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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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書き起こし HERO【地上波初放送2015年実写邦画No.1の大ヒット作】 2016.12.10

(足音)
(女性)嫌っ!
(女性)あっ…あっ…。
(女性)あっ…ハァ…。
(電子音)
(目覚まし時計の音)
(久利生)ああ…。
(あくび)うおっ!
(男性)やあまた会ったね!みんな!しっかり体を鍛えてるかい?今日紹介するのは大人気商品3Dローリングクネクネエイトだ。
(電子音)
(男性)装着は簡単。
脚にはめて回すだけ。
セクシーなくねくね運動でインナーマッスルをしっかり鍛える…。
(電子音)
(久利生)よし。
(舞子)並木佳津江さん43歳。
あなたは現在恐喝容疑で起訴されている二崎会幹部鳥羽浩二郎の愛人ですね?
(一ノ瀬)検事の質問に答えてください。
(佳津江)ちゃいます。
ヤクザの女じゃない?うちは占い師や。
なるほど。
自称占い師。
じゃ私を占ってみて。
どうぞ。
(佳津江)検事さんはまだ独身やね。
アハ結婚指輪してないから。
せやけど最近結婚相手が見つかったなぁ。
(舞子・一ノ瀬)えっ?
(佳津江)えかったなぁ。
長いこと待ち焦がれてた春が来て。
どうしてそんなことが!?あっ!あかん!
(一ノ瀬)あかん!?昔の男があんたの前に現れんで。
(一ノ瀬)昔の男!?よう見たら運命線が…うわ〜!ぐちゃぐちゃやん!
(一ノ瀬)ぐちゃぐちゃ!?いいかげんなこと言わないで!勾留決定!修羅場になるで!あんた!
(一ノ瀬)はいはいはい…ねっ。
痛てててて…痛いわもう!
(木下)あっ雨宮検事!はい。
(木下)ちょっと。
亡くなった!?えっ!?昨日の夜車にはねられたそうだ。
現場がね東京都港区元麻布の路上。
救急搬送されたが死亡が確認されたんだなぁ。
三城さんが…。
(木下)ああ。
城西署はまあ一般的な交通事故だろうと言っとるが。
そんなことあり得ません。
他殺ですか?うん。
はねた運転手はあした送検されるそうだ。
私行ってきます。
一ノ瀬君朝一の新幹線。
あっはい。
担当検事は誰ですか?
(木下)ん〜城西支部の…。
ん〜これは何て読む?
(一ノ瀬)どれですか?えっ?く…くり?ん?「くりう」か!
(一ノ瀬)ああ!
(木下)久利生検事だ。
久利生公平。
えっ…。
部長。
他の検事に代わってもらえませんか?
(木下・一ノ瀬)はっ?私はちょっと無理っていうか…。
できません!ぐちゃぐちゃってどこよ!?ぐちゃぐちゃ?
(田村)あいつフェロモンばりばり漂わせてねえか?
(井戸)馬場検事ですか?出会いがあったんですって。
いい男と。
(田村)何ぃ!?
(礼子)ハァ…フフッ。
フフフ。
(井戸)ゆうべ若い男の子にナンパされたって。
でもホントは逆なんじゃないかな〜。
夜の馬場検事は完全肉食系ですから。
(礼子)さっ仕事仕事。
あっそうだ。
田村さん。
私結婚詐欺の公判手伝うの無理だから。
予定が入っちゃったの。
ごめんなさいね。
(田村)予定って?
(礼子)あなたもたまには早く帰って奥さんいたわってあげなきゃ。
牛丸次席そっくりの奥さん。
ウフフ…。
(バイブレーターの音)
(田村)噂をすれば…ほら!
(遠藤)よーし!今日は合コン2連チャンだぜ!超使える合コン探すドットコムってか?アハハハ。
(田村)遠藤。
(遠藤)んっ?ここ10年のセクハラ裁判の判例全部調べとけ。
(遠藤)はーい。
(田村)あしたの朝までには揃えとけよ!
(遠藤)かしこまりました〜。
(遠藤)って何の嫌がらせだよ!田村麻呂〜!
(末次)礼子さんに新しい恋人。
それも年下。
(宇野)末次さんでいっか。
ねえねえあのさ冬のすてきな贈り物といえば?えっ?何?
(宇野)もういいよあっち行って。
おはようございます。
(宇野)久利生さん久利生さん!久利生さん久利生さん!何だよ?
(宇野)絶対内緒!絶対内緒!さーみー。
ねえねえ。
あの。
冬のすてきな贈り物といえば?あっ?ハム。
お歳暮お歳暮!それは!クリスマスプレゼントといえば?
(千佳)すいません!電車遅れちゃって!クリスマス?あっ冷てえ!おはようございます。
おおおはよう。
何なんだよあいつ。
コーヒー…久利生さん。
(千佳)私やります。
コーヒー。
えっ?あっサンキュー。
早めに。
ちょっ寒い。
すいませんすいません。
ハァ疲れた。
おはようございます。
(小杉)おはようございます。
(キャスター)お鍋がおいしい季節になりましたね。
北海道では先月例年よりも10日も早く初雪が…。
(一ノ瀬)あれ?検事?ここですよね?ここよ。
徳本健也さん。
あなたは平成27年12月6日午後11時3分ごろ東京都港区元麻布7丁目5番先の路上において普通乗用自動車を運転しパーティーコンパニオンの三城紗江子さんを自車前部に衝突させて路上に転倒させよって同人を死亡するに至らせたものである。
間違いありませんか?
(徳本)はい。
(徳本)でもあの方がいきなり道路に飛び出してきたんですよ。
飲みます?いただきます。
久利生検事。
あっ?だって徳本さん元気ないんだもん。
寒そうだし。
(電子音)
(一ノ瀬)おはようございます。
おはようございます。
(警備員)どうぞ。
(エレベーターの到着音)被疑者に物品を渡すのは利益誘導です。
栄養ドリンクですけど。
確か刑事訴訟法によれば…。
もういちいち『六法全書』はいいよ!何かこいつ今度司法試験受けるみたいで。
はあ。
もういいから分かった分かった。
ごちそうさまです。
元気出た?何か少し。
あっよかった。
検事?来てますよ。
分かってる。
色々お聴きしたいことあるんですけど。
現場に被害者の靴がなかったんだよな?はい。
えー。
三城紗江子さんの足の裏はストッキングが破れて泥だらけでした。
はだしだったってこと?被疑者に聴いてくださいよ。
三城さんはどうして靴履いてなかったんですかね?そんなこと僕に聴かれても分かりません。
えー?何で?
(キャスター)冬牡丹の花言葉ご存じですか?一つには壮麗。
まさにこの姿にちなんで大きく美しいということを…。
(エレベーターの到着音)
(一ノ瀬)あれ?この階じゃないんですか?ここよ。
えっ!?危ね!厳しい寒さとなりそうです。
大阪地検難波支部から参りました雨宮です。
(一ノ瀬)あっ。
事務官の一ノ瀬です。
皆さまにこれお土産。
大阪新名物たこタコス。
(田村)あー肩凝った腰も凝った。
遠藤。
(遠藤)パンナコッタやなこった。
自分でもめーい。
何ぃ?じゃコーヒーぐらいいれろ。
あれ?
(礼子)あの被疑者プロレスラーのくせにびーびー泣き過ぎよ。
(井戸)馬場検事の取り調べがきつ過ぎるんです。
ずいぶん威勢がいいじゃないか。
(礼子)肌艶もいいわよ。
(井戸)あれ?
(田村)君は発情期か。
(礼子)何ですって?
(宇野)何で無罪なんだよ。
どうかしてるよあの裁判長。
(川尻)自信持って決裁印押したんだけどなぁ俺。
