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地上波テレビの字幕を全文書き起こします

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字幕書き起こし アニメ 3月のライオン「第2話」

まだ来てないな。
フフフ…フフフフフフ…。
お探しのモノはコチラかな?桐山零くん。
ついに公の場で対局をする日が来たな…。
こいつが我が家にも届いていたから君の家にも届いているコトだろうと思ってな…。
こうしてやって来たという訳さ。
この手紙だけは是が非でも我が手で直接渡したいと思ってな。
でポスト開けたんすか?ひとんちの勝手に?二海堂さん。
いやあ長かった…。
確かに貴様より四段入りは二年ばかり遅れたがこれからが真のスタート。
あっ!?真の戦いが始まるのだ。
しかも封筒開けてるし!犯罪っすよ!?思えば10年前の全日本こども将棋選手権で貴様と初めて対局した日からオレは貴様を終生のライバルと決め今日まで日進月歩で努力を重ねて来た…。
月の灯かりで研究をし蛍の光で本を読み自分を大器晩成型の人間であると励ましながらだ…。
がしかしやはりオレも天才であり…。
じゃまた対局で。
それじゃおやすみなさーい。
ってオイ!貴様ヒトの話を聞けぇぇ!
(エレベーターのブザー)それはこっちのセリフだっつーの。
受け取れよ!!この手から!対局通知という名の挑戦状を!!直接連盟に電話して聞くからもーいーです!!水くさいぞ桐山ァァァァ親友だろ!?親友!?聞いたコトないよそんな話!!どっから出たんですか!?普通そういうモンだろ!?ライバルとか努力とかそーいう色んなアレを乗り越えて最後にはお互いバチーンとハイタッチで「親友誕生☆」みたいな…。
読めよ!!流れを!!少年マンガの定跡ですよ!!いやそういう正統派少年マンガのメインキャラはヒトの手紙勝手に開封して「キメ顔」で出てこないでしょう?っていうか花岡さんは?いつものあの人はどーしたんですか?うぬっ?じいやか!?じいやは今グリーン休暇だっ。
(花岡)いつもお坊ちゃまがお世話になっております。
我が二海堂家に勤続45年の感謝を込め80日間世界一周の船の旅をプレゼントした!!ばば〜んとね。
晴信様〜この花岡が戻るまでどうかおカラダにはくれぐれもお気を付けて!!80日間も!?ってことはその間この珍獣が野放しに!?
(食べる音)なァ今度の対局だけどさお前後手だったら一手損角換わりで来る?それとも中座流8五飛?先手だったらゴキゲン中飛車?教えてもいいけどホントかどうかその辺の判断はどーすんの?まあまあそう警戒せずともどうせ始まっちゃえばすぐ解るコトなんだしさ。
だったら当日目ェかっぴらいて自分で確かめればいいのでは?そこはそれホラ心の準備ってのがあるじゃんか?何で僕がアンタの心の準備手伝わなきゃなんないんすか?意味わかんないんすけど…。
ん?桐山この菓子美味いな。
って聞いてねーし。
たすけてー花岡さーん!!・「魔法の言葉覚えている虹の始まったところ」・「あの時世界の全てに一瞬で色が付いた」・「本当の声はいつだって正しい道を照らしている」・「なんだって疑っているからとても強く信じている」・「心臓が動いている事の吸って吐いてが続く事の」・「心がずっと熱い事の確かな理由を」・「雲の向こうの銀河のようにどっかで無くした切符のように」・「生まれる前の歴史のように君が持っているから」・「それだけわかっている」・「僕だけわかっている」
河が好きだ。
好きなものなんてそんなには無いけど…水がたくさん集まった姿を見ているとぼうっとして頭がしんとする。
千駄ヶ谷までなら地下鉄で一本だけど対局の日は河を見ながら向かいたくてJRの駅まで歩いて行く
色んな橋を渡りながら…。
妙に落ち着くのは小さい頃河に囲まれた町に住んでいたせいかもしれない。
もうかすかにしか覚えていないけど…。
プロ棋士の生活は対局が年30〜40局位。
そして順位戦以外にもタイトル戦はありその殆どがトーナメント制で勝ち進めば当然対局数が増えていく。
トップクラスであれば年間70〜80局にもなる棋士もいる。
今日の対局は「NHK杯」の予選。
TV局主催のこのトーナメントは予選を突破し決勝トーナメントに出場できれば…「NHK杯」というその名の通り…
(拍手)キャーーーー!
