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書き起こし 徹子の部屋 写真家・下村一喜 2016.12.21


(黒柳)「2016年今年私が“気になった人”ウィーク」。
この写真私なんですけどもいつもの私とちょっと違うというふうにお思いになりません?この写真を撮ってくだすった方が今日お客様なんです。
私が今最も注目している写真家の方です。
下村一喜さん。
どうぞお入りください。
こちらへどうぞ。
(拍手)お座りいただいて。
どうぞ。
どうも。
ようこそおいでくださいました。
ありがとうございます。
随分レンズが大きいんですね。
はいそうなんです。

 

 

 


このレンズだととても奇麗に後ろがぼけて撮れるんです。
そうですか。
今週はですね2016年最も私が気になった方たちをこちらにおいでいただいて色々お話を聞くっていうことにしたんですけど。
今の写真もう一度…ごめんなさい。
ちょっともう一回見せていただいて。
これ頭も違ってますけれどちょっと私がいつもとは違うっていう…。
本の表紙になったものなんですけど。
はい。
10年ほど前ですかね。
そうですね。
10年ぐらい前。
森英恵さんのオートクチュールを。
そうなんです。
それからこの他に同じ時に…。
これもそう。
素敵ですね。
それから…これは白黒ですけど。
田川啓二さんのお洋服のちょっと派手めなのも撮っていただいたね羽根付きで。
こういうのを撮っていただいたんですけども。
まあ奇麗な女優さんを本当にたくさん撮っていらして。
いやあ…。
やっぱり昔から奇麗な方好きだった?徹子さんも含めまして奇麗な方大好きです僕。
あの…はい。
いえいえ。
どうぞ。
小さい頃から映画が大好きでしたのでよく映画の中に出てくる女優さんを見ていつか撮ってみたいなと思いました。
そうですってね。
あっ徹子さん。
私今日プレゼントを持ってきたんです。
えっ何でしょう?クッキーなんですけれど。
すごい。
おお。
2つ入ってるんだ。
はい。
私の好きなものが。
あら。
どうもありがとうございます。
目がキラキラして…。
そうそうそうそう。
可愛い。
これ食べる時ちょっとね気になっちゃうけど。
でも可愛いと思います。
実はこんな方からちょっとメッセージがあるんですよ。
ちょっと見ていただいてよろしいですか?はい。
ちょっとご覧いただいて。
「下村さん『徹子の部屋』にご出演おめでとうございます」「この写真先日下村さんに撮っていただいて偶然にも徹子さんもよくお写真撮っていただくっていうお話を伺って今日はお二人のお話をとても楽しみにしています」「緊張していないですよね?」「なんかダイエットをされてきたとか伺いましたけれども」「楽しみにしてます。
ありがとうございました」可愛い。
この女優さんももちろんお好きな方なんですってね?はい。
もう憧れて映画もよく拝見してましたので。
本当だ。
そうですね。
先日ベストアルバムをお出しになったということで撮らさせていただきました。
そうなの?でもちょっと経歴から申し上げるとあなたはパリに7年間も…7年間いらっしゃって『madameFIGARO』っていうんですか?あれの表紙をお撮りになったりとか勉強…。
そこは主に写真の勉強ですか?勉強…。
もちろん経験を積むこともそうなんですけれども仕事をしにまいりました。
すごい。
いきなり?いきなりです。
なので…。
日本でも21歳の時から写真を撮っておりましたので。
もちろん徐々になんですけれどもフランスにもまた見せるブックというものがありまして撮った写真を色んな編集部や…。
ご自分のね。
はい。
ええ。
それで売り込みに行きまして。
そう。
それでそれからずっと『madameFIGARO』やなんかをお撮りになったりして7年間そこにいらっしゃったっていうことですね。
はい。