(末次)ここに来る女はみんな演技派なんですよ。
あれ?
(礼子)田村検事セクハラですからね。
(礼子)そっちがその気ならいつでも…。
はい雨宮!お久しぶりです遠藤さん。
(井戸)雨宮さん!事務官になられたんですね井戸さん。
何で雨宮が!仕事で来たのよ末次さん。
懐かしい!
(井戸)雨宮さんが検事バッジ着けてる!
(末次)うわぁ!信じらんない!だって検事ですもの。
(遠藤)おお。
(川尻)えっと…。
(宇野)誰?初めまして。
大阪地検難波支部の雨宮舞子と申します。
(一ノ瀬)事務官の一ノ瀬です。
(遠藤)あの雨宮は昔ここの事務官だったんです。
事務官から?
(井戸)僕が警備員やってたころ。
検事に。
(末次)全然変わってない雨宮!うれしいよ〜。
(小杉)雨宮検事はおとついの交通事故の件でいらっしゃったそうです。
あっそうだそうだ伺ってます。
・交通事故?元麻布の件ですか?はい。
お待ちしていました。
担当事務官の麻木です。
いらっしゃいましたよ久利生検事。
・あっ?お疲れさまです。
雨宮…。
(井戸・遠藤・末次)あっ。
(宇野・千佳・川尻)何?まあ懐かしい!ご無沙汰してました久利生検事。
21年ぶり?8年ぶりだろ。
全然変わってらっしゃらないのね久利生さん。
8年たっても相変わらずジーパンで。
ハハハハ。
あの薄汚い茶色いダウンもまだ着てらっしゃったりして。
ハハハハ…。
あっ…雨宮検事?あー?ハハハ…。
(川尻・久利生)ハハハ…。
(一同)ハハハ…。
(川尻)二崎会。
二崎会の組員と地上げ屋がゴルフコンペのパーティーで恐喝の相談をしていたんです。
その場にたまたま居合わせてしまったのがパーティーコンパニオンの三城紗江子さんでした。
私たちは三城さんに証言をお願いしていたんですがそれが実現する前に亡くなってしまったわけです。
恐喝事件の核心を知る証人だったのか彼女は。
じゃ何ひょっとしてこれって口封じ?久利生検事の担当事件は単なる交通事故ではないかもしれません。
おお。
(一ノ瀬)これ皆さんへの…。
大阪地検って今二崎会の壊滅作戦を進めてるんでしょ?
(田村)あの広域暴力団か?怖いなぁ。
(井戸)ヤバいですよね。
かなりたち悪いんでしょ?二崎会って。
(礼子)ありとあらゆる悪さやってんのよ。
これは修羅場になるかも。
(末次)修羅場か。
なっちゃいますよあの2人。
なっちゃうね。
(宇野)2人?あっ!雨宮さんだったんですか?昔久利生検事と噂になった事務官って。
(一ノ瀬・小杉)えっ?
(井戸)それ言っちゃ駄目。
(宇野・礼子)えっ?
(遠藤)シッ!静かになった。
わっあっ!ごめんごめん!ごめん!大丈夫?大丈夫だよバカ野郎…。
ここから…。
被疑者の供述によると三城紗江子さんはこの塀の陰からいきなり飛び出してきたそうです。
やってみて一ノ瀬君。
はい。
行きます。
はい。
ブーン…。
うわー…!ドサー!キーッて…こりゃ見えねえな。
法定速度守ってたって避けられませんね。
事故があったのは23時3分。
ドライブしてた?こんな静かな住宅街を?徳本が言うには「自分は運転が好きなだけなので高速なんて走らなくてもいいんだ」って。
そういう人いるよな。
はい。
本当は三城さんの後をつけてたんじゃないの?車道に出てきたところを狙ってアクセルを踏んだ。
それ無理あるだろ。
ブレーキ跡もありますしね。
あっありがとう。
ありがとう。
はい。
三城さんははだしだった。
そこは大きな疑問ですね。
何でここではだしだったの?本当にここで亡くなったの?はっ?どこか別の場所で殺してここまで運んだ。
あり得るわ。
いやいやいや…。
私運転手を問い詰めてみます。
お前ちょっ…力入り過ぎてねえか?最初からそうやって決め付けんなよ。
私は真実を追求してるんです。
何だ追求って…ハァ。
別の意味で緊張感あるなこの現場。
カッコイイ。
えっ?いや雨宮さんって事務官から検事になられたんですよね?はあええ。
三城さんはここで何してたの?何だ?これ。
壁。
見りゃ分かるよ。
塀。
へい?はい。
あっ分かりました。
ちょ…ちょっと待ってください。
誰かのお屋敷?地主系?あっちょっとちょっと!
(メールの着信音)あっ届きました!三城紗江子さんが亡くなる2時間前に青山のレストランで撮られた写真だ。
2時間前!?もう…。
(川尻)彼女はこのパーティーに出席した後元麻布で事故に遭ったようだ。
青山から元麻布?久利生検事!久利生検事!お前たちどこにいるんだ?どこまで続いてんの?何なんだよこれ。
ハァ…んっ?おっ…おっ。
この外国人は?
(川尻)名前は分からないんだが…。
えっ?何?「自分はネウストリア人だ」と言ってたそうだ。
ネウストリア人?ネウストリア公国大使館。
大使館…。
(千佳・一ノ瀬)大使館!?
(一同)大使館?大使館は駄目だぞ!駄目?えっ?
(一ノ瀬)戻りましょう雨宮検事。
(一ノ瀬)大使館じゃどうしようもないですよ。
どうしようもない?そうね。
この門が開くわけないし。
あの大使館は無理なんですか?無理よ。
大使館は。
だよなぁ。
無理っぽいよなぁ。
(3人)ぽい?ぽい!?
(一同)ぽい?すいません。
ちょっと!
(チャイム)誰もいねえのかな?久利生さん!
(チャイム)あれには映ってんだろ?すいません。
話聴くだけだって!駄目だっつって…。
危ねっ…。
駄目っつって…。
(松葉)条件が厳し過ぎる。
(バイブレーターの音)
(沖)大使と話したって無駄ですよ局長。
あの人は日本に着任したばかりだし本国じゃ大学教授だったそうです。
はっきり言ってお飾りですよ。
(松葉)飾りでも大使館のトップだ。
(牛丸)元気そうじゃないか雨宮君。
お久しぶりです牛丸次席。
いやぁ懐かしいよ。
このツーショット。
ああ…。
俺…俺もですか?でもすっかり検事らしくなったね雨宮君。
ありがとうございます。
お世辞だよ。
えっ?ネウストリア公国大使館から抗議が来たぞ久利生。
抗議?正確に言えばネウストリア公国大使館から外務省へ外務省から法務省へ法務省から私の所へ。
何度も何度もインターホン押したそうだな。
捜査に協力しろって。
そんな言い方しないでください。
俺ちゃんとお願いしました。
お前は外交特権を知らんのか。
知ってます外交特権。
聞かれたの俺だよ。
大使館の敷地は日本の捜査権の及ばない場所だぞ!治外法権。
外交官には警察や検察の捜査に協力する義務はないしたとえ事件の犯人だったとしても逮捕はできない!不逮捕特権。
知ってるよ。
知ってますけど!任意で話聴くぐらいいいじゃないですか。
もう雨宮君がいながらもう…。
君は久利生をとめる役目だろ!次席。
私はもうこの人の事務官じゃありません。
そりゃ分かってるけどね。
でもこの写真送ってきたの川尻部長ですからね。
三城紗江子さんは亡くなる前にこのネウストリア人と一緒にいたんです。
事故に遭ったのもネウストリア公国大使館のすぐ真裏だしこれは何か関係あるかもしんねえなぁって考えんのは普通ですよね?これ。
外交特権はウィーン条約で認められた国際的なルールだ。
日本の外交官だって外交特権で守られているから安心して外国で活動できるんだ。
もう大使館は忘れろ久利生。
ハァ…。
ハァ…。
これが国境ってわけか。
国境…。

