(黒柳)こちらご存じかしまし娘。
もう結成60年以上というお三人。
久しぶりの登場でございます。
よろしく…。
皆さんまだまだお元気で。
えっ!「まだまだ」って…。
「まだまだ」って本当に…本当にお元気で。
はい。
だって歌江さん一応お姉さんですけどお姉さんもう芸歴っていったら相当ですよね。
そうですね…。
(拍手)4歳からですから。
4歳から?はい。
今87でございますから。
じゃあ芸歴83年ぐらい?そうですね。
芸歴83年?はい。
相当すごいですね。
それから今度真ん中の方が照枝さんと仰います。
はいそうです。
照枝さんは芸歴何年ぐらい?何年や?
(花江)「何年や?」って自分のことは自分で答えて。
考えたことないですやん。
じゃあいいです考えなくて。
花江さん…。
80は過ぎてるからねうち。
84か。
今?うん。
3つからやってますからなんぼや?あなたもそれだから81年ですね芸歴が。
そうですか?「そうですか?」って…。
すごいですよね。
ひとごとみたいね。
うん。
それで花江さんは?私はね年わかるけど…78年ですか今年で。
芸歴が?すごい。
でもいずれにしても皆さん…。
77…あっ78年ですね。
だから芸歴はともかくとして皆さんみんな80以上におなりになった…。
それで現役で仕事してらっしゃるんだからすごいですよねだけど。
ねえおかげさまで。
まだ誕生日来てないからまだ80です。
そう?でも80でしょ?いいやん!そんなちょっとぐらい。
嫌やわ。
あのね…。
でもとにかく…。
はいはい。
いいんです。
どうぞ。
黙ってるとまたやりだしますから。
そうですね。
何をやるの?『徹子の部屋』に3人で…お三人でおいでくだすったの3回目なんですよ。
その他ばらばらとかお二人とか…。
その前はどのくらい前ですか?12年ぐらい前ですか?12年ぶりですね3人でいらしてくだすった…。
しばらく3人で会うことないんですって?こんなふうに。
なかった。
今日嬉しかった。
そう?それじゃとにかく『徹子の部屋』に3人で出ていただいた時の懐かしいVTRをちょっとご覧いただいていいですか?ありがとうございます。
ちょっとご覧くださいませ。
「こうやって拝見してるとお姉様1人に対して2人は一緒になるわね何となく」「だって意見が合わないんですよ姉とは」「いつもこれですよ2人で」「それなのに歌江姉ちゃんにいつもごちそうになってんねんよ」「お洋服かて…これかて買ってもらって」「9年前じゃないの!」「9年も経ってませんよ」「経ってるって」「経ってません。
3年前です」「嘘ばっか。
本当ね歌江姉ちゃんってごっつねわがままでしょ」「何がわがまま…」「それは長女ですから」「長女はみんなそんなものです」「タタンタタンタタンタタタンタタンチャン」
(3人)「ウチら陽気なかしまし娘」「誰が言ったか知らないが」「女三人寄ったら」「かしましいとは愉快だね」「ピーチクパーチクかしましい」ハモってますやん。
すごい。
ねえ。
懐かしい。
ハモってます。
初めのが25年前で今が12年前なんですけどもお元気で。
でも本当にお三人揃ってねお元気でこうやって来ていただいて本当に嬉しいです。
ねえ。
でもこの番組ももうすごく…。
ええ42年目…この2月で42年目で…。
おめでとうございます。
どうもありがとうございます。
すごい。
でもあなたたち歩いていると何だかわからないけど人が「あっかしまし娘」って言うと「はいはい」って…。
名前いちいち言わなくても「かしまし娘」って言われただけでも…。
嬉しいです。
もうね私の顔を見て「歌江ちゃん」って言う人が多いんです。
なんかだんだん似てきたみたいで嫌ですね。
なんで嫌やの?なんで嫌やの?ねえ。
うちら嬉しいわ。
そう?でも名前いちいちさ歌江とか花江とか…。
でもそれ気にならない。
ねえ。
3人かしまし娘でいいわけで…。
あなた嫌ですか?いや…。
嫌じゃない。
嫌じゃない?その辺りばったりで…。
「ばったり」?「その辺りばったり」ってどういうこと?その時ばったりでっていうのよ。
そういうふうに言えばいいの最初から。
でも3人がすごくケンカするんで部屋が…楽屋がうるさいっていうんでいつも他の人たちと離せられて…。