住んでいました。
そもそもが多摩美術大学をお出になってそこで写真…写真部ってあるんですか?えーとですね映画の勉強をしておりました。
映像科におりまして元々は映画監督になりたいと…。
そう?はい。
思っておりました。
それから非常に珍しいんですけどお母様はご結婚なさる前にキャビンアテンダントで国際線のキャビンアテンダント。
はい。
そのお母様からあとで色んな…パリだとかニューヨークだとか色んなお話をお聞きになったんですってね。
はい。
これお母様?今…。
もう一回お願いできます?これお母様?はい。
奇麗なお母様。
いえいえいえ。
徹子さんのような奇麗な方に褒められてうちの母喜びます。
でもそういうお母様がそういう例えばキャビンアテンダントで外国行ったり来たりで色んなお話をお聞きになるっていうのはねやっぱり色んなことに…映画とかそういうことに他の少年よりも目覚めるのは早かったと思いますよね。
はい。
本当に…宝塚出身なんですけれども。
場所がね。
兵庫県。
はい。
名前は歌劇がありますのでちょっと華やかに聞こえるんですがとても私が育ったところは田舎だったんですね。
少し歩いて森みたいなところだったんですけれども。
母のその…何でしょう?経験しました外国での話だったりとか置いてあるファッション誌だったりとかそういうので…。
ちょっと今までお撮りになった写真皆さんご覧になりたいと思うような有名人をたくさん撮ってらっしゃるのでちょっとお写真を…。
若尾文子さんですねこれ。
やっぱり若尾文子さん傘をこんなふうに?はい。
舞台装置として京都からわざわざ持ってきまして。
この傘?はい。
このなかなかこうお抹茶色といいますか和傘のこのお色がないんですね。
それをちょっと花火じゃないですけれども…竹林じゃないですけれども配して後ろに。
なるほど。
まあねお奇麗な方だからお奇麗なふうにね。
なるほど。
でこれは浅丘ルリ子さん?はいはい。
浅丘ルリ子さんと初めてお会いさせていただいた時に撮影させていただいたんですけれども。
ちょうどこの時に浅丘さんが『デンデラ』という映画を…。
ええ。
『デンデラ』。
はい。
『楢山節考』ですね。
その役に入るかどうか。
ただもしそれを浅丘さんおやりになるということは今まで老婆役というのをしたことがなかったと。
でこの写真を見て…私が撮った写真を見て「あっ私まだまだいけてる」「じゃあメイクを落としてその役に入ってみよう」って。
家にも飾ってすごく褒めてくださいました。
そうなの?それで何といっても山口小夜子さん。
早く亡くなって本当に残念でしたけど。
モデル。
はい。
ねえ。
この方と随分撮ってらっしゃいますよねお写真ね。
はい。
2007年にお亡くなりになったんですけれどもすごくパリでも…パリコレクションにいらっしゃった時に…。
独特ですもんね。
はい。
一緒に色んな場所に歩いていって。
日本よりもフランスの方がもう小夜子さんと一緒に街を歩きますと「小夜子!」「小夜子!」って…。
そんなに?ええ。
それから後藤久美子さん。
これ奇麗ね。
この後藤久美子さんもねちょっといつもと想像が…全然違う…ねえ。
これ…。
奇麗。
ありがとうございます。
ねえ奇麗。
ちょっと竹久夢二といいますか大正ロマンの世界観を…。
本当ね。
日本の洋館で撮ったように見えるんですがこれ実は久美子さんのダイニング…南フランスのアビニョンのダイニングで撮ったんです。
そこでいらっしゃるの?そうなの?えー。
でも日本人っていう感じしますよね。
ラジオを聴いています。
まあお奇麗。
あっ…。
これその南フランスのベランダで撮ってますね。
ちょっとこうマフィオーゾといいますかちょっとイタリアの…。
これ何?これ後藤久美子さん?そうなんです。
男装の麗人。
男装…。
本当ね。
ちょっとやんちゃなイタリアの…。
それみたいのね。
ちょっと映画っぽい感じですね。
こういう…はい。
