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字幕書き起こし 徹子の部屋 柳家喬太郎 2017.02.21

さて今日のお客様は高校にお通いになる道すがら「ひとり徹子の部屋」をやっていらしたという落語家さんでいらっしゃいます。
何といっても大変な人気でこの方の切符は今本当にチケットは一番買えないという方でいらっしゃいます。
柳家喬太郎さんです。
どうぞお入りくださいませ。
(拍手)出囃子がなくて申し訳ございません。
いえいえとんでもございません。
ありがとうございます。
お座りくださいませ。
どうも。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
あらー…。
目に鮮やかなお召し物で。
柳家喬太郎さんでいらっしゃいます。
はい。
喬太郎でございます。
この方は大変人気のある方で何しろチケットが一番買えない方と今言われている方なんですけど。
いえいえ…。
なんか『笑点』に出てらっしゃらないとみんなほらちょっとね知らない…。
やっぱりああいう番組に出ていらっしゃる方のほうが世間様はご存じでいらっしゃるので。
でも本当に落語が好きな方は落語のね面白いところへいらっしゃるということだそうです。
これ文藝春秋が出している『今おもしろい落語家』っていうのがあってそれの一番最初に柳家喬太郎さん。
これの1位で。
すごいんですよ皆さん。
「ベスト50」って書いてある中の第1位に選ばれてらっしゃる方が今日のお客様です。
ちょっと拝見したんですけど初めのまくら。
まくらのところ。
はいはい。
あそこのところがやっぱり面白い…。
そうですかね。
結構フリートーク的な感じで喋らせていただくことが多いので。
そうですね。
あれ面白いのはそこからいつの間にか落語に入っていくところが面白いんですね。
そうですね。
やっぱり関係ないような話題でいながらも本題につなげていくっていうのが…はい。
ある方からメッセージが来ているんですけど…。
えっ!びっくりしちゃうんですけど。
ちょっとじゃあよろしいですか?メッセージちょっといただきます。
この方です。
「黒柳徹子さん春風亭昇太です」「先日はお世話になりましてありがとうございました」「よく仕事をですね一緒にしたんですけどもまあ古典落語は師匠譲りの本当に繊細な古典落語を喋ることもできる人だしそして創作能力もですね非常に高いんですね」「ですからバランスのとても取れた噺家さんでして」「もし落語ファンで柳家喬太郎を知らないっていう人がいたらそれはもう落語ファンとは言えないんじゃないかなというぐらい本当に注目されている落語家さんです」「僕もファンの一人なんですけどね」「喬太郎君には一つだけ欠点がありまして何かというとあの…見た目がですねちょっとおっさんすぎるという…」うるさいよ。
「2人が並んでいるとですね向こうのほうが先輩に見えるんです」「飲んだりなんかしてもですね何ていうんでしょうか?」「割と普通に喋ってるんですがなぜかレジの前に行くと急に後輩らしくなる人なんですよ」「とにかく本当に素敵な落語家さんで現在もそうなんですけど当然今後の落語界を担って立つそんな喬太郎君ですので今日はひとつよろしくお願いいたします」どうもありがとうございました。
昇太さんどうも。
昇太兄さんありがとうございます。
あの方兄さんなんて全然そういうふうに見えないですけどね。
もう大体…ご自分も仰ってますけども子分肌なので大体。
親分肌って普通言いますけど子分肌なんですあの人。
だからいつも我々にもなんかちょこまかちょこまか接してくれるんですけど。
でもあの方のほうが先輩っていうのがちょっとわからないですね。
大先輩ですね。
へえー。
あの方がやっぱり若く見える?若いですもんね。
実際感性も若いし見た目も若いので。
私年齢も3つ4つ年下なんです僕のほうが。
そうでいらっしゃるんですか?はい。
芸歴はもっと違いますし。
そうなんですか?そうですか。
ちょっとねそういうふうに先輩でいらっしゃるのかしらと思って…見えますけども。
とんでもない。
頭真っ白なので。
そうですか。
でもあれなんですって?なんか遊んでてご飯…。
