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書き起こし ウワサの保護者会「叱り方 どうすれば?」 2016.12.09

あ〜ほんと忙し…ハクション!いや汚いのう!ビショビショじゃ!あれ?風邪ひいたなこれ。
よし明日は休みだ!風邪ひいた!誰かにうわさされとるだけじゃ!あそこの花屋は駄目だと言われとるんじゃ。
ほれっ働け!いやこれ風邪だな。
保護者の皆さんわが子を叱りますか?でも…子どもを叱る事に戸惑いを感じているという声も。
理由はさまざまだが番組アンケートでは81.4%の保護者が叱り方に悩みがあると答えた。
親にとっては大問題なのだ。
そこで今回は子どもの叱り方について考える。
ゲストにセインカミュさんが登場。
3人の子どもを育てながら叱り方に葛藤する毎日だとか。
よりよい親子関係を築くために子どもの叱り方について語り合おう!
(高山)セインカミュさんはどうですか?叱る事って…。
(セイン)ありますあります。
もう日常茶飯事ですよ。
さっきのお母さんみたいにもう朝起きてからですね本当に。
うれしい!日本人みたい!ぐわっとせめて「何?」って「いいかげんにしろよ」っていう事も結構男同士ではあったりしますし。
そうするとダンダンダンダン上に行って。
「ごはんが出来た」。
「じゃあ下りてこいよ」。
なかなかきめ細かいですね。
細かいのそう。
ダメなの。
嫌なオヤジだと思いますよ。
セインさんの言葉に深いうなずきをしているのが夕顔さん。
ガミガミ系?叱らない子育てっていうお題目は今あるじゃないですか。
尾木ママが提唱されてます。
僕です。
どんどん言ってよ。
叱らない子育てなんて私見た事ないんですよ実際。
僕から言えばね怒ってる子育てですよ。
怒ってるんだと思う結局は。
(夕顔)混ざってはいます確かに。
混ざってます。
でもガミガミなっちゃうのは考えてみるにやっぱすごく向き合ってるからなんですよ。
例えばすごい悪くなっちゃっても私が手を差し伸べる子どもだし。
尾木先生は「叱らない子育て」ってあんまり言わないで頂ければ。
今日は夕顔さん注文しに来たんですか?自分のうちが多分この地域で一番怒ってるんじゃないかっていうぐらいもうすごい怒っちゃうんで。
何を怒ってるんですか?
(イタチ)途中から何を怒ってるのかが分からなく…。
(笑い)ハッと気付いてああやっちゃったなって…。
叱ってても悩みがありそうですけどモルモットさんどうですか叱る…。
いや怒れないんですよね。
(セイン)怒れない。
(モルモット)うん。
何て言うか怒りたいんですけど怒れない。
こんな事言っちゃダメかなあんな事言っちゃダメかなっていうのがすごく頭にあってやっぱりどうしても言えなくなっちゃう。
子どもに甘いって。
優しすぎるとか娘の友だちにも甘いって言われて。
問題は解決してないまんま進んでしまうという事が多い。
そうですね。
それ何とかしたいですね。
そう何とかしたいんです。
でもねこういうねモルモットさんみたいな悩み持ってるお母さんすごく多いと思う。
僕教員の立場から見ていても叱んなきゃダメでしょみたいなお母さんぞろぞろおられますもん。
モルモットさんとモクレンさん過去の放送でもちょっとこれ叱った方がいいんじゃないかなっていうシーンが実はありましたのでその時の映像をご用意しました。
子どもを叱れないモルモットさんの場合。
スマホを片ときも手放さない娘のいくさんが相手だ。
娘の生活の乱れを心配したモルモットさん。
意を決して切り出した。
モルモットさん娘に終始押され気味。
一方こちらはモクレンさんのお宅。
モクレンさんの娘たちもスマホにはまっている。
食事中もお構いなし。
娘たちはスマホの画面にくぎづけだ。
日常となっている。
セインさんが怒ってましたね。
アンビリーバブル。
ノーノー。
今もですか。
うん。
あの時点でうちもう取り上げですから。
もうもうなし。
そうするとザーッてきますからね。
モルモットさんが叱られてるみたい。
取材メモによるとモクレンさんはあの放送があったあとお友だちからあれは注意しなきゃダメだよって言われたって。
やっぱり言われましたか。
たくさんの方からお声を頂きました。
何て言うかやっぱり私…逆に怒れない子どもに。
怒ると嫌な思いをするっていうか。
すごく…親子関係がどうかなっちゃうんじゃないかとかそういうなんか変な考えがあって。
私のお父さんもすごい怒る人昭和の男っていうか。
僕もいろんな保護者こう聞いてみるとモルモットさんと同じように自分がものすごく叱られて嫌な思いしたから叱らないと。
やっぱり反動というのがあって親からいい叱り方をされなかった子がかわいそうですね。
叱れなくなってる。
精神科医として長年多くの親子を見てきた…子どもを叱ると親子関係がギクシャクし緊張状態に陥る。
それを避けるため叱らない親が多くなっているという。
ホゴシャーズ3人には心当たりがあった。
(ポトス)やっぱり帰りが遅くなっちゃって心配でほんとわなわな震える時があって。
ほんとに11時ぐらいまで帰ってこなくて。
でももう怒らないようにして。