 

 

 

 

 

 

 

(遠藤)いいですか?うるさくしてすいませんね!それでは雨宮との再会を祝してはい乾杯!
(一同)乾杯!私は初めましてですけど。
よろしくお願いしまーす!熱っ。
マスターもホントお久しぶりです。
私雨宮さんにお聞きしたいことがいっぱいあるんです。
何?
(川尻)うまいなこれ。
雨宮さんって…。
久利生検事の事務官だったんですよね。
《いきなり真ん中かよ》《麻木ちゃん》《考えて質問しろよ》《私たちだって気使ってんだから》《昔の話蒸し返すな》《僕だって分かるよそれくらい》《修羅場になっちゃいますから》そうよ。
久利生さんの事務官だったのはもうずいぶん前だけど。
うまいなこれ。
国境を越えるもの…。
そのころから検事を目指してらっしゃったんですか?
(礼子)《そっちか》
(遠藤)《その質問は問題なし》うまい。
やっぱり久利生さんの影響ですか?《麻木さん…》
(田村)《考えろっつってんだろ》
(一ノ瀬)《それも修羅場系だって》
(末次)《やめてくれよもう!》どうした?みんな。
うまいぞこれ。
(男性)おい何言ってるんだ!私は久利生さんが城西支部に来る前から検事目指してたの。
ですよね?すんげえガリ勉だったもんな。
そうだったの?合コン誘っても一切乗ってこなかったもんなぁ。
真面目だったのね。
(一ノ瀬)今でもガチガチです。
で検事になられたのが5年前。
そう。
10年もかかっちゃったもんな。
それが何か?すごいな。
私そんなに頑張れるかな。
大丈夫大丈夫。
麻木さんならできるよ。
雨宮なんか全然大したことなかったんだから!そうなの?そうそう。
今でこそ検事バッジ着けて威張ってっけどな。
威張ってんの?威張ってません。
でも怖いです。
(井戸)昔は一番下っ端でしたもんね。
(末次)いつも久利生さんに振り回されてたよな。
(宇野)振り回されてたの?「ちょっと!久利生さん!待ってください!」昔の話です。
私だって振り回されてますよ。
今久利生さんに。
ねえ。
いやぁそんなもんじゃないね。
韓国までひゅーって行っちゃったもんね。
(田村・川尻)韓国!?あっあっその前に石垣島ありましたよ。
石垣島?
(宇野)石垣?
(遠藤)でもあれは仕事じゃなかったな。
(末次)久利生さん追っ掛けてったんだよね〜。
追っ掛けてった?何で?
(末次・遠藤・井戸)あっ。
追っ掛けてった?追っ掛けてった…。
(男性)今注文を受けてもお届けは3カ月先だ!雨宮君は結婚してんのかい?
(一同)おい!
(男性)おいおーい!あら…こういう質問はセクハラだったっけ。
結婚はしてません。
でもこの間プロポーズされました。
(一同)えっ!
(川尻)えーどんな人?弁護士です。
一つ年上の。
ああ弁護士かぁ。
しかもイケメン。
親は貿易会社を経営されてるお金持ちらしくて。
よかったじゃん。
おめでとう。
おめでとう!ありがとうございまーす!
(男性)クリッククリック!もちろんお電話でもお待ちしていまーす。
(一同)もしもし。
今やってる商品欲しいんですけど。
そうです。
1つ。
(川尻)何が起きた?
(一ノ瀬)いやぁ!ハハハ!これいいっすね!イルミネーション!ねえ!電気すてき!これ!あっあれ!クリスマスツリー!ねえ!声おっきいね。
声。
(一ノ瀬)すいません。
ハァ…。
国境を越えるもの…。
国境?次席に怒られたんでしょ。
大使館には関わるなって。
だからあそこには近づかないでちゃんと国境の壁越えちゃう的な。
まだ諦めてなかったんですか?久利生さん。
もういいからさっさと食って帰れよ。
愛。
えっ?愛は国境を越える。
ああ…越えるな。
あと歌とか。
歌な。
歌を捜査にどう生かすっていうんですか?知らねえよ。
今自分が言ったんだろ。
あと…。
もういいから食えって。
何かねえかな…。
食べ物。
あっ?すみません。
帰って刑事訴訟法の宿題やんなきゃ。
それだ。
ネウストリア料理の店ってあんのかな?検索すりゃ出てくるか。
ネウストリア料理の店?ネウスト…。
(マスター)あるよ。
えっ?あるよ。
ホントにあるんだな。
ネウストリア料理。
食い物は国境越えるからな。
寒い。
(サルキン)いらっしゃいませ。
寒いから早く入れ。
こんばんは。
(サルキン)こちらどうぞ。
ここは?あっち。
さぶっ。
(サルキン)何しましょうか?えっ?いやまだ何にも見てねえけど。
えっとじゃあ…。
このグリフォンビールっていうの。
あっ私も。
あとお薦めって何ですか?がっつり食べたいんですけど。
さっきお前パエリア食ってなかったっけ?はい。
(サルキン)ソーセージね。
ソーセージ?ネウストリア人みんな大好き。
いやソーセージさっき俺食ったんで。
じゃそれ。
はっ?取りあえず。
取りあえず?ソーセージ2人分ね。
ソーセージドゥ!ドゥ!あっ。
あれネウストリアの国旗じゃないですか?ねっ。
あのすいません。
やっぱりここってお客さんはネウストリアの方が多いんですか?ウィ。
へえ。
あっ。
じゃあ…。
あっ。
この人は?この男の人見たことあります?ノン。
ハァ…まあそう簡単にはいきませんよね。
取りあえず乾杯。
えっ。
もう飲めない。
じゃ頼むなよお前!
(バイブレーターの音)雨宮です。
(矢口)こんな時間にすいません。
なかなか仕事が片付かなくて。
私も今チェックインしたところですから。
実はさっきうちの親から電話があって舞子さんに挨拶したいって。
えっ…。
(矢口)結婚を前提に付き合ってるって言っちゃったんです。
あーでもまだ僕たちの中だけの話だからって言ったんだけど…。
お見合いのときから君のことすっかり気に入ってたから二人とも。
いいですよ。
えっ?私もご挨拶しなきゃって思ってたんです。
そうですか!あっじゃあお互い仕事が落ち着いたところで。
はい。
ありがとう。
おやすみなさい。
おやすみなさい。
ハァ…。
ソーセージ。
でかっ!わあ!おいしそう!いただきます。
いただきます。
でもさこれって料理が国境を越えてきてるだけで…。
はい。
俺たちが国境を越えたことにはなんねえんだよな。
うま!何このソーセージ!うまいぞこれ!これは国境越えてます!越えてんな!
(男性)ネウストリア人は…。
ネウストリア人はソーセージを一日7本食べる。
はっ?7本!?こんなでっかいの!?いやぁ…。
食えるかい?君。
何だ?あのおっさん。
ただの酔っぱらいですよ。
でも一日7本はこれ無理だろ。
いや私でも無理ですよ。
当てが外れましたね。
こいつの名前が分かると思ったのになぁ。
ネウストリア料理の店は都内に1軒しかないっていうから。
何か別の方法を考えないとな。
ええ。
あのすいません。
ネウストリアの人ってソーセージ以外に何か好きなものってあったりします?ペタンク。
はっ?ペタンク。
(サルキン)ペタンク。
ペタンク?何?ペタンクって。
あっ悪い悪い。
そのもっとクリスマスっぽいのがいいんですけど。
トナカイ。
どこで売ってんすかそんなの!知らねえよ。
うるせえな。
こんな重たいの持たせてトナカイって何ですか?肩痛え。
肩痛え。
ただいま。
(宇野)じゃ売ってんの見たことあります?公園で遊ぶのもよし…。
おなか空いた〜。
(田村)飯は?じゃ麻木に聞けよ!何が欲しいかって!何!?あの皆さんすいません!あしたの朝一の新幹線で大阪に帰ることになりました。
(末次)えっもう帰っちゃうの?これ以上の捜査の進展は望めませんから。
(遠藤)えーっ。
そうなんだ。
お疲れさま。
残念です。
雨宮検事とはもっとお話したかったのに。
うん。
またね。
はい。
行こう一ノ瀬君。
はい。
(遠藤)頑張れよ。
(キャスター)この雨をきっかけに気温はぐっと下がり寒くなりそうです。
今日のように暖かく過ごせる日も残りわずかとなりますから…。
(ノック)久利生さん。
・はい?失礼します。
何?どうした?えっ?何か言いたいことがあるんでしょ?いや別に。
もう諦めるんだって思ってんでしょ?あのネウストリア人は放っとくのかって。
10年もかけて検事になってそれかよ。
がっかりだよって。
んなこと思ってねえよ。
これだけにかかりっきりになるわけにいかないんです。
他にもやらなきゃいけない捜査があるんだから。
まっそりゃそうだ。
大使館は無理です。
じゃ無理なんじゃねえの。
本当に無理なんです!
(末次)あっ!あっごめんなさい。
大丈夫っすか?
(一同)あーっ!
(礼子)大丈夫?
(末次)大丈夫…。
ペタンク?「ペタンクとはフランス発祥の球技」「コート上に描いたサークルを基点としてビュットと呼ばれる的に金属性のブールを投げ合って相手より近づけることで得点を競うスポーツである」これがビュット。
(宇野)やっやっ…おおっ。
でこれがブール。
重いよ。
(宇野)えっえっえっ…。
あっ!重っ!ペタンクってさ三人一組で戦う競技なんだって。
一緒にやりましょう宇野検事。
うーん…。
んっ?えー嫌な予感がする。
何で?何だか全然分かんないけど嫌な予感だけはする。
やろうよ。
宇野っち。
(久利生・宇野)うん。
OK。
よし。
取りあえずお疲れ。
おいっす。
(サルキンのフランス語)だまされたと思って。
(宇野)いやこれですか?ホントにホントに。
マスタードマスタード。
マスタード。
うまっ!何だこれ!だろ?来たよ大使館の。
(宇野)大使館っつった?こんばんは。
ネウストリア公国大使館の方ですか?
(3人)ウィ。
(宇野)大使館?でぃん。
(3人)ペタンク!ウィ。

