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字幕書き起こし モーガン・フリーマン 時空を超えて・選「第六感は存在するのか?」 2017.02.17

モーガン・フリーマン

触覚。
味覚。
視覚。
嗅覚。
聴覚。
この五感以外にも人間に備わった感覚はあるのでしょうか?今研究者たちは脳に隠された秘密に迫ろうとしています。
視覚以外にもものを見る手段があるのではないか。
思考は空間を飛び越えているのではないか。
人間には未来を感じ取る能力があるのではないか。
果たして第六感は存在するのでしょうか?時間空間そして生命…。
時空を超えて未知の世界を探求します。
人間の脳は実に驚くべき器官です。

 

 

 


そこには天文学的な数の神経細胞があります。
私たちの周囲で起きる事は五感を通じて頭の中に広がる巨大なネットワーク「脳」にさざ波のように伝わります。
では脳と外界とをつなぐ未知の手段は存在するのでしょうか?人類は脳の神経細胞についてまだ学び始めたばかりです。
脳に多くの謎がある以上第六感を迷信だと切り捨てる事はできません。
科学的に見れば十分にありうる話です。
私はあまり手がかからない子供でしたがたまにはいたずらもしました。
悪さをしてばれた時には不思議な事に背中を向けたままでも母親に気付かれている事が分かりました。
とがめるような視線を感じたからです。
これは第六感だったのでしょうか?オランダのベアトリス・デ・ゲルダーは見えないはずなのに物が見えている現象「ブラインドサイト」について研究しています。
不思議な事に目の不自由な人の中には他人の表情が分かる人がいるのです。
視覚は目の働き次第だと思われがちです。
でも実際には目は脳への入力装置にすぎません。
被験者となる人々は脳に隠れたダメージを負っているため視覚に障害があります。
健常な脳では目から入った複雑な情報が「視覚野」と呼ばれる領域に流れ込みます。
視覚野が脳梗塞などで損傷すると目から入った情報を拾えなくなります。
脳梗塞で損傷するのは多くの場合片側だけなので患者は片側の視野が見えなくなります。
しかしデ・ゲルダーは視覚野が損傷しても目から入った情報を脳が処理できるのではないかと考え実験を行いました。
両目の間に仕切りを立てて見えないはずの左の視野だけに喜怒哀楽がある顔を見せます。
(デ・ゲルダー)誰かが笑ったり喜んだりしている表情で刺激を与えるわけです。
画面の表情に反応して被験者の顔の筋肉が動くと顔に付けられた電極がそれを検知します。
被験者が映し出された表情を無意識にまねする事が分かりました。
画面上の人物が使うのと同じ筋肉が反応を示したんです。
喜怒哀楽がある表情が映し出されていたのは見えない方の視野だけです。
見えている方の視野には表情のない人物しか映し出されていません。
しかし被験者は見えないはずの視野に映った表情を無意識のうちにまねしていたのです。
被験者に尋ねたところ「見えた」というよりも「察した」という方が近いようです。
見えないはずのものが見える「ブラインドサイト」は無意識の感覚システムで感情的な刺激を処理する脳の領域が関わっているのではないか。
デ・ゲルダーはそう考えています。
それは脳のどの領域なのでしょうか?私たちはこれまでとは違った脳の領域を探ろうとしています。
高度に発達した部分ではなくもっと原始的な部分です。
そこで何が起きているのかを調べるんです。
次の実験ではブラインドサイトの被験者にMRIに入った状態で同じようなテストを受けてもらいました。
通常目から入った情報は視神経を通り視覚野へ直接送られます。
それ以外に扁桃体など他の領域にも情報が送られていますがこの仕組みはまだ詳しく分かっていません。
(デ・ゲルダー)私の研究によればヒトの視覚系には少なくとも9つの経路があります。
でもそのうちメインとなる経路以外はほとんど分かっていません。
逆に言えばメインの経路が傷ついた時こそ他の経路の働きを確認できるチャンスです。