 

 

 

 


遅くなったら普通にLINEなりで「どこにいるの?」みたいな「早く帰ってきなよ」ってさらって言うふうになると「うんどこどこにいる」って言って「まあ早く帰るわ」って言って。
自分が中高生だった時自由にやってきたのがあるので。
それを考えるとあんまりこう檻に閉じ込めるっていうのはしたくないと思ってて。
頻度はどれぐらい。
(夕顔)中学生?中学生。
中3。
中学生で。
女の子で。
今ね外食する女の子多いね。
中学生で。
なんか文化祭とか体育祭とかあったでしょ。
でも週に1回ですよ。
(夕顔)さっきのいくちゃんじゃないけどこんなの今普通だよって言われちゃうんですよね子どもたちに。
そうすると親のお母さんの時代こうじゃなかったって言ってもそれは昔だからって言われちゃう。
じゃあみんながそうだったら「え〜じゃあうちもちょっと許した方がいい…」みたいな。
他の親もそうだからじゃあそれなのかなみたいな。
それが一番危険だと思います。
それをそういうふうに子どもから言われると親が引いちゃうんですね。
そこが僕大問題だと思います。
打ち上げなんかもみんなやってるとか。
みんななんかやってないですよ。
見てれば。
本人にとってはみんなになるわけ。
思春期の発想として。
自分の気の合う子しか見てないからくそ真面目な対極にいる子なんか目に入ってないの。
だからそうやって「みんながみんなが」っていうんだけど。
(夕顔)みんなって何人って事。
そう何人って聞いたらねせいぜい4人しかならないって。
そうなんですよ。
でもそれはへ理屈でねだんだんやりっこになっちゃうから言わない方がいいですけども。
(セイン)うちの場合はだから「どこどこくんのうちはこうやってるよ」って。
「それはどこどこくんのうちでしょ。
それはうち関係ないから。
君はうちの子でしょ」って。
そういった説得のしかたでいかないといけないと思う。
うちはうちのルールっていうのね。
じゃあ子どもたちはどう思っているのかお母さんが叱らない事をどう思うか聞いてみました。
いやいやいやいや。
いやいや。
うそ…。
あ〜。
もう一人。
門限について。
うん…。
でも分かってはいるんですね。
本人もね。
本人が分かってるならいいかなと。
優しいってすごいきれい事だと思うんですよ。
優しいからいい親であるっていう事では決してないと思うんです。
いい親だからこそ怒ったりとか叱ったりとか向き合ったりとか。
「この野郎分かるか」っていうぐらいのものがあってもいいと思うんですね。
日常茶飯事じゃないですよ。
大事な場面では。
こういう事は…お母さんを悪者にして自分は正しい方向に進めるの。
「ママから今連絡入っちゃったごめんねママ怖いんだ」とかね。
悪者にしてもらった方がいいの。
これ以上遅れたら殺される…。
そうそうそれが大事。
やべえじゃあもう早く帰らなきゃっていう…。
どう叱っていいか分からない。
そうですね。
怒ると叱るがなんか区別が難しくって。
さっきから何回か出てますけど「叱る」と「怒る」は違うんだと。
この区別明確にさせておきたいと思うのね。
怒るっていうのは感情任せ自己満足ですある意味では。
ババババッて言ってやったっていう。
ねすごい自分の気持ちはスキッとしますけれども。
(モクレン)でも聞いてないですよね。
そう。
叱るのは知的な行為です。
さあこの事を言い聞かせよう相手に伝えようと思うから頭で知的なねこのフィルター通すんですよ。
通してどういう表現がいいかなとかね冷静に考えないとできないの。
叱れない。
だから叱らなきゃいけないんです。
ただそれを怒らなくてもいいと。
