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セリフ書き起こし べっぴんさん 一週間 第15週「さくら」 2017.01.15

その後も降り続く見込みです。
(ミシンの音)
(麻田)ゆがんどるやないか…。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」
(すみれ)麻田さんこんにちは。
(麻田)ああさくらちゃん。
もうすぐさくらが入学式なんです。
さくらに靴を作って下さい。
麻田さんの靴をさくらに履かせたいんです。
はい…。
(さくら)お靴ってどうやって作るの?革を切って針と糸で縫い合わせるんです。
(さくら)針と糸?
(麻田)ええ。
麻田さんの靴はね履くと幸せになる靴なのよ。
(さくら)さくらも幸せになる?もちろんよ!
(さくら)うれしい。
しかし…
(4人)事件や〜!

 

 

 


(時子)えらいこっちゃで!どうしたの?これ…。
えっ!?
(綾子)偽物や!
(紀夫)偽物?
(千代子)よう見て!
(良子)糸がほつれてる!
(君枝)縫い目もガタガタよ。
キリスアの子ども服ですよ〜。
こんなに安く買える子ども服はほかにはない!
(良子)キリス…ア?
(明美)これキアリスの偽物やろ。
何やワレはコラァ!私らは本物のキアリスや。
(玉井)これも本物のキリスアやけど。
久しぶりやな。
偽物を作られたら困ります。
あぁ!?ほんまにキアリスのものやと思ってしまう人もいると思います。
えっ?これちゃうの?
(足立)違いますよ!着心地も触り心地も全然違うちょります!そやけど私らには偽物で十分!そうや!本物のキアリスは子ども服のくせに高すぎるんや!
(玉井)そういうこっちゃ。
その夜の事です
(さくら)お帰りなさい!麻田さん。
さくらちゃんの靴なんですがお断りさせて頂けないでしょうか?どうかしたんですか?年いうか…なかなか思うように作れんようになってしもうて…。
手も思うように動かんのです。
分かりました。
すまんなぁ。
嫌や。
あさやさんお願い。
さくらの靴を作って!
それからしばらくして…
私の靴作ってたの?作って下さい!お願いします。
麻田さんが想いをこめて作った靴をさくらに履かせてやりたいんです。
分かりました。
うん。

(麻田)完成致しました。
わぁ…。
私が作る最後の靴です。
麻田さん…?完璧な靴をよう作る事ができなくなり自信が持てなくなりました。
けどすべき事をするだけやとこの靴を作りました。
すべき事…。
本物を作る。
想いをこめて作る。
どんな事があってもそれを貫き通す。
それだけです。
ありがとうさくらちゃん。
靴屋人生の最後を温かい思いで終える事ができました。

(客)どうなってんのこれ!1回洗濯したらデロンデロンやないの!私もよ!文句言いに来たけど言うまでもないな。
本物は絶対に負けへんのや。
そして春になり…
(麻田)よう似合うてますなぁ。
ほんまにありがとうございました。
キアリスの社長も辞めさせてもらおうと思うてます。
えっ?麻田さん…。
(麻田)今ようやくみんな前を向いて歩こうとしています。
前を向こうと顔を上げる事ができればそこに見えるんです。
「勇気」「愛情」「信頼」「希望」。
麻田さん…。
大丈夫。
行ってきます。
行ってらっしゃい!
キアリスは10周年を迎え事務所はあさやの元店舗に移りました