(羽音)
全国中継されるのだ
どうか見事勝ち抜きTVにばっちり映りますように。
今回の対戦相手の桐山を見事「自分の将棋」で下せますように!!あいつのアメーバーみたいな「ベタ読み」を俺の燃える漢魂で焼き尽くせますように!!
(鈴の音)だぁぁぁぁぁぁあああ!桐山ああああ!!キャーッ!逃げた?ね今逃げた?ねね知ってる?そーゆーの「気迫負け」って言うんだよ☆
彼の名前松本一砂。
C級2組。
26歳五段。
攻撃的な棋風というか攻撃しかしてこない。
猪か火の玉かってくらいの突っ込みを見せてくる
あ…あの…。
み…見えない
な…何…!?こ…こわい…
見えたああああっっ!ちょっとー。
やめてよいっちゃんビックリすっからさぁ。
いやあスマンスミス!!つい気持ちが高ぶってしまってな。
いいなー。
お前さんはいつもストレートで。
でもやめておくれよ。
ビックリして頭ン中の駒散らばっちゃうからさあ。
この人はスミス先輩。
B級2組六段。
大きな生物同士二人は気が合うらしい…
どう!?どうよ桐山きゅん。
フハハハ!!んー…。
え…。
あ…ああれ?え?あ…そこに…歩!?あ…えあっ!?ええ!?取ると馬がひかれて…。
なんのまだまだ。
ま…まだまっだまま。
だまだまだまだだだままま!んー。
あ。
あーあ…。
田舎のじいちゃんに見て欲しかったんだよ。
今体悪くして入院してんだ…。
NHKは日本全国どこでも映るもんな。
小さかった頃の一砂に初めて将棋を教えてくれたのがじいちゃんだったんだよ。
なぁ元気出せよ。
いっちゃん。
桐山がおごってくれるってさ☆ええっ!?あかりさんに会いたくね?はうっ。
あかりさん!?あかりすわわーん何でボクが!?お…おごり!?いーのいーの。
子供が金持ってたってしょーがないでしょ。
それにボクまだ未成年なんすけど!?酒がダメでもジュースがあるさ!フルーツもね☆たっかいけどね☆いっちゃんが元気ないと将棋会館が暗くなっちゃうんだよ!!!
(ドアベルの音)いらっしゃいませ。
まあ松本さんスミスさん。
それに桐山君も。
ああかりさんお久しぶりです。
どーもー。
おっ相変わらずお美しい!!!こちらへどうぞ。
(松本)失礼します!
なんだか…家にいる時とぜんぜん違う人みたいだ…
もしかして…ホントに違う人だったりして…
はい。
桐山君はオレンジジュースね。
ははい…。
この間はお菓子包むの手伝ってくれてありがとね。
いやすみません。
やっぱり同じ人でした。
女のひとってすごいな…
(松本)ヌフフフフ…。
よーし元気出てきたーっっ。
今日は飲むぞーっっ。
桐山くん!!覚悟しとけよっ!?お財布の方の。
イエッフーイ!!いいわね桐山君。
今日はこんなに楽しい先輩たちと一緒で。
無理に飲ませたりしないし明るくていいお酒だわ。
勿論です。
ボクはそんな事しません!!ムリに飲ませたりとか。
でもムリにたかろうとしてるんです。
ここ…銀座なんですけど…
こわい先輩もいるもの…。
桐山君がつぶれるまで無理矢理飲ませてそのまま店の前に置き去りにするような。
(車のクラクション)
(靴音)大丈夫?一緒の人たちは?あなた置いていかれちゃったの?はいお水飲んで。
おうちどこ?ろ…六月町…。
まあ近所だわ。
私三月町なのよ。
あっ…。
歩ける?ちょっとなぁに?あなたガリガリじゃない。
いやねぇ…私より軽いんじゃないの?