(宇野・久利生)おー!おっおっ!いけ!いけ!
(坂ノ上)ネウストリアの外相の来日まで2週間切ってるんだぞ松葉君。
(松葉)再三要求してるんです。
ローラン大使に会わしてくれと。
しかしあくまで窓口は自分だとヴェルネ公使が。
(坂ノ上)これじゃ予備交渉にならん。
ちょっ…。
(宇野・千佳)ああ…。
マジかよ!何だよ…もう1回もう1回…。
か…乾杯は…。
(カッセル)サンテ。
サ…サンテ?サンテ!
(一同)サンテ!
(カッセル)今日はありがとう。
お疲れさまでした。
(宇野)いやもうめちゃくちゃ楽しかった。
ペタンクであんな熱くなるとはな。
ペタンク最高!
(一同)ペタンク最高!んっ!ねえねえねえ。
ワッツカインドオブクリスマスプレゼント?また言ってるよ。
ちょっといいですか?女の子に喜ばれるプレゼントって…。
(カッセル)ああスマホケース。
この人知ってます?麻木ちょっと待て。
いやいやこういうのは盛り上がってるうちにどさくさに紛れておかないと。
知ってます?この人。
この男の人。
コールマン?えっ?何っつったの?大使館の人ですか?ウィ。
えっ?
(カッセル)あなたたち誰ですか?いや…うーん実は…。
検察の者です。
私は事務官で…。
あの人は関係ありません。
あの人は私がナンパしたとっつぁん坊や。
(宇野)ちょっと何の話?カッセルさん…。
あの…。
黙ってたことは謝ります。
久利生さんは大使館の近くであった死亡事故について調べてたんです。
(宇野)ねえねえ何の話?待ってください!すみませんでした!でもこうでもしないと皆さんとお話もできないんじゃないかと思って。
でも楽しかったです。
また一緒にやりましょうペタンク。
おやすみなさい。
あっ。
ワッツカインドオブクリスマスプレゼント…。
何?
(クラクション)すいません。
今誰か押したよね?ねえ!
(沖)久利生検事です。
座って。
外務省欧州局松葉局長だ。
あっ欧州局。
君の行動は日本の国益を損ねている。
違法な捜査を直ちにやめなさい。
違法?
(松葉)私の言っている意味が理解できないかな?いや俺はただ交通事故のことだけ調べてるんですけど。
事故を起こした車の運転手は三城紗江子さんがいきなり飛び出してきたって言ってるんですよ。
で…はい?
(沖)座って。
でその写真に写ってる人が何か知ってるんじゃないかなって思いまして。
ネウストリア公国大使館員のコールマンさんっていうんですけど。
あっその人に会って話したいってお願いしてもらっていいですか?
(松葉)本当にふざけたやつだな君は。
いやふざけてるつもりは…。
あの国のことは私が一番よく知ってるつもりだ。
そんなルール違反の要求に応じるようなやつらじゃないんだよ。
ネウストリアとの貿易交渉は今重大な局面を迎えてる。
ネウストリアは600年ほど前にできたまだ歴史の浅い国だ。
わが国とは何もかもが違う。
お互いに分かり合って前に進むなんてのは幻想なんだ。
久利生君。
外交において国の内と外に見せるのには違った顔も必要なんだ。
たかが交通事故でこの国の外交を邪魔するな。
「たかが」?そうだ。
以上だ。
処分は?別に。
ただの厳重注意。
まあレベルで言ったら90?レベル幾つが最大なんですか?85?超えてるじゃないですか!腹減った。
何か食おうぜ。
ちょっと久利生さん!何も変わってねえなここ。
えっ?
(店主)はいお待たせ。
また怒られちゃいましたね久利生さん。
おい。
「また」はいらねえだろ。
私が写真見せたりしたから。
お前のせいじゃねえよ。
おかげで松葉さんっていう人にも会えたし。
あっすいません。
大根もください。
(店主)はいよ。
大根ね。
はい。
(店主)はいお待ち。
すいません。
雨宮さんってどんな事務官だったんですか?からしもらっていいですか?
(店主)あっからし。
はいすいません。
すいません。
きっと息の合ったコンビだったんでしょうねお二人は。
8年ぶり?だなんてもう全然そんな感じしなかったもん。
お前さ前に言ったよな?私はナンバーワン事務官なんですって。
「私がいると取り調べがびしっと締まるんです」って言ったよな?何でそんな過去の発言いまさら言うんですか?自分と雨宮比べんな。
(走行音)今の俺のパートナーお前なんだからさ。
はい。
辛っ。
何だ?
(店主)何だぁ?
(女性)キャー!麻木!逃げろ!何やってんだ!おい!おっさん!!久利生さん!久利生さん!久利生さん!しっかりしてください!久利生さん!雨宮検事。
麻木さん!久利生さんは?眠ってます今は。
ありがとう。
いえ。
(戸の開く音)
(せき)久利生さん。
久利生さん?どちらさまですか?えっ!?冗談だよ。
あー…今何時?あー寝た!あっ痛!そっちはただの打撲。
あっいっ…。
頭は?えっ?痛くないですか?頭…。
あー…。
大丈夫じゃねえ?えっ何でお前がいんの?麻木さんが知らせてくれてゆうべの新幹線で。
あっそっか。
大丈夫?メーク浮いてんじゃねえ?さっき直しました。
うん。
ハァ…。
かわいそうになぁおでん屋のおっさん。
あれ屋台めちゃくちゃだろ。
事故じゃありませんよね?ダンプで突っ込んでくるなんてヤクザのやり方です。
ヤクザ…。
二崎会?うーん…俺大使館にちょっかい出してるだけなんだけどな…。
あの写真の男。
ネウストリア公国大使館員だったんでしょ?外交官と暴力団がつながってるってこと?まだ続けるんですか?捜査。
また狙われます久利生さん。
ここでやめたら…。
あの夜何があったのか何にも分かんないまま終わるんだぞ。
三城さんがなぜ死ななきゃいけなかったのか。
ハァ…。
誰も永遠に分からないまんま。
車を運転してた徳本さんだって責任があんのかねえのかはっきりしてあげねえと。
人生懸かってんだよあの人だって。
2人の人間が大変な目に遭ってんのに俺たち検察が諦めるわけいかねえだろ。
ああ…。
でもお前は帰れ。
これお前の事件じゃねえんだから。
他にもたくさん捜査しなきゃいけないことあんだろお前には。
ありがとな来てくれて。
痛っ…。
チッ。
何だよチクショー。
(宇野)末次さん行くよ。
(末次)はい。
(宇野)あの写真のレストランに寄りたいんだけど。
(末次)レストラン?
(宇野)うん。
(末次)ああパーティー会場?
(宇野)ねえねえネウストリア人ってクリスマスにスマホケースをプレゼントするんだって。
何の話してんすか?
(川尻)おい。
井戸さん行くわよ。
午後は半休取ってデートだって…。
(礼子)言ってない。
捜したい人がいるのよねぇ。
もしかして外国人?
(礼子)あら。
井戸さん最近勘がいいわねぇ。
(井戸)ありがとうございまーす。
(川尻)駄目だぞ!
(田村)遠藤行くぞ。
うぃ〜。
(田村)ダンプカーって個人で持てるものなのか?
(遠藤)建設会社とか土木会社とかじゃないすかね。
(バイブレーターの音)まただよ!
(遠藤)出た!本日3回目!
(田村)うるさい。
(遠藤)ハハハハ。
絶対駄目だからな!駄目だよ川尻君。
(川尻)二崎会は違法薬物にも手を染めています。
(牛丸)川尻君。
(川尻)その薬物を外国人に密輸させているという噂も。
薬物か…。
コンパニオンだった三城紗江子さんは大阪のあるパーティーで二崎会組員と地上げ屋の恐喝の相談を聞いてしまった。
怖くなった三城さんは東京へ逃げた。
その途端に事故死。
偶然とは思えません。
(牛丸)いろどり堂の練り切り。
うまいよ〜。
奇麗だろ?事故の2時間前彼女に近づいたのはネウストリアの外交官。
そして事故現場は大使館の裏です。
(牛丸)その男が口封じを?そいつが二崎会とつながっているとしたら。
いやいやそうだとしてもだな…。
(川尻)次席!検事が命を狙われたんですよ!外交官は駄目だって。
駄目ですよ。
牛丸次席。
外交特権のある大使館員はノーチェックで税関を通れます。
(沖)ネウストリアの外交官が暴力団に違法薬物を流してると?そう考えると説明がつくんです。
三城紗江子さんを事故死に追い込んだのは二崎会に頼まれたコールマンで久利生たちを襲ったのは逆にコールマンに依頼された二崎会の誰か。
身内が危険な目に遭ってお怒りなのは分かりますが…。
次席。
私は外務省の人間ですよ。
(牛丸)もちろん分かってます。
しかし久利生を一人で危険な捜査に関わらせるなんてわれわれにはできません。
(松葉)だったら彼をとめればいいじゃないですか。
(牛丸)無理です。
なぜ?
(牛丸)検察は独任官庁です。
それにあいつは絶対に諦めません。
そういう男なんです久利生は。
(宇野)お金を払えば誰でも入れた…。
(ウエーター)このときのパーティーはワインとチーズの試食会でしたから。
(末次)じゃ彼女がコンパニオンで来るってあらかじめ分かっていればコールマンは…。
(宇野)どうやって調べたんだろ。
あの…クリスマスの予約ってまだ間に合います?えっ何?
(宇野)何でもないよ。
ありがとうございました。
(末次)何何?何?何でもない!
(ウエーター)何の捜査ですかこれは?
(末次・宇野)交通事故です。
(井戸)赤松健。
二崎会系関東蝶葉会若頭補佐。
あれでフランス語ペラペラ。
(礼子)嘘…。
コールマンとの連絡係を任せられるとしたらあいつです。
(礼子)似てる。
(井戸)誰に?私がナンパした男の子。
電話したんだけどさ出ないのよ。
希望は捨てないでください。
(赤松)お勘定。
(礼子)尾行開始。
(井戸)置いときまーす。
(礼子)もう。
どこに連れてくつもり?
(井戸)もっと普通に。
(女性)ねえ。
あなたたち刑事さん?
(礼子・井戸)刑事じゃなくて検事です。
(女性)何の捜査?
(礼子・井戸)交通事故です。
(壇原)そりゃダンプは捜しますけどね。
大使館が絡んでるとなったらお手上げですよ。
そこはもう気にしないでください。
われわれも一緒に捜しますから。
(バイブレーターの音)まただよ。
(遠藤)また!?「われわれ」って…検事さんたちいったい何の捜査してんの?
(田村・遠藤)交通事故。
(末次)どうぞお座りください。
(宇野)三城紗江子さんご存じですよね?
(末次)あなたと同じ派遣会社の同じコンパニオンさんです。
(琴美)あっ…。
(宇野)えっ?
(末次)えっ?
(琴美)でも知り合ったのは最近だし連絡先もこの前聞いたばっかりです。
これって交通事故の捜査なんですよね?そうですよ。
(礼子)あのかばん何?
(井戸)初めて見ますねぇ。
似合うね…どうする?
(井戸)今入ったら怪しまれますね。
(礼子)そうだよね。
ああ…。
アハハ…。
(井戸)あっ!
(礼子)100万年早いし。
(井戸)失礼しました…。
(礼子)電話したんだけどさ。
(井戸)ああ例の彼?
(礼子)使われてないのよ。
フッ。
もう諦めましょう。
(井戸)あっ…。
ああ…。
(礼子)出るわよ。
こっち来るこっち…。
ああ意外と手おっきいのね。
これね宝ぼくろっていってお金がたまるっていわれて…。
ふーん。
あっ…。
(井戸)失礼します。
あれ!?かばん!?さっきのと違う!
(礼子)隣にいた外国人!あっ。
(井戸)どこ行った?どこ行った?かばん交換したんだ!
(井戸)あーっ!ああ…。
(キャスター)皆さん厚手のコートにマフラーと完全防備の真冬の装いを…。
(井戸)馬場検事!
(キャスター)今日もしっかり暖かくしてお過ごしくださいね。
(キャスター)ただこの寒さ今日がピークとなりそうなんです。
おはようございます。
(一ノ瀬)おはようございます。
おはようございます。
おはよう。
(一ノ瀬)いやぁ…。
(バイブレーターの音)どうしたんですか?末次さん。
そこを…何とかなりません?
(末次)ごめんね。
こんな朝早く。
いや雨宮がお土産にくれたたこタコス食べようと思ったんだけどさ何か作り方がよく分かんないんだよ。
分かんないんだよなぁ。
これじゃないこれじゃない。
(田村)お前らしか見てないんだ。
しっかりしろ。
(遠藤)そうだよ〜。
(礼子)ちょっとビデオの手配どうなってんの?井戸ちゃん!井戸ちゃん!やっぱりテレビ局は貸してくれませんね。
じゃあんたが何とかしなさいよ!はいもしもし。
(井戸)もしもし?チンしろって書いてあんだけど。
全部チンすればいいんです。
そうなの?
(田村)荒れてやがる。
ヘヘヘ。
(遠藤)何何何もう…。
もっといかつい感じだったんですよ。
マウンテンゴリラみたいな。
これだとオランウータンみたい。
オランウータン…もう〜捜すしかない。
田村さん。
行きましょうもう。
(田村)よし。
遠藤ついてこい。
(遠藤)ついてこいって俺が今言ったんだよ。
何かすいません。
よろしくお願いします。
(遠藤)はいよ。
あっいってらっしゃーい。
分かった!全部一緒にチンね!これだ!
(小杉)あの…。
(井戸)なっ!?
(小杉)それ可憐ちゃんじゃないですか?知ってるの!?小杉君。
(小杉)お天気お姉さんでしょ。
僕大ファンなんです。
(井戸)大ファン?
(小杉)全部録画してますから。
小杉君…。
ちょっとこっち来て。
(井戸)はい行こう。
(礼子)こっち来て。
よく分かんねえな。
これ違う。
はい。
(宇野)末次さーん!あの留守電の声声紋が一致したって!マジで!?
(宇野)三城さん本人の声だって!末次さん早く!
(末次)はーい。
分かった。
もう大丈夫。
仕事されてるんですか?皆さん。
もしかしてあの交通事故?
(末次)そうなんだよ。
毎日自分の仕事片付けてからだからこの2〜3日みんなほとんど徹夜。
もう今日はこれが朝ご飯だよ。

