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字幕書き起こし 情熱大陸【井上浩輝/日本人初!『ナショジオ』絶賛ネイチャー部門1位の写真家】 2017.02.19

どうやら彼はキタキツネに思いを伝えられるらしい
(井上浩輝)ウォオ〜
地面に寝転ぶと同じように応える

 

 

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(シャッター音)ウォオ〜!ウォ〜!
写真家・井上浩輝38歳
今キタキツネが何を言っているかというと…
去年撮影した一枚の写真が一躍世界の注目を集めた
空が淡いピンクに染まる夕暮れの雪原をつがいで走るキタキツネ
このカットが雑誌「ナショナルジオグラフィック」主催のコンテストで日本人として初めてネイチャー部門第1位に輝いたのだ
「とても繊細で見る者がキタキツネと親密な時を過ごすことができる」
そう絶賛された
無名だった写真家の毎日は一変
トークショーに招かれることもあれば写真展の依頼も相次いでいる
うわ〜…ハハハハハどこから見てももう
野生動物が持つ高潔さ
未知の世界を見上げる子ギツネの期待と不安
親と子の情愛
どれも皆ワンカットに物語が感じられる
見る人が何かこう…まるで人のように自分がその動物であるかのようにあるいは自分がそんな感情を過去に持ってたんじゃないかというのを僕の写真の中で思ってくれればそりゃあ面白い体験になるのかなと
井上はSNSを通じて写真家としてのキャリアを築いた
「そうだよな」とSNSですからフェイスブックは「いいね!」いっぱいもらえばいいじゃねえかとそして画面を拡大してもらえばきっとリーチ数っていってそれを見た人の数がどんどん増えていくぞと
インターネットに投稿した写真が世界22万作品から2億人が選ぶ10作品に選出されたのは3年前
そこを使ってるというところが一番新しいんじゃないですかね
今年の冬も地元・北海道でキタキツネを追い続けていた
さすがに動物と待ち合わせまではできない
なかなかここ歩かないんですよ横切ったのは何となく見たことあるんですけどねただ全然違う季節で
どうしてもこの丘の稜線を行くキタキツネを撮りたかった
それも冬場の朝夕月に数回しかピンクに染まらない空の下で
いたいたいたいた…いたいたいたいた
孤独なキタキツネと孤独な写真家
似た者同士だ
そろそろあいつら昼寝の時間ですね
自宅を出るのはいつも日が昇る前だった
今日は一日中雪のようですね多分ちらちら小雪がずっと舞ってるようなそんな天気ですね
たとえ忙しくなってもキタキツネの撮影だけは欠かさない
ナショジオのあとですか?いや〜もうものすごく忙しくなりましたねでも…
車でおよそ30分
好んで向かう撮影地は丘の町・美瑛町
白銀のなだらかな斜面には春から秋にかけて麦やジャガイモの畑がパッチワークのように広がる
写真家を志してまだ5年足らず
撮影技術や野生動物の生態は何もかも独学
世界中にあふれる美しくユニークな写真だけが師匠だという
「こんな写真が撮りたい」

 

 

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思い描いたイメージをどこまでも追求するのが信条だ
そうですねこれキツネの跡ですよねこっちがキツネだ
好物のネズミを探し歩いた足跡はまだ新しかった
違いますねホント何でもキツネに見えてきちゃう
撮影中の食事は素早くとれるものに限っている
食べている間も気は抜けない
やっぱり…う〜ん何か…こんにちは
日が昇りきるとキタキツネは巣の中に籠もってしまう
これマスターこれ「写真買いたい」って来ましたよこれまたお〜また向こうから?はいまた来ましたねおお〜今回はコロラドUSAって書いてますほうコロラド…デンバーかいいですね
名誉ある受賞で世界各国から写真を買いたいというメールが入るようになった
モチーフはキタキツネに限らない
雄大な北海道の風景
秋の色
冬の日の太陽のいたずら
プリントも発送も原則としてひとの手に頼らず自分で行う
ケルンの方が買ってくれてこう北海道産のカエデの木で作ったフレームの中に入れたんですよね
このサイズで値段は最低でも1枚1000ドル
今なら11万円ほど
それでも生活にゆとりはなかった
何せ北海道では車が頼り
ガソリン代がばかにならない
月4万か5万ぐらいかかるんですよガソリン代今日は124円1日100km多い時で200kmぐらい走りますよね広いんですよハハハハ
夕暮れ
キタキツネが再び動きだす時間を見計らって雪原に目を凝らす
丘の稜線を見渡せる場所に車を止めてひたすら待った
はぁ〜…晴れの予報だったのに雪降ってきましたねフロントガラスに水滴がつき始めましたな〜んて独り言をずっと言ってないと耐えられないんですよ
1979年札幌の生まれ
父親は美術館の学芸員で写真が趣味だった
高校時代母親をがんで亡くしたこともあり医学部を目指す
だが4浪の末に諦めた
法学部に進んで司法試験に3度挑んだがこれも果たせず
人生を変えたのがSNSを通じた写真の投稿だ
この日写真好きの父親・研一郎さんが展覧会をのぞきに来た
いや〜これ撮れてよかったよホントになかなかね大器晩成なのかよく分かんないけどもいろいろやりたいことがね多すぎるというか好奇心があるというかそういうところもあったんだろうと思うんですけどまぁそういう意味で多少心配はしていたんだけどもまさかこういうかたちでね進み始めるとは僕も思わなかったですけどね
不遇の日々から芽を出したのはきっと父親のDNAだ
(風の音)
吹雪が続くとキタキツネは姿を見せなくなった
こんな時井上は野生動物が闊歩する知床へよく足を延ばす
もちろん狙いは決めていた
木立の間に何やら発見
お〜いるいるいる
相手を驚かせたら自然な表情は撮れない
近づいていったのは20分後
額に雪をつけたエゾシカがいる
(シャッター音)ハハハ…まずい足埋まった
(シャッター音)んっ!よいしょはぁ…
思いどおりの写真が撮れた
遠出した日は車が宿になる
撮影した無数のカットから納得のゆくものを選んでSNSに投稿
よし…
たくさんの「いいね!」を期待して一日が終わる
あぁ〜…
これが井上の日常
独りぼっちの撮影には時々自分へのご褒美がある
こんばんはどうもですはいはいどうもです
大好物のラーメンにありつくと身も心も幸せになる
ささやかな贅沢は安上がりだった
あ〜うまいです
井上は4人きょうだいの長男
はいじゃあ乾杯
(一同)乾杯
久しぶりに弟が暮らす札幌にきょうだいが集まった
次男は弁護士
三男も弁護士を目指している
一番電話通話時間長いハハハいやいやいや…
妹の夫も弁護士
だから俺もね…
このごろようやく長男の面目が立ったところだろうか
フィアンセの史江さんとは学生時代に知り合った
楽しそうかもしれないねこんなことあったあんなことあったって全部言うもんね何撮れた何撮れたっていうのも全部見せるもんね
写真には答えがない