でもあの方本当にお利口に生きていらっしゃる方ですものね。
はい。
仲良くさせていただいて。
これもそう?はい。
これもはいそうですね南フランスで。
これは雑誌の…。
先ほどの2枚は作品撮りで撮りました。
これは雑誌のために撮らさせていただきました。
随分毎回毎回顔が違って見えますね。
そうですね。
なかなかやっぱり信頼というのが顔に…。
テーマ別というのもあるんですけれどもやはり信頼が写るなっていうふうに思います。
そうですよね。
後藤久美子さんですよ皆さん。
これちょっとねわからない…どなたかわからないかもしれない奇麗な人だなって思うことでね。
それから岩下志麻さんも撮ってらっしゃるんですけど。
岩下志麻さんはね何枚かあるんですけど岩下さんからのねあるのでこれを読ませていただきながら見せていただきますね。
あのえーと…。
「下村一喜さんカメラマンに初めて撮影していただいたのは化粧品のカレンダーでした」「その時あまりにも素敵に私を撮ってくださったので『岩下志麻のきもの語り』という写真集を出版する際表紙とグラビアを撮影していただきました」「この写真がまた更に素晴らしくて下村カメラマンの優れた技術と卓抜な美的センスに改めて感動いたしました」「私は下村さんのカメラの前に立つといつも魔法をかけられたように急に華やいだ気分になり今日はどんな私になるのかしらと心が高鳴ります」というふうに書いていらっしゃいます。
下村さんのスタジオでのお働きぶりをちょっとテレビに撮ったのがあるのでちょっとご覧いただきたいんですけども。
私が『VOGUEJAPAN』の1月号…もう出ておりますけれども。
これに載る写真をこの方が撮ってくだすったんでとても嬉しかったんですけども。
始まりました。
今から照明の…。
「はいはい。
さっきと同じポーズではいいくよ」これから私がそこのところに行くので今練習していらっしゃる。
まだ行かない…私が行ってない…。
徹子さんが入られる前ですかね。
前ですよねこれ。
背景の色を色々トライさせて…。
「横向きに座っていただく感じに…」この時もお奇麗でしたとても。
いえいえ。
でも撮っていただいた写真もあとで…。
(下村)「スッと顎が上がります」「そうそうそうそうそうそう。
オーケー」「そう!いくよ。
はいそう!」「そうそうそうそうそうそうそうそう」「スッと首が…。
そうそうそうそう」「そうそうそうそうそうそう。
目線がカメラじゃない」「そう!そうそうそうそうそうそう」「口角はでもスッと上がる気分で」「そうですそうです。
オーケー」徹子さんがスッと入られるんですね。
いえいえいえ。
でも面白い。
ああ奇麗。
「それでスッと」「そうですそうですそうです。
オーケー」「こちら側の手がグーになってますね」「えーと…こちらが。
はい」「はい」本当に早いんですよね。
4分でしたか?4分19秒です。
「そう!はい!」「オーケー。
そうそうそうそう」いつもすぐ早く終わってしまうのでね…。
ね。
すごい。
もっとずっと撮っていたいと思うこともあるんですけど。
でも撮れちゃうからね。
はい。
すぐ徹子さんからも素敵な表情がいただけるので。
「そうそうそうそう。
奇麗。
そう」「そう!口が…そうそうそうそうそう」「ストップ!」「奇麗。
ハハハッ」すごい。
終わりました。
本当に終わりまして…。
テーマは「OvertheTopな女たち。
」っていうテーマだったんですけど『VOGUE』…。
これが撮っていただいた写真です。
今「そうそうそうそう」って仰りながら撮った写真がこれでしたね。
なんて…。
奇麗ですね。
とてもいつもの私とまた違ってね私とても嬉しかったですこれ見せていただいてね。
笑顔だけじゃなくてちょっとね高貴な…。
おぐしも少し大きめに…。
そう。
ちょっとね大きめに。
松田先生が作ってくださって。
そうです。