感情に訴える刺激を「見る」のではなく「感じる」事ができる経路をデ・ゲルダーは見つけようとしています。
ふだんは視覚の陰に隠れていますがあらゆる人間にそのような経路が備わっているはずだと考えているのです。
この研究が第六感の存在を科学的に証明する事になるかもしれません。
脳に未知の部分が多く存在する以上第六感の存在を否定すべきではありません。
デ・ゲルダーの研究は人間が無意識に物事を感じ取っている可能性を示しています。
第六感の秘密を解く鍵は「意識」と「無意識」の境界上にあるようです。
毎月一度ニューヨークのグリニッジヴィレッジの酒場に哲学者たちが集まります。
グループ名は「ニューヨーク意識集団」。
このジャムセッションを仕切っているのはデヴィッド・チャルマーズ。
本職はブルースミュージシャンではなくニューヨーク大学の哲学者です。
意識に関する斬新な研究で近年注目を集めています。
「意識」はこの世で最大の謎です。
科学は客観的なもの意識は主観的なものという事もあり科学は意識の研究を棚上げにしてきました。
しかしここ数十年でようやく科学も「意識」というテーマと向き合うようになりました。
意識を理解するためには意識をいくつもの「層」に分けて考える事が必要だとチャルマーズは考えています。
意識にはいくつかのレベルがあります。
第一レベルは自分を取り巻く物事に関する意識。
周囲に人や物が存在する事を意識するレベルです。
第二レベルはいわば「意識を意識する事」。
自分が何を考えているかを意識する事で意識の内部に意識が存在します。
それについて更に考えると今度は意識を意識した事を意識する事になります。
これが第三のレベル。
意識の内部に意識がありその内部にも意識がある…。
これが無限に繰り返されていくわけです。
処理すべきレベルがあまりに多くなると脳は全てを意識しきれなくなると考えられます。
意識の中には背後に隠されてしまうものもあるでしょう。
一瞬だけ注意を引きそのままどこかへ消え去ってしまうものもあります。
一方強い注意を引き決して意識から離れないものもあります。
消え去ってしまうものと強い意識をもたらすものにはどのような違いがあるのでしょうか?何かを意識する時脳内でどんな事が起きているのかまだ多くの謎が残されています。
意識にまつわる根本的な問題は「意識を物理的な見地から説明できるか」というものです。
科学の世界では時間や空間や物質といった物理学の基本的要素によって物事を説明しようとします。
しかし意識に関してはそれだけではうまく説明できません。
意識には物理学では説明できない要素がありそれを解明する必要があると思います。
ある科学者は意識に関する一般的な考えを覆す説を述べています。
意識は個人の中にだけ存在するのではなく外に広がるものだと言うのです。
彼はその証拠を発見したと主張しています。
思考とは何か?神経科学者なら脳内の電気活動パターンの一種だと言うでしょう。
しかし私が顔をしかめたり笑顔になったりすれば私の思考は脳という枠を飛び越えてあなたにも伝わります。
そのようにして人間の思考は地球全体に広がる集団的な意識を形づくっているのだと考える科学者もいます。
ロジャー・ネルソンは30年にわたり「地球意識」と呼ばれるものの存在を突き止めようとしてきました。
(ネルソン)意識は脳内だけでなく世界中に満ちています。
その気配はかすかなものですが計測可能です。
ありえないと思う人も多いでしょうがそれを示す調査結果が出ています。
1980年代半ばネルソンは何人かの研究者から報告があった奇妙な現象を調査しました。
乱数発生機と呼ばれる装置に向かって誰かが意識を集中させるとランダムに発生するはずの数値に影響が出るというのです。
人の意識が乱数発生機の数値に影響を与える事が分かりました。
僅かではありますが確実な変化です。
乱数発生機はいわばコインを投げて表が出るか裏が出るかを電子的に行う装置です。
その結果は完全にランダムなはずです。