翌朝目を覚ますとボクはあの居間にいた
おねいちゃーん起きたよー。
おきたーっっ。
あ…あの…こ…ここは?おっ起きたね。
おみそ汁飲むかい?
初めてなのになぜか懐かしいあの古い家に…。
これがボクとあかりさんのそしてひなちゃんとモモちゃん三姉妹との出会い
つき合うならこういう先輩が一番よ。
え!?つ…つきあう!?優しくて頼もしいもの。
ハイッモチロンですっっ。
桐山君っっ何だってボクに頼りたまえっ。
後輩をイジメたりあまつさえたかったりなんて…。
しませんしません。
絶対にありえません!!!さあ!!じゃんじゃん飲みたまえ桐山君!!ボクのおごりだ!!!よーしよく言った!それでこそ一砂だ!ってあれ!?何でオレがおごる事に!?一砂君にカンパーイ☆桐山君ともカンパーイ。
ここにいるあかりさんはいつものあかりさんとは違う。
でもどっちもとてもきれいだとぼくは思う
なんにもない。
(お腹が鳴る音)パンもカップラーメンも牛乳も水もあとトイレットペーパーも…。
しょうがない買い物に出るか…。
ぼくの住む六月町は倉庫と会社と工場ばっかりで食料品日用品はこの橋を渡った反対側のスーパーに行かないと手に入らない
弁当屋が近くにあればいいのにな。
ファミレスとか立ち食いとか一人で入るの苦手だし…。
橋を渡った向こう側は三月町。
あかりさんたちの住む町だ
暑い…日陰がない…と…溶ける…。
この町に越してきてしばらくの間どこを歩いても夢の中にいるみたいだった。
音がよく聞こえないし町が白黒にチカチカしたりした
でもあとで気がついた…。
緊張していたのだ。
慣れない町にそして一人暮らしに。
でも
知ってる人が出来た途端橋の向こうに色がついたような気がした。
「いつでもおいで」って言ってくれたけどホントかな…。
なんだか「おいで」と言ってもらえた場所が出来ただけで…そのコトバだけで嬉しくてお腹がいっぱいでもう充分な気がした
ん?何だろ…。
焦げ臭い…煙の匂い…花火?
ふひゅー涼しい…。
ああそっかお盆か…。
キャーッ。
へ!?れいちゃんみっけ☆!!あっっモモちゃん!?あー☆れいくんだっっ。
あらあらお買い物?ふふーん。
カップめんと菓子パンねぇ…。
「食べにおいで」って言っても来ないしなぁ。
ふぅ…そっかあ桐山君は私とヒナが作った料理よりカップめんの方がおいしいのかぁ。
え!?なんかショックだねおねいちゃん…。
ヒナおにぎりとかがんばったんだけどな…。
え!?ちっっちがいま…あ…あのっ。
キャーッ。
にげちゃダメなのう。
あのっ。
えと…そうじゃなくって。
オレは…そのっっ。
はいこれ持って。
え?おひとりさま3点限りなのよ。
今日はこれを買いたくて来たの。
ウチは夏のあいだおそうめん大量に消費するから☆ちなみに今夜はこれ。
れいくんからあげは好き?す…好きです。
じゃおいで一緒に食べましょ。
はい。
ボクはあかりさんになんとなく逆らえない…
吐いちゃいなさい。
楽になるから。
う…えあ…。
なぁに?吐き方知らないの?仕方ないなぁ。
指かまないでね。
ちょっと失礼…。
はい…。
うっ…。
うぅ…ゴッゴホッ…。
よしよし上手上手。
最初に一番みっともない所を全部見られてしまったからもう取り繕えないのだ…
こんにちはおばちゃん。
麻の枝まだある?はいよこれからかい?日が暮れちゃうわよ。
そうなの…お買い物長引いちゃって。
急ごう。
思ったより遅くなっちゃった。
うん。
ひな焙烙のお皿持って来て。
あとマッチも。
うん。
あついた。
コラさわっちゃだめよモモ。
ああそうか。
この匂いだったんだ。
街中にあふれていたのは
(モモ)おうまさん?
