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セリフ書き起こし リテイク 時をかける想い #06【母親と同じ歳の息子】 2017.01.14

(薫)大西さん。
(史子)この中に未来人がいるんですね?全部知ってるんですよ。
私。
(新谷)何のこと?未来人って。
なあ?はい。
しらばっくれないで。
あなたたちは重大な秘密を隠蔽してるんですよ。
国民を欺いてるんです。
保養施設に来ることが?保養施設?うちの課が管理してる。
何でうちなんですかね?戸籍監理課だから管理がうまいと思ったんじゃないの?
(史子)そんなの法務省にあるなんて聞いたことありません。
えっ?昔からあるけど。
あっ。
古過ぎてオープンにしてないのかな。
課長。
もう行かないと。

 

 

 


もし大西さんも利用したいなら1週間前までに申請書を提出してください。
行きますよ。
じゃあ。
面倒なことになったな。
スマイリーに報告しておきますか?いや。
少し様子を見よう。
彼女が誰かに話したからといってすぐに信用されるとも思えないし。
そうですね。

(まさ子)嘘!?別荘に?あの子。
そんな大胆なんだ。
かなり強引にごまかしました。
(まさ子)何が目的なのかしら?国民を欺くのが許せないって。
たぶん純粋な正義感からだと思いますけど。
(まさ子)一番めんどくさいのよね。
純粋な正義感って。
悪意がないから。
(まさ子)あっ。
それで薫ちゃんは?別荘に行ってます。
またいつ現れるか分からないので未来人の管理体制に不備がないか確認を。
あら。
そう。
ここのセキュリティーも見直さないと駄目ですね。
おっと。
白い服情報発見。
3日前の天気雨のとき来たオバケかしら?書き込みは4分前だからまだ近辺にいるかも。
場所はどこですか?文京区のすずかぜ中央公園。
行ってきます。
うん。
(ざわめき)うん?何かあったんですか?
(男性)婦女暴行事件だってさ。
若い女の子が乱暴されたらしいよ。
婦女暴行事件。
(男性)ああ。
(男性)何でも犯人は全身白ずくめの男らしいぞ。
それホントですか?
(男性)ああ。
さっき刑事が話してるの聞いたんですけど上着もズボンも靴も白い男が目撃されてるって。
(史子)もう。
野絵はいっつも弱気なんだから。
そんなことで記者としてやっていけるの?
(野絵)だって…。
こんなの編集長も納得しないよ。
(史子)何で?とんでもないスクープじゃない。
(野絵)いるわけないよ。
未来人なんて。
これだけ資料が揃ってるのに?
(野絵)国東政務官には話したの?聞いても答えてくれないわ。
下手するともみ消されておしまい。
(野絵)うーん。
(史子)政治家を目指す人間として黙ってるわけにはいかないの。
タイムトラベラーの存在は国民が知るべき重要事項よ。
(野絵)でもこの資料だけじゃなぁ。
せめて証言してくれる人でもいれば。
ここにあった戸籍監理課の人とか。
新谷課長?
(野絵)…とか。
資料だけならいくらでも作れる。
写真だって合成かもしれない。
でもそれなりに社会的立場のある人が証言してくれたら編集長も「うん」って言うかも。
新谷課長が証言してくれたら…。
(野絵)ごめん。
もう行かないと。
これから取材なの。
(史子)分かった。
(野絵)またね。
ごめんね。
・あのう。
すいません。
(シャッター音)こんにちは。
ちょっとお時間いいですか?
(男性)何ですか?ずいぶん派手な格好ですね。
遠めでもすぐに分かりましたよ。
法務省戸籍監理課の新谷と申します。
(男性)法務省?お名前伺っても?タイムトラベルを行うとどういう訳か服が白くなってしまうんですよ。
未来から来た方ですよね?私はそういう方を保護する仕事をしています。
さっき女性の後をつけてましたよね?どういったご関係なんですか?何であの女性の後をつけてたんです?事情聞かせてもらえますか?どなたなんですか?
(男性)僕の母親です。
お母さん?ということは子供のころに何かやり直したいことでも?
(男性)あのう。
はい。
(男性)保護するってどういうことですか?われわれが別荘と呼んでいる特別な施設にお連れします。
5年後の2022年にタイムマシンが開発されるまでそこで過ごしてもらいます。
5年後!?何か都合が悪いんですか?僕が生まれてしまう。
僕なんていない方がいいから。
えっ?
(男性)すいません!おっ。
(向田)ちょっといいですか?はい?
(向田)ここで何されてるんですか?いや。
別に何も…。
何も?はい。
さっき女性から誰かに後をつけられてるといった通報がありまして。
お話伺えますか?いや。
僕じゃないですよ。
じゃあ。
えっ。
ちょっと。
急にどうしたんですか?いや。
ちょっと行かないと。
急いでるんで。
(向田)いや。
まだ話が。
ちょっと。
放してくださいよ。
公務執行妨害。
えーっ!?ただ今戻りました。
(まさ子)おかえりなさい。
あれ?課長は?オバケ調査。
どこですか?すずかぜ中央公園かいわい。
私も行ってきます。
はい。
いってらっしゃい。