もし一人の人間の意識が乱数発生機の数値に影響を及ぼすならより多くの人々の集団意識も同じ現象を起こしているのではないか?そう考えたネルソンは「地球意識プロジェクト」を発足しました。
これは乱数発生機の一種で「地球意識プロジェクト」で使われたものと基本的に同じです。
パソコンにつなげば意識の影響を実験できます。
シンプルな実験をしてみましょう。
意識を集中してグラフ上の数値を上昇させてみます。
次第に上がっていきます。
すごくうまくいきました。
間違いなく乱数発生機に影響を与えています。
もう一度やってみましょう。
今度はあまりうまくいきませんでした。
でも何度も実験を繰り返して統計を取ると明らかな影響が見てとれます。
我々はシンプルな仮説に基づいて実験を行っています。
大勢の人が特に感情的な意識を共有している時に我々の研究ネットワークにも影響が見られるはずだという仮説です。
ネルソンは世界各地の研究者と協力して乱数発生機のデータを記録するネットワークを作り上げました。
これが「地球意識プロジェクト」です。
地球意識プロジェクトのために乱数発生機が設置された場所を示す世界地図です。
ハワイオーストラリアニュージーランドからヨーロッパ各地まで多くの地域にあります。
全ての装置がネットワークでつながっています。
世界的規模のネットワークが休む事なくデータを収集しアメリカにあるネルソンの研究所に送ってきます。
(ネルソン)リアルタイムでデータが届きます。
1秒ごとに棒線で表示されますが時々データに大きな偏りが生じる事があります。
また来たな。
こんな短時間に何度も生じるのは珍しいです。
世界的に大きな出来事が起きると多くの場合ネットワークのデータに偏りが生じます。
中でも強烈な偏りが生じたのは2008年アメリカ大統領選挙の時でした。
投票が締め切られた時オバマが勝ちそうだと報じられました。
このグラフは投票が締め切られてから5時間後までのデータです。
真ん中辺りはオバマが当選スピーチをしていた時です。
(歓声)とても強烈な右肩上がりの反応です。
過去12年間340件以上の出来事について調査しましたが地球意識が乱数発生機に与える影響は数値としては非常に小さいものです。
しかしこの時は数値が一挙に跳ね上がりました。
極めて大きな影響があった証拠だと思います。
ネルソンの言う「地球意識」が実在するとすればそれは一体どのような仕組みで機能するのでしょうか。
生物学者のルパート・シェルドレイクはその答えをあらゆる生物によって生じる「フィールド」に求めています。
フィールドとは影響が及ぶ「場」の事です。
「磁場」を例に取ると分かりやすいでしょう。
小さな磁石の玉を皿に落とすと引き付け合ったり反発し合ったりして一定のパターンで集まります。
フィールドには自らを組織化する特性つまり何かをまとめようとする力があるんです。
生物の体を作り上げ脳の活動や思考をまとめ上げる「形態形成場」というフィールドがあると考えています。
例えば鳥が最適な形で群れを成したり動物が大移動したりできるのは形態形成場のおかげだとシェルドレイクは考えています。
私たちがふだんの生活で誰かの視線を感じるあの不思議な感覚もです。
その感覚が本物であると証明するための実験が行われました。
見てない。
被験者をランダムに見つめたり見つめなかったりしてそのつど見つめられていたかどうかを当ててもらう実験です。
見てない。
(シェルドレイク)見つめる側は見つめる相手の名前を思ったりして意識を集中します。
見てる。
見る時は全神経を相手に集中し見ない時は床を見たり目を閉じたりして全く違う事を考えました。
見てない。
すごい。
正解が14不正解が6です。
完璧とは言えませんが一貫性があり何度実験してもほぼ同じ結果が出ました。
この実験結果は人間の体が形態形成場に囲まれているいわば目に見えない自分自身の延長に囲まれているというシェルドレイクの仮説を裏付けるものです。
人間の思考は本人の脳の外にまで広がっていて他の人や周囲の環境とつながり合っている。