怒っちゃうと全然その効果が出てこないから。
だから僕は叱らない子育てっていうのはそういう意味なの。
(セイン)うちの子も「ノーはノーだから。
ダメはダメだから」っていう事を言ってたの。
そしたらうちのかみさんが「ちょっと待って」って。
「何でノーがノーなのかって説明しなきゃ分からないでしょ」って。
(夕顔)奥様の力すごい。
だからそこからすごく…すごいエネルギー使いますよでも。
疲れるし。
ぶつかり合いだから。
だけどぶつかり合っていくうちにガンと抱きしめられるぐらいの距離感になってくるんでそれはすごく大事だなってやっぱ思います。
いつもガミガミ叱ってしまう夕顔さん。
そんな叱り方で思いが娘に伝わるのか悩んでいるという。
伝えたいっていう気持ちは絶対あるので。
だからその怒ってる中にも伝わってるといいなっていう。
夕顔家では娘が帰宅したタイミングで親子で話をする事が多い。
この日切り出した話題は…自分で決めたのに壁にぶつかると逃げてしまうあかねさん。
夕顔さんはその事を指摘しようとしていた。
ねえやってるって言ってるじゃん!夕顔さんには…それは結果ではなくその結果に行き着く過程が大事だという事。
あかねさん真剣に話す夕顔さんに…それでも夕顔さんは…
(夕顔)自分がどうなのかっていう事をいつでも「頑張った」って言える?っていう話だよ。
(あかね)何?聞いてるよ。
聞いてたじゃん。
夕顔さんが話すのをやめた。
その理由は…。
毎日この繰り返し。
恥ずかしい。
嫌な汗かく。
十分ヒートアップされてましたけどね。
話し始める時点で少しこっちもピリッときてるので。
イラッときてる。
イラッときてるんですよね。
(夕顔)頑張ってないのに…。
頑張ってないっていうか…。
多分ね。
モルモットさんと…。
よく会場に行ったねって事?はあ?よく名前を書いたねとか?うん。
(夕顔)テスト受けて偉かったねって?
(セイン)塾に行ったら「はいテスト」って。
「受けたね〜」じゃないじゃないですか。
受けなきゃいけないんだから。
それが宿題っていうか…。
本気で偉いと思ってない事を偉いねって言えない性分なのね。
でも伝わってないんですよね。
多分ね。
ああいうふうに上からね一方的に言わなくても。
勉強してなかったの?なんていう事は塾に行かせてもらっててよあってはいけない事だってのは本人は100%分かってるわけ。
分かってるんですよ。
だから分かってるんだから本人はつらいんです。
分かってる事ができてない自分につらいから。
(夕顔)そこのところに寄り添えば…。
そう。
そこに寄り添うの。
そしたらその時にやっぱり…「それは大変だねあんた」とか言えば「またこの追試があしたあるからちょっとせめてね今度は80点とってみようと思うんだ」とか。
こういうふうにして改善点までバッと言い始めます。
それが子どもなんですよ。
実はそういうアプローチをする事に不安があってですね。
「つらかったね」ってずっと言われている人が自力でつらかった事を乗り越えられるようになるのかすごく不安なんですよ。
エンパワーメントっていって心理学でも言われてて。
そういう心理作用になるんです。
そうですか。
修業だなぁ。
私もでもそういう事ができるかどうかだな。
感情を抑えてね。
あと年頃になるとやっぱり言い負かしてくるじゃないですか。
へ理屈っていうんですかね。
こねてきますよね。
こうなったらどうすれば…。
これさっきモルモットさんも何十年か前のね親の時代が違うんだからみたいな事言われたら「…」って。
確かにそのとおりなの。
でもああいう時でもね「そりゃ古い人間で悪かったわね」みたいなのでもいいから。
