セリフ書き起こし べっぴんさん（６０）「商いの聖地へ」 2016.12.10

（すみれ）せ〜の…。
（小山）勝手にショーケースを整理するなんてほんまに信じられへん事を…。
（大島）ショーケースを減らすんじゃなく商品を増やしてみてはどうかな。
あと３日でもわざわざここに出店をしなければ出会うはずのないお客様と商品との出会いがある。
これはとてもすてきな事じゃないか。
黙って過ぎても３日。
懸命に過ぎても同じ３日や。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば１００万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」
（良子）確かにそうね。
あと３日。
できる限りの事をやりたいと思うて。
（時子）あと３日？そしたら今日は徹夜？
（君枝）そんな無理なお願い…。
（綾子）楽しそうやない？
（文）なあ！
（千代子）誰かのために何かを作るって楽しいよなぁ。
ありがとう！
（はな）
とにかくもう作れるだけのものを作りました
（悦子）こうしてる合間にも作ってくれてるの？ええ。
よかった〜。
ありがとう。
ありがとうございました。
いらっしゃいませ。
彼女たちを突き動かすのはお客さんに対する思いとほんのちょっぴり芽生え始めた商売人としてのプライドなのでした
ありがとうございました。
いらっしゃいませ。
どういったものをお探しですか？全部売れた…。
最後の３日間の追い上げすごかったね。
本当。
（明美）最後の一仕事や。
どうやった？全部の売り上げが１２万円や。
（足立）えっ！そんなに！？でも初めの目標って…。
４万円よ。
３倍も…。
ああ…早う主人に言いたいわ。
私も主人に話したい。
あんなにさんざんバカにして！びっくりするやろね。
鳩が豆鉄砲でも食うたような顔になりますね。

（店主）お待ち遠さん。
（勝二）紀夫さん少し飲めるようになったな。
（昭一）なめるようやったのがちょいちょい飲んでる。
（紀夫）少しだけですけど。
最終日そないすごい事に？
（紀夫）らしいですわ。
何でも大急始まって以来の売り上げやとか。
ふ〜ん。
（良子）あっいた。
あなた。
おっ良子やないか。
えっあ…君枝もおる。
びっくりしたわぁ。
こんな所で飲んでるの？ここはあかん。
何がよ？ここは男の聖地や。
なあ？おう。
ねえ。
何？自分たちだけ。
本当。
家で飲むのもええけどこうして外で引っ掛けるのもまたええんや。
それはええでしょうねぇ。
フフフ…。
（紀夫）今日は最終日やったな。
さっき大急で聞いてきた。
ご苦労やったなぁ。
心配したり反対したりやったけど君らは君らの力で頑張ったんやなぁ。
ありがとう。
大したもんや。
かっこええなぁ。
みんなで乾杯やな。
おっ。
おっ準備がええなぁ。
見てましたから。

（足立）明美さん！あっタケちゃんどないしたん？あんたも向こうで食べてきたらええのに。
明美さんは？まあ夫婦の会やったからね遠慮したわ。
人ののろけ話聞くより今は寝たいわ。
わしが一人前になるまで待っちょってくれませんか？わしじき一人前になっち明美さんを幸せにしたいです！突然何言いだすんや。
いくつちゃう思うてんの？年なんち関係ねえじゃろ！わしは明美さんの事が好きなんじゃ。
明美さんを幸せにしたいんじゃ。
一緒にあったけえ家庭を作りたいんじゃ！タケちゃんありがとう。
あ〜うれしい！おやすみ。
また明日な。
ただいま。
（琴子）お帰りなさい。
こんばんは。
龍一がお世話になりましてありがとうございます。
あらまあお父様もいらしたんですね。
今ちょうど健太郎と寝たところなんです。
ご迷惑おかけしませんでしたか？龍ちゃん？ええ子よ〜。
まあ男の子やからねぇ大変でしょうけどそれも大人になったらいい思い出よ。

（ゆり）教室の場所の候補は大急の６階です。
毎週土曜日に説明会を開き入学は月に１回。
毎月初めに学校らしく入学式をしたらいいと思うてます。
（潔）入学式か。
ええなぁ。
（秋山）よろしなぁ。
ほなこの入学式と説明会は紀夫君が仕切るんやで。
いらっしゃいませ。
前の方にお進み下さい。
どうぞ前の方から順番にお詰め下さいませ。
たくさん集まってるわ。
（潔）婦人服売り場で告知しとったんやて？はい。
（ゆり）さすが紀夫さん。
計算どおりね。
ありがとうございました。
ありがとう。
ありがとう。
（２人）ありがとうございました。
ありがとう。
（２人）ありがとうございました。
（いつ子）こんにちは。
（すみれ良子）いらっしゃいませ。
あ…カードを持ってて下さったお客様。
ええ。
こないだお買い上げ下さったお洋服お孫さんは…？フフッ。
とっても喜んでくれたのよ。
よかったです！
（いつ子）今日は主人も連れてきたの。
紀夫君時間や。
紀夫さん…？ひっ…うっ…。
うっううっ…。
紀夫君！紀夫君…紀夫君紀夫君！いらっしゃいませ。
やあ。
社長…。
この人にキアリスさんのお話をして買ったもの全部見せたのよ。
そうしたらもう…商売人魂に火がついて。
そうやったんですか…。
ハハッ…うん。
結局１０日間の出店はよかったのかしら？はい新しいお客様も増えました。
大急に出店しなければ出会えなかったお客様と出会う事ができました。
ありがとうございました！それならよかったわ。
今日は君たちに話があって来たんだ。
はい。
正式に出店をしてみないか？ん…何日間ですか？ず〜っとだ。
何年も何十年も。
大急百貨店にキアリスの支店を出さないか？
そのお誘いがどんなものなのかすぐにはピンと来ないすみれたちなのでした
2016/12/10(土) 12:45〜13:00
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説　べっぴんさん（６０）「商いの聖地へ」[解][字][デ][再]

期間限定の百貨店への出店を終えたすみれ（芳根京子）たちは、目標をはるかに越える売り上げをあげた。百貨店社長・大島（伊武雅刀）は、すみれたちに驚くべき提案をする。

詳細情報
番組内容
期間限定の百貨店への出店最終日を迎えたすみれ（芳根京子）たちは、目標をはるかに越える売り上げをあげたことを知る。いつも辛口ばかり言っていた夫たちも、妻達の頑張りを認めるのだった。その後、商店街の店を訪ねてきた大急百貨店の社長・大島（伊武雅刀）は、すみれたちに驚くべき提案をする。一方、会社の新しい企画である洋裁教室の説明会で、司会を任された紀夫（永山絢斗）は、緊張のあまり客を前に突如倒れてしまい…
出演者
【出演】芳根京子，高良健吾，菅野美穂，蓮佛美沙子，谷村美月，百田夏菜子，土村芳，市村正親，永山絢斗，田中要次，平岡祐太，宮田圭子，いしのようこ，伊武雅刀
原作・脚本
【作】渡辺千穂