(宇野)末次さん!何やってんの!早く来てよ!
(末次)はーい!分かりました!うるさい…。
雨宮ありがとう。
もう被疑者来ますよ検事。
雨宮検事?・
(電子レンジの音)おい。
チーンって言ったぞ。
何だ?これ。
もしもし。
どうしたの?お願いがあるんです。
お願い?矢口さんのお父さまって貿易会社をされてるんですよね?
(矢口)ええ。
大使館ともお付き合いがあったりするんですか?最初からコールマンは三城さん目当てだった。
彼女がコンパニオンとして来るのを知ってたはずです。
パーティーの間中彼女にべったりだったって。
(小杉)雨宮検事!雨宮さん。
差し入れです。
もうなくなっちゃったでしょ?たこタコス。
ひょっとしてそれってお前の分も入ってんの?私も検事ですから。
そっか。
仲間に入れてください。
いやでもなぁ…。
いいじゃないすか部長。
雨宮検事だって中途半端のまま終われないですよね。
そうですよ。
いやしかし…。
来て。
見てもらいたい映像があるの。
映像?昨日の映像です。
(小杉)ありがとうございます。
(キャスター)東京都心で1.5℃まで下がりました。
昨年よりも3日早く初氷が観測されました。
こちらの公園の池でも…。
お天気お姉さん?
(小杉)僕大ファンなんです。
だから毎日録画してて。
お手柄お手柄。
後ろ見て。
二崎会系幹部の赤松です。
んー…。
(キャスター)また今日は午後になっても気温があまり上がらず東京都心の最高気温は10℃に届かず7.1℃でした。
日差しも少なかったですし北寄りの風が吹いたため寒さが際立って…。
(礼子)ストップ。
かばん持ってった。
赤松のかばんと取り換えてるよな。
取引っぽいですねこれは。
じゃあこいつは誰なんだって話なんですよ。
コールマンじゃねえしな。
(井戸)誰なんでしょうね。
これが取引だとすると赤松はこの外国人に何を渡して何を受け取ったのか。
金を渡して違法薬物を受け取った。
(末次)まだあるんだよ雨宮。
(宇野)留守電の声。
留守電?
(末次)三城紗江子さんの友人の携帯に入ってたんだよ。
(紗江子)出て…。
電話に出て…もしもし…。
もしもし…。