そして示してそうするとまた言い返してくるんですよ。
それには絶対に乗らないの。
こちらの価値観をポンと言ったらさっと引いちゃうの。
それこそ台所仕事をするなり。
そうすると子どもの方はね一人になった時に「ああでもやっぱりママが言うとおりだな」とかね。
「やっぱりそうだった」とか。
そうやってすぐ反省という反すうするんです。
言われた事を。
その一人でいる時間がすごい大事。
だからあんまりスマホばっか持ってると友だちとLINEでやり取りしてるとそれが吹き飛ぶわけ。
ふだんなかなかできない?できないですね。
もうどんどんどんどん最終的に「あれ?私…」。
「ママ聞かないの?」って言ったら「うん私は聞かないよ」でそれでいいんですよ。
(笑い)うちの次男坊がすごいへ理屈大魔王なんです。
もうこれから朝起きるからね。
何で学校行かなきゃいけないのみたいな。
へ理屈が始まるわけですよ。
パパとじゃれたいみたいな気持ちもあるのかも…。
あるかもしれないですけれどもじゃれ方がダメでしょ。
それじゃダメだっておまえ10年間生きてきて分かれよそれはって思うわけですよ。
それから1回では伝わらないから。
何回か繰り返せばいいんです。
でも本当にそうです。
その場で決着つけなきゃいけないって焦りがあります。
思っちゃうの思っちゃうの。
そうするとやっぱりうまくいかない。
あかねちゃんにも本当の気持ちを教えて下さいと聞いてきました。
ちょっと待ってちょっと待って。
ちょっと待ってちょっと待って。
そんなこんな展開になるとは。
(夕顔)ダメダメと思ってるわけですよ自分の叱り方なんて。
もう怒ってるだけだし。
叱られる事で安心してるっていうんですから。
だから正しい事がポンと言えてればOKなんですよ。
そこで決着して「はいママの言うとおりです。
ごめんなさい」とか言わせなくて大丈夫だっていう事。
うちも多分そうですね。
やっぱり怒ってもらいたいと思うんですよきっと。
「何でこんなに緩いの」とか「何で怒らないの」って言われるので。
やっぱりやり合いたいんですよ。
(モルモット)多分そうだと思います。
もうちょっとやり合いたいのにすぐもうやめるから「ああもう」と思ってるのかも…。
だから遠慮してでもそれを…一歩自分をも変えていけるというか親もね。
成長して頂けるといいなと思います。
「叱る」と「怒る」は違う。
「叱る」とは頭で冷静に考えた事を伝える行為。
親は周りの声に惑わされず考えをしっかり持つ事が大事。
もし子どものへ理屈が始まったらつきあわずにさっと引こう。
2016/12/09(金) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
ウワサの保護者会「叱り方 どうすれば?」[字]

尾木ママが、小・中学生の保護者の皆さんと子育てについて語り合う「ウワサの保護者会」。今回は、多くの保護者が悩んでいるという「子どもの叱り方」について。

詳細情報
番組内容
番組アンケートによると、81.4%の親が子どもの叱り方についてさまざまな悩みを抱えている。子どもを叱るという人には「叱った後に反省、自己嫌悪に陥る」などのお悩みが・・・。一方で「子どもに遠慮して叱れない」という人もいる。今回は、3児の父、セイン カミュさんがゲスト。尾木ママ&ホゴシャーズとともに子どもの叱り方について考え、よりよい親子関係を築くためにはどうしたらよいか語り合う。
出演者
【ゲスト】セイン カミュ,【出演】教育評論家、法政大学教授…尾木直樹,ホゴシャーズ,【司会】高山哲哉,【語り】宮島史年