(まさ子)あっ。
はい。
法務省民事局戸籍監理課でございます。
警察?はい。
新谷真治は戸籍監理課の課長でございますが。
あっ…。
逮捕!?はい。
はい。
事情聴取。
分かりました。
逮捕ってどういうことですか?ストーカーの容疑ですって。
課長がそんなことするわけないじゃないですか。
そうよね。
何かの間違いよね。
だから早く誤解解いてあげないと。
ああ。
こんなとき警察にコネとかあればいいんだけど。
ああ…。
ある。
あるなぁ。
(向田)通報してきた女性はここ最近ずっと誰かにつけられてると言ってるんですよ。
あなたじゃないんですか?だから僕じゃないですって。
(向田)あなた2年前にも捕まってますよね。
それだってやってないですよ。
嫌疑不十分で不起訴処分です。
正直に話した方がいいですよ。
だから違いますって。

(ノック)
(警察官)本庁から捜査1課の方がおみえです。
(向田)本庁から?あっ。
(向田)柳井さん。
(柳井)久しぶりだな。
向田。
(向田)本当にすみませんでした。
いやぁ。
もういいですよ。
(向田)柳井さん。
今度うち来てください。
親父も喜びますから。
(柳井)おう。
近いうちに必ず。
親父さんにもよろしく言っといてくれよ。
(向田)はい。
(柳井)じゃあな。
(向田)失礼します。
知り合い?
(柳井)ええ。
彼の親父さん国会議員だけどもともと警視庁にいたんですよ。
彼も僕と同じキャリアなんですが今はまだ研修中で所轄に配属になってるんです。
お前キャリアなの?そっち!?警視庁。
捜査1課。
それよりさすずかぜ中央公園の婦女暴行事件なんだけどさ。
(柳井)どうしたんですか?現場付近で白い服の男が目撃されたって聞いたけど。
(柳井)情報早いですね。
いや。
ちょっと小耳に挟んでさ。
(柳井)重要参考人として追ってるみたいです。
それ違うんじゃないかな?どうしてですか?いや。
何となく。
でも参考人として挙がってる以上見つけだして事情を聴かないと。
うん。

(ドアの開く音)・
(柳井)薫ちゃん!お待たせしました。
ありがとうございます。
じゃあ課長。
行きましょうか。
うん。
ちょっとちょっとちょっと。
大切なこと忘れてない?えっ?約束だよ。
約束。
元お兄さんを助ける代わりにデートするって。
ああ。
はいはいはい。
スケジュール調整してよ?あっ。
デートコースはね俺が選ぶから任しといて。
まずね遊園地に行ってジェットコースター乗ろう。
「いやーっ!」っていった後にプリクラ撮ろう。
中学生ですか?
(柳井)しゃぶしゃぶ食べようよ。
おっさんか。
しゃぶしゃぶだよ?しゃぶしゃぶ!・
(警察官)柳井さん。
署長が呼んでます。
(柳井)おう。
すぐ行く。
(警察官)はい。
じゃあ楽しみにしてるから。
いってきます。
しませんよ。
してやれよ。
デートぐらい。
嫌ですよ。
こんなことになってるの課長が捕まったせいですからね。
何やってるんですか。
未来人を追ってたらいつの間にかこうなったんだよ。
会えたんですか?オバケには。
うん。
何か言ってました?母親に自分を産ませないためのリテイクかもしれない。
えっ?警察も今その未来人を追ってるんだ。
そんな…。
(国東)どういうことですか?えっ?婦女暴行事件の容疑者にオバケがされてるですって?周辺の目撃情報で捜査線上に挙がってしまったようで。
(国東)ではまだオバケの仕業ともいえないわけですね?・私にはそんなことするような人間には思えませんでした。
(国東)うーん。
またそんな印象論で。
すいません。
(国東)警察は躍起になって犯人捜しをするでしょう。
(国東)もしオバケが逮捕されてしまったらかなり厄介なことになります。
(国東)何としてでも警察よりも先にオバケを確保してください。
分かりました。