相米二)そーだ。
これに乗って帰って来たんだ。
ばーばも母さんもな。
んー?そーか。
わかんないか…。
(風鈴の音)だよなあ。
わかんないよなぁ。
でもこーすんだよ。
じいちゃんのばあちゃんも母さんもずっとみんなこうやって来たからこれでいいんだ…。
ギニャーギニャー。
アナタですか今日はアナタが下さるんですか!?早く!!そして少しでも多目にっっっ。
ぼーずのご両親のお墓はどこなんだ?長野です。
父の実家がある…。
そうか遠いな…。
ぶーんぶーんおウマさんぶーん。
さあご飯できましたよー。
相米二)おう。
じゃ喰おうか。
うん。
上手く揚がってるな。
今日はヒナが揚げたのよ。
そうか。
油はねた。
ここ。
あらあら二度揚げしたからね。
そりゃイカン…。
軟膏ぬっとけ。
じーちゃんの抽き出しに入ってっから。
思い出話も何も無く夕げは進む。
きっとまだ傷は生のまま乾かずにこの家に横たわっている
僕の時はどうだったっけ。
泣き止んだのはいつだっけ。
落ち着いたのはどれくらいたってだっけ…。
へんなんだ思い出せない。
ずっとぼんやりしている…。
あの日からぼんやりしたまま。
他にする事が見つからなくて見つからなくて
帰り際あかりさんがご飯とからあげを詰めて持たせてくれた
帰ったらすぐ冷蔵庫に入れてね。
食べる時はチンしてね。
月曜の対局が終わったらまたおいで。
丁度送り盆なの。
ごちそう作るし…誰か居てくれた方が。
「気が紛れるから」とあかりさんが言ったような気がしたけど小さすぎてよく聞き取れなかった
(風の音)
帰り道風の強い橋の上お腹に抱えた弁当がまるで小さな生き物のようにあったかかった…
・「その声は流れ星のように」・「次々に耳に飛び込んでは光って」・「魚のように集まりだして」・「冷たかった胸に陽だまりが出来た」・「普通の触れ方を知らないから」・「戸惑っていたら触れてくれた手に」・「どれだけ夜をくぐり抜けても」・「ずっと冷めないままの熱が脈を打つ」・「君がいるそれだけで」・「命の全部が輝く」・「凍りついた心に」・「その鼓動が響き火を灯す」・「いくつもなくなったあとに」・「強く残ったひとつ残った」・「離れないいつでも側に」・「僕の中に一番近くに」せ〜の。
(あかりひなたモモ)「3月のライオン」次回もお楽しみに。
ご期待下さいね。
2016/10/22(土) 17:05〜17:30
NHK総合1・神戸
アニメ 3月のライオン「第2話」[字][再]

17歳のプロ棋士・桐山零。幼い頃に事故で家族を失い、周囲にもなじめず孤独に生きていた。ある日あかり・ひなた・モモという3姉妹と出会い、零は少しずつ変わり始める…

詳細情報
番組内容
帰宅した零を待ち受けていたのは、棋士・二海堂晴信。幼い頃から零をライバルと呼ぶ二海堂は、零との対局を心待ちにしていたのだった。後日、先輩棋士・松本一砂との対局終了後、零は一砂や棋士仲間の三角龍雪らとスナックへと向かう。そこでは川本家の長女・あかりが働いており、あたたかく彼らを迎えるのだった。
出演者
【声】河西健吾茅野愛衣花澤香菜久野美咲千葉繁岡本信彦杉田智和木村昴
原作・脚本
【原作】羽海野チカ,【脚本】木澤行人
監督・演出
【監督】新房昭之