 

 

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職業にしようと決めた頃はまるで迷路を歩むようだった
一番つらかったのは写真家になりたいんだけど「なる」って周りに言えないままこっそり写真を撮り続けてた時そしてその時なかなか評価されなかった時やはり僕を応援してくれる人たちが急増してくれて感謝してますね
ピンクの空と丘を行くキタキツネ
妄想の構図を胸に井上は美瑛の丘に通い続けた
傑作を撮れるかどうかはその根気に懸かっている
一回歩くと同じ所を何日か続けて歩く傾向があるような気がするんですよね
午後4時
理想の色に染まろうとする景色の中に足跡があった
その時だ
すげえこっち来るな来た来た来た…いやいやいやいやいや…
現れた
慌てて飛び出せば警戒されてしまう
慎重だった
ポジションを決め呼吸を整えてカメラを構えた
キタキツネはまるで井上の思いに応えるように稜線に向かう
だがシャッターはまだ切らない
夢にまで見てきた構図は一瞬だった
(シャッター音)
風の冷たささえ忘れている
久しぶりに撮りましたいや〜ピンクでしたね〜いや〜久しぶりでしたはぁ〜
ひょっとするとこれは井上の自画像だろうか
納得のいくワンカットをものにしてラーメンの味はとびきりだ
フェイスブックに飛び込んでくる世界中からの「いいね!」が写真家・井上浩輝をまた奮い立たせる
この刀で侍ジャパンの主砲は世界を斬る
次回は世界一奪還へ侍ジャパンの主砲…
2017/02/19(日) 23:00〜23:30
MBS毎日放送
情熱大陸【井上浩輝/日本人初!『ナショジオ』絶賛ネイチャー部門1位の写真家】[字]

写真家/井上浩輝▽ピンクの空と大自然!写真家を志してわずか5年、専門学校で学んだ経験は無くカメラも動物の生態も全て独学…北海道美瑛でキタキツネ追う38歳に密着!

詳細情報
番組内容
北海道の夕暮れ時。淡いピンク色の空の下2匹のキタキツネが雪上を駆ける美しい一枚の写真が去年、世界中で大きな注目を集めた。撮影したのはカメラマンの井上浩輝。SNSの写真投稿サイトから火がつき、現在は依頼がひっきりなしに。だが、どんなに忙しい時もキタキツネがエサのネズミを求めて行動する時間帯は美瑛の丘へ。気温マイナス10度、車中泊をしながら3ヶ月。空が淡く染まり出したその時、彼の目の前に現れたのは…。
プロフィール
【写真家/井上浩輝】
1979年北海道札幌市で4人兄弟の長男として生まれ、母の死をきっかけに医学部を目指すが叶わず新潟大学法学部へ。卒業後、北海道でキタキツネを中心に動物写真の撮影を開始。大自然の春夏秋冬を繊細に写し出し、雑誌『ナショナルジオグラフィック』の“トラベルフォトグラファーオブザイヤー2016ネイチャー部門1位”他受賞多数。SNSから飛び出した新しいタイプの写真家として注目される38歳。
制作
【製作著作】MBS(毎日放送)
【制作協力】ジェノム