私はそう考えています。
多くの科学者は形態形成場が実在するならとっくに探知できているはずだとシェルドレイクの仮説に否定的です。
しかしカナダのある研究者はそれを探知できたと考えています。
人間の思考が空間を超えて別の人間に伝わる証拠を見つけたと言うのです。
人はいかなる時も見えない力に囲まれています。
例えば地球という星は磁場に包まれています。
多くの生物にとって磁場は生存に不可欠です。
鳥や魚は磁場をナビゲーションに利用していると考えられています。
私たちの思考やあるいは第六感も磁場と関係があるのでしょうか?マイケル・パーシンガーはカナダのローレンシャン大学の神経科学者です。
パーシンガーは地球の磁場が人間に対してどのような影響を及ぼしているかを研究しています。
動物は地球の立体的な磁場をナビゲーションに利用します。
それを示す証拠が存在しています。
地球の磁場は人間の脳にも関わっているとパーシンガーは考えています。
第六感とは離れた場所で情報を察知する能力ですが重要なのはそれが機能する仕組みです。
地球の磁場は70億の人類全てを包み込んでいる一種の「媒体」です。
それが情報の交換を可能にしているんです。
パーシンガーの仮説によれば地球の磁場はさざ波が立つ海のような状態でありその波に乗って脳の電気活動が人から人へと伝わります。
この大胆な仮説を検証する実験が行われました。
頭にねじ込まないように。
脳手術は禁止だよ。
この実験では被験者となる男女各1名を6メートル離れた別々の部屋に置きます。
互いの様子は見る事も聞く事もできません。
更に地球の磁場からも完全に遮断されています。
被験者の頭にのせる電気コイルつきのヘッドセットによって思いどおりの磁場を発生させる事ができます。
2人の頭部に同じ磁場を作り出す事も可能です。
離れた場所にある2つの脳に全く同じ磁場を作り出す事で地球の磁場で起きている事を再現できます。
明かりを消してあなたの脳波を記録しますね。
(パーシンガー)同じ磁場に置かれた別々の脳が共通する活動を見せるかもしれません。
20分の実験中女性の部屋は暗いままですが男性の部屋では何度かライトが点滅します。
光の刺激によって男性の脳波に変化が見られるはずです。
3分後にライトが点滅を始めました。
変化が現れました。
5分後に再びライトが点滅します。
女性の方にも変化が見られるな。
男性がライトの点滅を見るのと同時に女性の脳波にも変化が現れました。
暗闇にいた女性はその時何を感じていたのでしょうか?始まって3分ほどした頃左目の視野に光を感じました。
明るい点滅です。
少しの間光を感じその後また暗闇に戻りました。
それから6分くらいして今度は右目の視野に光の点滅を感じました。
光の点滅を見たのは男性だけなのに女性の脳波にも変化が生じました。
この実験は離れた場所にいる2人の人間が同じ体験を共有できる事を明らかにしたようです。
人間の思考は神経の電気活動という物理的なものです。
一定の条件がそろえば思考が空間を伝わる事は可能なんです。
全人類の脳は地球の磁場に包まれています。
その状態で一人の脳に変化が起きれば磁場を通じて他の人たちにも影響が及びます。
離れた空間にいる人と同じ感覚を共有する能力を発見したとパーシンガーは考えています。
第六感の基礎となるものです。
しかし私たちの感覚は空間だけではなく時間を飛び越えて未来を感じる事さえできるかもしれません。
科学の世界は信じ難いアイデアに満ちています。
例えば量子力学によれば素粒子は2つの場所に同時に存在する事ができると言うのです。
私たちがそれを見つめるまでは。
その素粒子の最終的な位置は偶然によって決まると多くの物理学者が考えています。
しかし私たち人間の意識こそがミクロの世界をコントロールし第六感がこの世を動かしているのだという仮説もあります。
ミチオ・カクは宇宙の根本的な構造について研究している理論物理学者です。
彼は第六感の存在について科学者は偏見を持つべきではないと考えています。
