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セリフ書き起こし リテイク 時をかける想い #08【時をかけた薫の想い】 2017.01.28

(男性)放せ!
(男性)急げよ。
(新谷)坪井さん!
(アナウンサー)先ほど起きました大和第一銀行強盗殺人事件の続報です。
現金およそ8,000万円を奪い男性一人を刺して逃走した犯人らがインターネット上に犯行声明文を公開しました。
それによりますと犯人らは国内を中心に活動する組織犯罪グループのメンバーであることが分かりました。

 

 

 


(アナウンサー)なおその声明文によりますと去年逮捕されたグループのリーダー格の男の釈放を要求しており今後も何らかの事件…。
(新谷)あれか。
(薫)そうですね。
(新谷)犯人はなぜテレビ局を占拠しようとするんだ?
(薫)生放送を乗っ取って何か要求するんじゃないでしょうか?どうやって侵入するんだろう?
(薫)分かりません。
でも他にも仲間がいるみたいです。
それも坪井さんが言ってたのか?
(薫)はい。
分かった。
とにかくやつらが事を起こす前に俺たちは本を取り戻そう。
(薫)はい。
あのう。
すいません。
(男性)あん?あっ。
お前。
銀行にいた。
あっ。
どうも。
(男性)この野郎。
つけてきたのか!?こら。
(男性)おい。
待て!
(男性)待てこら!
(男性)待て。
この野郎!
(男性)止まれこら!
(男性)この野郎。
(男性)もう逃がさねえぞ。
こら。
誰か!誰か来てください!
(警備員)どうしました?この人たちさっき大和第一銀行を襲った犯人です。
(警備員たち)えっ?
(警備員)警察に連絡して。
(警備員)はい。
(警備員)早く。
(男性)放せ!こら。
お気に入りのネクタイがこれだよ。
ハハハ。
(薫)笑い事じゃないです!殺されるとこだったんですよ?
(男性)差し替えになっちゃって。
(女性)あっ。
分かりました。
(男性)申し訳ないんですけどまたちょっと日にち改めてやりますんで。
(柳井)警視庁捜査1課の柳井です。
森田和也さんですね。
あなたにテロ行為をほう助した疑いが掛かっています。
(警察官)こら!森田!
(悲鳴)
(柳井)午後5時3分。
緊急逮捕。
(柳井)いやぁ。
元お兄さん。
お手柄でしたね。
でもどうして銀行強盗した犯人たちがテレビ局に来るって分かったんです?銀行で犯人たちがしゃべってんのを聞いたんだよ。
(柳井)それじゃすぐに言ってくれればよかったのに。
いや。
聞き間違いだったらカッコ悪いしさ。
確かめてからにしようと思って。
(柳井)いやいや。
危険ですから。
今後は絶対にそんなまねしないでくださいね。
何かあったらすぐ警察。
ねっ。
薫ちゃん。
そうですね。
(読経)坪井さん。
無縁仏として共同墓地に入るんですね。
ああ。
浮かばれないですね。
そんなことないよ。
坪井さんは人の役に立ちたくてあの銀行に行ったんだ。
そこであの人を救った。
いや。
あの家族を最大の悲しみから救ったんだ。
立派だった。
でもあの警備員さんもいずれは亡くなります。
えっ?それはいつかは分からない。
あしたかあさってか。
那須野。
坪井さんがやったことはそんな悲しい出来事を一時的に先延ばしにしただけ。
リテイクはむなしい行為なんです。
那須野。
お前…。
すいません。
今日は帰ります。
おはようございます。
(まさ子)課長。
大変。
薫ちゃんが。
えっ?
(まさ子)朝来たら課長のデスクに置いてあったの。
(まさ子)さっきから電話してるんだけどつながらなくて。
いったいどうしちゃったのかしら?薫ちゃん。
(まさ子)何で急に…。
課長。
何か心当たりない?那須野。
俺にはまったく自分のこと話さないんですよ。
まさ子さんにはどうですか?
(まさ子)そうね。
話してくれてないわね。
あんなに真っすぐで正義感が強くて。
ちょっと不器用だけどそこがかわいくて。
でもそれは私たちと一緒にいるときの薫ちゃん。
彼女が休日何してるか。
趣味は何とか。
好きな映画や音楽とか。
全然話してくれない。
ましてや思い出話とか昔話とか…。
あの子の過去に関わることは特に。
那須野の自宅行ってみましょう。