(ドアの開く音)これが4日前にリテイクしてきたと思われる未来人。
名前は不明。
年齢は20代前半。
身長は175cm以上。
それでこっちが未来人が母親だと言っていた女性。
(まさ子)北見野絵さん。
24歳。
文代出版社で『週刊新時代』の記者をしてるわ。
主に社会面担当。
文京区ネクサスマンション在住。
北見野絵さんは数年後に彼を出産する。
だが彼はそれをやめさせようとしてるのかもしれない。
《僕なんていない方がいいから》自暴自棄?だとしたら何しでかすか分かんないわね。
まさかまた母親を殺しに来たとか?うーん。
ちょっと違う気がする。
何だか彼はすごく優しそうな感じがしたんだよ。
またそんな印象論で。
それスマイリーにも言われたよ。
あっ。
でも課長の人を見る目は信用できるんじゃない?そうですね。
それだけは。
ともかく母親を尾行してたんだ。
北見野絵さんの勤務先文代出版社へ行ってみよう。
(史子)この前の話。
週刊誌に告発記事を載せようと思っています。
証言してくれませんか?未来人について。
えっ?
(史子)そうすればあなたたちがこれまでやってきたことについては追及しない。
でも拒否すれば隠蔽に加担した人間として記事に載せます。
国東政務官と共に。
私は本気ですよ。
だからあれはただの保養施設で。
(史子)近いうちに返事ください。
どうするんですか?まずは未来人の保護を最優先させよう。
警察に捕まったらそれこそ言い逃れできなくなる。
(野絵)あっ!?ああ…。
(男性)大丈夫ですか?
(野絵)はい。
(野絵)すみません。
ありがとうございます。
いえ。
(男性)すごい量の荷物ですね。
(野絵)仕事柄調べ物が多くて。
(男性)何かの研究されてるとか?
(野絵)記者です。
ここの出版社の。
へえー。
記者さんですか。
あのう。
何か?
(男性)いえ。
何も。
荷物運びますよ。
(野絵)えっ?大変そうですから手伝います。
いいです。
大丈夫ですから。
そんな。
遠慮しないでください。
ねっ。
(野絵)やめてください。
大声出しますよ。
えっ?何で?課長。
あれ。

(野絵)何なんですか?あなた。
何かもめてる?・
(男性)僕は…。
(男性)これに見覚えないですか?
(野絵)えっ?
(圭介)圭介です。
北見圭介。
あなたの息子です。
(野絵)はっ?未来から来ました。
タイムマシンで。

(野絵)何を言ってるの?・
(圭介)信じてください。
あなたでしょ?私のことをずっとつけてるの。
ここ2週間くらいずっと。
(圭介)2週間!?それ僕じゃないですよ。
僕は4日前に…。
(野絵)もう迷惑なんです。
もう付きまとわないでください。
落ち着いてください。
僕はホントに…。
あのう。
お巡りさん!これだけは絶対に忘れないで。
この先誰かを好きにならないで。
いや。
好きになってもいいけど一緒になったりしないで。
そうじゃないと…。
(警察官)どうしました?
(野絵)付きまとわれて困ってるんです。
(圭介)いや。
(警察官)待て。
(警察官)君。
待ちなさい。
まずいですよあれ。
行くぞ。