でも私のことはどうしても皆さん…何とかっていうのかしら?笑ってるっていう顔が割と多いので…。
チャーミングでいらっしゃる。
いえいえいえ。
でもああいうふうに「笑わないで撮ってみたらどうかな?」っていうふうに仰ったんで下村さんが。
お任せしてそういうふうにしてみたんですけど。
これはこれでちょっとねまた内面がちょっと出るような…。
お奇麗ですね。
いえいえ。
絶世の美女です。
いえいえいえいえいえいえ…。
でもここでもし写真撮っていただいてもいいって…できる?そういうこともできます?はい。
今日はプロフェッショナルのカメラで撮るのではなくこの…。
そうかそうか。
みんな撮ってますよね色んなもので。
スマートフォンで美しく撮る方法というのを…。
少し失礼します。
はいはい。
どうぞどうぞ。
徹子さんを撮らさせていただきたい…今日お花と一緒に。
じゃあ…はい。
で撮る時の…。
私はどうしたらいいですか?はい。
いきますね。
はい。
ちょっと待ってくださいね。
ああ奇麗奇麗奇麗奇麗。
徹子さんいきますね。
はい。
ワンツーはい。
(シャッター音)奇麗。
もう一枚くださいね。
はいいきます。
そう。
スッと顎上がります。
はい奇麗。
はい。
(シャッター音)奇麗ですね。
大丈夫ですか?はい。
じゃあこちらに戻っていただいてテレビにちょっと見せて…。
はい。
少々お待ちください。
徹子さん奇麗。
いえいえそんな…。
奇麗。
見せて。
本当だ。
いいですか?皆さんに。
ええ。
じゃあちょっと皆さん見ていただいて。
本当だ。
すごく奇麗です。
こういう顔をしたこと…見たこともないから。
素敵です。
ありがとうございました。
撮る時の…徹子さんコツがありましてこれぜひとも視聴者の方に見ていただきたいなと思うんですけれども。
画面ありますよね。
こうなりました時に暗い…一番暗いところがあるんです写真の。
そこをねこう押しますと明るくなるんですね。
暗いところを押す?ええ。
そうするとそこにピントを合わせますのでこう明るく…。
なりました。
ええ。
そうしますと顔も明るく…。
明るくなる?ええ。
そこのところ黒いところを押して…見えたところの一番暗いところを押して…。
はい。
あとちょっとこう撮る時に手の脂じゃないんですけどもそれをスッとこう付けますとちょうどフォギーといいますか紗が掛かったような…。
今のそこの穴のところ…?ここレンズなんですね。
シュッと。
そこに付けちゃう?ええ。
で手の脂私も…私はまだちょっとあるかもしれませんけどない方はセロハンテープをこう付けていただくと…。
ガーゼやったみたいな?ええ。
そうですよね。
奇麗になるんだ?ええ。
あんなふうに皆さんうまく…。
少しはライトがありますけども。
『徹子の部屋』のライトもとても奇麗ですね。
日本で一番奇麗だと思います。
本当に?いつも女優さんはね『徹子の部屋』を好きって仰ってくださる方はみんな「ライトがいいから」って言っていただくので私も自慢にしております。
フフフ…。
でも本当にあなたは面白い方だなと思った…。
今日来てくださるためにちょっと…何でしたっけ?ダイエットをなすったって本当?はい。
少ししたんですけれどもやっぱり代謝が落ちてくるのかそんなに成功しませんでした。
でもお若いんですからまだね。
あれ本当に代謝っていうものは私わかったんですけど昔若い時はどんなに食べても太らなかったのに年取ってくるとやっぱり食べると太るのね。
夜なんか食べると。
そうですね。
昔の感覚でいると駄目だなと思いました。
本当に?でも大丈夫ですよ。
いやいやいや。
お恥ずかしい。
ちょっとコマーシャルいきますね。
どうも。
私の大好きな写真家の下村一喜さんに今日はおいでいただいて色々お話ししていただいたりしてるんですけど。
皆様に今週はね一字色紙を書いていただいてるんですけどなんか書いてきていただけました?はい。
よろしいですか?では見せて…。