(まさ子)ホントに薫ちゃんここに住んでるのかしら。
こんな寂しい部屋。

(ドアの開く音)
(国東)もうまた。
ノックもしないで。
あっ。
坪井というオバケ亡くなったそうですね。
そうだ。
例の本は回収できましたよね?那須野が姿を消しました。
(国東)うん?那須野は未来人ですね?坪井さんを殺した強盗を捕らえることができたのは那須野が未来で起こることを知っていたからです。
調べたら那須野には戸籍がありませんでした。
そんな人物をマンションに住まわせこの仕事に就かせることができるのは…。
国東政務官。
あなたしかいません。
(国東)2014年でしたか。
彼女が私を訪ねてきたのは。
ごく近い未来。
2022年にタイムマシンが存在してこの現代に未来人がやって来ているという話を聞かされました。
いや。
とうてい信じられるような話じゃありません。
しかしね彼女は3人の日本人がノーベル物理学賞を受賞するということを予言したんです。
いや。
もう驚きましたよ。
那須野を戸籍監理課に引き入れたのはなぜですか?
(国東)それは彼女が希望したからです。
そもそも戸籍監理課が発足したのは彼女の進言がきっかけでしたから。
那須野は何者なんですか?何が目的でリテイクを?いや。
それは聞いていませんね。
まあでも彼女が私のところに来たときには目的を果たした後だったのかもしれませんね。
でも彼女も山奥の別荘で隔離されるのが嫌だったんでしょうね。
正体がバレそうになって逃亡するだなんて。
那須野はそんな人間じゃありません。
職務を放棄した以上今の彼女は単なるオバケです。
速やかに身柄を確保して隔離してください。

(ドアの開く音)
(まさ子)あっ。
課長。
どうだった?スマイリー。
坪井さんの本にしか興味がないようです。
那須野のことはただのオバケだと。
はあ!?最低。
那須野が現代に来たのは2014年らしいです。
何のためのリテイクなのかそれはスマイリーも知らないと。
そう。
ただこの戸籍監理課のような未来人に対処する部署をつくった方がいいと進言したのは那須野らしいんです。
なぜそんなことをしたのか?薫ちゃん。
未来から来た人たちに居場所をつくってあげたかったんじゃないかしら?薫ちゃんの部屋何もなかった。
全然生活感もなくて。
あれが現代にリテイクしてきた薫ちゃんの心なんじゃないかしら。
《坪井さんがやったことはそんな悲しい出来事を一時的に先延ばしにしただけ》《リテイクはむなしい行為なんです》悲しい出来事を変えたくて未来からリテイクしてきたのに一時的に回避できたとしてもいずれその悲しみはやってくる。
考えないようにしてきたんでしょうけどここへきてその思いがあふれかえったのかもしれないわね。
私たち1年半も一緒にいてホント薫ちゃんのこと何も知らなかった。
《免許証ないってさだいたい不便だろ?何かと》《DVDのレンタルとか。
身分証明とか》《あっ。
借りませんから。
DVD》
(従業員)何だか今日は元気ないね?新谷さん。
いや。
そんなことは。