角座なんかの時ね。
そうですってね。
舞台終わってきたら3人で舞台のことで…。
普段は仲いいんですけどね舞台のことになると揉めるね。
どつき合いのケンカします。
どつき合いのケンカ?はい。
もう髪の毛むしられて。
なかなかお姉さんの言うこと「はい」って言わないもんですから。
もう本当にねこの前もね…。
でも歌江姉ちゃんのことあんまりね言うと駄目なんです。
罰が当たるんです。
どうして?内緒でね悪口言う時があるんです照枝姉ちゃんと2人で。
この前新幹線に乗る時にね2人で歌江姉ちゃんのことを言ってたら新幹線出たあとになってしまって。
それねなんでかっていったら歌江姉ちゃんがね「私なこの頃ちょっと脳の調子がおかしいから検査に行こうと思うねん」ってこう言わはったの。
「それは大変や」。
心配してるのに帰ってきたらね何にも言わないの検査の結果を1週間ぐらい。
それでどうしたって…「どうやった?歌江姉ちゃん」って言ったら「私の脳はねそこらの人の脳と違うの」「“こんな素敵な脳見たことない”ってお医者さんが言った」って。
そんなそこらにない脳ってどんな脳なんですか?言ってくれたらいいのに。
ちょっとうちらにね「どうもなかった」って言うてくれたらええのに自分だけわかって言うてくれへん。
「腹立つね」って2人でぼやいてたらほんなら新幹線出てしまいまして。
あっ!ともう乗り遅れて…。
マネジャー東京で待ってるのにね。
でも相当おかしいよね。
お姉さんの悪口を2人で言ってると…。
言うと罰が当たるの。
新幹線行っちゃうっていうね。
でもね悪口言うたほうがいいんですよ人に聞こえなかったら。
体にいいんですよこれは。
なるほどね。
皆様本当ですよ。
そんなことない。
絶対悪口は言ったら駄目。
また言い返されるからやめ。
駄目。
だから人には言わないって。
姉妹で言うだけだって。
それならいいけど。
歌江姉ちゃんとは言わない!小学生みたいね。
わがままやね。
「言わない!」。
おかしいでしょ?小学生だねあんなのね。
「言わない!」。
もう80過ぎてるのにねみんなおかしいですね。
せやから結婚ね一番遅くて一番早う離婚してるんですわ。
そうなんですか?この人?そうですよ。
一番遅かった結婚。
そうよ。
で離婚一番早いの。
ええやん。
やっぱりこういうわがまま…。
自分の勝手だ。
そうか。
そんな偉そうに言わんでええ。
だってもらってもらった…面倒を見てもらったわけじゃなし夫をね。
すごい話だね。
えらい話ねこうやって。
でも一番上のお姉様は今でもご結婚していらしてご主人とご一緒。
はい。
2番目が離婚なさった早々と。
それで一番下はご主人亡くなったんですね死別。
そうなんです。
だから全部違うタイプの暮らし方をしていらっしゃるのね。
はい。
おかしいわね。
でも…。
おかしいことありません。
悲しいです。
それは悲しいですよね。
あのねだって…。
格好だけやあんな顔して。
てへえ。
またそうやって…。
何でもケンカ売るの。
夫亡くなって18年ですか今年。
だけど…。
夫のこと言う時だけ丁寧になるんです言葉が。
もういちいち言わなくていいのそういうこと。
それで18年になって?うん。
でもやっぱり夫が…大事にしてもらったからねいまだに…。
「夫に」。
そうそう。
正しい日本語は「夫に」。
靴とか…夫の靴も全部玄関置いたまんまです。
背広も全部そのまんま。
えっ本当?捨てたやつをうちが着てんねやな。
拾ってきてね。
でもそこに靴が玄関にあるとそれを見た時に悲しくなったりはしません?しません。
守ってくれてると思うてます。
本当に?ちょっとVTRで花江さんのお家をじゃあ見せていただいてよろしいですか?はい。
夏?これ。
夏夏。
「別に怪しい人の靴違う。
夫の靴ずっと置いてるんです」えー本当だ。
(花江)「もう亡くなって15年かな」この時は15年でした。
15年だった…。
あっ写真。
なかなか大した夫です。
本当ハンサムね。
この夫を探してきたんが私です。
そう。
一番上のお姉様が探してきたんだ…。
だからそれで歌江姉ちゃんには頭上がりません。