(音楽)んっ?後ろで何か聞こえねえ?
(紗江子)お願い…出て…。

(音楽)録音されたのは12月6日23時1分。
三城さんが事故で亡くなる2分前。
2分前?どこから電話してきたの?だからそれが分かんねえんだよ。
声を潜めてしゃべってるわよね。
おびえてるみたい。
近くにコールマンがいたんでしょうか。
(川尻)おいみんな臆測で突っ走るなよ。
雨宮君も。
ここは冷静…。
・もしもし。
(田村)ダンプを見つけました。
久利生たちを襲ったダンプか?・
(田村)車体の色もデザインも2人の記憶と一致します。
(遠藤)あっ!またあった!これは…。
ちくわだな。
記録して。
(鑑識官)はい。
バンパーの裏からおでんの具も見つかりました。
(壇原)コールマンって男だ。
事情を知ってるって顔だな。
逃げた!
(田村)ダンプの所有者は石見興業。
(壇原)こら待て!古手川!逃げんじゃねえ!
(遠藤)おいおいおい…!
(古手川)うわ〜!
(田村)近隣住民の話によるとですね…。
(遠藤)行け行け行け〜…!・
(壇原)そっちだ!
(遠藤)おいおいおい!
(田村)この会社は二崎会の傘下にあるらしいんですよ。
(壇原)何よけてんだお前!
(遠藤)ごめんなさい…。
おお!おお!
(壇原)そっちそっち!行ったぞー!
(田村)それからどうもコールマンが二崎会と接触しているという…。
(遠藤)田村さん!えっ…。
(古手川)どけ〜!
(壇原)おい捕まえろ!
(田村)うおー!・うらっ!
(一同)はっ?
(遠藤)お前か!トラックで屋台に突っ込んだのは!よくやった!
(田村)へっ?
(遠藤)ちょちょちょ…。
(田村)やった。
やった!ダンプの運転手が捕まったようだ。
えっ。
(川尻)やはりコールマンが関係しているらしい。
やっぱり。
(バイブレーターの音)
(遠藤)はい出ました。
今取り込み中だ。
フゥ。
(遠藤)切ったよ。
見えてきましたね。
(川尻)いやしかし…。
久利生さんたちを襲ったダンプはやっぱり二崎会。
二崎会とあの大使館はグル。
その接点は違法薬物。
そうなんだが…。
コールマンと…。
ビデオの外国人。
三城紗江子さんがネウストリア大使館の中にいたってことを証明できれば全部つながっちゃうんじゃないの?んっ?
(宇野)だからそれを証明できないんでしょ。
チッ。
無理ですよ。
あの中に入るのは。
ほーら。
結局そういうことになっちゃうだろ。
無理なんだよ。
無理じゃありません。
明日の夜ネウストリア公国大使館でパーティーが。
パーティー?毎年開かれる独立記念日のパーティーです。
何だ?これ。
いまさらだけど雨宮君君は上司の許可を取ってここに来てるんだよね?ご心配なく。
おばあちゃんが?
(一ノ瀬)けさ方亡くなられたそうです…。
雨宮検事は取るものも取りあえず青森へ…。
(木下)うんうんうん。
そっか…うん。
それじゃ失礼します。
(木下)はいはいはい…。
(木下)雨宮君は青森だったっけ?
(一ノ瀬)おばあちゃん子だったそうです…。
うんうんうん…。
(一ノ瀬)雨宮さん…。
雨…。
フゥ。
お前その目やめろよ。
何でコンタクト入れてこないんだよお前。
だっ…。
ていうか旅館の仲居さんかよお前。
だからこれしかレンタルできなかったんですって。
久利生さんもイケてない呼び…。
言えてねえよ。
ボンソワール。
メルシーボークー。
入ったぁネウストリア。
にしても他の色あんだろ普通。
だからこれしかないから私は今…。
あっソーセージ。
すげえ。
ちょっと!やっぱみんな食べるね。
いいから。
危ねえ…。
ペタンクの人じゃんかよ。
あっていうかさあの招待状手に入れてくれた人って…。
気にしなくていいです。
もしかして婚約者?感謝しなきゃなその人に。
(カッセル)ご来場の皆さま。
ペタンクの人だ。
ペタンク?
(カッセル)それでは駐日ネウストリア公国大使ローランよりご挨拶させていただきます。
(ローランのフランス語)暑いな…。
うわ…松葉さん来てる。
えっ?知ってる顔がもう一人いた。
えっ知ってる顔?見なくていいって。
何であんなおっかねえ顔してんだろ。
誰?外務省の…。
おっ?あれコールマンだろ。
今度は誰?いやそうでしょう。
あれコールマン…。
ごめんなさい。
ちょっと久利生さん…。
すいません。
エクスキューズミー。
すいません。
ごめんなさい。
あっすいません。
ちょっごめんなさい。
あっ?どこ行った?ホントにコールマンだったの?うーわ。
くそ何だよ…。
手分けして捜しますか?手分け?お前一人じゃ捕まえたってどうにもなんねえだろ。
問い詰めるくらいなら私だって…。
危ねえよ!あーもう!ハァ…。
どうしたんですか?なあ三城紗江子さんが事故に遭ったのって大使館のすぐ裏だよな?えっ?ちょっと久利生…。
あっ。
嘘?久利生さん!駄目ですよ久利生さん!見つかったら…。
うるせえって。
静かにしろよ。
ちょっ…。
うわ。
すげえの落ちてる。
はっ?寒っ…よいしょ。
うわ汚え。
何だよこれ。
えっ?あっ!だからか!彼女の足に泥付いてたよな?うわ見てみ。
えっ?あっ!えっ?さっきの!どこ行った?どこ行った?キラキラ。
えっ?落ちてた…あったあった…!これこれこれ…。
クリスタル?飾り付いてたよな?三城さんのヒール。
えっ…あっ!これ…ここで靴が脱げた!?何?えっ?ウィ?どうなるんですか!?私たち!知らねえよ。
拷問されるとか?拷問?むちでビシーッて。
まあ映画ではよく自白剤打たれたりとか。
あー…あっ!ジェームズ・ボンドだったら椅子に縛り付けられてボッコボコにされてるよな。
やだ〜…。
映画だよ!悪かったな俺のせいで。
パーティーに忍び込もうって言いだしたのは私です。
どうして戻ってきたんだよお前。
ホント言われた?捜査続けていいって上の人から。
はい。
大使館に手ぇ出していいって?やっぱ嘘かよ。
だってあのまま諦めてたら絶対後悔してた。

(ドアの開く音)あっ。
お天気お姉さん。
(ヴェルネのフランス語)
(カッセル)「非常識な検事だ。
庭で何をしていた?」12月6日の夜にここに女性がいませんでした?コールマンっていう人が連れてきた女性なんですけど。
(カッセル)彼は何をしたんだ?えっ?あなたは知ってるの?あの夜何があったのか。
私は知らない。
でも…。
(ヴェルネのフランス語)「君たちの行動は外交特権を侵害する」「重大な違法行為だ」
(ヴェルネのフランス語)・
(ドアの開く音)アンバサダー。
アンバサダー?あれ?んっ?
(ローラン)帰りなさい。
パーティーは終わった。
アンバサダーって言ってましたよ。
アンバサダーって大使ですよね?あの人1人でビール飲んでたんだよなぁ。
ビール?ネウストリア料理の店で。
大使が1人で?まさか…。
外務省の偉い人。
・・
(音楽)どこまで俺をバカにすりゃ気が済むんだ!?やっ…松葉さんを怒らせるつもりじゃないです。
言っただろ!ここは外国なんだ!国が違えば習慣も宗教も違う!都合よく分かり合えるなんてことはできないんだよ!・・
(音楽)えっ…。
お前の処分についてはな法務省に正式に対応を求める。
他の仕事を探しとくんだな。
「正式に対応を」って久利生さん。
シーッ。
・・
(音楽)えっ?久利生さん!・
(音楽)あっ!・
(音楽)外務省が…。
訴えてきたんだって。
久利生は検事にふさわしくないって。
相当怒ってんだ。
(井戸)外務省の欧州局長が。
で部長が呼ばれた。
(礼子)最高検の監察指導部に。
部長が…。
あの何か…すみません。
今から行ってくる。
(遠藤)いってらっしゃい。
(小杉)いってらっしゃい。
大丈夫ですかねぇ部長。
(井戸)上司としての管理責任が問われるでしょうね。
キレたりしないかなぁ…。
(一同)んっ?
(末次)さすがにキレないでしょ。
(遠藤)一応大人だから部長も。
(田村)相手は最高検だぞ。
(礼子)あんなとこでキレる人いないわよ。
うーん…。
俺ちょっと行ってくるわ。
どこに?大使館の扉開けてくれるかもしれない人。
(田村)だからどこ行くんだよ。
えっ松葉さん?ハァ…そう。
それって怒ってる欧州局長でしょ。
火に油注ぐだけ。
会ってくれるわけないじゃん。
でもそれができんのあの人しかいねえもん。
じゃいってきます。
(小杉)いってらっしゃい。
ご迷惑をお掛けしました。
人からはよく分かりにくいって言われるんだけれどこう見えて実は怒ってるんだよ。
(一ノ瀬)ほら口角が微妙に上下してるでしょ?ピピピ…っつって。
大使館に乗り込んだことは謝ります。
でもあのまま諦めるわけには…。
(一ノ瀬)雨宮検事!大使館に乗り込んだ!?はい…えっ!?雨宮君!これ!君の分の事件だよ!すみません。
まったく。
みんな大変だったんだぞ。
皆さんが?・
(男性)今日も徹夜か。