(警察官)待てと言ってるだろ!早く乗れ。
昨日の。
君には婦女暴行の容疑がかかってるんだ。
早く。
(警察官)おい。
待て!
(圭介)あのう。
婦女暴行犯って?ここのところ立て続けに婦女暴行事件が起きててさ。
そんなとき君が偶然事件現場の近くで目撃された。
白い服が目立ったから不審者として警察に目を付けられてるんだ。
婦女暴行事件。
名前教えてもらえるかな?北見圭介です。
北見さんがこの時代に来たのはお母さんに何かを伝えるためですよね?はい。
でも全然うまくいきませんでした。
何を伝えようとしてたんですか?誰かを好きにならないでとかって言ってましたけど。
お母さんが恋愛しちゃいけないんですか?
(圭介)僕を産ませちゃ駄目なんです。
えっ?僕は2018年に生まれます。
でも母さんはそのせいで亡くなるんです。
僕を産んだせいで。
僕なんか産まなければ母さんは死ななかった。
僕は父親も誰か分からず親戚もいなかったので孤児院で育ちました。
小さいころから何一ついいことはありませんでした。
大人になったら何か変わるって思ったけどそうでもなかった。
友達や恋人もいないしいつも独りぼっち。
誰かに必要だと思われたことなんて一度もない。
だから母さんにはこんな僕なんか産まないで長生きしてほしかったんです。
それを伝えるためにタイムトラベルを?母さんのこと調べたらこの町に住んでたことが分かりました。
そしたらもう居ても立ってもいられなくて。
でも来なければよかった。
どうしてですか?過去に戻れば自分の父さんのことが分かるかも。
もしかしたら会えるかもってちょっと期待してました。
でもこの時代に来てどうして僕に父さんがいないのか分かりました。
僕の父さんきっとその婦女暴行犯なんですよね?
(圭介)母さん。
誰かにつけられてるって言ってた。
きっとこれからそいつに襲われるんです。
それでできた子供が僕なんだ。
そりゃ父さんいないですよね。
犯罪者なんだから。
独りぼっちで当たり前ですよね。
僕なんか。
どうせ望まれて生まれてきたわけじゃないから。
北見さん。
母さん。
僕のことホントに怖がってた。
僕は父さん似なのかもしれませんね。
母さんを不幸にしたその男に似てるんだよきっと。
もうやめて。
(圭介)心の底から思いますよ。
僕なんか生まれてこなければよかったんだって。
何で母さんは産みたくもないのに僕を産んだんだ?顔も見たくないはずの男の子供なのに何で産んだんだよ?
(圭介)僕なんかこの世にいない方がいいのに何で?今すぐ消え去りたい。
もうこんな命どうでもいい!どうでもいい命なんかない。
あなたのお母さんは自分の命と引き換えにあなたを産んだの。
父親が誰であれあなたのお母さんはあなたに会いたくてあなたを産んだの。
どうでもいい命なんかじゃないわ。
今のお母さんはあなたの存在を知らないだけ。
当たり前よね。
あなたを産む前なんだから。
でもあなたがお母さんを思う気持ちきっと届くはずよ。
(まさ子)親子ってねそういうもんなのよ。
きっと届くわ。
(まさ子)それにはまずあなた自身がどうしたいか?何をするべきか?よく考えないとね。
甘い物でも食べる?自分がどうするべきか?それは?僕が施設に預けられたとき唯一服以外で身に着けてたものなんです。
(圭介)母さんが残してくれた唯一の形見なんです。
新谷さん。
僕を別荘に連れてってください。
それにしても北見さん。
どうして急に別荘行きを決意したんです?
(圭介)新谷さん。
はい。
(圭介)すいません。
えっ?あっ。
ちょっと。
まさか逃げ出すなんて。
どうりで素直だったわけだ。
北見さん。
いったいどこに?おそらく野絵さんのとこだろ。
北見さんは野絵さんに長生きしてほしい。
そのためには自分を産んでほしくないと思っている。
彼は野絵さんを婦女暴行犯から守るつもりなんだ。
そんな。
それが彼の出した決断だ。
自分が生まれてくるのを防ぐためにですか?そんなことがあっていいんですか?悲し過ぎます。

(圭介)《圭介です》《北見圭介。
あなたの息子です》
(野絵)《はっ?》《未来から来ました。
タイムマシンで》未来人。
まさか。
(編集長)おい北見。
ぼうっとしてどうした?頑張り過ぎか?
(野絵)すいません。
あっ。
編集長。
(編集長)うん?どうした?
(野絵)あのう。
いえ。
何でもありません。
(編集長)ハハッ。
(編集長)お前いつもそうだな。
記者なんだからもっとはっきり物を言わないとやってけないぞ。
はい。
(編集長)相手のことを考え過ぎて自分を抑え過ぎる。
そんなことじゃ取材にならんだろ。
(編集長)文章のセンスはあるんだ。
自分をもっと出してけ。
(野絵)はい。
(編集長)疲れてんだったら早く帰れよ。

(足音)
(スタンガンの音)
(野絵)うっ!?野絵さん。
まだ帰ってないみたいです。
北見さん近くにいるかもしれない。
周囲を捜そう。
はい。
(野絵)嫌!やめて。
(男性)おとなしくしろ。
(野絵)やめて!
(野絵)誰か助けて!
(男性)うるせえ!てめえ殺すぞ!
(スタンガンの音)母さん!
(野絵)やめて!
(圭介)母さん!
(圭介)もう大丈夫。
僕が来たから。
(圭介)母さんは僕が守る!
(男性)邪魔すんじゃねえよ。

(スタンガンの音)
(圭介)うわー!?
(男性)2人とも殺してやるからな!
(向田)何やってる!
(向田)午後7時6分。
殺人未遂罪で逮捕。
2017/01/14(土) 23:40〜00:35
関西テレビ1
オトナの土ドラ・リテイク 時をかける想い #06[字][デ]【母親と同じ歳の息子】