何?これ。
ご飯作ってらっしゃるの?ええ。
大体朝は私3時半になったら起きますので。
3時半?目覚めてますもんだって。
夜早く寝ますから。
すごいわね。
3時半?7時にはご飯も食べ終わってね大体用事終わってます。
これは何ですか?ヨーグルト?ヨーグルトとか果物とかね。
すごい。
体に良さそう。
これ私…。
それを持って…。
照枝姉ちゃんのところ行くんです。
2番目の姉の家へ持っていく…。
照枝さんのところへ持って…。
照枝さんがすごいお家なんですよね。
これはどうってことないです。
数寄屋造りのお家でしょ?そうですね。
これリビングですね照枝姉ちゃんのところの。
そこへ置いて。
黙って置いていくんですか?こうやって。
黙ってじゃなくてやっぱり照枝姉ちゃんがね元気かどうかちょっと朝調べる感じでね。
1人で住んではるから。
で冷房とかつけてたら…。
1人って…泥棒が入る。
あらすごいわね。
随分お元気ですね。
足あんなことやって。
『徹子の部屋』は42年目突入ウィークでございます。
そのお客様かしまし娘おいでいただいてます。
ありがとうございます。
かしまし娘っていうのはなんか少年隊っていうのを聞いていいんじゃないかってお思いになったんですって?なんか。
いえいえ。
少年隊の人がなんか…。
テレビでね「いつまで少年隊って言ってるんですか?」って言った時にね「かしましさんがいつまでもやってるんですから僕たちもあの人たちがやってる間は少年隊です」って言わはったんですって。
言われたんですって。
いいじゃない。
ありがたいですね。
パチパチパチです。
嬉しいですね。
そうですよね。
ちょっと歌江さんのお家をちょっと見せていただきますね。
あら。
歌江姉ちゃん?
(スタッフ)「すいませんこんにちは。
よろしくお願いします」「いらっしゃいませ」いやあすごい…。
旦那さん。
調子悪かった時の…。
そう。
具合悪い…。
今は元気になったもんね。
そうなの?具合悪かったんですか?具合悪かったんです。
これ2年ぐらい前の…。
こんなんテレビに映したらあかんやん。
「あかんやん」ってもう映ったあとやもん。
仲ええな。
仲いいね。
なんか食べに行くよ。
ほら見てごらん。
あら!氷食べに。
おいしそう。
冷たい…。
おなか冷えへんの?冷えないの。
毛布着てんねや。
膝掛けして。
膝毛布掛けて氷食べてんの?本当だ。
おいしい…。
変わってますね。
おいしい。
「おいしい」って…。
おいしいんです。
おいしい?おいしそう。
近くの喫茶店で。
近くの喫茶店?いつまでも仲良くていいですね。
あんなに仲がいいってねご主人とね。
もらっていただいて57年。
ケンカしないって言うてはるねんけどこの前うちのなんかライブ来てくれはってね泣いてはんねん。
うちの歌で泣いてはるのかなと思ったら「ひょっとしたら夫と別れるかわからへんから」…。
えっ!で急いで帰らはったんです。
ほんで明くる日うち心配になって行ったらもうころっと直って「ねえ平井さん」言うて…えっ!?夫婦ってそんなんですの。
ご主人平井さんと仰るの?ええ。
あきれ返りましたわその時。
でも平井さんはいい方でテレビ局の音声をやっていらした方で。
ミキサーさん。
音声マン。
そうですってミキサーの。
歌江姉ちゃんだけええ声に録らはってね。
そうなの。
いつも言うてたね。
そんなことできるの?だから「歌江姉ちゃん歌上手やね」ってみんなが言わはって。
姉ちゃんがこれ…。
これしてええ声に録ってはったんです。
こういうふうな妹です。
大変でしょ。
うちらはちっちゃいちっちゃい声にしてな。
歌江姉ちゃんだけピューンってな。
そうよ。
そんなことありません。
そんなことできないでしょ?できます当時の機械は。
「当時の機械は」…。
でもまあご主人はそういう仕事をしていらした…。
それで今でも仲が良くて手つないでね羨ましい限りで。
照枝さんのお家をちょっと見せていただいてよろしいですか?はい。
(スタッフ)「お世話になります。
よろしくお願いします」「これ一応風通すのに全部開けちゃう」あっこういう…。
リビングだ。
届いた…届いたさっき。
花江ちゃんのね。
