です失礼します。
失礼します…。
あれ?大文字先生!先生?ハァ…。
「上杉暗号」「め」「し」「あ」
(牧師)神よ願わくば私に変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと変えることのできる物事を変える勇気とその違いを常に見分ける知恵とを授けたまえ。
(大文字)《この先庵堂君は過酷な過去と向き合う必要があるでしょうね》《そしてそれは彼女にとってとてもつらい道のりになるはずです》どうしたんですか?あっ…ハァハァハァハァ…。
2017/03/02(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>嫌われる勇気 #08[字][デ]【死者からの復讐!?連続殺人犯からの招待状】

殺害現場に残された謎のメッセージ!次々と明らかになる真実…蘭子の弟が事件に関係?15年前の事件が引き起こした『安直な優越性の追求』…今、ここを生きよ。

詳細情報
番組内容
医療機器メーカー勤務の松田が、バットで頭を殴られ殺害された。現場の外壁には、赤いスプレーで「六五」というメッセージが残されていた。
翌日、蘭子(香里奈)らが捜査会議で話していると、鑑識の由稀菜(岡崎紗絵)が、凶器のバットに付着した指紋の該当者が見つかったと駆け込んでくる。その人物は、15年前に殺害された中学生の鈴木将也だという。しかし、バットは5年前に製造されたもので、鈴木の指紋が付くことは
番組内容2
ありえないと説明。その時、三宅(桜田通)が、15年前に鈴木を殺害した加害者の1人が松田であることを突き止めた。
かつて松田は、有名な不良グループの一員だった。鈴木殺害の主犯は、グループのリーダーの佐野。見張りをしていたのが、松田と前畑という男だった。佐野は、17年の懲役刑を受け服役中。松田と前畑は、普通の生活を送ってはいるが、松田は何者かに命を狙われている、と前畑に知らせていた。
半田(升毅)は
番組内容3
青山(加藤シゲアキ)に大文字(椎名桔平)のところへ行き「六五」の解釈を聞いてくれと命じる。青山は蘭子に声をかけるが、蘭子は何かに気を取られている様子で、今回は別行動だと言い、出て行ってしまう。鈴木の実家を訪れた蘭子は、母親に鈴木の遺品を見せてほしいと頼む。しかし母親は、次男がすべて捨ててしまったのだ、と明かした。同じ頃、青山は、鈴木の実家に隣接する作業場で次男の夏輝(高杉真宙)から話を聞いていた。
出演者
香里奈 
加藤シゲアキ(NEWS) 
相楽樹 
戸次重幸 
丸山智己 
桜田通 
飯豊まりえ 
岡崎紗絵 
寿大聡
 ・ 
正名僕蔵 
升毅 
椎名桔平
スタッフ
【原案】
岸見一郎 
古賀史健「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社) 

【脚本】
徳永友一 
大石哲也 
ひかわかよ 

【音楽】
得田真裕 

【主題歌】
大塚愛 「私」 

【オープニングテーマ】
NEWS 「EMMA] 

【企画】
渡辺恒也 
橋爪駿輝 

【プロデュース】
目黒正之 
井元隆佑 

【演出】
池澤辰也 
及川拓郎 
星野和成 

【制作】
フジテレビ 
東映