「おなかすいたな」って言うと昇太さんが作ってくれるんですって?昔ですね昇太師匠と私と三遊亭白鳥師匠っていう方と林家彦いち師匠4人で新作落語をみんなで作るっていうユニットをやってたんですね。
で何度も集まって会議をするんですけど昇太師匠のお宅に伺ってやる時もあるんですよ。
でみんなでネタ考えてて煮詰まってくると「昇太師匠」とか「兄さん」なんて言わないで「お母さんおなかすいた」って僕らが言うと「わかった。
今なんか作ってやるから!」なんて言ってなんか作ってくれるんですね。
「お母さん味が薄い」「うるさい!」とかっていうようなことをよく昇太師匠の家で…。
本当に?やってました。
はい。
でもあの方独身っていうのは有名で『笑点』の時もみんなからねツッコまれて「独身独身」っていうふうに言われてるんですけど本当に独身…。
何度もお宅伺ってますけどどこに出しても恥ずかしくない独身ですね。
そうですか。
これ以上の独身はないぐら独身ですね。

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そうですか。
あの方シュッとなんか仰る時にすごい名言をお吐きになるんですって?例えばプロじゃなくて落語をやっていらっしゃる方々がお好きでいらっしゃって。
ものすごくうまい方や面白い方もいらっしゃるんですよ。
僕らがそれを拝見してうわー素人さんなのにうまいななんてちょっと感心したりとかすると…うわ俺頑張らなきゃなんて思うと「でもね素人さんの落語がうまいのはお父さんの料理なんだ」って言うんです。
つまりお父さんっていうのはお休みの日に材料を仕込んできて1日時間かけてコトコト作ってでもって後片付けはしないみたいなのがお父さんじゃないですか。
僕らの落語はお母さんの料理なので毎日毎日冷蔵庫を開けてあるもので…あるものでいかに栄養のあるおいしいものを作るか。
「僕らはお母さんの料理なんだから」って。
これ…名言だと思いますね。
なるほどね。
後片付けもきちんとするという。
そうですね。
それはやっぱりプロなんだからっていうことですね。
で喬太郎さん面白いことには大学へいらっしゃいまして…。
はいはい。
日大?日大の商学部におりました。
商学部?商学部なんです。
そうなんですか。
この商売やってて日大って言うと芸術学部と思われがちなんですけど私商学部経営学科。
簿記やなんかやってました。
なんかそういうお仕事に向いていらっしゃると思ったの?いや付属校からたまたま行っただけでそういう方向に行こうとは思ってなかったですけど。
恥ずかしいですねこれ。
昔の?大学時代?これ卒業アルバムなんですよね。
落研ですかね?落研です落研です。
卒業アルバムに着物で写ってるってちょっとおかしなもんですね。
本当ですね。
でもやっぱりもうその頃からそういうお気持ちだったんでしょうかね?いやただあの…落語家にだけはなるまいと思っていたので。
それはどういうわけで?好きすぎてですね恐れ多くて…。
喋るだけでご飯食べなきゃならないわけじゃないですか。
僕にはそんなまねはとてもできないのでちゃんとサラリーマンになって趣味でやっていこうと思ったんですけど…その頃は。
いつ頃からそのプロの中に?実際僕サラリーマンになったんですよ。
そうなんですか?どういう…。
会社?書店員です。
本屋さん?はい。
1年半ほどいたんですけどやっぱり…。
仕事は面白かったんです。
で当時の上司も今でもよくしてくださる方もいらっしゃるんですけど。
ただあの…やっぱり書店の仕事はやりたい仕事ではありますけど落語のほうが気持ちの中で勝ってきて野垂れ死んでもいいや落語家になろうっていう感じですかね。
お作りになった落語の題名なんですがこれ。
『派出所ビーナス』。
色々新作ですね。
『派出所』。
新作落語?新作落語。
自分で作りました。
『すみれ荘201号』。
例えばこれはどんな噺なんですか?それはですね同棲してる大学生カップルの噺で彼女がお見合いをすることになって「あなたも私に隠し事があるでしょ?」。
「何もないけど何だ?」。
「あなた本当は落研でしょ?」っていうそういう…。
ハハハ…。
僕らの頃って落研っていうのは人生のハンディキャップみたいなところがあってとてもかっこ悪いダサいっていう一度もモテなかったんですよね。
なるほど。
その頃発想した噺で。
『巣鴨の中心で、愛を叫ぶ』なんていうのが…。