それがどんなに奇妙に聞こえるとしてもです。
物理学者はとっぴで信じられない現象も素直に受け入れる姿勢を持つべきです。
放射線や量子力学も昔だったら魔法に等しいものでした。
ありそうもない事に偏見を持つべきではありません。
量子力学の大きな特徴は現象を確率的に捉える点です。
例えば電子がどこに存在するのかは確率的にしか分かりません。
言いかえればさまざまな場所に同時に存在しうるという事です。
ミクロの世界では通常では考えられない不思議な現象が起きています。
量子力学の確立に貢献した物理学者エルヴィン・シュレーディンガーは自分の理論を説明するため次のような思考実験を考えました。
箱の中に猫と毒入りの瓶を入れます。
更に放射性物質とガイガーカウンターも。
もし放射性物質が崩壊してガイガーカウンターが作動すると毒が発生する仕組みで猫は死にます。
しかし放射性物質が崩壊するかどうかは量子力学的な現象なので確率的にしか分かりません。
箱を開けてみるまで崩壊したかどうかは分からない状態です。
では猫は生きているのか死んでいるのか?量子力学の考え方では猫は生きていると同時に死んでもいるその2つが重なり合った状態です。
「そんなばかな!生きているのと死んでいるのが同時に成立するはずがない」誰もがそう思うでしょう。
「シュレーディンガーの猫」は「実際に観測するまで確実と言えるものは何一つない」という事を示しています。
しかし量子力学のもう一人の先駆者ユージン・ウィグナーは「全てをコントロールしているのは人間の意識である」という別の考え方を提唱していました。
(カク)「人間が猫を見る事で初めて猫は存在する。
猫の存在を決定するのは人間の意志にほかならない」。
ウィグナーはそう論じました。
これを聞いたアインシュタインは真っ向から否定しましたがウィグナーは臆する事なく議論を次の段階に進めました。
「自分が生きているかどうかはどうやって分かるのか」という問題です。
猫も自分も同じ世界にいます。
もし猫の生死が分からないなら自分も死んでいてそれを分かっていないだけかもしれない。
もし友人が自分を見る事で自分が存在するならその友人の存在を決定する別の友人が必要になってきます。
そうやって誰かが誰かを見る事で存在を決定する無限の連鎖が起きついには一つの巨大な意識が形成されます。
そしてこの世を包んでいる巨大な意識が私たちを見てこう言います。
「よし猫は生きているぞ」。
「物質世界で起きる事は意識がそれを観測するまでは実際に起きたとは言えない」。
それがウィグナーの基本的な考え方でした。
多くの物理学者は「興味深い考え方だが巨大な意識の存在は証明できないだろう」と考えていました。
しかしロジャー・ネルソンは地球意識プロジェクトを通じて巨大な地球意識が実在する証拠をつかんだと考えています。
特に注目すべきデータが計測されたのは2001年9月11日でした。
(ネルソン)アメリカ同時多発テロが起きた時のデータを綿密に調べました。
これが前後1週間ほどのグラフです。
真ん中が9月11日。
小さなブロックは最初に飛行機がぶつかってからビルが崩壊するまでの時間です。
その日ネットワークでつながった世界中の乱数発生機はかつてない動きを見せました。
注目すべきはかなり早い段階で明確な変化が起きている事です。
この時点でまだ朝の4時半です。
これは大きな意味を持っています。
飛行機がぶつかってからは更に激しくなりますがそれ以前のまだハイジャックが発生していない段階から変化が起きていたわけです。
説明がつきません。
地球意識プロジェクトのネットワークは大きな事件が実際に発生する以前に変化を記録しました。
人間の意識は起きた事件に反応するだけでなく事件が起きる事を予知するのかもしれない。
ネルソンはそう考えていますが詳しい事は今も分かっていません。
地球意識のメカニズムはほとんど未解明のままです。
地球意識には予知能力のようなものがあるのか。
地球意識をもっと直接的に感じ取る事はできないのか。
答えはまだ見つかっていません。