(紀夫)おはようございます。
キアリスでございます。
・大急の小山です。
お世話になってます。

(小山)大変なご用命を頂いた!今度お生まれになる皇太子ご夫妻のお子様です!えっ!?どなたから?こう…ここ…皇太子ご夫妻のお子様や。
えっ!?
(はな)
この事がきっかけでキアリスの名は日本全国に知れ渡るところとなり…
富山から買いに来たがやちゃ。
富山…ありがとうございます。
私は東京からわざわざ買いに来たの。
「おいしそうね頂きます」…。
君枝ちゃんの家の製作所も大きくなりました
さくら。
高校どこを受験するか決めた?まだ…。
どこでもいいのよ。
さくらが行きたい所やったら。
お母さんが行ってた学校行こうかな。
ああうれしいわぁ!いい子に育ってくれてよかったなぁ。
そやから私も安心して家を空けられるのよ。
ありがとうねさくら。
うん。
(教師)始め!
しかしさくらの高校入試の日
(教師)どうしました?棄権ですか?白紙で出そうとしたんやけどそんな勇気あらへんかった。
それでよかったんや。
困るのは結局親やない。
自分自身やからな。
健ちゃんはどうやった?全部できた。
合格やろ。
すごいなぁ!関西で一番の進学校やのに。
さすがやわ!あった!さくら。
(紀夫)どうやった?合格してた。
あ〜よかったやないおめでとう!ハハッ!今晩は大丈夫やろな?もちろんよ!
(紀夫)お祝いしよう!はい!
ところが…
(足立)えっ?はい…。
東京の松島屋から来週の月曜からの展示販売用の商品が届いちょらんち。
えっ?まだ間に合う。
これから届けよう。
タケちゃん製作所行って在庫かき集めて。
私はお店の方見てくる。
はい。
(喜代)遅いですねぇ。
・・
(さくら)はい坂東です。
お父さんとお母さんねこれから急に東京に行く事になったの。

(さくら)え…?ごめんね。
お祝いは改めてするね。
分かった。
そしてさくらと健太郎の入学祝の日
(良子)こんにちは。
(勝二)お邪魔します。
(君枝)龍ちゃんよね?フフフッ。
「フフフッ」やないでしょ!痛い!ちゃんと挨拶しなさい。
家の中ではサングラスを取りなさい!いやいやいやこれが俺の今の正装やから。
アホか!乾杯!
(一同)乾杯!
(明美)3人ともあないに小さかったのに。
もう子育ても終わったようなものやな。
(良子)健ちゃんとさくらちゃんはね。
子育てが終わったいう事は私たちもう大人いう事よね?そやで。
俺たちは大人や。
僕らはまだ未成年で食いぶちを稼いでいる訳でもない。
健太郎はなぁ確かに勉強はできる。
そやけどなそれだけやったら「井の中の蛙」なんや。
お前らは世の中がどれだけ楽しいか知らへんやろ?何?それ。
世の中はなぁ今モダンジャズなんや。
モダンジャズ?
(龍一)しゃあないなぁ!幼なじみのよしみでお前らの世界を広げたるわ。
龍一が2人を連れていったのは…
大人たちが集うジャズ喫茶でした
3人?
(龍一)おう五月。
どういう仲?
(龍一)幼なじみやな。
2人とも俺の1つ下や。
(五月)ああそれやったら私の1つ年下やね。
えっ?大人っぽいですねぇ。
うれしい。
(すず)いらっしゃい。
(龍一)ママ!かいらしい子やねぇ。
おお!二郎ちゃん二郎ちゃん。
俺の連れや。
(二郎)ああ…。
そうや。
来週二郎たちのバンドが三宮の青い月に出るんやけど。
(龍一)ナイトクラブや。
ナイトクラブ?
(五月)どう?お前らが来るようなとこやない。

(龍一)ええぞええぞ!二郎ちゃん!
(喜代)さくらお嬢様。
頭が痛い。
風邪やねきっと。
(せきこみ)
(喜代)すみれお嬢様!さくらお嬢様が…。
さくらが風邪やなんて珍しいねぇ。
お父さん学校に電話してくれる?ああ。
ちょっと寝るね。
喜代さん。
ちょっと眠ったらようなったわ。
(喜代)ああそれはよかった。
今から学校行くわ。
(すず)はい。
(五月)ありがとうママ。
どうぞ。
ママ…。
(五月)私にとってはほんまのママみたいなもんやな。
家出してもう何か月やろ?家出?4か月か。
どこに住んでるの?
(五月)裏のアパート。
1人で?彼氏と同せい。
ど…同せい?そないに驚くような事?ううん…。
明日青い月来るやろ?うん。
いろんな人が来るよ。
普通やったら会えんような人が。
(紀夫)テスト勉強?みんなで集まってやろう言うてるのやけどいいかな?お父さんも挨拶に行くわ。
ん?何ぞ菓子折でも持って。
菓子折やったら私が買っていくわ。
(紀夫)そうか?
(さくら)うん。
キアリスでは新入社員の採用試験を行う事になり…
では最後に動物の絵を描いてもらえますか?
(西城)絵は…苦手なんです。
うまい下手で見る訳ではないので大丈夫ですよ。
(さくら)健ちゃん…。
どこへ行くんや?ナイトクラブか?そうよ。
そんな盛り場に行くもんやないで。
変なやつもいっぱいおるやろし。
健ちゃんが行かないのは勝手やけど私にまで押しつけないでよ!
(五月)ええやない。
(健太郎)さくら…。
行こう。
いつもので。