(戸の開く音)
(従業員)いらっしゃい。
(柳井)あれ!?元お兄さん。
今すっごいがっかりしませんでした?僕の顔見て。
別にしてないよ。
何だよ?今日は。
(柳井)「何だよ?」はないじゃないですか。
いつも都合のいいときだけ呼び出すくせに。
あっ。
親父さん。
俺ビール。
生じゃなくて瓶ね。
(従業員)あいよ。
今日はねこれを。
薫ちゃんに渡してもらおうと思って。
これいつ撮った?
(柳井)おとといの土曜日です。
薫ちゃんが急にデートOKしてくれたんすよ。
1時間だけだったけど幸せだったなぁ。
でもその後まったく連絡つかなくなっちゃって。
何か薫ちゃんって普通の女の子とはちょっと違いますよね。
どういうふうに?
(柳井)何だろう?こうはっきりとは言えないんですけど。
(柳井)何か僕らとは見えてるものが違うっていうか別の世界で生きてるような。
まあそれが魅力なんすけどね。
お前が一番那須野のことを見てたのかもな。
(柳井)うん?那須野。
何か言ってなかったか?
(柳井)何かって?いや。
(柳井)あっ。
そういえば。
「何で急にデートしてくれたのか?」って聞いたんすよ。
そしたらそんときに何か変なこと言ってたような。
変なこと?
(柳井)うん。
ちょっとでも自分のこと知ってる人と思い出が欲しかったとか何とか。
あっ。
あとオバケは存在しちゃいけないんだって。
(柳井)意外と幽霊とか信じるタイプなんすかね。
フッ。
えっ?タイムマシンの開発を止めるですって?それって二度と自分や坪井さんのような人間をつくらないために?はい。
あと5年でタイムマシンができるなら今研究してる人がいるはずです。
そこに那須野は現れるんじゃないかと。
1件あったわ。
タイムマシン研究してそうな人。
城聖大学川島教授。
量子物理学の権威でタイムマシン開発のためのプロジェクトチームを立ち上げたって記事になってるわ。
早速行ってみます。
まさ子さんは那須野の年代別シミュレーションお願いします。
ああ。
ちょっと待って。
できてるわ。
はい。
ありがとうございます。

(紗栄子)じゃあ波留。
ママ今日も仕事で遅いから。
帰ったら夕飯冷蔵庫にあるからね。
(波留)はい。
いってきます。
(紗栄子)いってらっしゃい。
こんにちは。
波留ちゃん。
私新谷課長の部下で那須野薫といいます。
パパの?ちょっとお話いいかな?《お母さんと同じ時間を生きられるんですね》波留ちゃんはパパに会いたい?
(波留)でもママは会っちゃ駄目だって。
ママはね波留ちゃんを育てるのに一生懸命なだけで決してパパのこと嫌いになったわけじゃないと思う。
パパだって波留ちゃんのことが大好きなんだよ。
うらやましい。
(波留)えっ?私にはパパもママもいないから。
(波留)かわいそう。
だから私は後ろばっかり見て生きてきた。
でも波留ちゃんは違うよ。
私と波留ちゃんは違う。
波留ちゃんのパパもママも元気だし波留ちゃんの人生はこれからなの。
波留ちゃんはどうしたい?私は…。
私ホントはパパに会いたい。
パパとママと一緒に暮らしたい。
だったらねパパとママと一緒に暮らしたいならそう言わなくちゃいけないの。
自分の口で。
そしたらきっと未来は変わるよ。
未来が変わる?そう。
今頑張れば未来は変えられるの。
だから波留ちゃんには頑張ってほしいんだ。
波留ちゃんはこれから先いろんなことを経験する。
あのときに戻ってやり直せたらって思うこともいっぱいある。
うん。
でもねきっと乗り越えられる。
つらいことも悲しいことも全部受け止めて前に進むの。
前だけを見て真っすぐ歩いていくの。
そしたらきっと乗り越えられるから。
うん。
分かった。
波留ちゃんは幸せになってね。
じゃあ。
うん。
バイバイ。
バイバイ。