地球意識は本当に存在するのでしょうか?地球意識に裏付けられた予知能力が実在すると考える科学者がいます。
全ての人間に予知能力が備わっている証拠を見つけたと言うのです。
未来は常に先にあります。
そうである以上実際に物事が起きる前に予知する事などできないように思います。
しかし「何かが起こりそうだ」という直感は多かれ少なかれ誰にでも経験があるでしょう。
それは単なる迷信ではないと考える科学者もいます。
それが第六感なのかもしれません。
ディーン・ラディンはノエティックサイエンス研究所の超心理学者です。
ほとんどの人が虫の知らせのようなものを経験しているはずです。
典型的な例を挙げれば車の運転中に交差点が近づくとどうも嫌な感じがするのでスピードを緩める。
するとトラックが信号無視で突っ込んでくる。
もしスピードを落としていなかったら大事故になっていたというようなケースです。
これはどういう事でしょうか?私の「予感実験」は未来に起きる事を感知しているかどうかを調べるものです。
ラディンは人が未来の出来事を予測できるかどうかを科学的に調べる「予感実験」というテストを考案しました。
被験者の皮膚に微弱な電気を流し生理的な反応を記録します。
じゃあ楽しんで。
被験者は記録装置を身につけた状態でモニターに映る一連の画像を見せられます。
写真は当たり障りのないものとショッキングなものがランダムに並んでいます。
ショッキングな画像を見ると皮膚の電気抵抗が僅かに変化しストレスを感じている事が分かります。
このような調査法であれば被験者がショッキングな写真を見た直後に変化が記録されると考えるのが普通でしょう。
しかし結果は違いました。
この縦線は写真が現れた時点です。
ショッキングな写真が現れた瞬間にはまだ生理的な変化は見られないと考えるのが普通です。
ところが実際にはこの瞬間既に感情の高ぶりが記録されています。
それどころか写真が現れる5秒前から他の穏やかな写真とは違う反応が見られます。
私が「予感反応」と呼ぶものです。
この実験ではショッキングな写真を目にする5秒前から「予感反応」が現れています。
ラディンはこのテストを30年間にわたって数百回繰り返してきましたが常に同じような予感反応が記録されました。
情報が時間を遡っているようです。
5秒という時間も状況によってはもっと前から起きる可能性が考えられます。
私たちの中に予知能力が潜んでいるとしたらそれは科学的にどう説明できるのでしょうか?1860年代イギリスの物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルは光と電磁気に関する理論を確立しました。
マクスウェルの研究により光の正体が実は電気と磁気が一緒に振動して起きる波すなわち「電磁波」の一種である事が明らかになりました。
長いリボンを振りながら踊るダンサーをイメージして下さい。
まず手の動きがあってそれから波が広がります。
しかしマクスウェルの方程式から導き出されるものがもう一つあります。
それは「先進波」と呼ばれる逆向きの波です。
これが予知能力を解明する一つのヒントになると考えられました。
先進波はまるでダンサーが手を動かす前にリボンが動くかのように未来から現在に向けて情報が伝わります。
物理学の基本的法則から導き出される先進波によって予知能力は説明できるのでしょうか?1950年代物理学者のリチャード・ファインマンは先進波に「反物質」という考え方を持ち込みました。
そして「物質が時間を遡るという事は実は反物質が普通に動いている事だと考えればいい」と主張したのです。
この考え方に基づくと物質は時間を遡っていない事になります。
つまり未来からの情報は現在に伝わらないという事です。
こうしてファインマンは先進波による予知を否定しました。
ファインマンはこの研究でノーベル賞を受賞しました。
しかしディーン・ラディンは未来から逆行する先進波というアイデアを切り捨てるべきではないと考えています。