おお!すごい。
「美」。
はい。
やっぱりあなたにとって「美」が一番大事?はい。
私の信条ですしずっとこれをテーマに追い求めて生きてきました。
これからもこれを追い求めて…。
なるほど。
わかりました。
ありがとうございます。
これを求めて徹子さんのこともっともっと撮影させてください。
ありがとうございます。
もう皆様に私を撮っていただいたお写真何回もお見せしましたよね。
ですから私がどんなふうにいつもと変わって見えるとか…。
確かに写真によっては知的に見えたりとかね色んな…。
これなんかはまた全然別の感じなんですけども。
これも素敵ですよね。
これは本当初めてこういうふうに笑わないで撮った写真…。
で本の表紙になったりしたんで珍しい写真だったんですけども。
でも慣れない人っているじゃない?そういう時はどうやったらあなたの前に…あなたが撮りたいようにさせられる?なるべくその方の出演なさった映画とか例えば仰ってたこととかリサーチをしまして何かコミュニケーションを図って。
例えばそれが先ほど話した映画の勉強であったりとかそういったことを…コミュニケーションですね一番大切に。
何事もそうですけど写真の場合もやっぱり?あなたがどれだけその方を理解してるかっていうことがわかると相手が安心できるっていうことですよね。
はい。
大切だなと思います。
なるほどね。
まあそれには多摩美にいらっしゃった…ご卒業になったんですけどそれもあるんですけどやっぱりパリに7年いらっしゃってそこで随分ご苦労なさったことがいっぱいあったでしょ?そうですね。
大変なことももちろん…やはり自分の国ではないので言葉も違いますし。
ただ逆に私はずっと小さい時から個性的個性的と言われたんですけれどもそれが水を得た魚のごとく自分の思ったことを思ったままに言ってそれを受け入れてくれたのでフランスの方々。
変な人とか変わってる人だなんて言わないの?変な人ということのほうが価値があるといいますか。
あなたが変わっててもそれがあなたなのでいいんじゃないの。
もうそれでリスペクト…尊重してくれるところが国民性にあったと思うんですね。
逆に言うと関せず。
でそこの変わったところとあなたの才能は何なの?っていうところはシビアなんですけれども。
逆にそこは変わってるから排除されるんではなくて変わってることはいいんじゃないの。
そこがあれですよね。
だんだん日本もそうなってきたんでやっぱり写真なんかあなたのお写真をみんなが見たいっていうんでやっぱりそういうところだと思いますよね。
初めてお会いした時もさっきの…一番最初の森英恵さんのお洋服の時ですけど私も全然初めてお会いするんでどんなかなと思ったんですけどもうあっという間にあなたの人間性にすっかりなんていうんですかね?慣れちゃって。
それで今日撮っていただくのはそういうのだなと思ってそれであの時は笑わない写真だったんですけどね。
でもお母様からのアドバイスっていうのが随分あるんですって?はい。
駄目出しがあったり…ありますね。
小さい頃に色々教えてもらったことが糧になって。
そう。
それは確かに仰ったようにそのね国際線のキャビンアテンダントでいらっしゃったお母様…ご結婚前…。
それでご覧になった外国の色んな話をあなたにしてくださったっていう。
そういうことも本当に…なんていうんですかね?色んなそういう「美」というものを感じることのより強い少年にとっては…。
はい。
衝撃でしたね。
ねえ。
それで映画をたくさんご覧になったり。
随分ご覧になったんですってね。
ええ。
同じ映画をずっと同じシーンばかり巻き戻して見たりもしてます。
今でも?ええ。
私がある日気付きましたのが映画の内容を追っているのではなく歌舞伎を見るように…。
歌舞伎って役者さんの見得であったりとかそういう心意気であったりとかそういうのを見てる部分ってあると思うんですね。