(川島)見覚えありませんね。
来ていないと思います。
そうですか。
ありがとうございます。
ちなみに先生はタイムマシンの研究をされていると伺ったのですが。
(川島)まあ研究はしていますがね。
理論上現代の科学ではとうてい無理な話ですので。
えっ?ちょっと噂に聞いたんですけど2022年くらいに完成するということには?
(川島)2022年?あと5年。
あり得ませんね。
開発チームを立ち上げたというのは?ああ。
あれはサークルみたいなもんです。
みんなで討論したり実験したりしますがそれを楽しむみたいな。
本気で完成するとは誰も思ってないと思いますよ。
そうですか。
念のためにその人たちの連絡先教えてもらえますか?
(史子)失礼します。
政務官。
戸籍監理課のパウエルさんがいらっしゃいました。
待ってましたよ。
ありがとう。
(史子)いえ。
失礼します。
ご命令どおりお届けに参りました。
(国東)ご苦労さまでした。
(国東)ほう。
これが。
(まさ子)薫ちゃん。
課長の娘だって知ってたの?
(国東)いえ。
全然まったく。
(まさ子)ホントに?本当です。
ただ彼女が私のところに来たときには新谷君の事件のことは知っていました。
冤罪だと。
まあ何かしら彼との関わりがあるとは察していましたが。
そうですか。
娘さんでしたか。
別荘に送るつもりですか?オバケを隔離するというのはもともとは彼女の発案です。
ですから当然そうしてあげる方がいいんではないでしょうか?あなたはやっぱり変わらないわね。
(国東)うん?
(まさ子)ゆくゆくは国を動かすつもりならもう少しだけ人に興味を持ったらどうかしら?人にですか?
(まさ子)そう。
人に。
未来は本には書いてないわ。
人がつくるの。