(男性)そうですね。

(男性)また合コンキャンセルだよ。
(木下)で大使館で何か分かったのか?えっ?三城紗江子さんがなぜ亡くなったのか分かったのか?今終わった。
思ったより長引いたよ。
資料に目を通すのは帰ってからになるがすまないがな要点をまとめといてくれないか。
(沖)またか!
(松葉)久利生。
ちょっとでいいんで話聞いてください。
(男性)現場の一検事がネウストリア公国大使館員に不当な方法で近づきその上大使館内に不法侵入。
(男性)前代未聞の事態だよ。
それは…。
久利生なりの考えがあってのことです。
(松葉)時間がないんだよ。
君たちと遊んでる場合じゃない。
これはネウストリア公国大使館の中庭で見つかったものです。
おそらく三城紗江子さんが履いていた靴の飾りです。
彼女はあそこでコールマンから逃げ裏手のドアから飛び出したところで車にはねられたんじゃないんでしょうか。
こんな飾りの付いた靴はどこにでもある。
三城紗江子さんのクレジットカードの明細書です。
これと同じ物を買ってきました。
同じ飾りが付いてます。
(松葉)事故当時被害者ははだしだったんだろ。
当日にこの靴を履いてるの見た人間はいるのか?はい見てますねコールマンは。
三城さんがはねられる瞬間も。
そして報告したはずです。
この人に。
あの俺たち大使館で捕まったときにこの人に尋問されたんですけど。
(井戸)大使館の偉い人ですよね?
(礼子)ご存じじゃありませんか?その画像はその人が暴力団の幹部と接触したときのものです。
おそらく違法薬物の取引で。
違法薬物?冗談も休み休み…。
久利生たちを襲ったトラックの所有者です。
この男の家から2kgの覚せい剤が押収されました。
西ヨーロッパで出回っている種類のクスリだそうです。
(川尻)徳本健也という男性が車を運転中に三城紗江子さんという女性をはねて死なせました。
われわれ検事はなぜ事故が起こってしまったのかを明らかにしなければなりません。
大使館に侵入した理由を聞いてるんだ。
事故の内容なんか一から説明しなくていい。
たかが交通事故じゃないか。
「たかが」?誰なんですか?この人。
松葉さん。
(松葉)靴の飾りが落ちてただけでその日その女性が大使館にいた証明になんかならない。
その男だって本当に違法薬物の取引かどうか分からないじゃないか。
証拠になんかならないさ。
三城さんは事故に遭う2分前に友人に電話を入れてます。
聞いてください。
(紗江子)出て…。
電話に出て…もしもし…。

(音楽)この後ろの音覚えてませんか?松葉さん。
(紗江子)もしもし…。

(音楽)
(松葉)《都合よく分かり合えるなんてことはできないんだよ!》・
(音楽)
(紗江子)お願い…出て…。

(音楽)《他の仕事を探しとくんだな》・
(音楽)そうです。
ネウストリア大使館の時計の音です。
三城さんは間違いなくあの大使館にいたんです。
何が「たかが」だ!人が一人亡くなってんだぞ!検事が真実を知ろうとして何が悪い!今私の部下たちは事故の真相を知るために国境を越えようとしています。
良識のある皆さんなら外交特権や治外法権のことを考えてすぐに手を引くでしょう。
ですが本当にそれでいいんでしょうか!ヴェルネ公使だ。
(遠藤)公使?大使館のナンバー2だよ。
ヴェルネ公使…。
信じられん。
本当にそんなことが…。
ナンバー2っていうことは大使館ぐるみの犯罪かも。
バカげてる。
いやでも少なくともコールマンは関わっちゃってますからね。
コールマンに違法薬物の密輸はできない。
えっ?
(松葉)コールマンという男に外務省は外交官パスを出してはいないんだ。
外交官じゃない?
(礼子)どういうこと?大使館員が皆外交官というわけではない。
運転手もいれば通訳もいる。
じゃあ密輸は全てヴェルネ公使が…。
(松葉)たとえヴェルネが密輸に関わってたとしてもどうすることもできないぞ。
大使館のトップは大使だ。
たとえ犯罪者だとしても自分の部下を相手国に引き渡すような大使はいない。
いるかもしれないじゃないですか。
いない。
私たち検察は日本という国の法の正義の下で戦っています!この国の法に反することがあればたとえ国境を越えてでも正しいことを行おうとするべきじゃありませんか!交渉してみましょうよ。
(松葉)国同士の交渉はそんな生易しいもんじゃないんだよ!情じゃ物事は動かないんだ。
今だって俺はネウストリアとの交渉で神経すり減らしてる…。
そうかな?国が違えば習慣も宗教も違う。
そりゃ国が違うんだったら向こう側の人とは歴史とか価値観とか道徳観とかそういうの違ってくるかもしれませんけどでも他にも国境を越えるものなんてたくさんあるじゃないですか。
歌とか料理とか。
あっあとスポーツとか。
俺たちこの間大使館の人たちとすごい盛り上がりましたよ。
ペタンクで。
面白いんですペタンク。
ペタンク?俺だって同じ人間だから都合よく分かり合えるなんて思ってないです。
そんなの難しいに決まってます。
でもいいんですよ。
嘘つかれたって…だまされたっていいんです。
結局分かり合えなかった…。
それでもいいんです。
俺はちゃんと会ってしっかり目見て話したいんです。
そっからじゃないっすかね?何かが始まるのは。
法の番人である検察はそういう姿勢でいなければならないはずです!初めから諦めるなんて私たち検察のあるべき姿ではありません!と…私は思っておりまーす。
何かすいません。
外交のプロに偉そうなこと言って。
でも松葉さん神経すり減らしてるっておっしゃいましたけどそれってやっぱり相手のこと知らないからじゃないすかね?何?ネウストリアって国のことを。
あの国の人たちのこと。
(松葉)俺は外務省の人間だぞ。
じゃ知ってます?ネウストリアの人たちが一日何本ソーセージを食べるか。
ソーセージ?はい。
ハァ…。
こんなの何本も食えるかよ。
・食える。
食える。
ノーノー。
(電子音)・はい城西支部。
ええ。
久利生はうちの検事ですが。
ネウストリア公国大使館!?やっぱ押さねえと分かんねえよな。
開いた開いた。
すげえ。
開いた…。
何て?いや分かんないっす。