内容は『忠臣蔵』だったり皆さん知ってる…『四谷怪談』にしてもあると思うんですけど。
映画も例えば女優さんの所作だったり俳優さんのこの…なんていうんですか?動き?流し目だったり。
ええ。
そういうシーンが頭の中に何度も繰り返してて。
それが私は…写真は止まってる映画だっていうふうに思ってるんですけれども。
「写真は止まってる映画」?はい。
じゃあそれだけの内容がないとやっぱりちょっとね。
そうですね。
なので徹子さんを撮影させていただく時もよく色んな映画の話だったり女優さんの名前だったりそういうのを。
そうか。
あの時も色んなお話しながら…。
恐ろしいんですが『美女の正体』っていうお書きになった本なんですけど。
はい。
『美女の正体』ですねこれね。
今年出しました。
このねこれが「美女のグラデーション」というページがあるんですね。
ここにね「いわゆる美人」「中の上」「中の下」それから「下」それから「絶世の美女」「別もの」っていうふうに分けてグラデーションっていうふうにしていらっしゃるんですね。
これちょっとささっと読みますね。
「別もの」から読んでみます。
「別もの」。
「自己肯定が強い」自己肯定ですよ。
「比較論の外にいる」「他人と戦わない」「人を強く魅きつける」「個性をつかみとっている」「自覚している」「悲劇性がある」徹子さんは「異形のもの」。
「異形のもの」?そうです。
ここもうまさしく「他人と争わない」「個性をつかみとっている」。
そう。
私誰ともケンカしたことないですものね。
どうしてこんなことがおわかりになるのかと思いますよ。
「他人と戦わない」って。
なんでこの人は他人と戦わないんですかね?もう個性を確立なさっていらっしゃるので比較してもしょうがないですね他の方で。
世界中を探しても徹子さんに似た方はいらっしゃらないですね。
ええ。
お読みになりたい方『美女の正体』っていう本の中に詳しく書いてありますから…。
さっき薬師丸さんをお撮りになって…薬師丸さん。
あの方のどういうところが?例えば。
もう『セーラー服と機関銃』からもう『Wの悲劇』も映画館で見てましたのでもう憧れの方ですね。
あんまり薬師丸さんがそんなに写真を撮られる…雑誌にもあんまりお出に…。
ええ。
そうそう。
そんなにはね。
そうだと思います。
なのでそのチャンスがあるのかなと思ってたんですけれども…元々大ファンでしたし角川映画もよく見てましたので。
でも私もあの写真を拝見して初めてあの方を見た時あの方小学生ぐらいだったと思うんですよね。
だもんですからびっくりして。
こんなに大きくなったんだわと思って。
さっきは若尾文子さんとか色々撮っていらっしゃる方をああいう…。
もう終わっちゃうんですけどそういう方を見たらこういうふうに撮ろうっていうのはもう瞬間に?ありますあります。
あります。
パッとこう降りてくる…。
降りてくる?はい。
とても気になってる写真家ということで。
どうも本当ありがとうございました。
ありがとうございました。
どうも。
2016/12/21(水) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 写真家・下村一喜[字]

〜大女優が絶賛!!話題の写真家が登場〜下村一喜さんが今日のゲストです。

詳細情報
◇ゲスト
「美しい女優達をより輝かせる」との評判で大物女優達のご指名も絶えない写真家・下村一喜さんがゲスト。
◇番組内容
まずは下村さんの大ファンという薬師丸ひろ子さんから届いたメッセージとCDジャケットを紹介。続いて若尾文子さん・浅丘ルリ子さん・山口小夜子さんらの写真を見ながら当時のエピソードを語る。ほか、後藤久美子さん、岩下志麻さんとの秘話も…。
下村さんと黒柳さんの出会いは10年前の雑誌の撮影だったという。今日はその時の写真や、黒柳さんがモデルとなった撮影に密着したVTRも紹介。情熱的な撮影風景をお届けする。