妹さんから来た。
それでなんか持っていってもね「おいしい」とも何にも言わないでね。
見て見て。
数寄屋造りのお家ですよこれ。
奇麗なお家。
大層な…。
ここで1人住んではるんです。
すごいですよね。
「面白いでしょ天井が。
ここ田舎間にしてるんです」まあ…。
こんな豪華絢爛な…。
でも素晴らしいですね。
日本の家は奇麗。
本当に私「数寄屋」っていう本を買ってね外国人にあげようと思ったらねそこに出てたのこのお家が。
可哀想でしょ?1人で。
本当。
何してるの?これ。
飲むんですか?外国人の方にあげようと思ったら照枝姉ちゃんの家が出てたんだって本にね。
でもどうしたんですか?これ。
ウイスキー飲むの?飲むんです。
毎晩?毎晩飲みますよ。
どのぐらいの割合で?水割り3杯ですね。
1人で笑って飲んでる。
1週間であれなくなるんちゃう?1本。
まあまあね。
「ああおいしい」「ああおいしい」だって。
普通は減るでしょ?この年になったら飲むのが。
減らないんです。
だから瓶出す時かっこ悪いからねちょっと延ばして出したりね。
缶瓶の出す日にね。
出す時ねあんまり多いと恥ずかしいじゃないですか。
いい年してね。
なるほど。
なんか失敗談あります?お酒で。
もう失敗ばかりです。
しませんよ。
失敗ばかりですわ。
飲んでもうそれ以上飲んだらあかん言うてんのにね…。
うちばかり喋ってごめんね。
いいですよ。
仰って。
あのね…。
どんな失敗?うち降りる時にねタクシー私先降りるでしょ。
降りたらね溝へはまって降りた途端に…。
ほんなら運転手さんそれ上げようと思うて戦ってるんですよ抱きついて。
運転手さんはそれを助けようとしてるし照枝姉ちゃんは「なんでやねんなんでやねん」酔っ払ってるからこうするでしょ。
あれは溝だったから。
ちゃんと玄関に止めてくれたら…。
見えないほど飲んだらあかんわ。
せやけどぎりぎりに止められたらそこへ足踏み込むよ。
溝であろうとどこであろうと。
それいつ頃の話?昔よもう。
いやついこの間。
去年ですよ。
でもさっき伺ってたの本当に…2番目と3番目とお姉様の悪口言ってたら新幹線が出ちゃったっていうね相当だなと思って面白いなと思ってね。
でも3人揃ってこうやってね60年以上かしまし娘っていってねお顔を揃えておいでいただくのこっちも嬉しいし皆さんから「かしまし娘」って言われてね今でも嬉しくていらっしゃるだろうと思いますけども。
今までの中で色々あったと思いますけど楽しかった嬉しかったことってあります?お姉様から伺う…。
私はねやっぱり漫才大賞。
そうそうそうそう。
第1回漫才大賞。
上方漫才大賞。
それいただいた時は本当に嬉しかったです。
そりゃそうですよね。
3人でやって良かったなって。
ケンカもしたし色んなことありますけどでもね親も…まだ親が元気でいましたから親もわんわん泣くし私も泣いたし。
犬やがな。
わんわん泣く言うたら犬やがな。
「犬やがな」…。
意地悪。
そうですね。
わんわんじゃないの。
しくしく。
しくしく泣いたの。
でも第1回のさっきの上方漫才大賞…。
これは嬉しかったですね。
嬉しかったことですね。
あなた嬉しかったこと何かありますか?あんまりないですね。
そんな…。
可愛くないな。
だって嬉しいも何も忘れちゃうもん昔のことなんか。
もう今生きてるのがえらいこっちゃ。
フフフフフッ。
「えらいこっちゃ」?今晩がえらいこっちゃ。
あなたでも息子さんがいらっしゃるのよね。
いるんですよこれが。
今マネジャーやってるんです私たちの。
いいじゃないですか息子さんがマネジャーなら。
来てるんですよ。
このお仕事を取ったマネジャー。
正司なんですよ。
この仕事取ったマネジャー?違うよ。
うちのマネジャーが取ったの。
どっちでもええやないそんなの。
マネジャーが違うんですか?私はワハハ本舗。
ワハハ本舗ね。
そうそうそう。
柴田さんとか久本さんのあの劇団に…。
今でも出ていらっしゃるのね現役で。
はい。
なんかタップもこの間ねタップお踏みになったってね聞きました。
こけたらあかんよ。
はいはいはい。
で一番嬉しかったことは何ですか?私?ええ。