(ドアの開閉音)《それで何にしたんですか?娘さんへのプレゼント》《何がいいか分からなくてさ》《何でもいいんですよ。
きっと喜びますよ》
(社長)牟田は確かにうちの従業員ですよ。
今はどちらに?
(社長)ちょうど屋上で休憩中ですよ。
よろしいですか?
(社長)ああ。
構いませんよ。
そこの入り口から勝手に上がってください。
(社長)ああ。
お嬢さん。
ただあいつちょっと変わってるから気を付けてな。
変わってる?
(社長)ああ。
もともとは天才肌でうちでもロケットの部品とか重要な仕事をやってもらってたんだが7年前に事故で奥さんと子供を亡くしてね。
それ以来暗くなってとっつきにくくなっちまったんだよ。
(社長)仕事終わってからもうちに帰らずにずっと何だか訳の分からない部品の加工してたりぶつぶつ独り言言ったり。
みんなも気味悪がっちゃってね。
そうですか。
牟田義弘さんですね?社長に聞きました。
ここで休憩中と。
(牟田)あんた誰だ?2032年の未来から来た者です。
(牟田)何だって?タイムマシンの研究してますよね?完成してるのか?2032年に。
2022年に完成します。
まさか。
あと5年で?
(牟田)俺が本気でタイムマシンを作ろうとしてるの知ってからかってるんじゃないのか?
(牟田)お前が未来人だって証拠は?信用してもらう以外ありません。
ただあなたがタイムマシンを開発するのは事実です。
だからここへ来ました。
そうか。
俺に未来のテクノロジーを伝えに。
それなら分かる。
未来から来たあんたがタイムマシンの知識か部品を俺にくれればできるんだな。
あと5年で。
私にはそんな知識も部品もありません。
(牟田)何?私あなたにタイムマシンの開発をやめてもらいたくて来たんです。
(牟田)なぜだ?今この時代にはいろんな思いを持った未来人がたくさん来ています。
でもそれはあってはいけないことなんです。
奥さんとお子さんを事故で亡くされたと聞きました。
そうだ。
7年前飛行機事故で。
それからっていうもの「あの事故さえなければ」「妻と子供じゃなく俺が死んでれば」いろんなことが頭の中を支配して気が狂いそうだった。
だがそんなとき城聖大学の川島教授と知り合いタイムマシンの研究について聞いた。
過去に戻ることができれば妻と子供を助けられる。
もう一度2人に会える。
2人の死をなかったことにできるんだよ。
なかったことなんかにはできません。
どこかでまたその悲しみはやって来ます。
そしたらそんなつらい思い二度もしなくちゃならないんです。
それに未来から来た人間は現代では誰でもないんです。
存在してはいけない存在。
そんな人たちを生みだしてはいけないんです。
俺はやめない。
このまま研究を続ければあと5年で完成できるんだ。
牟田さん。
そんなことさせない。
じゃあ俺を殺すか?そうでもしなきゃ何も変わらんぞ。
・もうやめろ!課長。
(牟田)うわー!待ってろ。
今引き上げるからな。
(紗栄子)《波留があなたの手を握ろうとしたとき仕事の電話がかかってきてあなたそっとあの子の手を避けたの》《次は手を離さないであげてね》やっと会えた。
娘に。
大きくなったな。
波留。
迎えに来るのが遅くなってごめん。
話してくれないか?これまでのこと。
お前のこと。
2014年。
大きな列車事故がありました。
その事故で課長は死んでしまいます。
私はそれを阻止するためにリテイクしてきました。
《あなたのことだけを思って》《人生を懸けてこの時代に来たんです》《そんな子供の言葉ちゃんと聞いてあげてください》何で俺のために?ママはどうした?お母さんは一人で必死になって私を育ててくれた。
でも私が大人になってようやく親孝行できると思ったとき体を壊して…。
そんな。
急に独りぼっちになった私はこんなことになった全ての原因はあの事故だったと思うようになった。
あの事故さえなければずっと家族3人で暮らせたんじゃないかって思うようになってた。
それでリテイクを?でも間違いでした。
踏切の緊急停止ボタンを押して事故そのものは防げた。
でも停車した列車から乗り換えた地下鉄で別の事件が起こった。
(女性)《もういいかげんにしてよ》《この人痴漢です。
この人痴漢です》《違いますよ違いますよ。
違いますよ》《ですから誤解なんです。
私は決して…》
(上司)《分かってる。
しかし周りの目もあるしな》
(紗栄子)《あなたはやっぱり分かってない》命は助かった代わりにたくさんのものを失った。
結局現代の私も父親がいなくなった。
でも生きてさえいればまた一緒に暮らせるかもって思ってた。
だけどこの仕事をする課長はいつも危険な目に遭ってていつまた命を落とすことになるかもしれない。
もしかしたら今度は私の目の前で…。
お母さんだって結局私を育てるために無理してる。
このままだときっと同じことになる。
そう思うと私がやったことは無意味で…。
もう一度あんなにつらい瞬間を迎えるのかと思うと怖くて。
何で私はここにいるんだろう?この1年半はどうだった?この1年半。
俺とまさ子さんと一緒にいた時間はどうだった?俺は楽しかった。
お前のこと娘だって知らなかったけどお前と一緒にいた時間は俺は楽しかった。
この1年半。
たくさんの未来人と接してきていろんな思いの人たちと会ってきて俺なりに思ったことがある。
これも歴史の一部なんじゃないかって。
今を変えさせないのが俺たちの仕事だったけど。
でも俺たちは俺たちの信じた行動を取ってきた。
それは間違ってなかったと思う。
それで歴史が変わったって言われても俺たちには分からないしそれは俺たちがつくった未来だって思う。
2014年に俺は死ななくても痴漢騒ぎに巻き込まれてなくても結局紗栄子にはいずれ愛想を尽かされて波留には寂しい思いをさせてたんだろうなって思う。
それは那須野薫が俺の人生にいた今だからこそそう思えると思うんだ。
俺の人生に那須野薫は確かにいる。
もう一人の俺の娘だ。
自分の娘がこんなにそばにいるのに気付かないなんてやっぱり俺は駄目な父親だ。
でもこれからはもう少しましな父親になる。
2人の波留にとって。
お父さん。
今からは一緒に同じ時間を生きよう。
えっ?どうして?いつも助手席使えるようにしろって言ってただろ?まあ。
そのブレスレット。
あっ。
これ事故の後私のところに遺品として来たんです。
ここにもある。
まだ渡してないんですか?もう。
タイミングがなくてさ。
6歳の誕生日プレゼントですよね?うん。
今から渡しに行きましょう。
えっ?今から?今から。
いや。
でも心の準備がさ。
何言ってるんですか。
行きますよ。
早く。
はい。