(歓声)
(紀夫)僕はこの人がええんやないかと思うてる。
あっ私も。
(明美)賢そうやった。
しゃべりも上手やったし。
私はこの人いいと思うてるんですけど。
(紀夫)記憶にあらへんなぁ。
(明美)確かおとなしそうな人やったよねぇ。
でもこんな絵を描くのよ。
(君枝)かわいらしい絵やなぁ。
私はここが大事やと思うんです。
子どもみたいな気持ちを持ってるいうか…。
健太郎すごい世界やろ?知らへんかったやろ?
(拍手と歓声)さくら行こう。
子どもは早帰った方がええ。
今夜はもう十分楽しんだやろ?早帰れ。
私は子どもやない。
(龍一)二郎ちゃん二郎ちゃん。
エイスの社長が来たって!
(栄輔)よう。
二郎決まってるやないか。
(二郎)ありがとうございます。
(紀夫)まず即戦力を育てて余力が出来た時に採用したらええんやないやろか?即戦力になると思うて言うてるんです。
もうどうするのよ〜。
2人採用したらええんちゃう?お願いします。
そこまで言うなら2人採用しよう。
はぁ〜よかった。
倒れそうやわ。
(龍一)さっきの栄輔さんを見たか?かっこええやろ?何してる人なんや?
(龍一)ファッション関係の会社の社長さんやエイスいうな。
神戸に住んでる若いもんの間やったらもうそらすごい人気者なんやで。
なあ?二郎ちゃん。
(二郎)栄輔さん。
ああ。
わしが着とるこの服も一式やるわ。
えっ!?ええんですか?そのかわりエイスの服やって宣伝してくれよ。
はい。
もちろんです。
(栄輔)え?君はなしや。
ガ〜ン!かわいいな〜高校生やろ?え…?ヘヘヘッ。
いじめんとってやさくらの事。
さくら…?君さくらいうんか?はい。
ええ名前やな。
俺の幼なじみなんです。
母親同士が女学校から仲ようて一緒に店やったりとかしてるんです。
(五月)店?何の?
(さくら)ベビー服とか子ども用品の…。
君名字は?坂東です。
坂東さくらです。
(さくら)好き〜。
あの〜お会いした事ありますか?いや…。
玉井帰るで。
気ぃ付けて帰りや。
(紀夫)ごめんね。
ちょっと通らせてもらう。
おい!気ぃ付けや!さくら?まさか…。
2017/01/15(日) 11:00〜11:20
NHK総合1・神戸
べっぴんさん 一週間 第15週「さくら」[字]

体力の限界を感じた靴職人の麻田(市村正親)は、最後の靴作りに挑む。時代が進み、昭和34年。キアリスは大きく成長し、すみれ(芳根京子)は仕事と家庭の両立に悩む。

詳細情報
番組内容
すみれ(芳根京子)は、靴職人の麻田(市村正親)の元を訪れ、娘のさくら(栗野咲莉)の入学式用の靴を注文する。引き受けた麻田だったが、実はある悩みを抱えていたのだった。そして時代は進み、昭和34年。キアリスは十周年を迎え、全国的に知れ渡る企業に成長。君枝(土村芳)の息子・健太郎(古川雄輝)、良子(百田夏菜子)の息子・龍一(森永悠希)、そしてさくら(井頭愛海)は15歳と思春期を迎えていた。
出演者
【出演】芳根京子,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,市村正親,永山絢斗,田中要次,平岡祐太,宮田圭子,松下優也
原作・脚本
【作】渡辺千穂