（すず）分からんもんよ。
女の一生なんて。
（喜代）旦那様かていつでも見守っていて下さってたでしょう。
すみれお嬢様の生き方も。
（すみれ）君ちゃんにね頼んだの。
（良子）うわぁ…。
人の人生は一辺倒やないなぁって思ったの。
子ども産むだけやない。
やりたい事見つけて頑張る人もいるし…。
（君枝）例えば学校の先生。
スチュワーデス。
美容師さん。
（良子）これ喜代さんやない？
（明美）さすが君ちゃん上手や。
あっママや！すずさん。
２人とも働く女性よ。
（明美）ええね。
（はな）
これでよいのかあれでよかったのかと悩みながら自分なりの正解を見つける旅が人生なのです
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」・「たとえば１００万回のうちたった一度ある奇跡」・「下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」・「さぁ空に架かる虹を今日も信じ」・「歩き続けよう」・「優しすぎる嘘で涙を拭いたら」・「虹はもうそこにある」・「きっと虹はもうここにある」どれがいい？空を飛ぶイメージよね…。
なあくちばしに袋引っ掛ける？ああ袋ね…。
さくらちゃんも龍ちゃんも健ちゃんもその袋に入って運ばれてきたんやでコウノトリに。
回想
（すず）何となく生きてたら流されるだけやで。
回想
（すず）自分の人生のかじ取りは自分でせなね。
数日後大急百貨店でコンペが行われました
長谷川さん秋山さん。
（秋山）うちの候補の服です。
どうぞ。
（小山）展示のコンペの結果婦人服はオライオンさんでいかせてもらう事になりました。
（潔）ありがとうございます。
（長谷川）光栄です。
（大島）ところで君に推薦してもらったエイスだが…。
はい。
いやものすごい事になってるよ。
（潔）えっ？
（小山）売り上げが予測の２００％アップなんです。
（潔）それは…。
（小山）エイスに引っ張られるようにして百貨店全体の集客数も売り上げも上がっております。
（大島）そういう事でエイスには本格的に出店してもらう事になった。
そうでしたか。
いや〜君に相談してよかったよ。
新しい風いうんは気持ちがええものですわ。
ありがとうございます。
あの〜実はこちらも一つご相談があるんです。
何や？今度オライオンから若者向けの製品を出そう思うてます。
それは今までと違うて若い主に１０代の女向けです。
ほう〜。
（長谷川）商品も続々と上がってきております。
大急さんには強豪もおりません。
男もんのエイス女もんのオライオン。
若者向けを同時に仕掛ける。
うちの出店も考えてもらえませんでしょうか？君がいないと言う強豪…実はいるんだよ。
どこです？エイスだ。
エイス？エイスは若い男向けでうちは女向けです。
女向けも始めたいと言ってきたんだ。
男女正式に出店させてもええんやないかという話になってるんや。
うちにもチャンスを頂けませんか？すごいですねぇ…。
売り尽くしセールでもこないな行列はなかなか…。
（栄輔）潔さん。
わざわざ見に来て下さったんですか？おう。
大盛況やな。
（栄輔）おかげさまで。
エイスは若い女物もやるらしいやないか。
（栄輔）ええ。
さすが情報が早いですねぇ。
（潔）今聞いたんや。
うちもその路線をやる。
大島社長に相談しに来たんや。
まさか栄輔と戦う事になるとはなぁ。
赤と白どっちがええ？
（栄輔）いや結構です。
そない遠慮せんと新しい船出やないか。
正式に大急に出店が決まったんや。
（ゆり）すごいねぇよかったねぇ！
（栄輔）ありがとうございます。
ほな赤からいこか。
いいわねぇ。
（栄輔）潔さんが新しく始めようとしてる若い女物の件ですけど…少なくとも大急への出店はやめとった方がええと思います。
理由を言うてくれ。