やっぱり漫才3人でやった時に自分たちのアドリブでウケた時嬉しいでしょうね。
なるほどね。
あれは誰にも演出してもらってないし3人だけのことですから。
なるほど。
お芝居だと演出の方もいて本書く方もいはるけど自分たちでやったことがウケたらものすごい嬉しいですね。
そりゃそうですよね。
でもそういう時にやっぱり一番上のお姉さんがスッとなんか言ってくださるのがとてもいいんですって?歌江姉ちゃん上手。
ツッコミがね。
歌江姉ちゃんは…。
ちょっと…えっ何?歌江姉ちゃんは上手なんです。
うちはもう歌江姉ちゃんがお師匠さんです。
うちの。
お師匠さん?その割にはさっきから文句言ってるじゃない。
逆らってるんだけど本当のことを言うと…。
わかってるもんねうちが逆らっててもね。
わかってますわかってます。
わからないかんのでしょ?はい。
わかってます。
でもお姉ちゃんが言ってくれるのが一番?そうです。
歌江姉ちゃんがいればこそこうなったんですから。
すごいじゃないですか。
いなかったらね…。
お師匠さんだと思ってるって…。
お師匠さん。
そんなことない。
だってこの人が5つで私が…いくつ?十いくつかな?そんなに離れてないよ。
あなたと5つよ。
5つしか違ってないの。
ええ加減に…自分の年ぐらい覚えておいてくれるかな。
こちらが5つでこちらが10歳ですねそれじゃ。
その時から…その前から一緒に…。
出た。
こうやって漫才やってますからね。
あら可愛いわね。
これ7つの時…。
天才って言われたんですって?この時。
えっ?この時天才って言われたんですってね。
そうなんです。
天才少女漫才コンビって言われたの。
ところがそのあと今度2番目と3番目が一緒にやったら駄目だった?私漫才嫌いやからね。
一生懸命やらないからもう全然ウケなかったんです漫才。
売れないしこの時にね…。
悲しいからね照枝姉ちゃん。
これ売れないはずよ。
1518ってさ歌の文句みたいで…。
ちょっと男の子みたいですよね。
そうなの。
一個も売れませんでした。
もう当時はね…。
なあ照枝姉ちゃん悲しかったのを思い出すと名古屋へ行った時にね…。
これちょっとましになった時ですけどね。
20円のきしめんが食べられなかったです。
そうなの?ねえ照枝姉ちゃん。
うん。
40円のラーメンも食べられなかった。
それ先輩が「てーやはーやおごってやるよ」言って…。
その先輩のことは絶対ね忘れないね。
最もつらいっていうことありました?つらい…つらいのはやっぱり3人でやってて急にやめてその時やっぱりつらかったですね。
でも歌江姉ちゃんよく売れてたから。
ドラマも行ってはったし講演も行ってはったし。
いえいえ。
でもやっぱり3人でねやる…お客様から拍手をいただくあれが違いますもん。
1人と。
ね。
そうね。
でも歌江姉ちゃん出ていったやんか勝手に。
勝手にじゃないじゃない。
嫁に行かはったんよ。
出ていったも一緒やんか。
よう言うわそんなこと。
嫁に行ったら出ていった?またここで…。
嫁に行くなったって行かなしょうがないやないの。
だって本当はね家におらないかん長女なら。
行っちゃったんだもん。
それも向かいの家なの。
でも3人でやってたんだけど一番上のお姉さんはお嫁に行くんだからそこで抜けるっていうのはしょうがないですよね。
しょうがないですよね。
でもまあそれでも3人揃ってかしまし娘…。
それでもやれないから米売って歩いたんだよね。
私はね。
闇米売って…。
戦後の?随分古い…。
そんなことは覚えてんねんな照枝姉ちゃん。
すごいですよ皆さん。
70年前の話をね。
闇米売って歩いたって…。
可哀想やな思うたんです。
向かいにいるのにね。
向かいに嫁に行ったんですよ。
嫁に行くっていうより2度目のお母さんと意見が合わなくてね私。
それで家勝手に出ていっちゃったんです。
だからまあ色々…。
それで私漫才やらんといかんことになったんやけどね私漫才嫌いやからね。
だから最初恨んでました。
なんで?とか思うて。
私は女弁護士になろうと思ってたのにね。
それは無理無理。
「無理無理」だって。
なんで漫才?とか思ったけど今そのおかげで…。