それは単なるパロディーですね。
『世界の中心で、愛をさけぶ』の頃に一過性のものとして作って巣鴨に集まってるおじいちゃんおばあちゃんの噺で介護をしてくれる若い女の子を好きになってしまったんだけど詐欺だったっていうその…。
すごいですね。
比較的救いのない噺で…。
すいません。
でもそれでとにかくまあ本屋さんも辞めて落語一本で。
どなたのところに?柳家さん喬というのが私の師匠でございます。
先代の小さんの弟子ですので…。
そうですね。
私は小さんの孫弟子になります。
うちの師匠も若い…。
左側が…。
はい。
さん喬です。
うちの師匠です。
右側があなたね。
お父様はコピーライター?はい。
でした。
まだ健在ではいるんですけど小さな広告代理店のコピーライターをやっておりました。
落語なんかお好き?お父様。
いや特に落語に興味があるっていう感じではないですね。
世間様と同じ程度の知識と興味ぐらいで。
じゃあ落語家になるって仰った時にはでもどうですか?反対は?それは反対なかったですおやじは。
自分も好きなことをやってきたわけですからお前の人生なんだから好きなことをやれ…。
いいですね。
お母様は?母はあとから聞くとやっぱり心配だったらしいんですけど。
ただまあ学生時代にちょっと学生落語で賞をいただいたりしたこともあったもんですからこの子はしょうがないだろうっていう…。
他にご兄弟いらっしゃるんですか?妹がおります。
妹さん…。
妹も今元気でやっております。
男の子はいないのね?そうですね。
じゃあたった一人の息子が落語家になりたいっていうことだったんですね。
まあたぶん相当不安だったと思うんですけど。
そうですよね。
まあ何とか今…。
師匠のところにいらっしゃって今何年ぐらい?平成元年の10月に入りましたので…。
平成?はい。
平成元年…。
もう27年ですかね丸。
そうですね。
でも平成って伺うともうびっくりしますね。
そうですね。
こんな白髪のおじさんが平成の噺家ですものね。
そうですね。
平成でいらっしゃいますのでね。
落語ってどうしても昔のお噺でございますから…古いものの場合はね。
はい。
今の噺で話ししてて途中から「熊さん熊さん」って噺が途中で変わるじゃないですか。
あの辺のところがどうなるのかなと思うけど普通の言葉で話しちゃって?古典落語はやっぱり古典落語の口調で喋りますけど新作落語をやる時にもどうしてもみんな古典の修業をしてますから例えば社長とアルバイトなんていう噺をしてても…。
「社長おはようございます」「何だハシモト君かどうした?」。
「どうも。
ちょっと遅刻しちゃって」。
「駄目だよ君。
遅刻しちゃ」っていうふうにやればいいのを口調が古典になっちゃうことがあるんですよね。
「社長おはようございます」。
「何だ。
何してんだハシモト。
遅えじゃねえか」。
「すいませんどうも。
寝坊しちまったもんですから」って新作なのにそういう口調になっちゃうことが…。
昔の落語みたい…。
はい。
そういうやっぱりところがあったりちょっと現代にしようと思うと不自然だったりするのを自分の言葉で喋るっていうのを教えてくだすったのが円丈師匠ですよね。
見てるほうもちょっと安心でね。
だと思います。
入りやすいと思うんです。
そうですね。
でも高校生の時に学校の行き帰りに「ひとり徹子の部屋」をやっていらしたって伺ったんですけど。
今回思い出したんですけどうちの…通った高校は駅から学校まで15分ぐらい歩くんですね。
その時退屈なものですからこういう仕事に入るつもりなんかさらさらなかったんですけどなんか気が付くと独り言でインタビューに答えてるっていう。
独り言を言いながら歩いてて。
例えばどんな?例えば「ああそうです。
僕はそんなことないですね」。
「はい。
父は大丈夫でした。
はいはい」。
「うーん。
嫌いなものはあまりないけど納豆ですかね」とか言いながら歩いてる人だったんです。
非常に気持ち悪い…。
でこっち側に私がいる…なんか聞いてる…?この番組…徹子さんの番組をたぶん想定して。
落語も好きだったので落語の稽古もしたとは思うんですけどもちろん人に聞こえないように口の中で。
納豆お嫌いなの?納豆嫌いです。
噺家なのに納豆嫌いって言うとなんかみんな怪訝そうな顔をするんですけどちょっと得意じゃないですね。
