今年僕斎藤工は初めてKinKiKidsに出会い2人の写真を撮らせてもらった。
きっかけはテレビ番組のロケだった。
2人がまとう独特な空気に惹かれどうしても写真を撮ってみたいという気持ちになった。
これいいぞ。
僕らはなぜ2人に惹きつけられるんだろう。
彼らがデビューしてもうすぐ20年。
「SONGS」カメラが捉えた2人の素顔と飾らない言葉。
KinKiKidsの魅力の秘密を探る。
お願いします。
今回はあえて2人別々に話を聞いた。
2人はお互いへの思いを本音で語ってくれた。
2人は15歳で既にトップアイドル。
クラスの女子たちはいつも彼らを話題にしていたのを覚えている。
CDデビューもしていないのに最初のコンサートは武道館。
人気が爆発した。
当時2人は何を考えていたんだろう。
デビュー曲「硝子の少年」。
作詞は松本隆作曲は山下達郎。
青春の儚さと輝きを描きKinKiKidsのイメージを決定づけた曲だ。
KinKiKidsの活動と並行して2人が行っているソロ活動。
その世界は対照的なものだ。
華やかにショーアップされた光一さんのソロライブ。
ダンス照明演出が緻密に計算されたエンターテインメントだ。
一方剛さんが自分を表現する世界として選んだのはファンクミュージック。
楽器を独学でマスターし凄腕のミュージシャンたちと渡り合っている。
今年21年ぶりの武道館ライブに臨んだ2人。
全く違う個性がどうやって一つのステージを作るのかリハーサルをのぞいてみた。
光一さんの性格がよく表れていたのがダンスのリハーサル。
自分が納得するまで細かい振り付けを徹底的に突き詰めていた。
一方剛さんのリハーサルは光一さんとは真逆だった。
何も決めずに白いキャンバスに音を乗せていくようなやり方。
ゼロから生まれる何かをその場で探しているように見えた。
一つ一つ細かい演出を積み上げていく光一さんとは正反対の自由で勢いのある音楽。
それが剛さんのスタイルだ。
武道館初日。
本番直前の2人の表情も対照的だった。
そしていよいよ本番。
デビューから現在まで全シングルがチャート1位を獲得。
KinKiKidsの輝かしい歴史が詰まった内容だ。
そして2人の個性が際立つソロコーナー。
そして現在形のKinKiKidsの姿が投影された曲「薔薇と太陽」。
剛さんがギターを弾き光一さんが踊る。
別々の事をしていても2人の作る世界は一つ。
「9月なのに」。
「突然ですが」。
(2人)「KinKiKids生放送!」。
出会いから20年を超えたKinKiKidsの2人。
共に37歳。
お互いをどう見ているんだろう。
そんな2人が大切にしている曲が「愛のかたまり」。
15年前光一さんが作った曲に剛さんが詞を書いて生まれた。
僕はこの歌の中に2人の本当の姿が息づいていると感じた。
2人がそろった時に生まれる不思議な一体感。
それと同時に個性がぶつかり合って生まれる危うさ。
相反する要素が複雑に絡み合うからこそ僕らは2人から目が離せない。
「KinKiKidsとは?」。
その答えは2人が作った曲の中にある。
2016/11/17(木) 22:50〜23:15
NHK総合1・神戸
SONGS「KinKi Kids〜硝子(がらす)の少年達(たち)の“今”」[字]
20周年イヤーに突入したKinKi Kids。堂本光一、堂本剛の2人が、相方との関係など率直な思いを語る。9月の2人に密着したVTRも!「硝子の少年」ほか2曲
詳細情報
番組内容
20周年イヤーに突入したKinKi Kids。堂本光一、堂本剛の2人が、相方との関係やステージ制作に対する考え方などを本音で答えてくれた。また今年9月の2人の活動に密着!コンサートに向けてのリハーサル、武道館本番の舞台裏、ステージ映像、ラジオ生放送の様子など2人の素顔を捉えたVTRも。歌う曲は「硝子の少年」「薔薇と太陽」「愛のかたまり(フルコーラスSPバージョン)」。ナレーションは俳優の斎藤工。
出演者
【出演】KinKi Kids,【語り】斎藤工