そうですよね。
皆様からね…。
今は感謝してます。
本当。
だからこうやってねこのお仕事をさせていただけるっていうの本当に幸せだと思いません?この年になって。
健康があるからよ歌江姉ちゃん。
健康もやし…。
健康なかったら出てこられへん。
そりゃ死んだら出られへんやん。
そやろ?これで出れるやん。
なんてことを言うんですか。
そないしてまで出ようっちゅう魂胆やな。
花江さんは今舞台の最中なんですって?博品館で『オカンの嫁入り』っていうのをやらせてもろうて…。
そうですか。
いまだにねこうやって呼んでもらえるのものすごい幸せです。
誰座長や?ジャニーズの佐藤アツヒロさんとか熊谷真実さんとかそれから鳳蘭さんの娘さん。
すごいですね。
荘田さん。
見に行かないんです。
なんで行かないの?なんで?姉妹は見に来ない。
そんなわざわざ見に来なくていいっていう。
でも皆さんには見てもらいたい。
すごいね楽しいお芝居…。
人数7人ぐらいしか出てないけど『オカンの嫁入り』。
はいわかりました。
これからのかしまし娘はどうなると思いますか?お呼びがあったらやっぱり3人で何でもさせていただきたいです。
でも漫才はやっぱり難しいね。
難しいけどね。
トークとかそういうのはどうもないけどね。
でも漫才もやりたい。
えー!あのね人が雇わないのもう80過ぎたら。
でも面白かったらワハハ本舗にね出ていらっしゃるんですからさ面白いかもしれないじゃないのミニーちゃん。
やっぱりこれで来たからね死ぬまででもこのお仕事でねやっていきたいですね。
そうですよね。
きゃー。
何ですか?真ん中で。
嫌なの?嫌なの。
何が嫌なの?お決まりの言葉やないですか。
そんなの?「死ぬまで」…。
違うこと言え。
どういうのがいいの?どういうことが違うの?言ってみてそれじゃ。
なんかね…なんか嘘ったらしいんですね普段と。
あんたどうしてそうやってケンカ売るの?ケンカじゃないの。
なんか出てくるって様子しちゃってね。
様子しちゃって?じゃああなただったらこれから先どうしたいですか?かしまし娘。
そのまんまいきます。
おばんが来ればいいなと思うだけで年なりに。
「おばん」って何?「おばん」って…おばあさんの役が来ないんですなかなか。
この間なんか役やったじゃないですか。
もう忘れました。
だいぶ前ですねNHKで。
そうそうNHKで。
評判良かったじゃないですか。
わからん。
「わからん」…。
もう過去のことはすぐ忘れたって言うの。
私らはもうおばんの役しか来ませんよ。
そのおばんももう怖いですわ。
だって今若い方ばかりなのでね。
私らひいばあさんの役でもいきすぎです。
ひいばあさん?本当におばんって今出ないね。
テレビ見てもおばあさんの役の人が。
そういうお芝居作ってくださったらいいのにね。
男の人ばかり。
男簡単だからよ。
ああジャンパー着て。
そうよ。
頭結わなくていいもんね。
衣装いらんもん。
でもこうやってずっとしょっちゅう元気にしてると本当に元気になりますよね。
とても嬉しかったです。
今日も楽屋へ来て3人で嬉しかったです。
良かったです。
本当ありがとうございました。
こちらこそありがとうございます。
どうもありがとうございました。
2017/02/03(金) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 かしまし娘[字]
〜全員80歳超えて今も健在…懐かしの笑い復活!?〜かしまし娘が今日のゲストです。
詳細情報
◇ゲスト
今年、正司歌江さんは88歳、正司照枝さん84歳、正司花江さん81歳に。“かしまし娘”が久しぶりに3人揃って帰ってきた!
◇番組内容
長女の歌江さんは夫と二人暮らし。体調不良の時も夫の献身的な支えで元気を取り戻し、所属しているワハハ本舗で活動中。次女の照枝さんは一人暮らしで、離婚後女優業を続けながら気ままな暮らしに大満足。テレビ・舞台など以前にも増して忙しい三女の花江さんも18年前に夫を亡くしてから一人暮らしだが、亡き夫への想いは変わらないという。そんな3人の毒舌トークのボケ突っ込みは相変わらず衰え知らず!今日は懐かしい笑いが!