納豆とかってかき回したりするところをやっぱりおやりにならなきゃいけない時あるでしょ?噺の中でですね。
それは大丈夫なんです。
ものがないですから。
ただ入門して前座の頃にうちの師匠に「お前何や?嫌いな食い物」。
「納豆駄目です」「そうか」。
翌日になったら昼飯買いに行こうって女将さんと3人でスーパーへ行って納豆を買ったんですよ師匠が。
昨日嫌いって言ったのにって思うじゃないですか。
でもまあ弟子ですから食べなきゃ破門になると思って。
もう納豆を嫌いな人が納豆を食う時の地獄ってないんですよね。
もうなんかもう…。
においが嫌だ?においが嫌です。
あとぬめりが嫌なんですね。
味は食べれば平気なんですけど。
その時にでも食べながらうちの師匠が「お前はこれから落語家になるんだから」…。
アレルギーでもありゃ別ですけど。
「あれが好きこれが嫌いじゃ務まらない」「どんなことでも笑ってお客様を受け入れなきゃならないんだよ」っていうのを納豆で教えてくれたんですよね。
それは何?納豆召し上がるの?それからは。
それからは師匠の家では食べてました。
ほう…。
今家でかみさんが食べると「やめてくれ」って言いますけど。
やっぱり「お客様」っていう言葉が大事?そうですね。
やっぱりお客様。
はい。
落語は本当にお客様しだいですものね。
そうですね。
お客様に合わせて…。
「合わせて」って言うとこれも口幅ったいんですけれども今日は何をお好みでいらっしゃるのかなというのをやっぱり雰囲気を見ながら当日演目を決めたりしますので。
私も子供の時からどういうわけだかすごく落語が好きで。
はいはい。
昔のラジオですからこんなので2つぐらいしかこんなのがなくてね木でできてるようなね。
そこに耳をつけてね。
「家でお願いだから聴かないでくれ」って言われるんですよ。
うちクラシックの音楽なんかやってましたもんですから。
バナナお土産にいただいて「こいつはかたじけねえ」とか何とかって私が言ってね。
母はね「だから私嫌だって言ったでしょ」ってね。
「あなたお願いだから落語聴くのやめてちょうだい」って。
それでも親が留守の時にはずっと聴いてましたね。
そうなんですね。
やっぱりそうなんですかね。
最近うちのせがれがこの間まで「お父さん」って言ってたんですけど僕のことを。
なんか何カ月か前から「おとっつあん」って言うようになってきて。
いいですよね「おとっつあん」。
何だかわからない。
「おとっつあんおはよう」かなんか言うんですよ。
変な野郎だなって思うんですけど。
やっぱりそうですよ子供ってね。
私も「おっかさんかたじけねえ」とかって言ってましたから。
うちの子小学生ぐらいだったら感化されたのわかるんですけど今年就職なので。
そんな大人なんですか?ええ。

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いい年になってから「おとっつあん」って言うのやめてほしいんですけどね。
さっきちょっと仰ってたけどあまりメモ取ったりしないって仰ってたけど帳面お持ちになって…。
はい。
それが?これはですね普段あったことをメモしてるというよりも新作を作る時に使うノートですね。
例えばこれは去年作った噺で…。
奇麗な字で。
大阪の文枝師匠の会に呼んでいただいて…新作ネタおろしの時に。
場所が神保町だったもんですから神保町の噺を作ろうと思って。
で僕の作り方の一つなんですけど神保町って何があるだろうと。
古書店ですね古本屋さん。
古書店っていうのは何があるだろう。
棚がある倉庫がある。
誰がいるんだろう。
バイト店主客がいてどういう本が売ってるだろうってこういう関連性のあるものをまずバッと出していくんですよね。
自分が引っ掛かったものから発想していってじゃあそこにこういうものを配置しよう。
こういうふうに作っていこうって言って…。
これがその噺の台本です。
ほう。
その中からご自分で?はい。
でこのメモで一席喋るって感じですね。
じゃあその日の出来心?出来心…。
出来心ですね。
出来心でやっております。
でもそうですね。
人間の暮らしっていうものはどういうものかってやっぱり詳しくね調べてないと。
でもお題でもし「徹子の部屋」っていうのが出たらどうなる?そうですね。