(ローラン)久利生さん。
どうぞお入りください。
うわすげえ…。

(ローラン)大使になる前私は大学で法律を教えていた。
へえ。
私もあなた方と同じ法律家だ。
えっ。
はい。
(英語)ルールというものは守られなければならない。
うん。
ねっ。
外交特権もルールだ。
ソー…。
ヴェルネ公使は本国へ帰す。
ナウコールマン…。
外交特権のないコールマンは日本の捜査当局に引き渡す。
んっ?久利生検事!あなた方に委ねます。
ありがとうございます。
ありがとうございますローラン大使。
ノーノー。
お礼は松葉さんに。
えっ?松葉さん?はい。
ゆうべ彼は私にこう言った。
貿易交渉よりまず久利生検事の話を聞いてやってほしいと。
国境が閉まっちゃった。
(カッセル)ペタンク。
やっと会えましたねコールマンさん。
ここではあなたは被疑者ではありません。
俺はこの交通事故の参考人として今日あなたに来てもらいました。
(コールマン)だったら早くしろ。
俺は悪くない。
悪くない?
(コールマン)俺は何もしてない。
俺はそれが許せないんですよ。
三城さんはあなたから逃げてたんですよね?目の前で車にひかれる彼女を見ておきながらあなたは何もしなかった。
俺たち検察はそういう悪も許しませんから。
この後あなたは私たちにダンプを突っ込ませた件で別の検事の取り調べを受けます。
ったく危ねえことしやがってこの野郎…。
さらに身柄を大阪に移されて違法薬物の件で色々聴かれると思います。
むちゃくちゃしつこい女性検事から。
あなたは日本の法律で裁かれるんです。
ネウストリア公国大使館職員のエリック・コールマンが証言してくれました。
三城さんは大使館裏の出口から飛び出しそのまま車道に出て車にはねられたと。
えっ?徳本さんの供述の裏付けが取れたんです。
まああの状況だと…。
三城さんをよけることは不可能だったでしょうね。
よってあなたを不起訴にします。
不起訴?でもあくまでも法律上ですからね。
三城さんがお亡くなりになったことだけは絶対に忘れないでください。
これからは安全運転を。
はい。
ありがとうございました。
お疲れさまでした。
ごちそうさまでした。
おいしかった。
ブラックなんですね雨宮検事。
そう。
でも昔はお砂糖もミルクも入れてたな。
いつからだろう。
検事になってから?かな?あーもっとお話したかったな雨宮検事と。
私も。
あの。
一つだけ聞いてもいいですか?何?いや…やっぱりいいです。
何よ。
久利生さんのこと好きだったんですか?雨宮さんは。
大好きだった。
でも違うの。
違う?久利生さんって変わり者で非常識で頑固で…。
自分勝手でわがままで諦めが悪くて。
絶対に真実を追求するんだってしつこくて…。
私に大切なものを気付かせてくれる人。
はい。
やっぱり久利生さんは久利生さんだった。
もう行くわ私。
えっ?ごちそうさまでした。
っと…これ彼女の分も。
あっいやでも…。
先輩なんだからおごらせて。
久利生さんが来るのに。
いいのいいの。
頑張ってね麻木さん。
司法試験。
はい。
マスターもお元気で。
久利生さんのことよろしく。
よろしくね。
はい。
よしっと。
ありがとうございました。
矢口です。
雨宮です。
今夜会えませんか?
(矢口)もちろん。
何が食べたいですか?大事な話があるんです。
何?それはお会いしたときに。
両親には会ってくださるんですよね?ごめんなさい矢口さん。
やっぱりできません結婚は。
他に誰か好きな人が?はい。
理由はそれだけじゃないんです。
私はまだ検事として何もできていません。
勝手な人だなぁ。
えっ?そんな気がしてました。
あなたはまだ迷ってるって。
じゃあ僕も勝手にあなたを待ってることにします。
いい検事になってくださいね。
ありがとうございます。
実は私春に異動が決まってんですよね。
石垣支部に。
石垣?久利生さんが昔飛ばされた石垣島です。
飛ばされたって言うなよお前。
自分だって飛ばされんじゃねえかよ。
久利生さんと同じ道を歩きます私。
そっか。
あっ。
あそこなすっげえしつこい干物泥棒いるからまあ取りあえず頑張れよ。
はい。
ああ。
あと日差し半端じゃねえからな。
油断してたらあっという間に真っ赤に…。
それは知ってます。
あっそうか。
ハァ…あとあの島の酒。
あれお前絶対一杯でお前ゴーン…。
そんな失敗しません。
たぶん。
じゃあな。
じゃ…じゃあ。
ああ。
もう一杯コーヒーもらおうかな。
ブラックで。
サンクス。
(松葉)チンチン。
(ローラン)乾杯。
(外国語)
(サルキン)いらっしゃいませ。
この暖かい日差しに恵まれてこちら神田明神では受験を控えた…。
(男性)3カ月たってもまだまだ人気は衰えないぜ。
(小杉)うーん…。
あー。
久利生たちは今日はいないのかい?ええ。
久利生は今日は休んでおりまして。
何で?
(田村)何でまた久利生の仕事を俺たちがやらなきゃいけないんだ!まあしょせんわれわれは小物を扱うのがって…。
でかいね。
違う意味で。
(遠藤・大森)ハハハハ…。
(遠藤)じゃない!
(大森)フゥ。
(田村)「フゥ」じゃない!どうして麻木さんまでついていっちゃうんだよ〜。
事務官だから仕方ないじゃないですか。
(京子)ピンチを乗り越えた2人が一線を越える…。
つり橋理論ね。
越えなくていいよ!また嫉妬か?宇野っち。
(京子)あら宇野っちっていうの?カワイイ。
(宇野)宇野っちって言うな!幾つになってんだよお前この野郎…。
ますます似てきたんじゃない?久利生検事と麻木ちゃん。
久利生さんにつくとみんなああなっちゃうんですね。
何かいい所らしいじゃない。
12時間ですよ。
(礼子)そんなに!?
(林川)ちょっと。
(林川)俺どうなっちゃうんすか?お姉さん。
あら。
カワイイ。
もっとお話しましょ。
(男性)3カ月たってもまだまだ人気は衰えないぜ。
一人に一台…。
(牛丸)そうかおばあさんが…。
けさ急に亡くなられてしばらく実家に帰らせております。
そいつは気の毒になぁ。
おばあちゃん子だったそうですよ久利生検事は。
そうだったっけ?
(川尻)輝山亭のモチモチ苺大福です。
そうなの?うまいね〜!
(男性)さあ今すぐクリッククリック。
もちろんお電話でもお待ちしていまーす。
今テレビでやってるクネクネエイト。
それ欲しいんですけど。
あっえーっと小杉啓太。
はい。
うまかった〜!うん。
ホント全然違う。
やっぱここまで食いに来たかいあったな。
あのソーセージ食べに来たんじゃないんですよ。
久利生検事。
分かってるよ。
仕方ねえだろ。
二崎会もコールマンも詰めてったら結局あいつに突き当たんだから。
15…15…の場合は何パー置けばいいの?5。
5?じゃあ1?はい。
ハァ…そろそろ行くぞ。
えっ?あっちょっと待ってくださいよ。
あ〜食った〜。
ホントしつこ過ぎますよね久利生検事は。
諦めが悪いっていうか。
うるへえ。
わざわざこんな所まで来なくったってよかったんですよ。
よく部長も許可下ろしましたよね。
俺は直接ヴェルネに会って話したいっつっただけ。
そうやって言えば部長が「じゃあ行ってこい」って言うの分かってて言ったんですよね?だから俺一人でいいっつったんだよ。
そういうわけにはいきませんよ。
エクスキュゼモア。
私は…。
私は久利生検事の事務官なんですからね。
だったら黙ってついてこい。
おっ。
やってるやってるやってる。
あっペタンク。

(生田)潜入捜査官モグラが3年ぶりに帰ってきました。
「あ〜…ぶつかる!」「あぁ…」「俺は菊川玲二。
交番勤務のお巡りだった」「潜入捜査官モグラとして暴力団数寄矢会に潜り込んだ」「任務はトップに君臨する轟周宝を挙げること」「お前はうちの娘のボディーガードだ」「はい」「私の言うことも聞くんだよね?」「はい!はい!」「男知らねえんだ教えてくれ」「は…」「さらわれましたで済むと思ってんのか!」「仙骨竜はチャイニーズマフィアだ」「着陸だ」「墜落だろ!」「大事なお嬢さんうちが預かってっから」「われわれ組織犯罪対策部の任務は暴力団組織の撲滅です」「確保」「何〜!?」「迦蓮お嬢さまを救って仙骨竜を全員退治します!」「潜入捜査官!」「モグラが!」「真実は一つじゃねえ」「見て」「やっと会えたな」「こんな女のどこがいいのよ?」「ばばあじゃねえとこだよ」「絶対バレる」「玲二と一緒なら怖くない」「おう」「最後に勝つのは正義だ」「玲二君!」「ズッポンバキューム」
爆笑必至の潜入ミッション
映画もテレビも見逃すなよ。
バッチ来ーい!
(斉藤)芝居とかでドラマに出たりしてるから2016/12/10(土) 21:00〜23:20
関西テレビ1
土曜プレミアム・HERO[字][多][デ]【地上波初放送2015年実写邦画No.1の大ヒット作】

大使館の裏通りで起きた死亡事故。絶対に侵してはいけない大使館の「絶対領域」に久利生が挑む!正義は国境を越えられるのか?…あの伝説コンビもついに復活!?

詳細情報
番組内容
ネウストリア公国大使館の裏通りで、パーティーコンパニオンの女性が車にはねられて死んだ。東京地検城西支部の久利生公平検事(木村拓哉)は、事務官の麻木千佳(北川景子)と共に事故を起こした運転手を取り調べする。すると、ふたりの前に、かつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子(松たか子)が現れた。現在、大阪地検難波支部で検事として活躍する雨宮は、広域暴力団が絡んだ恐喝事件を追っており、その重要な証人が、
番組内容2
久利生が担当する事故の被害者女性だったのだ。
これは単なる交通事故ではない。そう感じた久利生と雨宮は合同捜査を開始するが、雨宮は久しぶりに再会した久利生の変わらなさにあきれる。事故当時の状況を知るために、ネウストリア公国の大使館員から話を聞こうと、大使館に出向き直接交渉を試みるもののあっさり断られる。なぜなら、大使館には日本の司法がまったく及ばない「治外法権」が存在するからだ。それは「日本のなかに
番組内容3
存在する外国」。国際社会における各国の当然の権利であり、たとえ正義の名の下にでも、それを侵すことは外交を崩壊させかねない禁断の行為でもあった。
諦められない久利生はアプローチを重ねるが、大使館側はまったく応じず、事態を重く見た日本の外務省・松葉圭介(佐藤浩市)から、思いがけない圧力さえかかってくることに。さすがの久利生も「大使館」という決して侵してはならない「絶対領域」の前になす術なく…。
出演者
木村拓哉(SMAP) 
北川景子 
杉本哲太 
濱田岳 
正名僕蔵 
吉田羊
 ・ 
松重豊 
八嶋智人 
小日向文世 
角野卓造
 / 
松たか子 
佐藤浩市
スタッフ
【脚本】
福田靖 

【監督】
鈴木雅之 

【音楽】
服部隆之