なぜそう思う？うちと戦うても…。
（潔）フッ何や何や。
それは聞き捨てならんのう。
どういう意味で言うとるのや？
（栄輔）戦争で青春を奪われた我々の年代は若者の気持ちが一番分かってない言われてます。
時代は目まぐるしく変わっていく。
それをファッションで伝えていく事がわしの使命や思いました。
それには先を見込んで動く力が必要や。
今の若者たちに何が受けているのか…どれだけ勉強しましたか？若者は吉田美代なんて知りません。
知っててもああ親世代…４０代５０代６０代の洋服を作る時代の人程度です。
そんなんに丸投げしたもんがほんまに売れる思うてます？うちはその点とことん…そらもうとことんやっとります。
まずうちのデザイナーはみんな二十歳前後です。
まだ名前が通ってなくても豊かな感性持ったおもろいやつらばっかりです。
吉田美代先生んとこ辞めたもんもいます。
やってる事もデザインも古うて古うてたまらんと…。
そないな所に若者向け発注するなんて…。
若者向けと婦人服は全く違うんですよ。
（龍一）五月は休みか…。
（二郎）熱や。
（龍一）珍しいな。
（さくら）大丈夫かな…。
一人よね？
（二郎）大丈夫や。
わしがうち出る時は少し下がっとったから。
（龍一）そらよかったわ。
（さくら）うち？二郎さんのうち？
（龍一）二郎ちゃんのうちいうか五月のうちいうか二郎ちゃんと五月のうちいうか…。
ああ二人は一緒に住んでんねんで。
一緒ってどういう…？
（龍一）そら同せいやろ。
同せい！？
（龍一）何や知らんかったんか二人がつきおうてる事。
（龍一）おっ何や健太郎やないか。
どないしたんや？
（健太郎）いやさくらがまだ家に帰ってないって親に聞いて…。
（すず）無理せんでもええのに。
（五月）もう大丈夫やの。
休みたくないんよ。
（すず）そうか。
（龍一）五月お前大丈夫なんか？うん働かなね。
（龍一）五月と二郎ちゃんが同せいしてる事さくら知らんかったで。
（五月）えっ？
（龍一）言うたったらええのに。
友達やねんから。
そやな。
（二郎）大丈夫なのか？
（ゆり）さくらどうしたの？具合でも悪いの？
（ゆり）さくら…。
（正太）恋やないか？何言うてるのよ正太。
タケちゃんもうちょっとこっち向き。
（足立）こんなくらいですか？
（明美）あ…うん。
あ…。
（明美）あ…。
あっ足が！あ…。
すんましぇん…。
フフフッ…。
明日からやねぇ。
（君枝）日曜やし大勢の人に見てもらえるね。
楽しみやわ。
（開店のチャイム）
（小山）開店です！2017/01/27(金) 12:45〜13:00
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん（９６）「明日への旅」[解][字][デ][再]
展示のテーマに悩んでいたすみれ（芳根京子）は、ジャズ喫茶のママ・すず（江波杏子）の言葉をヒントに、人生にはいろいろな生き方があることを表現しようと思いつく。
詳細情報
番組内容
大急百貨店に任された展示のテーマを「女の一生」に決め構想を練っていたすみれ（芳根京子）は、ジャズ喫茶「ヨーソロー」のママ・すず（江波杏子）の言葉をヒントに、人生にはいろいろな生き方があることを表現しようと思いつく。一方、若者向けの女性ファッションに進出しようと事業を進めていた潔（高良健吾）は、栄輔（松下優也）が経営する「エイス」も同じ分野に進出しようとしていることを知り、対決必至な状況に…。
出演者
【出演】芳根京子，高良健吾，菅野美穂，蓮佛美沙子，谷村美月，百田夏菜子，土村芳，永山絢斗，松下優也，伊武雅刀，井頭愛海，古川雄輝，森永悠希，林遣都，久保田紗友
原作・脚本
【作】渡辺千穂
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