「徹子の部屋」で落語を作る。
とすると今日初めてこちら伺ってやっぱり内部のことは知りませんから。
はい。
『徹子の部屋』を見ている人がたぶん主人公になるんじゃないですかね。
『徹子の部屋』を見ていて…例えばそうですね。
『徹子の部屋』を…例えばそうだな。
パートをしててどうしても『徹子の部屋』を見に帰りたい。
録画をすればいいんだけど今DVDが壊れて…デッキが壊れてる。
旦那さんに聞けばいいんだけどもご主人は出張に行ってる。
だから見なきゃならない。
だから帰りたいんだけどもパートの上司が用事を押し付ける。
「今日昇太さんが出るのに」とか言いながらイライラしながらパートの仕事をする。
そのうちに…どうしようかな?スーパーのレジ打ちの奥さんそのうちにイライラしてきてお客さんに当たり始めるとか。
「なんでネギなんて買うんですか?これ」みたいなそういうふうにたぶん作っていくんじゃないかと思いますね。
なるほどね。
『徹子の部屋』からスーパーのケンカになるっていう。
なるほどね。
とんでもない噺みたいですけど実はつながってるっていうようなね。
その後ろには『徹子の部屋』が見たいっていう気持ちがあるというようなことなんじゃないですかね。
そういうふうにたぶん僕の場合は作っていくと思います。
小説でもそうですけど最後オチのようなものがないといけないんだけど落語の時は特にそこでちょっと笑わせなきゃいけないっていう…。
そうですね。
うまい具合に噺がまとまればいいっていうオチもあるんですけど逆に異常にくだらないオチっていうのもありますので。
私が作った噺では例えば海外のスパイのメアリーという女性が歌舞伎町で大暴れしてで「じゃあ私はこれで行きます」なんて言ってどこかへ行っちゃう。
「気を付けなければいけませんね。
どこにどういう人間が…諜報員がいるかわかりませんから」。
「昔から言います。
“壁に耳あり”」って言うとその外国人の女性の方がどこからか障子を持ってきて「障子にメアリー」って言う…。
メアリーだから。
名前メアリー。
面白いですね。
それだけが言いたかったんですけど。
そういうのもあります。
それウケるでしょうねきっとね。
それは爆笑よりも失笑ですね。
フフフ…。
オチでもそういうダジャレみたいなものだとちょっと笑いは少ないですかね?そうでもない?うまくはまると笑いにつながるんですよ。
ただやっぱりうまいねっていうか噺の世界がうまくオチにまとまっているといいオチなので『芝浜』とか『饅頭こわい』とかは。
そうですね。
そういうのはいいオチですね。
でもお家でギャグなんか仰ると奥様家でやったって何だかって?そうなんです。
あの…結構僕家でもへらへらしてるのでしょっちゅうじゃありませんけどご飯食べながら家でそれでダジャレ言ったりするわけですよねテレビとか見ながら。
そうするとなんかダジャレ言ったらせがれが「フッ。
それここでやらないで舞台でやってごらんよ」ってこう子供が言うんですよ。
それ聞いたかみさんが「家でやっても一銭にもならないよ」って言うんですよね。
結構鍛えられてます家庭で。
でもついついそういうふうに仰っちゃう時あるでしょ?笑ってくれなくていいんですよおやじギャグですから。
放っておいてもらったほうがいいぐらいなんですけどもただ言いたいんですね。
言いたいんですむやみやたらに。
思い付いちゃったら言いたいっていう。
そこでウケたら高座で使おうみたいなこともあります。
そうですか。
でもそういえばありましたか?お家ですごくウケたんで高座で使ってみたっていうのは。
ないですね。
ハハハハハハ…!ない?ないんですね。
ないですないです。
そうですか。
それは不思議なものですね。
やっぱりお仕事となるとね。
やっぱり違いますね。
なるほどね。
その紋所はいい紋所ですね。
これは丸に三つ柏でうちの師匠のさん喬の紋で一門が芸紋にしております。
いいですね。
ありがとうございます。
でも小さんさんですね。
はい。
大師匠の。
大師匠。
あの方大師匠になる?はい。
師匠の師匠ですから。
大変可愛がっていただいてですね私ねお写真一緒に撮ったのがあるんですよ。
ちょっと…。
ああー!これ小さんさん。
本当にね女将さんと私仲良かったの。
ああはいはいはい。
そんなことからね何だかこんなことになっちゃって。