(雷鳴)・
(足音)
(国東)うん?あれ?
(国東)ない。
えっ?
(国東)ああー。
あなたも変わりませんね。
(作動音)
(まさ子)ご苦労さま。
終わったらおいしい紅茶一緒に飲みましょうね。
(史子)はい。
(まさ子)あらあなた。
笑顔がとってもキュートなのね。
(史子)ありがとうございます。
牟田義弘さんですね?未来から来た。
(義弘)何だと?法務省民事局戸籍監理課の新谷と申します。
同じく那須野です。
(義弘)戸籍監理課?私たちは未来人を保護する仕事をしています。
誰にでもやり直したいつらい過去はありますよね。
でもそれは乗り越えなければ駄目なんです。
人生にリテイクはない。
人はやり直せない今を全力で生きるからこそ輝くんです。
2017/01/28(土) 23:40〜00:35
関西テレビ1
[終]オトナの土ドラ・リテイク 時をかける想い #08[字][デ]【時をかけた薫の想い】

▽絶体絶命のピンチにどうする新谷(筒井道隆)!?▽薫(成海璃子)が語る真実に涙が止まらない!▽W浅野がタイムマシンの謎に迫る!?▽ラスト1分の衝撃展開は必見!!

詳細情報
番組内容
未来から来た坪井(笠原秀幸)が殺害され、犯人グループが逃亡する。
新谷(筒井道隆)と薫(成海璃子)は、坪井が持っていた未来のことが書かれた本を取り返すため、犯人たちの行方を追う。しかし、想定外のハプニングが起き、新谷は絶体絶命の窮地に追い込まれるが、なんとかその本を取り戻す。一方、新谷は事件の事をあたかも知っていたかのような薫の言動に、どことなく違和感を抱いていた…。

番組内容2
坪井が火葬される日、人の役に立ちたいと思い行動した事で、命を落とした坪井を称賛する新谷。それに対し、坪井の行動は無意味だったと言う薫。その発言を聞き、先日来感じていた薫への違和感を問いただそうとする新谷だったが、言葉にすることが出来ず…。
翌日、新谷のデスクに薫の退職願と法務省のIDカードが置かれていた。
新谷とまさ子(浅野温子)は、薫のマンションを訪ねる。
番組内容3
そこで目にしたのは…生活感の無い部屋と全身真っ白な洋服だった。
疑惑が確信に変わった新谷は国東政務官(木下ほうか)の元へ向かう。国東が重い口を開くが…
衝撃の最終回!想像を絶する薫の正体を知った時、新谷は何を思うのか…薫の切なすぎる過去とは!?
出演者
新谷真治: 筒井道隆 
那須野薫: 成海璃子 
柳井研二: 敦士 
大西史子: おのののか 
国東修三: 木下ほうか 
パウエルまさ子: 浅野温子 
ほか
スタッフ
【企画】
横田誠(東海テレビ)

【脚本・演出】
植田尚

【音楽】
末廣健一郎 
Brian Shore

【プロデュース】
後藤勝利(東海テレビ) 
布施等(MMJ) 
本郷達也(MMJ)

【制作著作】
MMJ

【制作】
東海テレビ