物理学の世界でも議論がなされています。
物質世界では「不可能だ」と言いきるべきではありません。
新たな突破口がどこかにあるはずです。
そのためには理論物理学とは別のアプローチも有効かもしれません。
心理学の分野で第六感に関する思いがけない研究成果が明らかになっています。
科学者は第六感が実在する証拠を100年以上探しています。
もし第六感が実在するとしてもそれは他の五感ほど強力なものではないでしょう。
しかしどんなに弱い力でも第六感の実在が証明されれば現代科学を覆す大事件になるはずです。
ダリル・ベムはコーネル大学で心理学の教授を務めています。
彼も第六感の研究に力を注いでいる一人です。
予知能力の研究に取り組んだのは未来が現在に影響を与えるという発想に衝撃を受けたからです。
ベムは第六感の検証に8年を費やしました。
被験者に2つのカーテンを見せ一方の裏側だけに画像があると伝えます。
そしてどちらのカーテンの裏に画像が隠されているかを当ててもらいます。
未来の出来事を予想する能力があるかどうかのテストです。
コンピューターは被験者の選択を待ちキーが押されるとすぐに答えを出します。
ほとんどの場合正解率は50%つまり偶然です。
ところが裏に隠す画像をエロティックなものにした時は正解率が53%に上がりました。
大きな数字とは言えませんが重要な意味があります。
性的な刺激を嗅ぎつける能力は長い年月をかけて発達したものだとベムは考えています。
交尾の相手を見つけるために進化の中で形成されてきた能力です。
進化は性行為を実現し繁殖を有利に進めるために起きるものです。
ですから進化という側面から考えれば第六感や予知能力のようなものが繁殖や生存競争に役立つ形で機能するというのは理にかなった話です。
ベムの意見が正しいとすれば人間の本質の一面が明らかにされた事になります。
時間は一方向だけに流れているわけではなく進化を続けてきた人類は時間の流れを有利に使うすべを身につけているのかもしれません。
未来の出来事が人間の現在の思考や感情に影響を及ぼしている。
それを証明したいんです。
ベムの論文は学会誌で発表されると大きな反響を呼びました。
長年片隅に追いやられてきた第六感の研究が今や科学の世界で大きな注目を集めつつあります。
第六感と呼ばれるものは私たちが想像している以上に多種多様な形で身の回りにあふれているものなんです。
(パーシンガー)第六感は明らかに物理的なものです。
まだ見つかっていない人間と外界とのつながりを教えてくれます。
(ベム)私の発見は一般的な物質世界の概念にはそぐわないものです。
しかしその認識もいつか変わる事でしょう。
(ラディン)今私たちが見つめているのは未知の世界との境界です。
間違いなく興味深い事が起きています。
「第六感は実在するのか」。
そんな質問は無意味かもしれません。
科学はこれまで知られていなかった感覚の存在を明らかにしつつあります。
地球意識や予知能力に関してはまだ断片的な証拠しかありません。
しかし人間は最終的には答えを見つけ出す事でしょう。
全ての答えはここにあるからです。
2017/02/17(金) 22:00〜22:45
NHKEテレ1大阪
モーガン・フリーマン 時空を超えて・選「第六感は存在するのか?」[二][字]

今回のテーマは、「第六感」。他人の考えが分かったり未来を予見したり出来る能力は、人間に備わっているのか?脳や意識の最新研究は、その謎を解明してくれるだろうか?

詳細情報
番組内容
触覚・味覚・視覚・嗅覚・聴覚。人間に備わった感覚はこの五感だけなのか?迷信と思われてきた第六感が、最新の科学の注目を集めている。脳や意識の研究が進むにつれ、視覚以外でモノを見る手段があるのではないか、思考は脳を飛び越えるのではないか、人間に未来を予知する能力があるのではないか…さまざまな可能性が浮き彫りになった。地球規模での磁場の研究や量子力学を用いて、第六感の謎に迫る。(2016年5月初回放送)
出演者
【語り】菅生隆之
制作
〜ディスカバリー制作〜