これ本番で。
ああ元気な頃だ大師匠が。
そうです。
すごいお元気でしたよ。
懐かしいですね。
私も小さんさんの落語好きでしたので。
わあーありがとうございます。
やっぱり小さんさんからの教えもあるんですって?なんか。
私個人じゃないんですけども直のお弟子さんたちとかに仰っててそれを我々も受け継いでるんですが。
例えば「狸の了見になれ」って言うんですよね。
例えば演じる時に「師匠これどうやってやりゃいいんですかね?」…。
例えば狸が出てくる噺があるんですけど。
「狸ってどうやってやれば狸らしく見えますかね?」って。
その時に小さんが「狸の気持ちになりゃいいんだよ」。
狸の気持ちはみんなわからないのでどうしたらいいんだろうと思ったんですけど。
例えばこういうふうにしてこういう口をしてこういう目付きをすれば狸に見えるとかっていうことじゃないんですよね大師匠は。
狸の了見になれ。
酔っ払いの了見になれ。
その人物の了見になれば噺もできるもんだからっていう。

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だから噺を磨くには人間を磨けっていうことも仰ってましたよね。
それはやっぱり我々も今でも…。
なるほどね。
今映画に出て…。
この方お忙しいんですよ。
お恥ずかしゅうございます。
落語はこれでね一番有名とか切符が買えないとかっていう他にそうやって映画に出ていらっしゃってね『スプリング、ハズ、カム』っていう映画にお出になった…。
今公開中で。
運転手さんですか?はい。
広島のタクシーの運転手さんでシングルファーザーという役どころで。
(時田璃子)「ここはベッドじゃろ」これE−girlsの石井杏奈ちゃんっていう…親子役で。
彼女が東京の大学に入るんで2人でアパートを探しに来たっていう…そういう話ですね。
そのアパート探しの1日の話です。
なるほど。
(男性)「ピーピーピーピーピー」映画なんて本当にこんなに大役は初めてですから。
主役ですもんね。
まあそうですね。
ボーイフレンドみたいなの来ちゃうんですか?これ。
これ隣に変な男が住んでたっていう。
(酒巻)「ベランダも割と広いんで人気あるんですよ」
(時田肇)「次行こう!次!」「目の前墓場のほうがまだ安心じゃ!」これ普通だったら黒い髪の毛に白を染めると思うんですけど僕の場合は白を残して周り黒く染めたんですよね。
(田所)「今のうちに娘さんといっぱい話ししておきなさい」でも映画おやりになって面白かったですか?いやあ面白かった。
何しろ初めて尽くしの経験ですからああこういうふうに撮るんだこういうふうに作るんだって。
僕ら個人作業ですけどスタッフの方々キャストの仲間の方々こんなにたくさんの手がかかって作るもんだっていうことを知られて…。
よろしくお願いいたします。
でもあれですね。
圓生さんっていう方がいらしたでしょ?はい。
圓生師匠。
あの方と一緒に芝居をやった時にまだ芝居を始めてあの方…。
相手の人がセリフ言って…山田五十鈴さんがガンガン言ってる時にねいつも全部喋りっぱなしでしょ…?僕らは役になりきるのができないので。
でも面白いでしょ?映画はね。
はい。
良かったです。
どうも本当ありがとうございました。
ありがとうございました。
2017/02/21(火) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 柳家喬太郎[字]

〜異色!会社員から転身した人気落語家が初登場!!〜柳家喬太郎さんが今日のゲストです。

詳細情報
◇ゲスト
「いま最もチケットがとれない落語家」と呼ばれる柳家喬太郎さんが初登場!春風亭昇太師匠から黒柳さんへ「落語ファンで彼を知らなかったらモグリ、僕も彼のファンです」という熱い紹介コメントが寄せられる。
◇番組内容
「派出所ビーナス」「すみれ荘201号」…ちょっと変わったタイトルの喬太郎師匠が作った新作落語に、落語好きの黒柳さんも興味津々!どのように落語を作るのか、『徹子の部屋』をお題にその創作手法を聞く。高校時代には、架空のインタビューに答える「ひとり徹子の部屋」をやっていたという喬太郎師匠。スタジオでは、おやじギャグへのツッコミが厳しい家族の話や、初主演映画で感じた「演じる」ことについて、など素顔を語る